複雑・ファジー小説
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- 1/2
- 日時: 2013/06/01 18:56
- 名前: トー (ID: gwrG8cb2)
トー、と申します。
短い物語になると思いますが、地道に書いていきたいと思います。
読んでいただければ嬉しいです。どうぞ、よろしくお願いします。
登場人物
・僕(ぼく)
この物語の主人公。僕目線で書いていきたいと思います。
・彼(かれ)
僕が行きつく建物の持ち主。ブロンドの長髪に青い目。左目に眼帯。
書き始め
2013/05/11
- Re: 1/2 ( No.9 )
- 日時: 2013/06/01 21:37
- 名前: トー (ID: gwrG8cb2)
小説の挿絵&表紙を描いてみました。今回は「僕」をイメージしています。次からも描いていきたいと思っています。
イラスト掲示板のアプロ6号館にアップしましたので、是非見てやってください。
- Re: 1/2 ( No.10 )
- 日時: 2013/06/01 23:04
- 名前: 名純有都 (ID: GUpLP2U1)
はじめまして!名純有都と言う者です。
更新分読みましたが、面白いです。私はむやみに人物紹介をする小説が嫌いで、一人称タイプの小説が好きです。その点、この小説はドンピシャで、そして文章もとてもお上手です。ただ、行間はもう少し詰めたら私的に読みやすいです。
これからも頑張ってください。
- Re: 1/2 ( No.11 )
- 日時: 2013/06/02 00:20
- 名前: トー (ID: gwrG8cb2)
名純有都様、コメントありがとうございます。
前までの私の物語は三人称タイプでばんばん説明文を書いているようなものだったので、初めてのこのような一人称を書くとき、とても不安でした。面白いと言っていただき、とても嬉しいです、ありがとうございます。
行間の工夫や文章表現なんかは色々と変えていきたいと思います。色々と試してみるので、教えていただければありがたいです。
これからも頑張ります。ありがとうございました。
- Re: 1/2 ( No.12 )
- 日時: 2013/06/02 01:05
- 名前: トー (ID: gwrG8cb2)
治らない。
前みたいに本が読めなくなった。
あの選択肢も出なくなったから、僕は何をしたらいいか分からない。何度も彼にごめんなさいって言った。だって、彼が本当に悲しそうな顔をするから、何回も謝ったら又笑ってくれるかなって思ったからだ。でも笑ってくれない。「大丈夫だよ」って言ってくれるけど、彼は笑わない。やっぱり僕のせいなんだ。
またあの沢山家のある所に行ったけど、何も分からない。いろんなところを見て回ったけど、何にもない。どうしようかなって迷っていたけど、この前のところに行こうかなって思って、赤い家に入った。
沢山棒が並んでるところに大きな鍵が付いてるところがあって、其処から中には行って、ドアを開けて道を歩いていった。だけど、前と違うところを歩いていた。前は何もなかったけど、今は周りには何かがあると思うからだ。
僕の横には棒が沢山刺してあって、向こう側に行けなかった。向こう側は沢山人がいて、同じ方向に歩いていた。ちゃんと頭もあったから、話しかけて見た。でも、聞こえなかったのか分かんないけど、皆僕を無視して歩いていく。風船売りが来たから、僕も欲しかったけど、お金がないから諦めた。
ずっとずっと進んでいくと、道がどんどん狭くなっていった。周りもどんどん暗くなっていくから怖くなった。それで帰ろうと思って後ろを見たら、壁があって、帰れなくなってた。
ずっとずっと歩いてく。ずっとずっと狭くなっていくから、横歩きで歩かないといけない。ちょっとずつ進んでいく。後ろは壁で、もう戻れない。
途中からの僕は泣いてしまった。彼が助けてくれると信じてたけど、彼はまだ来てくれなかったから、とっても悲しくて、怖かった。道はもう細すぎて、僕は通れなくなったから、僕はそこで止まって沢山泣いた。僕がもういけない道の先も壁になってたから、もう僕は此処から出られない。
ずっと泣いてたら、息が苦しくなってきた。だから、ちょっとずつ息をするようにした。ずっと泣いてたから眠くなって、座ろうと思ったけど座れないから、其処でちょっとだけ寝ようと思った。けど、すぐに目が覚めてしまうから、ねちゃいけないんだと思った。
道がどんどん狭くなってくる。息が苦しくなって、今度は沢山息を吸い込んで、なるべく息をしないようにした。でも、絶対に苦しくなってくるから、どっちにしたって息はしなきゃいけない。
怖い、怖い。彼はまだ来てくれないのかな。早くしないと僕は死んじゃうんじゃないかな。このまま押し潰されて、びちゃって潰れてしまうんじゃないかな。前、見たみたいに、僕が死んだら此処に転がって、木が生えて、又、あの変な実をつけるのかな?
