複雑・ファジー小説

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幽体な彼女とニートな俺
日時: 2013/06/26 23:28
名前: いっぽっぽ (ID: Z6SnwTyI)

初めての投稿ですので暖かい目で見てやってください。
思い付いたら何か書いていくので面白くなったらいいなって思ってます。
コメくれたらうれしいです(*´∇`*)



プロローグ

小さい頃は本気で小説家になろうとしていた、短編のドラゴンクエストもどきの話を家族や従兄弟に見せたりして喜んでいた、感想は覚えてないが今思えば、
『良くこんなにかけたね。』
みたいな内容に一切触れない感想だったと思う。
しかし長い文章を書くのに疲れた小さかった俺は書くのをやめてしまった、ここで自分の文章力のなさに気づいとけばよかったなーって今更ながら強く思う。

Re: あの日あの時あの場所で ( No.3 )
日時: 2013/06/23 03:12
名前: いっぽっぽ (ID: oMcZVhE7)

第2章続き

「…。」
「…。」
今俺はとても気まずい状況にある、こうなったのは全部こいつのせい(?)だが。
踏み切りに着いた俺は電車が来るのを待っていた、しかし、近くの電信柱に1人の女の子が座っていた、…体育座りで、
「…。」相手は下を向いていたが電車が来てないのに渡らない俺に気づいたようで動いた気配がある、こっちをジーっと見ている。
耐えかねた俺はちらっとその女の子を見る、見たところ中学生位の女の子だった、しかしなんと言ったらいいかその娘は見もふたもないいいかたをするとビックリするくらいの美少女だった。
「…!」あまりのその美少女ッぷりに思わず3秒ほど見とれてしまった、3秒たっぷり見つめあっていたら誰でも不自然に思うだろう、そう思ったら自分の奇行っぷりにようやく気付き目をはなす。
その後も横目でチラチラ見ていたらその娘がゆっくり俺の足元を見た、そこからが変だった。
俺の足元を3秒位見てると思った途端驚愕の表情を浮かべバッと俺の顔を凝視してきたので慌てて顔を背ける、もう一度バッと俺の足元を見てからまたバッと俺の顔を凝視してきた、その俺とは比べ物にならない位の奇行っぷりを思わず放心状態でぼーっと見ていたらその娘がいきなり立ち上がりこっちをジーっと見たままゆっくりと横に動いていった、それをぼーっと眺めていたらその娘が急に、
「うっ…、嘘…。」と呟いた。
俺にしてみればこっちのセリフだよ!…と是非言いたい、てかこれいっていいよね?
と呑気に考えていて今に至る。

Re: あの日あの時あの場所で ( No.4 )
日時: 2013/06/23 09:20
名前: いっぽっぽ (ID: 0T24nVPU)

第3章 美少女かつキチガイかつ中二病の足元

数秒、あるいは数分後、踏み切りが下がり電車が行ってしまった、目的を達成するチャンスを見逃したが今はそんな場合じゃない、何故か?そんなの決まってる、目の前にキチガイの美少女がいる。
その娘を仮にキチガイと呼ぼう。
キチガイ「あの〜。」
俺「!?(ビクッ)」
いきなり話してきたのでビクッとなってしまった。
キチガイ「…(涙目)」
俺「!?!?(ビクッ)」
今度はいきなり泣きかけてしまったのでビクッとなってしまった。
…しかしなんと言うか美少女の涙目はその…とんでもない破壊力だった!
『よしキチガイ改め美少女にしよう。』
そう思った時に
美少女「あ、あの、あなた私が見えるのにどうして影があるんですか?(うるうる)」
俺「…。」
参った、これは参った、まさか美少女かつキチガイかつ中二病だったとは、
俺があちゃ〜のポーズをやっていると
美少女「あの、な、なんでですか?(うるうる)」
さらに聞いてきた
俺「何でってそんなの誰でもあ…る……よ?」
そう言いつつ美少女の足元を見るとなにか足りない、3秒位眺める、踏み切りの警鐘で我に返りバッと美少女の顔を凝視する(美少女が『あう…』と言った。)、またバッと美少女の足元を凝視する、またまた美少女の顔をバッと見上げ凝視する(美少女が『はう…』と言った。)、そして自分の足元を見る、でもちゃんとある、今度は美少女の足元を見るとしっかりない、そう美少女の影がないのだ。
二回目の電車が行ってしまった時だった。

Re: あの日あの時あの場所で ( No.5 )
日時: 2013/06/23 22:35
名前: いっぽっぽ (ID: Byb50NrS)

第4章 いろいろな事情

あれからどれぐらいたったか、どうやって自分の布団にくるまっているのかも断片的にしか思い出せない。
昼にあったあの幽霊(?)美少女について考えていた。
生きてる人になければならないものがない彼女に関わってしまった、ガン見してしまった、それに『なんで私が見えるのにどうして影があるんですか?』という謎のセリフ、それについて考えては悶絶する、それを何回も繰り返しているといつの間にか、眠りに落ちていた。
…パシッと何者かが俺の頬を軽く叩いた。
誰だよと寝ボケた頭で考えつつ重い瞼を開けてから犯人を見る。
昼の彼女がいた。
その瞬間俺の頭がフル回転し現状を理解し始める。
俺寝ていた、誰かが起こした、俺は目をゆっくり開けた、彼女が申し訳なさそうにこっちを見ている。
『申し訳なさそう=俺殺され…』という恐ろしい考えに至る前に彼女が呟いた。
幽霊美少女「あ、あの、痛かったですか?」
この言葉を聞いたとき直感的に今の攻撃で俺も彼女の仲間入りしたのだと悟った。
俺「…せめて殺して下さい。(涙)」
幽霊美少女「えっ、え〜(困り顔)」
やはりせっかくの仲間が減るのは嫌らしく、困ってしまった、ううーむ、かわいい。
美少女幽霊「あの、その〜、申し訳ないでした。」
と控えめに謝罪をのべてきた。
『申し訳ない』の前ちゃんと『こっちの世界に招いてしまって をちