複雑・ファジー小説
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- 幽体な彼女とニートな俺
- 日時: 2013/06/26 23:28
- 名前: いっぽっぽ (ID: Z6SnwTyI)
初めての投稿ですので暖かい目で見てやってください。
思い付いたら何か書いていくので面白くなったらいいなって思ってます。
コメくれたらうれしいです(*´∇`*)
プロローグ
小さい頃は本気で小説家になろうとしていた、短編のドラゴンクエストもどきの話を家族や従兄弟に見せたりして喜んでいた、感想は覚えてないが今思えば、
『良くこんなにかけたね。』
みたいな内容に一切触れない感想だったと思う。
しかし長い文章を書くのに疲れた小さかった俺は書くのをやめてしまった、ここで自分の文章力のなさに気づいとけばよかったなーって今更ながら強く思う。
- Re: 幽体な彼女とニートな俺(あの日あの時あの場所で) ( No.8 )
- 日時: 2013/06/26 00:02
- 名前: いっぽっぽ (ID: bHw0a2RH)
第5章 私の過去(1)
智洋さんと別れていつもの踏み切りに戻る途中、私はあの日あの時あの場所で起きたことを再度後悔しながら帰途についていました。
私が自殺した理由は一度にほとんど全てのモノを失ったからです。
私は裕福な家に生まれおっとりとした性格に育ってきたつもりです、けど怒り出すと性格が変わってしまうコンプレックスを持っていました、私はこれのせいで人生が終わってしまいました。
私は数週間前まで普通の女子中学生として生活してきました、しかし多少顔が整っているせいで男の人に少しもててしまっていました、それでも人並みに友達もいたしそんなにしょっちゅう告白されるわけでもなかったのです。
そんな私が全てを失ったのは私が自殺した当日に起きました、でも全ての始まりは自殺した数日前でした。
その日私はいつものように学校に行きその帰りに男女数人のいつもの仲良しグループで遊んでいました、その仲良しグループには私の親友だった恭子と私を含めた2人の女子、恭子が好きな陽平と2人の男子の計6人でした。
いつものように6時近くまで他愛ない会話を皆でして解散するときでした、
陽平「小海、ちょっとそこまで送るよ。」と陽平が珍しいことを言ってくれたのでその日は送ってもらうことにしました、ここで陽平の気持ちに気づいて断っていればあんなことにはならなかったなとまず一回目の後悔。
皆と別れた後、陽平がキョロキョロしだしたので不思議に思っているといきなり
陽平「小海、俺…俺お前のことが好きっぽい。」
小海「…?」
陽平「だから!俺お前のことが好きだ!」と告白されました、親友の好きな人に、当然私は
小海「えっえっ、嘘…」と聞き返しました。
陽平「本当。」
おもいっきり肯定されました。 この時点でおもいっきり混乱してしまった私は
小海「そんなの困るよ…」
と言いました。
陽平「頼む、本当に好きなんだ、付き合ってほしい。」
小海「あの…私用事があるから…」
陽平「小海っ!」
小海「…(しりごみ)」
私はだんだんイライラしてきました、なんでこんな面倒なことになったのだろうと必死に考えていました。
陽平「小海…」
そこで私はキッパリとさせるためにこう言い放ってしまいました。
小海「そんなの困る!迷惑だからもう私に極力関わらないでっ!」ここでもっと冷静になっていればと二回目の後悔。
陽平「…(驚き)」
小海「さようなら。」そう冷たく突き放しこれで私なんかにうつつを抜かさないで恭子とくっついてくれれば…と思いつつ陽平の脇を通り抜け1人家に向かいました。
陽平と別れて角を1つ曲がったところに恭子とさっきの集団がいました、
恭子「…なんであんな断りかたしたの?」
恭子は怒りを噛み殺したような声で私に問いました、
小海「そんなの恭子のためよ。」
私は当たり前の事を言うように言いました。
恭子「っ!そんなの全っぜん私のためになってない!(涙目)」
小海「なにいってるの、だって恭子は…」
恭子「私のことは関係ない!なんで陽平の心をあんなにズタズタにする必要があったのって聞いてるのっ!(涙)」
小海「それはもう私に変な気の迷いを起こさせないように…」
