複雑・ファジー小説
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- 『いのち』が伝えるもの・・・。 『あとがき。』
- 日時: 2012/07/07 11:23
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
作者の今叫びたい一言 『私が伝えたかったこと、それはこの世界にはまだ希望がある。自分が偉そうに言える立場ではないが、諦めるのはまだ早い。希望を捨てなければ、私たちはかならず生きている意味を見出せる。今の私達に必要な事、それは人と人とが手を取り合い、助け合い、分かりあい、伝え合っていくことである。どうか、皆様の心にある優しさ、そして希望を大切にしてください。そうすれば自然と自分の目の前に、道は開かれるだろうと私は思います。
皆様のおかげで、無事完結出来ました。ここまで見てくださった方々、応援してくださった方、本当にありがとうございました!!!』 (By 作者)
クリックどうもありがとうございます。
おはようございます、こんにちは、そしてこんばんわ。
どうも初めまして。こちらでは2作目、人生で3作目になります。
なお、普段は複雑・ファジーにある『もしも俺が・・・。』を執筆させてもらっています。なお、現在は停滞中ですww
ご覧になっていただけると、作者は歓喜しますww
申し遅れました。私の名前はヒトデナシと申します。以後、お見知りおきを・・・。
自己紹介が終わったところで、この小説の注意点です。
1、荒らしの方々は回れ右して去ってください。
2、読んでいただけるとすごくありがたいです。
3、コメントをもらうと、作者は歓喜に満ち溢れます。
では次に、この小説はどんなものなのかを紹介いたします。
1、この小説は、『いのちが伝えるもの』を題材にした短編です。
2、この小説は、社会的に損をしている『善人』達と、その善人に救済を与える神様が主体の物語。
3、重い内容になりそうです。ですがその分、皆様の心に何か響くような作品になればなぁと思っております。
4、基本、自由である。
-----------と言った感じでございます。
では早速書いていきたいと思います。
楽しんでいただけると幸いです。
コメントを下さった優しい読者様
・火矢 八重様
・陽様
・ガリュ様
・春野花様
・るぅ〜様
・フレイア様
---------目次----------
登場人物・・・・・>>26
プロローグ ・・・>>3
『エピソード1』 ・・・>>6 >>11 >>14 >>15 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22
『エピソード2』 ・・・>>27 >>28 >>29 >>30 >>31 >>32
『エピソード Last』・・・>>33 >>34 >>37 >>38 >>39
『あ と が き』・・・>>43
------------名誉、歴史--------------
・05月06日、『いのち』が伝えるもの・・・。を投稿。
・05月11日、100参照突破!! (これは幸せなことでございます。本当に感謝です。)
・05月17日、200参照突破!! (200参照突破ありがとうございます。これからも精進します!!)
・06月01日、300参照突破!! (見てくださってる方に本当に感謝です!!)
・07月02日、完結!!! (ええー、こう見ると完結に約二か月間かかったのですね。更新スピード遅いなぁww ・・・ここまで見てくださった方に本当に感謝したいです。ありがとうございました!!)
・07月07日、400参照突破!! (これで全てが終わりました。いや・・・まだですね。これからが始まりなのかもしれません。皆様の、私の物語が・・・。本当に感謝です!!)
- Re: 『いのち』が伝えるもの・・・。 『彼女が経験したのは・・・』 ( No.31 )
- 日時: 2012/05/27 19:17
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
- 参照: 『いのち』・・・それは伝えるもの。
----------別に信じたわけじゃない。
こんなものでおばあちゃんと会話できるなんて最初から期待してない。
けど・・・・物は試しだ。やってみても損はない。
・・・・おばあちゃん。私だよ・・・・。林檎だよ。返事をして・・・・・。
『---------・・・・り・・・ん・・・ご・・・。』
・・・・おばあちゃん!? おばあちゃんなの!?
嘘・・・本当に通じた・・・。
あのね、おばあちゃん・・・・私ももうすぐそっちに行くから。
おばあちゃんは私のそばにいつもいてくれた。
今度は・・・・・私の番だから・・・。
『-----------ダメ・・・です。・・・・林檎。
お前は・・・・こっちに来てはいけません。』
・・・・? どうして!? なんでなのおばあちゃん・・・?
『私の分まで・・・・生きなさい。お前は・・・・生きて世の中のためになるのです。』
・・・何言ってるの? それって私が医者になることを言ってるの?
-----------もう意味ないよ。
私はおばあちゃんを救うために今まで頑張ってきた。
おばあちゃんを失った世界に・・・・私の夢は存在しない。
『・・・林檎・・・私は嬉しかったよ。私の病気を治すために必死に勉強して・・・・。
本当は学校でいっぱい辛いことがあったんでしょ?
・・・・・知っていたよ。
林檎は優しい子だから、私に迷惑をかけたくないと思って話さなかったことも・・・。』
・・・・知ってたんだ。そっか。ばれちゃってたか。
『私には分かる。林檎・・・・お前なら色んな人を救える。
いつかきっと・・・・素晴らしい医者になれる。』
・・・・おばあちゃん・・・なぜそんなことを言えるの?
