BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」
- 日時: 2011/01/12 17:48
- 名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)
初投稿です。月女神と書いて、ディアナと読ませています。
以下の注意を読んでくだされ。
1…荒らしはご遠慮します。
2…パクリは無しです。あ、いや、無いです。多分。
3…コメント、CP、リク受け付けます。
4…雑談は無しでお願いします。
以上です。
登場人物 ↓
猿影彼方『さるかげ かなた』
☆年齢17歳 ☆職業 高校2年生、忍者
☆容姿 赤い髪をヘアバンドで上げている。頬に1筋の傷がある。薄い茶色の瞳。
☆性格 気さくで明るく、絡みやすい。だが、裏は寂しがりやな所も。
☆好きなBASARAのキャラ 猿飛佐助
概要
猿飛佐助の生き映しだと噂されている。
友達 園田幸音『そのだ ゆきね』
伊達凜音『だて りんね』
片木小太郎『かたき こたろう』
長富元千代『ながとみ もとちよ』
竹中紅羽『たけなか くれは』
毛利元喜『もうり もとき』
では、頑張ります。
プロローグ>>01 奥州編第1話>>07 彼方編第1話>>17
第1話>>02 第2話>>08 第2話>>18
第2話>>03 第3話>>09 第3話>>19
第3話>>04 第4話>>12 第4話>>20
第4話>>05 第5話>>13 第5話>>21
第5話>>06 第6話>>14 第6話>>22
幸音編 凜音&小太郎編 京都花都編第1話>>40
第1話>>23第1話>>32 第2話>>44
第2話>>24第2話>>36 第3話>>48
第3話>>27第3話>>37 第4話>>49
思い交差編第1話>>50 第5話>>60
第2話>>51 第6話>>64
第3話>>56 第7話>>66
第4話>>59
織田逃亡者編 第1話>>80 第4話>>86
第2話>>81 第5話>>87
第3話>>82
織田決戦編第1話>>88 第5話>>96 第9話>>102
第2話>>89 第6話>>97
第3話>>90 第7話>>98
第4話>>93 第8話>>99
エピローグ>>103
番外編
100回記念小説!>>28
オリキャラ&リクエスト受付用紙>>33
急きょ、番外編>>65
長編番外【死ねない少女のお話】>>73 >>74 >>77 >>78
皆聞いてぇぇぇぇぇ!>>79
300回記念小説>>82
あとがき>>104
- Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.95 )
- 日時: 2010/08/24 10:17
- 名前: 月女神 (ID: pk2OclHY)
本当にお久しぶりですね、雲院ササラさん。
最終章なので切なくしてみました!
えーと、翔と関わりがあった空君のお兄ちゃんですか?
頑張ってみます。
名前『風宮 航海』
読み『ふうみや わたる』
性格『温厚で優しいが、喧嘩強い。常識人、でもたまに抜けてる』
容姿『空君とさして変わらない。右耳に銀色のマグネットピアス』
年齢『大学生なので、19〜20ぐらい』
翔との関係は?『翔の死んだ兄さんの友達で、喧嘩して仲良くなった。もちろん、翔は負けましたが。
翔のあだ名、死神は航海がつけたもの。そして、喧嘩を強くしたのも航海』
サンプルボイス
「へぇ…。翔、強くなったな♪ 兄ちゃんに近付いたんじゃないの?」
「死んだ大地が見てる。ここで、喧嘩はするな」
「独眼竜? 空がいつも世話になってるねぇ。これからも頼むよぉ〜」
ちなみに、翔の兄ちゃんの名前は大地と言います。事故死しました。
性格は「まぁ、とりあえずそこにボタンがあったら全力をかけて押す」つまりバカ。
でも、同じ大学に行きましたよ。
どうでしょうか? 酷い事になりましたが。
イメージ通りじゃなかったら、使わないでもいいですよ。酷い設定になりましたから。
では、頑張ってください。応援してます!
- Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.96 )
- 日時: 2010/08/24 10:47
- 名前: 月女神 (ID: pk2OclHY)
織田決戦編 第5話
白く霞んだ世界。何も見えない、ただ白いだけの世界。
そこに、俺様はいた。
分からない。けど、歩く。歩く。ただ、ひたすらに。
その向こうに、何があるのか分からないけど。
*****【佐助視点】
くそ、炎が邪魔して見えないっ……!
彼方、無事でいてくれ……!
「どけっ! 炎を30秒だけ消してやる。全速力で彼方を助けに行け!」
元喜? 一体、何を……?
すると、その子、ヨーヨーを構えたんですけど。
「スプリンクラー!!!!!!!」
ヨーヨーから水が出て、炎を消化する。
助かった。これで、行ける。
「早く行け! 無駄にするでない!」
「助かった。恩にきる!」
これで、助けられると良いんだけど。
その時だった。
「………♪」
歌? 誰かが、歌っている?
歌詞が良く聞き取れない。何を歌っているんだ?
