BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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イナズマイレブンで自己満小説!
日時: 2019/07/19 01:39
名前: らむね (ID: QcQewiLv)

イナズマイレブンのブレイク組を中心に自分の好きなBL小説載せていこうと思います。

主に鬼道さん受けです。豪鬼推しです!

6割妄想だと思って結構です!自己満小説ですので「キャラ違うから!」などと言ったクレーム受け付けておりません。ご配慮お願いします。

裏表現ほとんど無いほのぼのとなると思います。

・「あとでなんて来なくていい」
>>1,>>2,>>3】(完)
円→鬼←豪
・「ふたりきりになりたい」
>>5,>>6(未完)】
円→豪→鬼→円?+風
・「握手」
>>7,>>8】(完)
灰→鬼+豪
・「風邪っぴき鬼道さんと愉快な仲間たち」
>>9,>>10,>>11,>>12,>>13,>>14,>>15】(完)
ブレイク組+灰崎、豪鬼←灰
・「僕はあなたが憎い」
>>16】(完)
悠→灰→鬼
・「これからをみよう」
>>17,>>18】(完)
豪鬼
・「真夏の告白」
>>19】(完)
豪→(←?)鬼→円
・「初めてのタクシー」
>>20,>>21,>>22,>>23】(完)
豪鬼
・「鬼道さん大好きなダメな大人監督会議」
>>24,>>25,>>26,>>27,>>28,>>29】(完)
豪鬼←影山+響木+久遠+趙金雲
・「支え」
>>30,>>31(未完)】
政(→?)悠


Re: イナズマイレブン!ブレイク組中心 ( No.7 )
日時: 2019/01/16 13:21
名前: らむね (ID: P747iv5N)

【握手】
灰→鬼
ーーーーー

イナズマジャパンとして選ばれた俺達は一回戦が日本で行われることが決定し、合宿所へ専用のバスに乗って向かった。

バスの中はガヤガヤと意外と騒がしく、稲森や円堂さんの声が主にデカく聞こえてくる。円堂さんの発言にその弟子みたいなやつはオーバーリアクションで聞き取れなかった言葉を相手に伝わるように声は更に大きくなるが誰も止める者がいない。

突然右隣から声をかけられる。

「灰崎、富士山が見えるぞ」

バスの中は騒がしい筈なのにコイツの声はよく響く。声に顔を向ければ俺を見て窓の外へ顔を向けた鬼道の視線を追うように移動中のバスの窓から見えた外の景色に大きく富士山が映っている。
あまりの大きさに目的地は近いのかと思うと同時に鬼道は富士山を生で見たことが無いのか?いや、こんなに近くで見たことがないのか?とすら思えてくるほど鬼道が富士山を見て気分が上がっているのだろうと感じた。

「アンタ、富士山見ただけでテンション上がってるのか?フッ、子供っぽいとこあるんだな」

半分挑発気味に言った言葉は「こんなに近くで見たことは無いからな」とすんなり受け入れられて返す言葉がなくなり、適当な相槌をうって、鬼道とは反対側を向く。通路側に座る灰崎は左斜め前の席に座ったチューリップ頭の豪炎寺が目に付く。

「(豪炎寺か・・・鬼道は)」
「豪炎寺が気になるのか」
「ッはあ!?変な言い方すんじゃねえよ!別に、そんなんじゃ・・・」

鬼道はどう思っているんだろうかと聞こうとした途端に耳元から声がして、小さく声をかけられたのに驚き過ぎて俺の声がデカくなっちまう。否定しようにも見ていたところを見られてはなんとも言えず。
黙った灰崎に鬼道は優しく笑み、話しをした。

「豪炎寺は元雷門のエースストライカーだしな、FWなら誰しも気に留める選手だろうな。俺からすれば豪炎寺がチームに居る存在感は安心出来るし、とても頼りになる。」
「・・・・・・(鬼道にそこまで言わせるのか)」

