BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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【BL好き集まれ】ハイキュー!!BL小説【リク大募集中】
日時: 2014/10/17 22:26
名前: 穂樽 (ID: DNzgYQrN)

穂樽ホタルと申します。
ハイキュー!!BL小説(短編)を書いていきたいと思います。

【とりあえず自己紹介】
好きなCP…クロ月、影月、管月、葦月、山月…とりあえず、ツッキーは右固定w…他は、管影…とかですね。
書きやすいもの…月島右CPは大体大丈夫ですw
書きにくいもの…特に無いですけど…性格掴めてないキャラは無理です
BLについて一言…ツンデレ=受け。普段ドs=受け。

リクエスト、受け付けますが…ハイキューは、キャラが多いので…性格が掴み切れてないキャラがいます…

【↓性格掴めてるキャラ↓】
・烏野…縁下、木下、成田以外はOk。
・音駒…研磨、黒尾、夜久、リエーフ(ちょい怪しいかも)はOk。
・梟谷…木兎、赤葦Ok。
・青葉城西…及川、岩泉、国見(これもちょい怪しい)はOk。

こんだけですね…。増えるように頑張ります。

えー、最後に。リクの仕方ですが…「シリアス系」か「ギャグ系」か、希望ありましたらお伝えください。(なにも言われなかったらシリアスに走る人ですw)
あと、おおまかに、こんな話がいいなー、とかありましたら言ってください。

あ、あと一つ。R-18は無理です。なにしろ17歳以下なもので…

Re: 【BL好き集まれ】ハイキュー!!BL小説【リク大募集中】 ( No.27 )
日時: 2014/10/21 20:33
名前: 穂樽 (ID: DNzgYQrN)

第1章-出会い


俺はクロ。この辺ではちょっと有名な、子爵の息子だ。子爵っていったら、男爵の上、伯爵の下だ。え?階級について説明しろ?…わかったよ、面倒だな…。上から順に、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵だ。俺の父様が子爵。つまり下から2番目。
…さて、話を戻すとしよう。俺は、その父様に連れられて、ある屋敷に向かっている。父様は、「お前もこの家の跡取りなんだから、きちんと振る舞いなさい」って言うけど、14歳の俺にはちょっと酷な話だと思うぜ?
…また話が逸れた。行き先は、とある伯爵の屋敷。俺の屋敷から、30分くらいで着く距離らしい。確か、ケイさん…とかいうお嬢様もいるらしい。俺の2歳下だから、今は12歳か。ちょっと会うのが楽しみだ…。

「クロ、着いたぞ。」

父様が呼んでる。行かなくちゃ。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

はっきり言って、父様達の話はつまらない。でも、父様に迷惑をかけるわけにはいかないので、ちゃんと姿勢よく座ってたぜ?偉いだろ、俺。
…なんて話は置いといて。今は、ケイさんの部屋に向かってます。伯爵様が、
「あの子も、少し年の近い子供と遊んだ方が良いだろう。クロ君、確か14歳だっただろう。ケイと遊んでやってくれないか?」

…というので、迷わずOKしたのだ。
父様達はまだお話中なので、メイドの人が案内してくれている。おさげにアホ毛がトレードマークの、俺より年下っぽい彼女は言った。

「…っあのっ!」
「なに?」
「私みたいな者が言ったら、生意気って思うかもしれないんですけれど…」
「思わないから、言ってごらん?」
「お嬢様は、あの、同じくらいのお年の方とあまり遊んだり、話したりしていないので…」
「うん。」
「あの、その、お嬢様を、えっと…す、すみません、自分の言いたいことがわからなくなりました…ご、ご無礼をお許しください」
「別に全然大丈夫だけど?」

慌てぶりがすごくて、見てて心配になる子だ…。でもなんとなく言いたいことは分かる

「あ、到着いたしました。お嬢様のお部屋です。」

話しているうちに着いたようだ。しかし、この屋敷、半端なく広いな。一人で歩いたら、迷子になりそうだ。

「お嬢様?先程申し上げたお方が来られましたよ?」

メイドの子が呼び掛ける。
目の前には、豪華な装飾が施された扉。かなり厚みがありそうだが、向こうに聞こえているのだろうか。とにかく、お嬢様と御対面だ。無礼が無いようにしないとな…