恭子「うるさいっ!バカっ!あんなに陽平を傷つけといて…もう、あんたのことなんて知らない…。」
小海「私はあなたのために…」
恭子「それが駄目だって言ってんのっ!もうホントにどうなっても知らないから…」
私は怒ってしまいました。
小海「あっそう、じゃあもういい?そこどいてくれる。」
恭子「…。」
恭子は私を涙目で目一杯睨み付けて来ましたが、私は気にも止めず恭子達の横を通って家に帰りました。
これが最後の会話になるなんて今はまだ思ってもみなかった、ここでももっと冷静になっていればと三回目の後悔。
家に帰ってからすぐにとてつもない疲労感を感じお風呂にだけ入ってすぐにベッドに横たわりました。
この時はもう頭も冷えていて(明日、陽平と恭子達にちゃんと謝ろう)と心のなかで決心して私は深い眠りに落ちました。
- Re: 幽体な彼女とニートな俺 ( No.9 )
- 日時: 2013/06/26 23:26
- 名前: いっぽっぽ (ID: cFLcjEJH)
第5章 私の過去(2)
夢を見ました、とても短い夢でした。 どこかでいつもの皆と遊んでいました、そこで夢から覚めました、最近久しく夢を見ていなかったし結構いい夢だったので目覚めは最高でした。 この勢いで皆と仲直り出来そうな気がしました。バッとベッドから飛び起き朝風呂に入りコーンフレークを食べて歯磨きをして私は学校に向かいました。
幸いなのか不幸だったのかわからないけど学校へ行く道で昨日のグループに会うことなく彼女達より先に教室に着きました。 そこから待つこと約5分、恭子達がやって来ました、私は昨日の一件を謝るべく恭子達の所へ向かいました。
小海「恭子!」
恭子「へーそうなんだーA子もそう思う?」
A子「うんうん、やっばいよねー」
多分無視されたのですがそれでも諦めず
小海「恭子っ!」
恭子「じゃあ今日行ってみる?」
A子「そうだね♪陽平達も誘う?」
完全に無視でした、いつもならもうキレて武力で無理やり聞かせるところなのですが昨日のことを反省していた私はここで引き下がりました。
その後も事あるごとにしゃべりかけたのですが恭子だけでなく昨日のグループ全員、更にクラスの人達にも無視され続けました。
結局その日は誰ともまともな会話すらできずに家に逃げ帰りました。
次の日の朝、私は気分がとてつもなくどよーんとなって学校に行けませんでした、しかしお母さんが
お母さん「嫌なことがあっても諦めずに頑張って、そしたら必ず助けてくれる人が現れるから…だから明日は頑張って学校に行こ?」
小海「…うん。(涙)」
私はお母さんの全てに感謝しました、お母さんがお父さんを説得して今日学校を休ませてくれたし、先生のことも上手くごまかして今日安心して休んでいいよって言ってくれたから、私はもう一度頑張ろうと強く思いました。
その翌日、私は勇気を振り絞って教室の前まで来ました、心のなかでお母さんの『諦めずに頑張って』を何度も思いだし教室のドアを開けました。
小海「おはよう。」
クラスの皆「…。」
私が教室に入った瞬間私のクラスが静まり返りました。
その静寂を破ったのは恭子でした
恭子「…あんた何しに来たの? 」
小海「何って、一番の理由は恭子に…」
恭子「あんたがここに来る必要ないから、帰って。」
A子「そうだよ、今さらなんで来たの?(笑)」
クラスの男子「マジよく来れたな(笑)」
クラスの男子2「何してんだよ?はやく帰れよ。」
皆が私の事を見てクスクス笑ってる、そしてよく見たら私の机の上に花が置いてあった…それを見た瞬間ものすごい吐き気を感じその場に座りこんでしまいました、ここで我慢して保健室に行っていればと4回目の後悔。
クラスの皆「うわーこいつ吐くぞ!」
「うわっきたねっ!」
「きゃっホントに吐いたの!?マジあり得ないんですけど!」
など容赦ない暴言を私に浴びせかけましたが何とか我慢して立ち上がりゆらゆらと保健室に向かいました、しかし間に合わず近くのトイレで吐いてしまいました、しかもそこまでクラスの声が聞こえてきて更に気持ちが悪くなりました。
その後何とか保健室に着いた私は直ぐに早退し家に帰りました。
しかしついた先も地獄でした、家に着いた私を玄関で待っていたのは憤怒の表情を浮かべたお父さんでした、そこからみっちり一時間位しかられてしまいには
お父さん「何でこんなことになったんだ…お父さんはお前みたいなのが自分の娘なのがとても恥ずかしい、さっさと学校に戻って勉強してきなさい。」
