複雑・ファジー小説

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【今夜も】夢を綴る【いい夢を】
日時: 2012/08/24 01:10
名前: 空とぶくじら (ID: m.NeDO8r)



ぽちゃんと耳元で音がしたら

目を開けてごらん?


ほらそこは

君だけの世界

Re: 【今夜も】夢を綴る【いい夢を】 ( No.57 )
日時: 2013/06/11 18:16
名前: 空とぶくじら (ID: R.nHzohl)


よんじゅうよんこめ。



頭だけ立方体の先生が目の前に立ってる

身体は黒色のスーツ

私に問いを投げ掛ける

「どちらがいい?」

両手に炎

違いは色

紅と蒼

「どちらがいい?」

再び問いかけられる

「どっちでもいい、それより愛をちょうだい」

私は答えた

先生は少し考えて

こう言った

「今、愛の手持ちが少ないんだ」

先生はこう続けた

「これでいいかな?」

先生は私の手の甲にキスをひとつ落とした

ぼーっとそれを眺めていると

私の手の甲から薔薇が一輪

黄色い薔薇が一輪

「これでどうだい?」

先生が最後に言葉を放つ

放った言葉は宙を舞い

私の薔薇の中へ

「ありがとう」

「どういたしまして」

「じゃあね」

「さよなら」

薔薇を千切って


さようなら


Re: 【今夜も】夢を綴る【いい夢を】 ( No.58 )
日時: 2013/06/12 21:54
名前: 空とぶくじら (ID: R.nHzohl)


よんじゅうごこめ。



目をあけると

そこは真っ白い部屋

上下左右に

通路がある

どうやらここは迷路のようだ

とりあえず歩いてみる

色んな所で

二つに道が別れる

右右左

左右

どんどん進むと奥には扉が

がちゃり

少し大きな音立てて扉を開く

「出ちゃダメじゃないか」

上を向くとおおきな人

「早くお戻り」

手の中に入れられて

また最初の場所へ

どうやら逃げられない

「(私はここで飼われることにしよう)」

そう呟いておやすみなさい

今日も今日とて脱走の夢を魅る

Re: 【今夜も】夢を綴る【いい夢を】 ( No.59 )
日時: 2013/06/13 21:40
名前: 空とぶくじら (ID: R.nHzohl)


よんじゅうろっこめ。



「月の棺を見たかい?」

泣き虫ピエロはこう言った

「知らないし見てないわ」

私は答える

「そこにあるじゃないか」

ピエロは教壇指さしそう言った

はてなはてな

教壇の上にはオルゴール

「月の棺」

そっとあけるとそこには

蒼白く眠ったお月さま

「棺じゃないわベッドよ」

私は続ける

「太陽の棺はあるけどね」

ピエロはおどけて答える

「どこにそんなものあるんだい?」

私は窓の外を指差した

ピエロは身をのりだし

太陽の棺を探す

どこだ?どこだい?どこにもないよ?

キョロキョロ探す

どんっ

少しだけ乾いた音が響く

私はピエロを突き落とした

涙が溢れて止まらない

「さよなら棺」

「次はしあわせな世界で会いましょう」

私は窓に足をかけた

Re: 【今夜も】夢を綴る【いい夢を】 ( No.60 )
日時: 2013/06/13 21:56
名前: 空とぶくじら (ID: R.nHzohl)


よんじゅうななこめ。



目の前には

どこまでも続く白い壁

見ると数人

男子生徒が真っ赤なペンキで何やら書いている

「ふざけんなよ」

私は呟く

「そんなペンキで何が出来るんだ」

私の手には消防車に付いてるホース

スイッチを押すと勢いよく赤いペンキが

他の生徒なんて見向きもせず

白い壁を赤く染めてゆく

もっと赤く

もっと紅く

もっと大きく

もっと

もっと

もっと

どれくらいの時間が経ったのだろうか

もう壁に白い所などなくなっていた

息切れがする

目眩もする

その赤いペンキの名前はなんだ

『I』か?

『愛』か?

ふと後ろを向くと

黒い影と並んで歩く君の姿

まってまってと

伸ばした手は

声は

届かない

ただそこには

真っ赤に塗れた壁だけが残る

それは彼女への愛だったのか

ただの自己満足だったのか

わからない

わかりたくはない

ただ君に幸福あらんことをと

泣きながら

今日もまた

壁の前で眠りにつく

Re: 【今夜も】夢を綴る【いい夢を】 ( No.61 )
日時: 2013/06/15 12:26
名前: 空とぶくじら (ID: R.nHzohl)


よんじゅうはっこめ。



綺麗な鳥が

海のなかを翔ぶ

綺麗な魚が

空のなかを游ぐ

ここはどこ?

ここは夢

重力など存在しない

夢のなか

飛び魚の羽を背に生やし

宇宙のなかをゆらゆらふわふわ

それだけ

ただそれだけ


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