「はい。あいてますよ。」

扉の向こうから、微かに聞こえてきた声。恐らく、お嬢様のものだろう。

「失礼致します。どうぞ、お入りください。」

メイドの子が扉を開いてくれる。今更だが、女性の部屋に男性を入れていいものなのだろうか。まぁ、あえてスルーで。

「失礼します。クロと申します。」
「クロさん、お話は聞いております。ケイといいます。よろしくお願いします。」

良く通る声が響く。彼女は、窓の前に立っていた。黒縁の眼鏡をかけ、薄紫色のシンプルなドレスを纏った彼女。可愛い…と形容するのは、少し気が引ける。が、美人だ。誤解があっちゃいけないので一応言っておくが、彼女が可愛くないと言ったわけではない。骨格もまだ成長途中で、顔も少し幼い雰囲気を残している。それにかなりの美形。…ときたら、『可愛い』と人は思うだろう。ただ、彼女にはそう呼ばせない何かがあった。…なんだろう…こう、子供っぽい雰囲気の中にも、大人っぽい雰囲気を隠し持っている感じ?『可愛い』と『美しい』を合わせ持つって言ったら伝わるかな。

「わ、私、お茶とお菓子を用意してきますっ!!」

メイドさんが部屋を出ていった。大丈夫かな…まあ、彼女も新人ではないだろうし、大丈夫か。
あらためて部屋の中を見回す。部屋の壁の一辺を閉めるほどの本棚に、窓のそばに置かれた小さい机と椅子。寝心地良さそうな大きなベッド。部屋の真ん中辺りに置かれた大きめの机と、その一方にある、一人掛け用のソファー。それには、多分彼女が座るんだろう。ソファーに向かい合うように置かれた横に長いソファー。大きめの机とソファーは来客用セットだろう。あと、暖炉に、壁につけられた飾り棚。これにはぬいぐるみや、キャンドルが飾られている。
そして、それらは、ほとんどが白と薄紫だ。好きな色なのだろうか。白と薄紫以外のもので目に付くのは、飾り棚に乗っているぬいぐるみとキャンドルと本棚の本だけだ。
…とりあえず、どう話を切り出そうか。
などと悩む必要は無かった。

「クロさんって、どこから来たの?あ、とにかく座って?」

彼女の方から話を切り出してきたからだ。ちなみに、指差しているのはさっき紹介した、大きめの机の近くにある、長めのソファーだ。彼女が一人掛けの方に座ったので、向かいに座り、答える。

「ここから30分くらいのところです」
「そう。何か有名なものはあるの?」
「…有名なもの、ですか…。美味しいケーキ屋があるらしいですけど…このお屋敷のコックに敵うかどうかは分かりませんよ?」
「そう!私、ケーキ大好きなの!いつか、ケーキ屋巡りしてみたいなぁ」

先程…メイドが居たときの態度とはかなり違う。敬語も取れ、目は輝き、年相応の姿を見せた。その変化に驚いていると、

「あ、伯爵と子爵の子供どうしだからって、変に気を使わなくていいよ?敬語も使わなくていい!」

と、さらに驚きの発言をしたのだ。まあ、敬語も堅苦しいし、そういってくれるなら、お言葉に甘えよう。

「そうですか…?……そうかい?」
「それでいい!私、『オトモダチ』って欲しかったの。オトモダチ、なってくれる?」

答えはもちろん…っていうか、迷うこともなく

「うん、お友達、だよ。これから、俺とケイさんはお友達。」
「ケイさんじゃない!!ケイ!!」

怒られた。友達なら、呼び捨てしてくれ、と言いたいのかな。

「うん、ケイ、ね。わかった!!ケイは白と薄紫、好きなの?」
「うん!特に白が好き。クロは?何色が好き?」
「俺は…赤、かな…?なんか元気出るし!」
「そっかぁ…赤、元気出るよね!明るい色好きだよ」

そこまで話したところで、メイドの人が入ってきた。さっきとは違う人だ。優しそうな人で、俺と同じくらいの年に見える。目の横の泣きボクロが特徴的で、灰色っぽい髪をお団子にしている。

「ローズティーとショートケーキです。クロ様は、甘いもの大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫です。お気遣い、ありがとうございます」
「いえ、気遣いはメイドとして当然のことです。では、角砂糖とミルクは置いておきますので、お好みで。では、私は失礼させていただきますね。」