小海「…でも、でも今行ったら…(号泣)」
お父さん「つべこべ言わずにさっさと行ってこい!ったく、下らない事で2日も休んでしまって…」
小海「…下らない事?」
お父さん「何だ?」
小海「娘の一大事より学歴が大事!?そんなの気にする人は親じゃない…お父さん何てもう親じゃないっ!(号泣)」
お父さん「勝手にいってろ!とにかく学校に戻らないなら今すぐこの家を出ていけ!(怒)」
小海「もういいっ!」
そう言って私は家を飛び出ました、そこから行く宛もなくふらふら歩いていたら踏み切りの所にきていました、そこで『…自殺しよう』と思い電車を待っていましたしかしいざしようと思ったら足が震えて一本逃してしまいました。
そして2本目が見えたとき頭のなかに『死んでもいいんだよ』と私が求めていた優しい声が聞こえてきて更に足の震えも止まり電車が横切る瞬間、私は半機械的に電車の前に飛び込んでいました、電車と接触する瞬間、こんなはずじゃなかったのに…と思うか思わないか位の時私は電車に轢かれました、痛みはなく一瞬意識が途絶え気がついたらあそこに座っていて、夢か…と安心して下を向いたとき自分の影がないことに気がつきました、あまりの衝撃で思わず叫んでいました、しかしどんなに叫んでも周りの人達は何でもない顔で横を通って行きます、しばらくして私は幽霊になったと自覚しました。
そこからは家に帰ろうと全力で走ったら直ぐに不可視の壁に阻まれていることに気づいたり、それでも諦めず何度もトライしていたらやがて日が沈み壁が消え失せやっと家に帰れる!と思って家に帰るとドアが以上に重く感じてびっくりしたり家に入って喉が枯れるまでお母さんにしゃべり続けましたが意味ないとわかったとたんに力が抜け何となく夜が明ける前にあの踏み切りに戻っていました。
二日目はとくに何するでもなくずっとボーっとしてました、この体は寝れないらしく夜はとくに暇でした、そして三日目智洋さんに出会って…そこまで思い出したらもう踏み切りに着いていました、取り敢えずもう定置になった電信柱に寄りかかり智洋さんを待つことにしました。
- Re: 幽体な彼女とニートな俺 ( No.10 )
- 日時: 2013/07/08 21:43
- 名前: いっぽっぽ (ID: LCLSAOTe)
第6章 救いの…チャラ男?(自称神様)
朝6時、いつもの俺ならあり得ない時間にバッチリ目が覚めた、きっと…いや絶対にあいつのせいだ、凄く変な時間に起こされ二度寝したから凄く変な時間に起きてしまった。
…後で行くと言ったけど正直まだゴロゴロしていたい気もする、取り敢えず布団を被ったまま考え事をすることにしたもちろんさっきの事についてである、正直とても眠かったのでテンションがおかしくなっていたと思う。 普通ならどんなことが起ころうと幽霊なんか信じる訳がない、というかまだ半信半疑である。
ただ…彼女の話せない『理由』に引っ掛かるものを感じた気がした、もしかしたら俺と似通った理由かもしれない…。
そう考えた時、俺は彼女の力になりたいと思っていた。
朝7時、もう日が昇っていた。
あの日と同じ道、同じ目的地に向かう、前回とは全く対極にある気持ちで…
コンビニを通りすぎ神社を横切ろうとしたとき神社にある掲示板の事を思い出した、もう信じていない訳ではないけど一応見ていく事にした。
…そこにはさっきまで俺と会話をしていた彼女が笑顔で写っている貼り紙がちゃんとあった『伊藤 小海(14) ○○中学校生徒 ○○中学校の制服着用 ………』と疑いようもなくこの情報の人とさっきの彼女は同一人物だった、確認し終わってもう行くか、と思った時だった、
?「おーい桐生 智洋〜」
俺「?」聞き覚えのない声で呼ばれた気がして辺りを見回したが誰もいなかったので気のせいか、と思った時
?「おーい。」
俺「??」
また同じ声に呼び止められた。 何となく声がしたっぽい所に向かうとそこは賽銭箱だった、…まさかと思いつつなかを覗いてみた。
………しかし誰もいなかった、
?「おーいそこじゃねえよ。」
俺「!?」(上かっ!?)
?「よっ…と。」ドスンと上からチャラ男が落ちてきた。
俺「…っ!」とっさに(カモられるっ!)と思った俺は逃げようとした、しかしチャラ男が回り込み智洋は逃げられない!