「メッセージ伝えるよ、愛してる……」
彼方?
「来世で、会おうね……」
嘘だろ。彼方? 彼方が歌っているのか?
来世で会おうなんて、そんな悲しい事言うな。
一緒に帰るんだ。甲斐でまた皆と笑って暮らそうよ。死のうとしないでよ。
炎の向こう、地下牢の一室に彼方はいた。
ピクリとも動かず、ただそこにじっと座っているだけ。手足を縛られて、動けない状態だ。
「彼方、彼方。助けに来た!」
声をかけてみても、反応なし。ヤバイ状態だ。
凜音が細い針みたいなので、地下牢の扉を開ける。
そして、独眼竜の旦那が刀で彼方を解放する。
「彼方、しっかりしろ!」
揺らす。だが、
彼方は、力なく、俺様の腕の中で崩れた。
まるで、死んでいるようだ。
「嘘だろ、おい……」
「どうした! 彼方は、彼方は無事なんだろうな?」
幸音君、ゴメンね。
俺様、彼方を救えなかった。
*****
地下牢から出て、彼方を横たわらせる。
瞳を開けてくれない。どうして、どうしてだよ。
殺すなら、俺を殺せば良いじゃないか。何故、俺の大切な人ばかりを奪っていくの?
「彼方、彼方! 目を開けろ、彼方!」
「そうだ。おい、猿。目を開けろ。いつもみたく、笑いながら名前を呼んでくれよ」
「彼方、お願いだから……」
「彼方君…! お願いだよ、目を開けて。ゆっきーを泣かせて、承知しないんだから!」
「おい頼むよ。言ってくれよ、いつもみたいにツッコんでくれよ!」
「彼方、我を残して死ぬでない。貴様を助けるためにここまで来たのだ。ここでくたばるな!」
でも、彼方は目を開けなかった。
すると、声がした。
「ふふふ、彼方君死んじゃいましたねぇ」
白髪、そして手に持った鎌。
「明智、光秀……!」
明智だ。まさか、こいつが…?
「許せない…。彼方を殺した罪は重いぞ!」
「Ha! ここで殺してもまだ足りない。地獄の苦しみを味あわせてやる!」
「灰にしてやる。覚悟しろ」
「絶対に許さないんだから! 炎に焼かれて死ねばいいのよ!」
「こりゃぁ、結構つくぜ? 恨み、晴らさせろ!」
「日輪に焼かれてくたばれ」
全員で明智に取り掛かるつもりかよ。
無理に決まってるよ、このままじゃぁ、皆死んじまう。
止めてくれ…。
彼方、守れなくてゴメン。
俺も、すぐにそっちに行くから。
*****
誰かが、俺様の事を呼んだ?
気のせいか、そんなはずはない。だって、ここには俺様だけなのだから。
「猿影彼方よ…」
誰だ、俺様の名前を呼ぶのは。
「貴様、これで良いのか?」
もう死んだんだ。後戻りは出来ない。
「貴様、あいつらを残したままで良いのか?」
良くないよ。
「ならば、貴様のうちに秘めた闇の力……、見せてみろ」
ドクンッ……。
- Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.97 )
- 日時: 2010/08/24 14:31
- 名前: 月女神 (ID: BCjjC.jk)
織田決戦編 第6話
ドクンッ……。
鼓動の音。
生き返る。
「………」
白く霞んだ世界から、色のある暗い城に早変わり。
腕に残る、この世に生きている感覚。痛み。
聞こえるは、嗤う声。
見えるのは、
皆の死体……?
え、嘘。あの夢が実現した?
