社会問題小説・評論板
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- 普通って何
- 日時: 2012/05/18 21:04
- 名前: 企業秘密 (ID: clpFUwrj)
普通って何?
どうしたら普通にできるの?
これは「普通」にすることが難しい少女の物語です
- Re: 普通って何 ( No.9 )
- 日時: 2012/05/27 20:58
- 名前: 企業秘密 (ID: clpFUwrj)
で、それから一ヵ月半。
6月になった。
羽瑠は休み時間教室で過すことができなかった。
ちなみに3階と屋上をつなぐ階段に座って読書。
弁当は超急いで食べてさっさと図書室へ行く生活。
で、ある日の昼休み。
この日は時間割変更かなんかの影響で掃除が放課後だった。
いつものように図書室から帰ってきたとき河野くんに
「お前小学校のとき・・・」
羽瑠の絶対知られたくない過去がもう知られていたのだ。
小学校から中学校あがったときもそうだった。
給食中に羽瑠が「やめて」って叫んでるのに同小の子が違う小学校から来た子に広めていた。
噂には尾ひれというものが付くので事実じゃないことまで・・・。
で、そのまま高校に広まったって訳。
でも、子のクラスには先に書いたように羽瑠と同中はいません。
はい、他のクラスの海渡が広めたようです。
再び羽瑠は切れ、スリッパをそいつに投げつけ脱走。
雨の中外に立っていた。
「田中さーんもう5時間目が始まるよ」
と日野さんが呼びに来た。
で、教室帰るのが怖くて怖くて仕方なかったけど体中に力を入れて教室に帰った。
- Re: 普通って何 ( No.10 )
- 日時: 2012/05/30 20:49
- 名前: 企業秘密 (ID: clpFUwrj)
羽瑠の過去
2004年。羽瑠は小学3年生になった。
ちなみに同じ年、上の妹の那津が小学校に入学した
羽瑠は初めてのクラス替え、変化に弱い羽瑠は「不適応」をおこした。
授業中に教室にいるのがつらくなり、何度も脱走した。、
ある日の掃除。
羽瑠はバケツ係だった。
体もクラスで一番小さく力も弱い羽瑠。水のいっぱい入ったバケツを蛇口に引っ掛けこぼしてしまった。
羽瑠はびしょぬれに。
で、しかたがないのでそのびしょぬれの服を脱ぐことにした。
で上半身下着状態のときクラスの子が
「羽瑠ちゃんなに下着になってるの?」
でいろいろごちゃごちゃと。
でやけになった羽瑠はズボンも脱ぎ捨て、脱走した。
それで、網の遊具の上で1人でいた。
大勢の先生に囲まれ怖かった
それで、ムリヤリ保健室につれて忌まれました。
はい、そのことですが、いつの間にか「裸で脱走した」って話になって行ってる。
違うからね。
- Re: 普通って何 ( No.11 )
- 日時: 2012/06/02 20:32
- 名前: 企業秘密 (ID: clpFUwrj)
そのころ精神的にもきつくて危なくて
那津や6歳年下の妹の亜希にもかなり当たった。
羽瑠は当時自分以外の全世界が「敵」に感じていた。
もちろん親もである。
そのほかいろいろあって羽瑠は病院に連れて行かれた。
町に内科と歯科しかない(しかも医院)田舎なのでちょっと遠い所に。
そのとき「家族の絵」を描いたのだが
ニコニコ笑ってるとかそういうのではない。
誰もが怒っているというか何かを睨んでいるとか泣いているとかそんな絵だ。
で、小さい頃のこととか親が病院のセンセイに話していた。
それで診断された
でもまだ8歳半にもならない羽瑠に言ってもまだわかんないと判断したのか
診断名を言われたのはもっとずっと後になってからだった。
- Re: 普通って何 ( No.12 )
- 日時: 2012/07/08 20:30
- 名前: 企業秘密 (ID: lDBcW9py)
話しかわって高校生。
7月初めに部員ゼロの卓球部に羽瑠は入部した。(顧問が担任)
気が付いたら夏休みになっていた。
でも「補習」があるため事実上10日しか休みがない。
で補習中の話。
で午前中が補習で昼からが部活。
まず午前中の補習の話。
英語のとき授業のたびに小テストがあった。
ちなみにこの学校の補修というのはなぜか(部活がある場合は部活優先でいい」となっているので
教室には十数名しか来てなかった。
で、小テストのとき答えあわせで近くの席の人と交換しないといけないのだが誰も羽瑠とは交換してくれなかった。
どうすればいいのか分からなかった。
最終的にはかなり席の離れた男子にたのんだりしたのだがその男子も交換済みで交換してくれなかった。
先生は
「羽瑠さんが自分で近くの席の子に言わないと。」
というのだがそれができれば苦労しない。
交換してって言うのが怖くて怖くて真夏日なのに1人で震えていたこともあった。
ちなみにこのことに気付いていたのは柔道部の女の子だけだった。でもその子もあんまり交換してくれなかった。(たまにはしてくれたが)
そして昼休み。
羽瑠はこの頃から「教室で弁当を食べる」ことができなくなっていた。
午前中で終わりなので部活がない人や部活ごとに弁当を食べる人たちは早々と教室をあとにするので残るのは数名。
羽瑠以外はみんな固まって食べていた。
1人でポツンと食べている羽瑠に誰も声をかけようとはしなかった。
「みんなの中に一人ぼっち」に耐えるのがだんだんつらくなってきたので弁当を外で食べることにした。
この学校は田舎なのに土地面積が狭く、なおかつ生徒数が多いので狭い敷地の中に建物がたくさんあるのでなかなか食べられるような場所がなかった。
- Re: 普通って何 ( No.13 )
- 日時: 2012/06/12 20:49
- 名前: 企業秘密 (ID: clpFUwrj)
場所を転々とし、食べる場所が定まらない中もう2学期になった。
そんな中クラスに2人転校生が来た。
「田津真緒です」
「間川沙耶です」
ちなみに田津さんは羽瑠の隣の席に配置された。(席替えのくじの関係上)
「田中羽瑠の横、大丈夫かよ」
など男子はごちゃごちゃ言っていたが。
羽瑠は、弁当誘いたかった。
でも、2人とも「地元」の子だったので早々と同中の子が誘っていて声をかけそびれてしまった。
まだ、相変わらず羽瑠は教室で弁当が食べられなかった。
そしてそれに加えて昼休みに食べることができなくなっていた。