チャラ男の攻撃!…とはならずチャラ男は話しかけてきた
チャラ男「お兄ちゃん、お兄ちゃん、俺は誰だと思う?(ニヤニヤ)」
俺「…?」俺は質問の意味が理解が出来なかった。
チャラ男「あれっ?聞こえなかったのか?」
俺「いっいえ、えーと…ヤンキー…?」
チャラ男「ふっ、全然ちげーよ!ほら、もっとよく考えて!(ニヤニヤ)」(このチャラ男ヤンキーじゃないのか…)
俺「えーと…」
チャラ男「わかんねえ?わかんねえよな〜そうだよな〜(ニヤニヤ)」
俺「…はい、わかんないです…。」
チャラ男「そうか、そうか、なっ、知りたい?知りたいべ?ほれ、知りたいって言ってみ?(ニヤニヤ)」
俺「…えーと、是非知りたいです。」(あんたの頭の中の構造をな)
チャラ男「そうか、おほんっ!…じゃあよく聞いとけよ?(真顔)」
俺「…はい。」
チャラ男「実はな…俺な…」
俺「はい。(ごくりっ)」
いつの間にか辺りは静まり返り自分の心臓の音ばかり聞こえ、いつの間にかこの場を変な緊張感が包み込んでいた…
チャラ男「実はな…俺、…………………救いの神なんだわ!(満面のニヤニヤ)」
俺「…んっ?」
チャラ男「だからな、俺実は救いの神様なんだよ〜(満面のニヤニヤ)」
チャラ男が言ってやったぜ!というドヤ顔をしながら繰り返した。
俺「………。」(こ、困ったな〜今度は正真正銘の中二病患者が現れてしまった…)
俺はまたあちゃ〜のポーズをとり
俺「俺、急ぎの用があるので…。」
と言って立ち去ろうとした、しかしチャラ男が回り込み智洋は逃げられない!…またかよ!
俺「今度は何ですか?(飽きれ顔)」
自称神様「…お前信じてねえな?」
俺「もちろん。(最高の爽やかスマイル)」
自称神様「…しょうがねえな〜、全くこれだから人間は…」と何かぶつぶつ呟きながら屋根の外に出て太陽に向けて手を向け
自称神様「危ねえから下がってろ。」
俺「何ですか?」
自称神様「いいからグチグチいってねえで下がれ。(威圧)」
俺「…わかりましたよ。」
あまりの真剣さと威圧的な声に思わず下がってしまった。
自称神様「いいか?一回しかやれねえからよく見てろ?」
俺「わかりましたよ。」
全く自分の世界に他人を巻き込まないでほしいと思っていた時だった
自称神様「じゃあいくぞ〜。」
と見るからにダルそうに(やんなきゃいいのに…)手を空に向かってぐーるぐーると回し始めたそしてピタッと止めるのと同時に、
自称神様「おりゃ〜」と言った。
…シーンと辺りがまた静まり返った。
どうやって逃げようかな〜と考え始めた時、それは始まった。
自称神様の足元の石ころがいきなり浮かんだと思うと地震がきた、必死に賽銭箱にしがみつく俺、その揺れる視界の先で自称神様が浮かんだ大きな岩の上にあぐらをかいて頬杖をつきニヤニヤしながらこっちを見下ろしていた。
また…また人間じゃないやつと関わってしまった…。
- Re: 幽体な彼女とニートな俺 ( No.11 )
- 日時: 2013/06/30 09:24
- 名前: いっぽっぽ (ID: FMSqraAH)
第6章続き
神「信じたべ?」
俺「まぁ…」
神「うんうん、良かったわ、信じてもらえて。」
と一人でうんうんと頷きながら
神「まぁ、こっからが本題なんだけど」
俺「はぁ…」
神「兄ちゃんさ、最近どう?」
俺「…これが本題っすか?」
神「ちげーよ!最後はちゃんと本題になっからよ、黙って答えてりゃいいんだよ!」(本当かな〜??)と心のなかで思ったことは内緒。
俺「ええと最近ですか?まぁ…色々ありましたね…」
神「そうか、まぁぶっちゃけ何か見えるようになったべ?」
俺「!?」
何でこの事しってんだこの人…神だからか。
神「ちなみに俺、神だからって読心術とか出来ないよ。」
俺「じゃあ何で知ってんですか?」(神とか嘘だろ。)と心のなかで呟く
神「それはだね」
(あっ本当に読心術出来ないんだ…)
神「俺がその力を君にあげたからだよ。」
俺「マジですか!?」
俺はジーっと神様の事を見てみる、心を読もうと念じてみる。
俺「むむむ…!」
神「いやいや、読心術じゃねーよ(笑)」
(違うんかい!?)ちょっと…いや、かなりイラッときた。
神「何て言うんだろうね?説明がだるいのでカットしたいです。」
俺「だめです、しっかり教えてください。 お願いします。」
俺はだんだんこいつの扱いに慣れてきた。
神「かーっ、お願いしますだって?そうか〜、じゃあ聞きたい?(嬉々)」
俺「是非しりたいです!」
神「じゃあ教えるぞ♪」(扱いやすっ!)
