複雑・ファジー小説
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- 心の無いロボット
- 日時: 2011/07/20 20:59
- 名前: 鹿瀬 (ID: Ouicm1PF)
こんにちはー初めましてです。
鹿瀬と申します。ポンコツなので文章がおかしい所もあると思いますがよろしく、お願いします。(ペコ)
★心の無いロボット★
『おい 見ろよ、また化け物がゴミひらってるぞー』
『ホントだー ぎゃははは』
夕暮れ近い河原で、子供たちは彼をいじめていた。
『やっても意味ねーのに 気持ち悪い』
ガシャ…。子供たちは化け物と呼んでいる少年の手から、ゴミ袋を取り上げると、中のゴミをまきちらした。
『…』少年は何も言わず、ただ無表情のままそのばに立っていた。
ある子供はさげすむように言った。
『ロボットのくせに』
そう、彼は人造人間。
いつからここにいるのか、どこへ帰るのか、誰も知らない。
ただなぜだか、いつもこの河原をきれいにしている。
- Re: 心の無いロボット ( No.9 )
- 日時: 2011/07/22 12:37
- 名前: 藤宮 祐利 (ID: SnkfRJLh)
はじめまして!!
私もタイトルに惹かれてやってきたんですが・・・文章の構成など全てがすごいです!!
全然ポンコツなんかじゃないですよ^^
ちなみに名前はユウリと読みます。
- Re: 心の無いロボット ( No.10 )
- 日時: 2011/07/22 13:46
- 名前: 鹿瀬 (ID: Ouicm1PF)
『え…?』
今、この世に何が起きているのだろう。
【神】
そんなものが本当に存在するのだろうか。
ならばどうして、神は彼を選んだのか。
『あなたは、この川の言い伝えを知っていますか?』
地影は相変わらず無表情のままだ。
『言い伝え…?』
この川には、何かあるのだろうか。
人々が汚してきたこの川に。
『そうですか もう、語られていないのですね』
無理もない。
地影の時代からでは、時が経ちすぎている。
‘心の代価’
この川には神が住んでいる。
ある日神は、川の中で光輝く石を見つけた。
青く輝く美しい石に、神は命の種を吹き込んだ。
その石を手にした者は、心を代価に
不老不死を手にすることができるという—。
- Re: 心の無いロボット ( No.11 )
- 日時: 2011/07/22 13:55
- 名前: 鹿瀬 (ID: Ouicm1PF)
藤宮 祐利s
ありがとうございますっ
そう言ってもらえて、とてもうれしいです!
超読みづらいと思いますが、よろしくお願いしますっ(礼)
- Re: 心の無いロボット ( No.12 )
- 日時: 2011/07/22 20:33
- 名前: 鹿瀬 (ID: Ouicm1PF)
『…と言うおはなしです』
小春はある言葉が引っかかった。
心を代価に—…
『…まさか【それ】が…?』
地影の黒い髪が風になびく。
『そう—…それが私の“命”』
小春は見えぬ力に圧倒された。
言葉が出てこない。
小春は、その場から動けずにいた。
しばらくの沈黙のあと、やっと言葉が出てきた。
『——……神様は……——』
『どうして、あなたを選んだの?』
- Re: 心の無いロボット ( No.13 )
- 日時: 2011/07/23 23:01
- 名前: 鹿瀬 (ID: Ouicm1PF)
夕日も沈みかけ、空の色が二つに割れる。
気のせいだろうか、地影の表情が少し懐かしそうに見えた。
地影は言った。
『私には昔、愛した人がいました』
『愛した人…?』
『はい、胡蝶 貴咲(コチョウ キサキ)と言う 優しい人でした』
あれは—
私が十歳の時—。
私は体が弱く、家から出ることができませんでした。
そんな私を見た貴咲は、私に桜の花を届けてくれました。
それからというもの、貴咲は毎日私のうちに来て、いろいろな話をしてくれました。
私はそれが楽しみで、いつしか彼女のことを好きになっていました。
それから何年か経って、私の病はすっかりよくなり 彼女と一緒にこの川を訪れました。
来る日も来る日も、私たちはあの桜の前でいろんな話をしました。
そして私が十八のとき、私は貴咲に告白しました。
こんな私を貴咲は快く受け入れてくれました。
それから幸せな日々が続くはずだった—
ある時、私たちの町で争いが起こりました。
私は役人の命令で、その争いに借り出され 彼女と一時離れることになりました。
争いが終わったら、この川の桜の木の前で再び会おうと約束をして 私たちは別れました。
しかし—
その約束が果たされることはなかった。