言っても鬼道の強さは俺自身サッカーを教わる者としてピッチに居るだけでかなり心が救われるというか、心強く感じているのだ。だが、そんな鬼道が俺と同じFWの奴を誉めているなんてなんだかモヤモヤする。
俺の気持ちなんて見えていない鬼道は予想外なセリフまで吐く。

「まあ、アイツのシュートの強さは身を持って知っているだろうがな」
「・・・なァ?!チッ・・・掘り返すんじゃねえ!」

木戸川戦で俺がGKをしていた時に豪炎寺のファイアトルネードを受けた話を持ち込みやがった。急に消したい過去を持ち込んでくる鬼道を見やればニヤニヤとからかうような笑みを浮かべていて、俺が何も言い返せないのも見透かされているようで悔しくて舌打ちを漏らす。コイツにだけは弱みを握られたくねえな、と思う半分、コイツになら弱みも何でもない会話に紛れて話してくれて気にも止まらなくさせてくれるんだろうなと思う半分の気持ちで熱くなった顔を鬼道に見られまいと、そっぽを向くついでにまた豪炎寺の方を見るハメになった。
俺の気持ちに敏感に感じてくれる時もあればこうやってなかなか気づけない所もあると人間味があると思う。
鬼道は薄く笑って俺との会話を終わらせた。

「挨拶も兼ねてあとで話してみるといい」

鬼道が俺を気にかけていることが少し嬉しくて、それが悟られないようにと適当に返す。

「へいへい。」

それからバスが停車するまでそれ程時間は経たなかった。

Re: イナズマイレブン!ブレイク組中心 ( No.8 )
日時: 2019/01/17 22:36
名前: らむね (ID: ovjUY/sA)


バスを降りて稲森と話した後、鬼道を見やればモヒカン頭のヤツと話しているようでチラリと豪炎寺を見れば視線を感じたのか振り向いて俺を視界に入れた。
じーっと見つめるだけでその場から動かない豪炎寺に話さなくてはいけない雰囲気になり灰崎は豪炎寺の前に立つ。

言いたいことや聞きたいことは山ほどある筈なのに言葉に出てこない。すると豪炎寺から声がかけられた。

「同じポジションだが、これからはチームメイトだ。よろしくな灰崎」

豪炎寺は微笑みを浮かべながら右手を出した。
FF決勝後の野坂との握手を思い出す。握手を求められていると分かって躊躇いがちに手を伸ばしたところ一度躱された握手のことを。
豪炎寺の顔をもう一度見てみるが笑顔のままでオズオズと手を伸ばして握手をした。

その瞬間、ゾクッと背筋から全身の毛が逆立つような感じがして豪炎寺から覇気のようなものを感じた。豪炎寺を取り巻く熱くて明るい炎のような熱気のようななにかを感じた。
握った豪炎寺の手はそれ程大きい訳では無いけれど、不満を打ち消してくれるような頼もしい人だということは俺の心に刻まれたのだ。

Re: イナズマイレブンで自己満小説! ( No.9 )
日時: 2019/01/22 22:06
名前: らむね (ID: u/mfVk0T)

「風邪っぴき鬼道さんと愉快な仲間たち」
ブレイク組+灰崎
豪鬼←灰
ーーーーー

今朝、目が覚めると身体が少しだるかった。
イナズマジャパンとして選ばれ韓国戦も間近で同室で隣のベッドの豪炎寺を見ると、まだ眠っていた。
昨日遅くまで練習したせいで疲れが取り切れなかったのかもしれない、そう思い洗面台で顔を洗い歯を磨き髪を結ぶ。