俺「あっ。」
神「ん?」
俺「俺、実は待ち合わせしてるんですよ。」
神「うんうん。」
俺「この話しだいたいどのくらいです?」
神「そーね、だいたい2〜3時間くらいかな?」
俺「無駄なところをカットしたら?」
神「無駄なところなんてない!(キッパリ)」
俺「…自慢を抜かしたら?」
神「えーと…1時間くらいかな?」(自慢話する気まんまん!?)
俺「あの、聞きたいのはやまやまなんですが…その、待ち合わせになるべくはやく行きたいんですよね…」
神「なるほど、なるほど、じゃあ時間があれば言い訳ね?」
俺「まぁ…そうなりますね。」
神「しょうがねえな〜、…えいっ!」
と言って指をパチンッと鳴らした。 途端に辺りから喧騒が消えた。
俺「な、何したんですか?」
神「時間を止めた。」
俺「えー…」(そんな無茶な…)
神「よしっ!始めるぞ!俺のじま…本題について!」(やっぱ自慢話する気まんまん!?)
…三時間後、神の話を要約するとこうなる。
まず1つ目は神の正体について、
俺の前の神の正体だがこの神社に納められている樹齢250位の木でできた仏像らしい、なんでも本体を壊されると神も死んでしまうんだとか。
2つ目は神の能力について、
この神の能力は他人に自分の能力を渡す事らしい、しかしそれは条件付きでこの神社に本気で願いした人のその願いを叶えたら、またはその人が自力で叶えたら譲渡できるという、しかしこの神社は見た感じ寂れているし本気の願いをする人は当然少ないし、しかもそれを叶えられた人は今までいなかったらしい…ここで
神「そういう事で君が能力者第一号だよ♪おめでとう!」
と言われた、だけどこの能力には不便な点もある、それはこの神社に本気の願いをした時点で一応能力は相手に譲渡されているため、その人が死なないと能力が開花してもしなくても帰ってこないと言う点だ、当然神はどんなに無茶な願いでも一応能力を渡していたらしい、そのせいで力が弱まっているのだとか。
3つ目は魔について、
この世界には神みたいだけど神とは目的がまったく違う何かがいるらしい、神は魔と呼んでいた、その魔は人を殺すのが趣味らしい、魔達は負の気を溜め込んだ人間を見つけるとその人をずっと見張る、そして運悪くその人が何かの気の迷いを生じさせると魔が指す、具体的に言うとその人の心の中で魔の言葉を囁きそれが聞こえてしまった人は心理的ハードルがものすごく下がるらしい、ハードルを低くすると飛び越えるのは簡単になり(つまり犯罪や自殺)ここで飛び越えてしまった人は魔に取り憑かれ絶対に後悔しながら死に地獄と呼ばれる場所につれてかれて魔達の玩具にされると言う、一度魔に取り憑かれたらたとえ神であろうと追い払えず地獄行きも阻止出来ないと悔しそうに言っていた、しかし、ここの神が支配している一定地域では死んでも直ぐには地獄につれて行かれないらしい。
4つ目は俺にくれた能力について、
神は俺の願いを聞いたとき
神「俺の能力あげたら叶うじゃん!」
と言って神が絶対にこいつの願いなら叶えられる!と思った人ようにとっておいたとっておきの能力をくれたらしい、その能力とは…神、魔、幽霊等が見えたり触ったり会話できる能力、つまりとても霊感が強くなったと言うことだ。
…この時点でこの能力の何処が小説に役立つの?と思ったがそれは神の目的とかぶった。
5つ目は神の目的について、
神はここら辺の人を守るために生まれた存在らしい、しかし神の本体は魔に破壊される対象らしいのでここから動けない、取り敢えず死んでからの猶予時間を作ったがほとんどの人が無念を晴らせず地獄につれて行かれたらしい、時間を止めてもこの世界に肉体を持たない魔達は止まらず効果なし、そこで神は能力を渡す能力を使ったがなかなか人が来ずについに昨日まで神の切実な思いは叶わなかった、だから俺にその猶予の人たちを助けてくれ…と言うことらしい、ちなみに何が小説に関係してるのかと聞いてみたところ
神「この経験を小説に役立たせればいいじゃん。」とのこと。
ここで俺は今日待ち合わせしている彼女の事を思い出した、
小海『 だいたい10日位です。』と言っていた。
そう言えば何かが囁いたとか、後悔しているとか、機械的にとかも言っていた、つまり小海もその猶予の人たちの一人と言うことに気づいた。
どうもいっぽっぽです、ここまで読んでくれてありがとうございます。 さて本題ですがこれからしばらく更新できなくなります、もし楽しみにしてる人がいたら申し訳ないです。
これからもこの話をお願いします!
