社会問題小説・評論板
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- (仮)強がり
- 日時: 2013/03/04 22:42
- 名前: 黒猫モンゴル (ID: ScWyjXSP)
プロローグ
今日の次には必ず、いつものように明日が来る。
そう信じてた。
菜実、もし、会えるなら
私は何だってするのに。
会いたいよ…。
- Re: (仮)強がり ( No.8 )
- 日時: 2013/03/10 16:44
- 名前: 黒猫モンゴル (ID: ScWyjXSP)
「ねえ、何があったか知っている?」
他のクラスの子に聞いてみる。
「分からない、でも先輩たちの話では、ブルーシートが敷いてあったか
ら、自殺じゃないかって…。」
え?
一気に鳥肌がたつのが分かった。
私たちはクラスで待機した。
担任の先生なら何か知っているのかもしれない。
この混乱した状態を一刻もはやく解決してほしい、そう思っていた。
「皆さん、静かにして。私もね、皆さんと一緒で何かあったのか知らないの。多分、あっちの方で何かあったのだと思うんだけど…。
だからね、今日はもう速やかに家に帰って。学校に残るのは禁止。
クラブ活動も中止です。今、調べているところだから、あっちには近づかないでね。」
先生はそう言った。
それは、屋上への道。普段、帰るときに通りかかる。私はその道をそっと見た。
- Re: (仮)強がり ( No.9 )
- 日時: 2013/03/18 21:29
- 名前: 黒猫モンゴル (ID: ScWyjXSP)
「菜実じゃないかな」
帰り際、他のクラスの友達が心配そうに言った。
「さすがに違うでしょ」一緒にいた友達も言う。
「でも、わたしたちがパトカー見たでしょ、
その時の授業からいないんだって」
一気に鳥肌が立つのが分かった。
- Re: (仮)強がり ( No.10 )
- 日時: 2013/03/18 21:29
- 名前: 黒猫モンゴル (ID: ScWyjXSP)
私はその時、悟った。
あの時、菜実は屋上への道を歩んだのだ、と。
怖くなった私は、すぐに家に帰った。
万が一、その時は。
でも、ないよね。そう思ってパソコンを立ち上げた。
菜実にメールをするためだ。
「まさか…。」
送信。
返事は、一日たっても、二日たっても来なかった。
とうとう、私は知ってしまった。
そこで私は失望した。
- Re: (仮)強がり ( No.11 )
- 日時: 2013/03/21 18:19
- 名前: 黒猫モンゴル (ID: ScWyjXSP)
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
あの時、私がすぐに行ってしまったから?
ちゃんと話を聞いてあげなかったから?
それとも、それとも…。
考えれば考えるほど謎は深まるだけだ。
私は現実を受け入れられない。
いや、でもまだ菜実だと確定したわけではない。
私はその可能性を信じている自分を貫かせたかった。
- Re: (仮)強がり ( No.12 )
- 日時: 2013/03/23 13:01
- 名前: 黒猫モンゴル (ID: ScWyjXSP)
夜遅くに電話がかかってきた。
ただ1つだけ情報が入った。それは、1年生だったということ。
先生はそれを伝えることと、生徒相談室の電話番号を教えるために
わざわざ電話をいれてくれたのだ、と母が言った。
私は頭の中が真っ白になった。