BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- イナズマイレブンで自己満小説!
- 日時: 2019/07/19 01:39
- 名前: らむね (ID: QcQewiLv)
イナズマイレブンのブレイク組を中心に自分の好きなBL小説載せていこうと思います。
主に鬼道さん受けです。豪鬼推しです!
6割妄想だと思って結構です!自己満小説ですので「キャラ違うから!」などと言ったクレーム受け付けておりません。ご配慮お願いします。
裏表現ほとんど無いほのぼのとなると思います。
・「あとでなんて来なくていい」
【>>1,>>2,>>3】(完)
円→鬼←豪
・「ふたりきりになりたい」
【>>5,>>6(未完)】
円→豪→鬼→円?+風
・「握手」
【>>7,>>8】(完)
灰→鬼+豪
・「風邪っぴき鬼道さんと愉快な仲間たち」
【>>9,>>10,>>11,>>12,>>13,>>14,>>15】(完)
ブレイク組+灰崎、豪鬼←灰
・「僕はあなたが憎い」
【>>16】(完)
悠→灰→鬼
・「これからをみよう」
【>>17,>>18】(完)
豪鬼
・「真夏の告白」
【>>19】(完)
豪→(←?)鬼→円
・「初めてのタクシー」
【>>20,>>21,>>22,>>23】(完)
豪鬼
・「鬼道さん大好きなダメな大人監督会議」
【>>24,>>25,>>26,>>27,>>28,>>29】(完)
豪鬼←影山+響木+久遠+趙金雲
・「支え」
【>>30,>>31(未完)】
政(→?)悠
- Re: イナズマ!ブレイク組 ( No.2 )
- 日時: 2018/12/20 17:35
- 名前: らむね (ID: EmbmWiOV)
続き
円鬼←豪
ーーーーー
顔を洗って蛇口を捻って水を止め、タオルで顔を拭く。
タオルで顔を覆ったまま深呼吸に誤魔化せる大きなため息を吐いた。
「はあー・・・」
「どうした、ため息なんてついて」
やけに耳に響いた声は顔を見なくても分かるけどタオルを顔から退かして顔を合わせる。
「鬼道か、少し疲れたから深呼吸してただけさ」
「フッ・・・随分思いの篭った深呼吸だな」
俺の隣で同じように顔を洗う鬼道は俺を見透かしたような口振りで笑む。日頃から観察眼の鋭い鬼道に誤魔化しなど聞かないのだろう。
「円堂とはどうなんだ?」
「・・・どういう意味だ」
「お前達のことは円堂から聞いてる」
「そうか」
「・・・進展はしてるのか?」
なるべく平然を装って聞いてみる。
ゴーグルを首に下げた状態の鬼道の赤い目が俺を写す。綺麗な目に吸い込まれそうな感覚で、視線を交わらせ、俺の質問に視線を逸らして鬼道は応えた。
「特に変わったことは無いな、そもそも男同士の恋愛とは何をすればいいのか分からないしな。」
「手を繋いだりキスをしたりするんだろう」
「っそ、そうか・・・」
当然の如く鬼道に恋人同士のすることを教えれば、少し息を詰まらせほんのり頬を赤く染めて相槌を打った。そんな鬼道のウブな反応になんだか可愛いなと思う。特に変わったことがないということは手を繋いだりキスもしたりしていないのか、そう思うとなんだか安心したようなモヤモヤが少しスッキリしたようで。なんだか嬉しかった。
そして俺は気づいた。
「さて、もうじき休憩も終わる頃だろう練習に戻ろうごうえん」
「鬼道、少し頼み事を聞いてくれないか」
グラウンドの方に種を返す鬼道は何か話していたみたいだがそれを遮るように、声をかけながら背中の靡いた青いマントを掴んでやる。振り返った鬼道に俺はゴーグルで見えないはずの鬼道の目を真っ直ぐに見つめて言った。
- Re: イナズマイレブン!ブレイク組中心 ( No.3 )
- 日時: 2018/12/27 22:41
- 名前: らむね (ID: EmbmWiOV)
「頼みごと?」
鬼道が振り返って体まで向けてくれたのを確認してから豪炎寺はマントから手を離す。普段口数の少ない豪炎寺、彼も鬼道と同様に兄の一面を持っている為、容易に人を頼ろうとはしない。