メイドの人は出ていった。さっきから、ケイは黙っているが、どうしたのだろうかと思って向かい側を見ると、目が一段と輝いていた。ケーキが好きっね言ってたな。

「ショートケーキだ…!ショートケーキ大好き!!」
「ショートケーキが1番好きなの?」
「うん!!美味しいの!」

ここまで美味しそうにケーキを食べる人は初めて見た。これ以上美味しいものはない…という感情がひしひしと伝わってくる。

「ショートケーキはやっぱり美味しい!」

確かに、ここのケーキは美味しかった。もちろん紅茶も。それをケイが食べると、余計美味しそうに見えるのは不思議だ。

「クロ、帰るぞ」

あ、父様だ。

「父様だ。じゃあ、もう帰ります。今日は楽しかったです。ありがとうございました。」
「私も楽しかったです。ありがとうございました。また会えるときがあるのを楽しみにしています。」

彼女は、馬車が見えなくなるまで、ずっと手を振ってくれていた。

Re: 【BL好き集まれ】ハイキュー!!BL小説【リク大募集中】 ( No.28 )
日時: 2014/10/21 20:36
名前: 穂樽 (ID: DNzgYQrN)

めっちゃながいw出会いの部分だけでかなり字数いったwあ、まだまだ続きますwメイド二人が誰か伝わってたらいいな…w
でも書くの楽しいわwww
あとどんくらい続くかな…過去編がもう少しあって、そのあといきなりクロ18歳編までとばしますw

Re: 【BL好き集まれ】ハイキュー!!BL小説【リク大募集中】 ( No.29 )
日時: 2014/10/22 01:17
名前: 幸音 (ID: ???)  

初めまして〜!ハイキューに釣られました幸音と言います←
中世ヨーロッパ面白いですね!!
メイドは山口とスガさんですかね?スガさんは自分がスガワラーなのですぐ分かりました←

スガさんは右固定な奴です((
仲良くしていただければ…!

Re: 【BL好き集まれ】ハイキュー!!BL小説【リク大募集中】 ( No.30 )
日時: 2014/10/22 06:47
名前: 穂樽 (ID: DNzgYQrN)

はじめまして〜♪よろしくお願いします!!
楽しんでもらえてなによりです!
イエス!メイドは山口とスガさんです!!…いや、女装似合いそうな人がその2人だったっていう結構適当な理由です…←

Re: 【BL好き集まれ】ハイキュー!!BL小説【リク大募集中】 ( No.31 )
日時: 2014/10/22 17:13
名前: 穂樽 (ID: DNzgYQrN)

第2章-別れ



あれから2日。
ケイの父から手紙が届いた。父様が見せてくれたのだ。父様が手紙を見せてくれることなど、ほとんどないから驚いた。

「クロ、手紙が届いているぞ」

と、突然言うんだ。俺には、手紙を書いてくれるような友人は特に居ない。もしかしたら、ケイからかも…と思って手紙を読んだら、ケイの父からだった、というわけだ。
おっと、肝心の内容を話してなかったな。
内容は、要約すると
『クロ君、この前はありがとう。私はケイが笑うのを久しぶりに見た。「クロ君と遊んだの、すごく楽しかった。また遊びたい。」と言うんだ。クロ君、ケイには君以外の友達は、多分居ない。よければ、週に1、2回くらい遊んでやってくれないか?』
…というものだった。っていうことで、ケイとまた会えることになりました!はい拍手!!!
…なんて茶番は置いといて。
まぁ、そういうことがあって、今、ケイの屋敷まで、御者に送ってもらっている。前、食べてみたいと言っていた、ショートケーキを持って。

「お坊っちゃま、着きましたよ」
「ん、ありがと」

着いたようだ。この前のおさげのメイドさんが迎えてくれる。案内してくれるようだ。

「ようこそお越しくださいました。案内します。」

しばらく歩いて、見覚えがある扉の前に着く。
彼女…ケイの部屋の前だ。

「お嬢様?クロ様が来られましたよ?」

この前と違い、彼女は「開いている」と答えず、あちら側から扉が開いた。

「クロさん!来てくださったんですね!」

そう言って、薄い水色で、足首位までの丈のドレスを纏った彼女はふっと微笑んだ。本当に綺麗な微笑みだ。

「では、私はここで失礼させていただきます。」

メイドがいなくなると、彼女の雰囲気は変わった。家族やメイドの前では『お嬢様』を演じ、居なくなれば演じるのをやめるのだろう、ということが想像できた。

「今日はなにするの?」
「うーん、なにする?あ。その前に。この前言ってたケーキ屋のショートケーキだよ!」
「ショートケーキ!?買ってきてくれたの?嬉しい!お父様やシェフにバレたら大変だから、隠しとかなきゃね!今日はお菓子を2つも食べられる!」

そういう問題なんだね…。2つも食べられる!って両方食べる気!?