私は・・・・・・私はッ・・・・・
『-----------生きなさい、林檎。
私のような・・・・不治の病を持つ人を救うためにも・・・・・。』
おばあちゃんの声は・・・・・そこで途切れた。
手に持ってあったボールが音とともにはじけ、綺麗な光のチリをまき散らす・・・。
-------------ごめんね。おばあちゃん。
・・・・救いたかった・・・・・。救いたかったのにッ・・・・!!!
おばあちゃんに・・・生きてほしかったッ・・・!!
私ね、本当は見てほしかったの。
私がおばあちゃんを救えるぐらいの医者に成長したんだよ、・・・って見せたかった。
ずっと助けられてばかりいた私だけど、今度は私が救いたかった。
・・・・ごめんね。恩返しもできないなんて・・・・ダメな子だね。
・・・・・・・・・・・見てて、おばあちゃん。
いつか私は・・・おばあちゃんが満足するような医者になってみせるから。
そしていろんな人を救ってみせる。もうおばあちゃんのような人を・・・見たくないから。
----------------もう迷わないよ、私。
私は一人で進んでいけるから・・・・・・・。
------------だから・・・・・見ててね。おばあちゃん・・・・・・・・。
- Re: 『いのち』が伝えるもの・・・。 『彼女の行方、彼女の夢。』 ( No.32 )
- 日時: 2012/06/01 22:04
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
- 参照: 『いのち』・・・それは伝えるもの。
「-----------後ろの扉を開けば、お前は現世に帰れる。」
瀬谷幹也と呼ばれる青年は、私の背後にある扉を指さして言う。
扉からは、温かい光、懐かしさを感じる光が差し込んでいた。
「おばあちゃんの思いを・・・・無駄にしないようにな。」
・・・・貴方は何者なの?
私のような人を真剣に説得して・・・・。何が目的なの?
「自分が何者かは俺も分からねぇ。だけど、目的はある。
・・・・あんたのような人を救いたいからだ。それ以外何もねぇよ。」
貴方は実は優しい人だったんだね・・・。ちょっと変わってるけど。
・・・ありがとう。嬉しかった。
こんなどうしようもない私に・・・
生きる希望を示してくれて本当にありがとう。
さようなら・・・・・・・。
----------そうして、彼女は現世に帰って行った。
『----------最初の仕事にしては・・・よくやった方ではないか?』
・・・黒川。あんたほとんど俺に任せきりだったろ? 何サボってるんだよ・・・。
『否、言う事がなかっただけだ。貴様の言うことは正しかったのだからな。』
正しかったって・・・・説得に正しいも間違いもないだろ?
『そうだ。説得の仕方は人それぞれ。だが・・・・成功と失敗はある。
貴様はみごと成功に導いた。これは誰にでも出来ることではない。』
・・・・そうかもしれないが、あんたでもあの子を救えただろ。なぜ俺に任せた?
『否、私では救えたかどうかは分からない。貴様だからこそ救えたのではないか?
貴様の気持ちの入った説得が・・・・彼女に届いたのだろう。』
・・・やれやれ。上手いこと言いやがる。
--------------だけど・・・・こんな俺にも人を救えるんだな。
初めてだった。こんなに真剣に説得したのは。
正直無駄だと思っていた。所詮、人は他人の意見を簡単には受け入れない。
どれだけ正直に自分の気持ちを伝えても、綺麗事だと流される。
けれど・・・ちゃんと聞いてくれる人もいた。
そんな人がこの世界にいたのだと知っただけでも・・・・俺は嬉しかった。
『瀬谷幹也・・・・お前はこれから色んな人と出会うだろう。
そして・・・救うがよい。お前の言葉で・・・・お前の気持ちで善人を・・・・。』
そうだ。まだ始まったばかりだ・・・・。
-------------俺の夢が叶う日は・・・・・まだ遠い。
-----------------エピソード2 完 -----------------------
- Re: 『いのち』が伝えるもの・・・。 『彼女の道はこれから・・・』 ( No.33 )
- 日時: 2012/06/21 21:36
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
- 参照: 『いのち』・・・それは伝えるもの。
『エピソード Last』
------------------誰かが呼んでる。
私は何か大事な事を忘れている気がする。大切な記憶を・・・・。
・・・・なんだろう。この消えるような感覚・・・・。
否、全てが『元通り』になっていく感覚・・・。
---------------私は・・・・・もしかしたら・・・・・・
「----------------かわ・・・・おい、黒川!!」
自分の名前を呼ばれ、ようやく自分が上の空だったことに気付く。
そんな姿を見て、瀬谷幹也はやれやれといった状況で見る。
「しっかりしろ。あんたがしっかりしないでどうするんだ。」
瀬谷幹也がこちらで仕事をして現世ではもう1ヶ月が経つ。
これまで何人もの善人がこちらに来たが、瀬谷のおかげで救われた人間も多い。
瀬谷幹也は相変わらず彼女の夢のために頑張っている。