- Re: 幽体な彼女とニートな俺 ( No.12 )
- 日時: 2013/07/08 21:39
- 名前: いっぽっぽ (ID: EggErFJR)
6章 続きの続き
(小海がヤバいっ!)話を聞き終わらないうちに俺は駆け出していた。
神「あっちょっおいッ!」
後ろから怒鳴り声が聞こえたけど今は無視する。
神「ちっ!」
神社の階段を全力で降りているときに舌打ちとパチンッと言う音がした、と思ったら目の前に怒っている神がいた。
俺「…」
神「なぁ、人の話はちゃんと最後まで聞けや…!」
俺「は、はいっ!」めちゃ怖かった。
神「お前は何処行くつもりだったんだよ?」
俺「えと、小海っていう女の子のところです。」
神「てめぇ話の途中に女のところに行くとかなめくさってんのか?あぁん?」
俺「す、すいませんっ!(土下座)」
神「で?」
俺「…で?ともうしますと?」
神「何か理由あんだろうな?」
俺「あっはいっ、ええと多分その小海が神様のいう人の一人だと思ったからです。」
神「そいつホントに幽霊なのか?」
俺「はいっ、影がなかったです。」
神「なるほどな…まぁ理由が一応あったから今回は許してやる。」
俺「ありがとうございます!」
神「で、その子は今何処にいる?」
俺「多分踏み切りの近くです。」
神「なるほど、死んだ場所はそこか?」
俺「多分そこです。」
神「なら…間に合うかもな。」
俺「…何にですか?」
神「だから話を最後まで聞けって言ったんだよ!」
俺「すいません…。」
神「まったく…まぁいい、幽霊を成仏させると普通はお前達用語で言うと天国っぽいところに行く。」
俺「なるぼど。」
神「だけど例外がある、死んだ霊が魔などにより望まない形で死んだときここら辺の霊は俺の力で十日間地縛霊となりその間に幽霊の無念を晴らせばそいつは生き返る。」
俺「…生き返る、と言うと?」
神「その小海ってのは死体が見つかってないだろ?」
俺「多分…。」
神「それは魔が持ってったんだよ。」
俺「はぁ…?」
神「だからお前達用語で言う地獄に、そして成仏出来なかったらその肉体の方へ、逆に成仏出来たら肉体が帰ってくる。」
俺「へー。」
神「そしてここが一番大事だ。 成仏の方法。」
俺「…(ごくり)」
神は一呼吸おいてからゆっくりと話した、
神「それは魔がそそのかして死んだ場合絶対に心残りがあるはず、その心残りを解決すればOK。」
俺「なるほど…。」
焦らした割には何か短い…そう思った、
俺「つまり小海の心残りを晴らせばいいってことか…」
神「簡単そうに考えているかもしれないけどめちゃむずよ?」
俺「何故です?聞いてからじゃないとわからないじゃないですか。」
神「バーカ!自殺しようって思うほどの理由を他人に話すか?普通。」
俺「それで生き返れるかもよ?って言えば話してくれますよ!」
神「もし!もし仮に話したとしても、だ、それはほとんど無理だ、そして無理だと思ったらすぐ諦めて他の地縛霊を探せ。」
俺「何で無理だと決めつけるんですか!?」
神「いいから取り敢えずその小海ちゃんのとこにいってこい。」
俺「〜〜〜わかりましたっ!行ってきます!」
今度こそちゃんと階段を下り神社の外にでた、そして走った、ただひたすらに彼女のもとへ走った、何かを振り払うように必死になって走った