そんな豪炎寺からの頼み事となると大事な話なのだろう。それも円堂ではなく鬼道に、ということに鬼道自身も真剣に聞こうと腕組みして豪炎寺の言葉を待つ。
だが、豪炎寺から出たセリフは鬼道の思考回路を一時停止させるほど予想打にしないものだった。
「鬼道は俺のこと、好きか?」
「・・・・・・は・・・?」
「なんでもいい、思ったことを答えてくれて構わない」
「なぜ疑問を疑問で返す、頼み事と言うのはソレについて応えてほしいというものか?」
「いや、頼み事の前に聞いておきたいんだ」
「・・・意図がわからん」
謎の深まる豪炎寺の言葉に鬼道は眉間のシワを増やす。そんな鬼道の両肩を掴んで視線を合わせた豪炎寺は真剣な眼差しで言う。
「答えてくれ鬼道、俺のことは好きか?」
間近で見る豪炎寺にコイツは顔が綺麗だなと呑気に鬼道は思いつつ、なぜ豪炎寺がそんなことを真剣に聞いてくるのかは分からないが答えなければ練習にも戻れそうにないなと思うと言い争いなど不要だと判断する。
「好きでなければサッカーをやるのも隣に立つこともしない、お前はウチの頼もしいエースストライカーだぞ。嫌いなやつの方が少ないはずだが」
「そうじゃない!」
「・・・なら、なんだと言うんだ?」
「・・・鬼道は、そういうことに関して鈍すぎる」
「なっ」
豪炎寺の質問に答えたというのに鈍いと言われ、ムッとした直後、近づいてきた豪炎寺の顔と何かが唇に触れたのを感じた。生暖かい何か。
リップ音と共に離れた豪炎寺の顔を呆然と見ることしか出来ないでいる鬼道に豪炎寺は言った。
「俺は鬼道のことが好きだ、鬼道が円堂と付き合っていることは知っている。だが鬼道がソレを恋愛感情だと思えないなら、円堂とは別れて俺と付き合ってくれないか?それが頼み事だ」
「ごうえんじー!きどー!」
グラウンドから聞こえる円堂の声に鬼道は我に返る。隣を過ぎる豪炎寺に声をかける。
「っ豪炎寺!」
「ズルイことして悪かった、でも本気なんだ」
「だが、俺は」
「あとで、円堂にも話す」
豪炎寺にかける言葉を失った鬼道は心で思う。
「(あとでなんて来なくていい)」
- Re: イナズマイレブン!ブレイク組中心 ( No.4 )
- 日時: 2018/12/29 23:29
- 名前: らむね (ID: dP/RlTyN)
収拾つかなくなったので無理やり終わらせた
駄作になった、悲しい・・・(泣)
もっと楽しそうなの作りたいな。ブレイク組は彼らの空気があるから、それを伝えたい(‾^‾゜)
- Re: イナズマイレブン!ブレイク組中心 ( No.5 )
- 日時: 2019/01/03 23:27
- 名前: らむね (ID: dP/RlTyN)
【ふたりきりになりたい】
円→豪→鬼→円(?)
ーーーーー
「豪炎寺!明日から部活休みだからさ、サッカーやろうぜ!」
部活終了後の部室で着替え中にまだユニフォームを脱いでいない円堂がサッカーボールを両手で持って笑顔でいいながら豪炎寺にボールを突き出した。
ユニフォームを脱いで上半身裸になった豪炎寺は声をかけてきた円堂を見て、口に孤を描きああと二つ返事で了承すれば円堂からはガッツポーズと声が上がる。
なんとも嬉しそうで穏やかないつも通りの風景に皆、顔が綻ぶが鬼道の放った言葉はそれを打ち消す程の重大性があった。
「円堂、なぜ明日から部活が休みになるのか、理解した上でサッカーをするんだな」
そう、部活が休みになる期間は一週間。テスト勉強期間となる為である。勉強が苦手な円堂の内面を知っていてニヤリと口元に笑みを浮かべる鬼道は、悪い顔をしているなと豪炎寺は思う。
周りの空気が重くなったのが嫌でもわかる。その空気からいち早く脱したのは円堂だ。
「っでもテストはまだ先なんだし・・・い、1日ぐらい・・・いいだろ?」
「フッ、それで赤点を取らない自信があるのなら俺は何も言うまい」
「ぐっ・・・!」