「うん。ここのシェフの作るケーキより美味しいかは保証しないけど…」
「クロが買ってきてくれたことが嬉しいの」

そういうものなのか?

「あ、そうだ!クロにお庭を案内してあげるよ!」
「お庭?」
「うん、バラ園とか、噴水とかあるのよ!行こっ!」

ケイに手を引かれ、屋敷の中を歩く。途中で、涙ボクロのメイドさんとすれちがった。

「お嬢様、どこへ行かれるのですか?」
「クロさんにお庭を案内します。ダメですか?」
「いえ、大丈夫ですよ。お気を付けて。」

あ、OKなんだ

「ふー、危ない、危ない。スガさんは怒ると怖いからね」
「優しそうなのにね」
「いや…優しそうな人ほど、怒ると怖いんじゃない?」
「そういうものか…?」
「外出るよ〜♪」

気付いたら、俺が入ってきた扉と、違う扉の前に着いていた。ここから外に出るらしい。

「〜♪」

嬉しそうに、扉を開く彼女。

「うわぁ…凄い…」
「凄いでしょ!?バラ園だよ!今日は庭師さんも居るんだ。」

バラ園の方に歩いて行く。本当に色々なバラが咲き誇っている。赤はもちろん、薄い黄色に、ピンク、そして白。白いバラが多いように見える。ケイが白好きだからか?

「あ、庭師さんだ。ダイチさん!」
「おや、ケイお嬢様じゃありませんか。その方は?」

優しそうな男の人だ。

「私の友人のクロさんです。今日は遊びに来ていただいたので、お庭を案内しているのです」
「そうですか、クロ様、ですね。」
「クロと申します。ここのバラ、凄いですね。全て、お一人で?」
「そうですね…たまにメイドの方が手伝ってくれていますね。でも、基本は一人です」

凄い。これほど膨大な量の花を管理するのは大変だろう。そう伝えると、

「バラの世話は楽しいです。クロ様は、植物の成長を間近で見たことはありますか?」

植物の成長か…あ、間近で見たことあるかも

「花が咲くのは見たことあります。庭に咲いている花を凄く気に入っていて、開花まで見守りました。」
「そうですか…。思ったんじゃないですか、咲いて良かったって。」

庭師の人の言う通りだ。

「はい、見守って良かったって思いました」
「その気持ちが味わいたいから、私はバラを育てているんですよ」

なるほどな…分からないことも無いかも

「ダイチさん、赤いバラ、一本頂けますか?クロさん、赤が好きなんですって」
「はい、じゃあ、このバラが…」
「ううん、つぼみの、白いバラがいいです。」

ふと、思い付きでそんなことを言ってしまった。

「つぼみの…ですか?」
「ダイチさんが言ってた、咲いたときの喜びを感じてみたいです」
「そういうことか、なら良いですよ。水は切らさないように気をつけて頂けたら、多分咲きますので。」

こうして俺は、白いバラを一輪もらったのだ。白いバラにしてもらった理由?ケイが白好きだ、と言っていたから、かもしれない。それに、白も結構好きだし。
まぁ、ふ、と思い付きで言ったので、明確な理由は無い。


ケイとは、週に1回、父様が決めた日に遊んだ。
本のこと(本棚が大きいから本好きかな、と思っていたが、当たっていた)、バラのこと、好きなもののこと…いろんな話をした。
ちなみに、あのバラは俺の部屋に花瓶に入れて置いてある。この前開花した。
ケイは、屋敷から少し離れた待ち合わせ場所で待っていてくれるようになった。『お父様からの許しが出た』らしい。



ケイと初めて会ってから、何週間たっただろう。ある日、ケイは…待ち合わせ場所に居なかった。

屋敷に行くと、おさげのメイドさんが、手紙を渡してくれた。

部屋で開いてみた。

『ごめんなさい』

一言だけ、美しい字で書かれていた。

ケイの字だろうか。

ふともらったバラの方ををみると、枯れて、最後の花びらが、落ちるところだった。




嫌な予感がした。


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