ユニフォームに袖を通しゴーグルをつけて靴下を履く。

「鬼道・・・おはよう」
「ああ、お前もそろそろ起きないと練習に遅れるぞ」

背後から声がかかりチラッと目を向ければ顔だけ布団から出し目はパッチりと開いている。二度寝はしないだろうと安心してマントに手をかける。

「俺が寝坊したらどうするつもりだったんだ?」
「なにを言っている、今起こそうと思っていたら起きたんだ」
「言い訳だな」
「それが起こしてもらう側のセリフか?」

豪炎寺の人をからかうような冗談交じりの口調に半分乗っかりながら応える。
準備を終えた鬼道が部屋を出る頃、ベッドから起き上がった豪炎寺はその背中に声をかける。

「・・・少し待ってくれ、一緒に行かないか?」
「すまないが、灰崎の調子も見たくてな。先に行って準備だけでも済ませたい」
「かつて天才ゲームメーカーと呼ばれた鬼道有人が、たった一人の選手に手を焼いているとはな」
「そんな大それたものじゃないさ」
「フッ、どうだかな」
「先に行っているぞ」
「ああ」

会話もそれなりに終わらせると、豪炎寺を部屋に置いて食堂でご飯を済ませグラウンドに出る。
少し肌寒い季節で広いグラウンドに風が吹くと背中を覆うマントが揺れる。ジャージを上下着ているのにいつもより寒気がするな、と感じたが動けば体も温まるだろうと軽い気持ちでストレッチをした。
少しして灰崎が来た。

「早ぇな」
「当然だ、俺がいないからといってバックレられても困るからな」
「あぁ?今更ンなことしねぇよ」
「体は解してあるか?今日は俺からボールを奪ってみろ」
「ああ、上等だ!」

数分してメンバーが集まってきたところでジャージを脱いで畳んでベンチに置く。
マネージャーや監督やコーチは来ていないようだが練習時刻前にサッカーをやりたいという気持ち(だけではないかもしれないがほんの僅かでもその思い)でグラウンドにいるメンバーに誇らしく思う。
そんなに汗をかくタイプでは無いと思っていたがジャージを着たまま灰崎との練習に熱くなっていたのだろう、吹く風に当たると腕を抱きたくなる寒さが身を蝕んだ。それと同時に何か喉に引っかかったような感じがして軽く咳き込む。

「風邪か?」
「いや、平気だ。それより、お前が一人前に人の心配とはな」
「うっせぇ」

先程まで稲森と話していたはずの灰崎がいつの間にか隣にいて心配してくれるが、俺に気を遣って試合に集中出来ないでいる事の方が俺にとって気がかりである為、クスリと笑いながら上からものを言えば軽く頬を赤く染めながら照れ隠しの暴言を吐いて灰崎は俺から離れて言った。
それに何故か安堵してもう一度、今度は小さく咳をした。

Re: イナズマイレブンで自己満小説! ( No.10 )
日時: 2019/01/24 08:51
名前: らむね (ID: u/mfVk0T)


練習が開始されて早々に身体に異変を感じる。いつもより動きが遅く感じられるし周りの声より自分の息が上がるペースがとても早い。首から上の顔が熱くなるのもわかる。どうしてだろうと疑問を解決させるべく脚を止めて息を整えようと深呼吸を繰り返す。
後ろから円堂の声がかかる。

「おーい!鬼道ー!大丈夫かー?」

返事をしようとして軽く噎せた為、喉に手をやって肩越しに振り返って片手だけを上げて平気だという合図をして見せれば、また練習は再開された。

暫くグラウンドをボールの流れに行ったり来たりと脚を動かしていると、ふと視界がぼやけた。地面が傾いた気がして脚を止めて俯く。いつの間にかまた自分の息が上がっていたようで下の芝生はしっかり見えたことを確認する。
(よし、大丈夫だ)
と確認が終わった直後「「ーーー鬼道さんッ!!」」と周りからメンバーの声が耳鳴りがするほど大きく聞こえ、勢い良く顔を上げれば目の前にサッカーボールが飛んできた。咄嗟に反射神経の良い俺は左へ体を傾け躱すが、頭がグラッと揺れた気がした後、眩暈がして薄らと目を開けて状況を把握しようとしたが、ボヤけた視界で確認できたのは豪炎寺と後ろに映ったスタジアムの天井だけだった。