-----------ふむ、私もまだまだだなぁ。瀬谷なんかに心配されるとは・・・。
もちろん、嬉しいのも確かだ。瀬谷は日々成長している。
それなりに楽しいものだ。一人の時の頃に比べると・・・な。
だがそれも・・・・私はもうすぐ・・・・。
「黒川、どうやら来たようだ。」
また一人、善人がこちらに来たようだ。
来たのは三十代ぐらいのおじさんだった。大人がここに導かれるのはかなり珍しいケースだ。
世界を知り、悲しみを知り、愚かさを知った上で、大人が善人でいられるのは本当に稀だ。
それは素晴らしい事。だからこそ…彼がここに来てしまった事に、私は苦しみを感じるのだ。
---------------・・・・!! そうか・・・そういえば、
私はふと思い出した。
何かははっきりとは思い出せないが…忘れてはならない悲しみの『現実』。
----------私が・・・この世界に来る前の記憶・・・・・
- Re: 『いのち』が伝えるもの・・・。 『Last エピソード。』 ( No.34 )
- 日時: 2012/06/23 14:17
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
- 参照: 『いのち』・・・それは伝えるもの。
---------------私は元々…この世界の住人ではない。
・・・意外だっただろう? 私は別の世界から来た人間なのだ。
否・・・・『元』な。私は残念ながら生きていた頃の記憶がない。
だが確かに、生きていたという実感だけはあるのだ。なぜかは分からない。
現在の私には生きていたころの記憶はもちろんない。「思い出せない」と言うほうが正しいだろう。
--------------では、私が初めてここに来た時の事をお話しよう。
実は私よりも前に、ここに私と同じ仕事をしていた人間がいた。
否、人間かどうかは分からない。そもそも見ていないし、あったことがないのだから。
ただ、私の心に語りかけてきただけである。今考えれば、もしかしたらその人が神様だったのかもしれない。
皆様もご存知の通り、ここには一度死んだ善人だけが来ることが許される領域である。
そして何より、善人に生きるチャンスを与える場所でもある。
-------------私はここに連れてこられた・・・。それはつまり、私は死んだということだ。
てっきり私は生きたままここに連れられてきたと思いきや、現世で死んで、ここに連れてこられたようだ。
では、私は生き返るチャンスがあるのか? と、胸を膨らませたのはいいが、
・・・どうやらそうではないらしい。むしろ『逆』だ。
-----------------私は・・・神の代理に選ばれたのだ。元々ここにいた「先人」によって・・・。
そして任されたのだ。『この世界に生きる善人達を救ってくれ・・・』と。
・・・聞こえはいいかもしれないが、悪く言うとこういうことだ。
『貴方にも生きるチャンスはあるけど、善人を救うために、あえて犠牲になってくれ。』
・・・と、まぁこういうことだ。もう一言付け加えるなら、
私に『死んだままでいてくれ』と言っているようなものだ。
人助けは嫌いではない。むしろ好むことだ。
だけど生きるチャンスがあるなら、ここで無駄にしない手はない。むしろ受け取るべきだ。
----------------だが、残念ながら「強制」だった。
やるせない気持ちではあったが、覚悟を決めた。
ところで、「なぜ私なのか?」 と気になったので尋ねると、
『貴様が一番神に近い存在だからだ。』と、「先人」は答えた。
どういう意味かは分からなかったが、少なくとも「強制」なので、私に選択の余地はなかった。
出口もなく、戻る方法もない。たとえ出口があったとしても、生きていた頃の記憶のない。
私は一体どうすればいいのやら・・・・と頭を抱えたものだった。
--------------だが、さすがに一生閉じ込められるわけではない。それ相当の「報酬」があった。
一つ、『帰るべき世界に帰れる。』
二つ、『記憶を戻す。』
三つ、『一つ何でも願いが叶う。』
・・・と、いうことだそうだ。私にとっても十分な条件であった。
元の世界に戻るには、自分の今の状況を受け入れ、この仕事に全身全霊を注ぎ込む事が条件。やり遂げれば、記憶も元に戻る。
・・・・だったらやるしかない。それでしか全てを取り戻す方法がないのだから。
いつになるかは分からない。そもそもどうすれば解放してくれるのか分からないが・・・
やれることを・・・やるしかないのだ。
-------------------だから私は…神の代理になったのだ。
- Re: 『いのち』が伝えるもの・・・。 『Last エピソード、2』 ( No.35 )
- 日時: 2012/06/23 18:25
- 名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: kGzKtlhP)
こんにちはー!!
ま、まさかの展開ッ!
黒川君が、死亡して連れてこられたとは…(てっきり黒川君の能力で来れたのかと…)
そして、記憶を失くしていたとは…w
ひょっとして、この話は『もしも俺が・・・。』の始まる前の話なんだろうか? と、勝手に推測しておりますw
続きが楽しみです!!
更新頑張って下さい!!