鬼道の許可なくサッカーをしてはならない訳では無いのに円堂は懇願するように両手の平を合わせて鬼道の前で合わせる。制服のシャツのボタンを丁寧に閉めていきながらドヤ顔で物を言う学年トップの鬼道に円堂はぐうの音も出ない。
が、豪炎寺は鬼道の少し他人事のような発言に疑問が浮かぶ。
「鬼道は一緒にやらないのか?」
なにを、と言うまでもなく鬼道は豪炎寺の発言内容を理解している。
円堂は豪炎寺と2人でサッカーをするつもりでいたので豪炎寺が何故鬼道も含めた3人でやる前提での口振りなのかと、鬼道が気に食わない訳でも嫌いな訳でもないのに単純にモヤッとする。
「ああ、生憎明日は用事があってな。残念だが・・・また別の機会に誘ってくれ」
「・・・そうか。ああ、そうしよう」
用事があるから自分を交えてのサッカーは出来ないと鬼道が言うと咋に眉根が下がった豪炎寺に慰めと誘ってくれた感謝の言葉を告げれば表情は明るさを取り戻し鬼道もホッとする。
その会話を見てて円堂は、よりモヤモヤしてきて頬を膨らます。
「なんだよ豪炎寺!俺と二人でやるサッカーは嫌なのかよ!」
「「・・・円堂?」」
頬を膨らませて不満を怒号のように放つ円堂に豪炎寺と鬼道は、その意図が読めず同時に言葉を発し首を傾げる。眉間のシワを深くした鬼道は豪炎寺から円堂に向き直る。
「何に怒っているんだ、円堂」
「・・・俺は、豪炎寺とサッカーがしたい」
「テスト勉強より優先するほど点数に自信があるなら俺は引き止めないと言っているだろう」
「っ別にサッカーしたっていいじゃないか!」
「円堂、雷門のキーパーはお前だけなんだぞ?キャプテンが居なければチームも纏まらない」
円堂が何に対してムキになっているかは分からないが鬼道も円堂を心配して言っているのだと、二人のあまり見ない言い合いに周りは巻き込まれたくないと存在感を消す。
「まあまあ、二人とも。さっさと帰らないと部室の鍵閉めるぞー?」
流石は円堂の幼なじみだけあってチームの仲介役、そして本日の部室の鍵所持当番、風丸が間に入ることで途切れた言い合いは帰り支度を始めたばかりの円堂と違い、整え終えた鬼道が自分のロッカーを閉めたことで確実に終止符が打たれたと誰もが思っていた。
- Re: イナズマイレブン!ブレイク組中心 ( No.6 )
- 日時: 2019/01/13 13:46
- 名前: らむね (ID: jBnjPLnI)
殺伐とした空気の中、着替えを終えたチームメイトは逃げるように部室から出て行った。鬼道は部室の出入口の横の壁に背を預けて腕組みをして俯いている。円堂も何か考えているようで俯いた瞳に光が差し込んで見えない程にボーッとして、制服のボタンをゆっくり通している。豪炎寺は相変わらずの無表情で着替え終えると脱いだユニフォームを鞄に入れている。豪炎寺が鞄を肩にかけて鬼道の元へ寄る。
なんだか円堂と鬼道の雰囲気に風丸は放っておけず、円堂に声をかける。
「なあ、円堂。今日は俺と帰らないか?」
「え?」
風丸がそう言うと豪炎寺は振り返り鬼道と円堂は顔を上げて、円堂は鬼道と豪炎寺含め、四人で帰れば良いんじゃないかと言おうと二人を見たが、鬼道と目が合う(正確には目が合ったように感じる)と何も言わない鬼道に先ほど怒りをぶつけてしまったことを後悔していてソレの対処が出来ずに、言葉を詰まらせる。
そんな円堂を見て風丸は二人に納得してもらえるように話を進める。
「少し円堂と話したいことがあってさ」
「・・・わかった」
「ああ。じゃあ、またな円堂、風丸」
苦笑混じりに言えば、頭が良く空気も読める二人は了承してくれた。鬼道は珍しく挨拶なしに部室を出て行き豪炎寺は何も考えてない様で表情筋を少しだけ緩めた笑顔で別れを告げて部室を出て行った。
部室の扉が閉まる音がしたと同時に円堂は風丸にすがり付いた。
「ああ、どうしよう風丸!鬼道絶対怒ってるよな!?うわー!」
慌てて泣きそうに瞳に涙を溜めてた円堂の眉は八の字になってて、焦りと動揺の隠せない大きな声に、いつもの円堂だと思うと風丸は少し安堵した。