俺は意識を手放した。

Re: イナズマイレブンで自己満小説! ( No.11 )
日時: 2019/01/26 22:09
名前: らむね (ID: u/mfVk0T)

灰崎side

メンバーが揃い始めて鬼道とのアップを止めた俺は明日人と少し話す。暫くしてハキハキとした声に、声の主である円堂さんの方を見ると円堂さんから注意を受けてる豪炎寺がいた。

「遅いぞー!豪炎寺!」

両腕を上げて待ってたと主張する円堂さんに(あの人もまた元気がいいな)と思う。そんな円堂さんの周りに集まった風丸さんと豪炎寺は何か話していることは口の動きから確かなのに内容は全く聞こえてこない。不思議に思ったが円堂さんの声が大きかっただけなのかと理解すると、何だか呆れる。元気がいいのはいいことだけどな。
ふと、あれ?と思い周りを見渡して赤いマントを探す。

すぐに見つけて駆け寄ると近くに来て分かったが鬼道は珍しく先程俺としたアップで息が上がっていたらしく頬が少し赤かった。俺がしつこいと感じたり俺が汗をかくことはあっても鬼道があんな短時間でこれ程汗をかくことは珍しい。第一、さっきまでは平気そうにしてた。体調でも悪いのかと表情を見ようと顔を傾ければ鬼道は軽く咳き込んだ。眉を寄せて風邪を引いてるのかと心配の一言をかければ、ヤツは軽くそれをあしらった。人が折角心配してやってんのに、なんだか挑発されたような気がして、鬼道からされる挑発は嫌な気がしないのに強がって素っ気なく出てしまう。

少しして練習が始まった。隣に並んだ豪炎寺が声をかけてきた。

「よろしくな、灰崎」
「・・・ああ」

ボールを蹴り始めてDFを軽く躱して豪炎寺にパスを出す、なかなかいい所にパスは出せたとは思う。
俺は日本代表チームとして、豪炎寺の旧雷門エースストライカーの実力が見られるチャンスだと豪炎寺を見れば、ボールを受け取った豪炎寺は足の裏でボールを止めた後、後ろを振り返った。
(は?もしかしてこの状況でまさかのパスか?ゴール前でチャンスボールだろ?!)
と思っていたが何処か一点を見ている豪炎寺に不思議に思い、吊られるように豪炎寺の視線を辿ればピッチの真ん中で喉辺りを抑えて肩を小さく揺らす鬼道がいた。

「ッチ!あいつ、やっぱり風邪ひいてんじゃ!?」
「・・・風邪?」
「いや、さっき咳してたから」
「・・・」

先程鬼道が咳していたことを思い出しての俺の発言にどういうことだと質問をしてきたのは豪炎寺で、理由を話せば鬼道の咳のことを黙っていた俺を責めるわけでもなくただ鬼道を見て黙った豪炎寺に思考が読み取れないながらも鬼道を見れば、円堂さんから「よおし!みんな!練習再開だ!」と声がかかる。

それに背中押されるように皆が動き始めて俺も練習に集中することにした。
暫くして、中盤でのパス回しの中、一度司令塔へとボールを戻した明日人は見ていなかった。明日人は慌ててボールが向かう先の人物は自分に向かってきたボールに気づいていないことを知った他のメンバーも、ボールの向かう先の人物に大声で声をかけた。「危ない!」と言う信号を受け取ったのか、ハッと顔を上げた鬼道は間一髪でサッカーボールを避けた。

周りが安堵したのも束の間ーーーボールを避けたはずの鬼道は避けた先で崩れたバランスと傾いた体がそのまま仰向けになる形で倒れた。
(・・・え)
驚いて目を見開いてる間に横を通った豪炎寺が真っ先に鬼道に声をかけていた。次に風丸さんが寄って行き円堂さんも、それから俺はハッとしてまだ受け止められない状況に不安を抱きながら鬼道の近くに歩み寄った。


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