血を多く流す、紅、蒼、黄、緑、紫、銀、そして迷彩。
あぁ、俺の性? 俺の性。
俺が捕まったから。俺がこんな力を持つから。皆消えていくんだ。
「……。おや?」
明智が変な声を上げた。
ゴメンね、皆。こいつを倒して、俺様も行く。
だから、少し待ってて。
「彼方君。君は……」
「ぃよう、明智。俺様、今怒ってるんだ。だからぁ、死んでくれるかな?」
佐助、手裏剣借ります。
「生き映し、ナメンなよ!」
シュン、シャキン。
一瞬。ほんの一瞬で蹴りがついた。
明智は血を多く流しながら倒れる。
あぁ、終わったよ。これで、皆の所に行ける。
その時だ。
「彼方」
自分を呼ぶ声。
皆だ。皆がいた。ぼろぼろになっていたが、立ち上がった。
「お前らぁ……」
無事で、良かった。
目指すは魔王。
そして、平和な世界。
あれ、でも……。
「零は?」
- Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.98 )
- 日時: 2011/02/17 21:56
- 名前: 月女神 (ID: GlvB0uzl)
織田決戦編 第7話 【零視点】
「ほう、零よ。戻ってきたか」
僕は魔王の前にいる。
覚悟を決めた。この手で、魔王を葬る。
たとえ、この命に代えてでも皆を守って見せる。
「魔王、殺しに来た」
「出来るのか? お前ごときに」
出来るさ。僕は、鬼神。
人を殺す者。
魔王の持つ銃が、僕に向けられる。
そんな銃ごときに、僕が殺せるはずがない。僕だって銃使いだ。
同じように、僕もショットガンを向ける。
相撃ちか? よけられる保証はない。
「死ね」
魔王の指が引き金に触れ、引かれる。
銃弾は僕の頬をかすめ、壁にぶつかった。そんなへっぽこの銃弾が当たるか。
僕は引き金を引き、魔王の兜に命中させる。
「次は目だ」
「フン、そんな銃ごときに余は殺せない。あの世で泣き叫べ」
「それはお前だ。魔王」
ショットガンじゃ倒せない。
機関銃で殺すしかないか。もしくは、この城の天守閣ごと爆破するしかない。
ならば、この階だけ封鎖するか? そんな時間はない。
それに、僕は接近戦は好みじゃないし得意じゃない。刀なんか使えないし。
僕の攻撃で全てが、決まる。
彼方達の平和も、この世界の平和も、決まるもの。
僕の命は惜しくない。何度も人を殺してきた。
「やぁぁぁ!!!!!」
僕は魔王に向かって走る。
魔王は銃を捨て、刀を振りかざした。その切っ先が僕の腹部に当たる。
僕は咄嗟に蹴りを入れる。魔王は呆気もなく、吹っ飛んでしまった。
だけど、腹部から血が流れている。もうすぐ死ぬかもしれない。
これで良いんだ。
これで、母さんの所に行ける。
戦わなきゃ。最後まで、この命が尽きるまで。
「僕と共に死んでゆけ、魔王!」
その時だ。
「零ぉぉぉ!!!!!」
僕の名前を呼ぶ声。
彼方? 皆が来てくれたの?
「さようなら、彼方」
ガァァァァァン
パタ、ボタタタタ。
僕の弾丸は、魔王の頬をかすめて。魔王の弾は、僕の胸を貫いた。
彼方達が目を見開いて、僕を見る。
「か、なた……」
彼方、彼方。僕は死んでしまうんだ。
「零、お前……!」
「彼方、ゴメンね……。僕は、死んでしまうんだ…」
彼方が僕を抱きかかえて、泣いている。大粒の涙を流している。
「彼方、最後に1つだけ、聞いてくれる……」
震える手で、彼方の頬をなでる。
彼方の温かい手が、僕の頬を包んでくれた。
「愛してた……。誰よりも、何よりも、命をかけても良いって思う程に、愛していたよ」
愛する人に、僕の思いを伝えた。
あぁ、もう何も思い残す事はない。
大好きだったよ。
- Re: 戦国BASARAでBL「忍、恋愛涙」 ( No.99 )
- 日時: 2010/08/24 21:03
- 名前: 月女神 (ID: vKo2Fmoq)
織田決戦編 第8話
「ぜ、ろ?」
零は、俺様の腕の中で眠っていた。
幸せそうな、笑顔で眠っていた。
目を開けてくれよ。何で、何で死ぬんだよ。
「ぜろ、ぜろおぉ……」
「魔王、良くも零殿を!」
幸村の旦那が2槍を構えて叫んだ。
政宗も、小十郎さんも、慶次も、元親さんも、オクラさんも、皆武器を構えた。
止めてくれ、これ以上皆を傷つけないでくれ。
お願いだ。俺様、死んだって構わない。
「後悔するなよ、魔王。竜を怒らせたんだ。You see?」
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す……」
「ちょ、凜音怖い。離れて」
止めろ。
「雑魚が何人かかってきても同じ事。全員まとめて冥界へと送ってくれるわ!」
もう止めてくれ。
冷たくなった零を握りしめる。でも、反応はしてくれるはずもなく。
俺様が止める? 出来ない。何故か。
立ち上がれないからだ。
「止めてくれ……」
皆、魔王へと向かっていく。
夢が実現してしまう。あの夢は、この情景だったのか?
「止めてくれぇぇぇぇぇぇぇぇええぇぇ!!!!!!!」
*****
一瞬だった。
皆が、一瞬で吹っ飛んでしまったのだ。
「あ、あぁ……」
立てよ、立てよ俺様。何故立てないんだよ。
魔王なんて、ゲームで何度も倒しているじゃねぇか。どうして、向かって行かない。
—— 自分の力が、弱いから?
違う。皆を守れる力なら、ある。
—— じゃぁ、向かって行きなよ。
どうして、そう言う?
—— 何の為にその鎌を渡したのさ。
白い鎌。それは、あの時に優奈ちゃんに渡してもらった……。
—— 自分の力を信じて。
「…ぁぁ……」
分かったよ。
自分を、皆を信じれば良いんだね。
「戦ってやるさ」
「ん? 余と戦うか、貴様」
魔王はふんぞり返る。
絶対、絶対討つ。
「この命に代えても、お前を倒す!!!!!」
負ける訳にはいかない。
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