でも、ここで死んだら、それも見えないんだよね。
ぷつんって音がした。多分、僕が潰れた音なんだと思う。でも、不思議だと思ったのは、全く痛くないからだ。目を開けているのに、周りが真っ暗だからだ。心配になってきょろきょろして、色々なところを歩き回ったけど、何にもなかった。ずっとずっと真っ暗で、怖くなって泣きそうになったけど、声が無かった。
そうしたら、頭の中にすっと文字が光ってきた。久しぶりだったから驚いたけど、良く見たら、僕にも読める字で、でも、目玉は動かしても何にもならなかった。
ゲームオーバー
白い文字で、ぼんやりしてた。意味は分かんないけど、ゲームは知ってる。此処は、ゲームの中じゃないかって時々思うからだ。何したらいいか分からなくて、しばらく見つめてたら、文字がさぁって砂みたいに散って行って、今度は、二つの選択肢が浮かんできた。
ゲームを続けますか?
ゲームを続けない。
ゲームを続ける。
目玉を動かしたら、ちゃんと見た方が光って見えた。でも、僕は今ゲームをしてないし、何でこんなことが聞かれるのか分からなかった。でも、どっちかを選ぼうと思って、『ゲームを続ける。』を見つめたら、文字がばらばらになって黒いところに飛び散った。そうしたら、飛び散ったところから白く光っていって、僕はまぶしくなって目を瞑った。
「いらっしゃいませ」
彼の声が聞こえたから、驚いて、嬉しくなって目を開けた。僕は、彼のいる部屋のイスに座っていて、彼は僕の目の前でにこにこしていた。笑ってくれてるから、嬉しかった。
彼に話しかけようと思って椅子から降りようと思ったら、体が動かなかった。凄く怖くなって驚いて、彼を一生懸命見つめたけど、彼はただ笑ってるだけだった。僕は声も出なくて、どうしたらいいか分からなくなってたら、選択肢が頭の中に浮かんだ。
この男の人とお話しますか?
お話しない。
お話しする。
分かんなかった。何で、こんなこと聞かれるのかなって思った。
僕が最初に来た時とおんなじことを僕は聞かれた。だから、多分僕は、あの時の僕は死んで、此処にいる僕は、新しい僕なんだと思う。良く分かんないけど、前の僕と今の僕は違うんだと思う。誰かがそうやって教えてくれた気がしたけど、忘れてしまったからもうどうでもいい。
僕は『お話しする。』の方を必死で見つめた。文字は白く光ってぱんって弾けていった。
「はじめまして」
彼は、悲しそうにした。僕が死んだことを分かったんだと思う。僕も、彼のこと知ってるのに、知らない感じがして、怖くて、何も言えないで、泣いてしまった。
僕はどうしたらいいか分からない。前の僕は死んでしまったから、彼が沢山教えてくれたことも一緒に死んでしまった。彼が好きだったのは前の僕で、今の僕は好きじゃないのかもしれない。前の僕は彼が好きだったけど、今の僕は彼のことを好きじゃないのかもしれない。それも分かんない。怖くて、考えたくない。
前のことは覚えてるから、彼は僕に優しくしてくれる。僕も、前みたいに笑ってみるけど、僕はもう僕じゃないから、これで良いのかなって思う。嘘吐いてるから、彼が怒って僕を殺しちゃうんじゃないのかなって思って、怖くなった。悪いことしちゃいけないから、ちゃんと僕が話せるようになったら、彼にも、ちゃんと話さないといけないと思う。
- Re: 1/2 ( No.13 )
- 日時: 2013/06/02 20:15
- 名前: トー (ID: gwrG8cb2)
- 参照: http://www.kakiko.info/oekaki_bbs/data/IMG_002832.jpg
この土日で二枚描いてます、そのうちの二枚目です。
今回は「彼」をイメージしました。ちょっとだけ元々の絵から工夫もしてみました。
上のURLからたぶん行けると思うので、見てやってください。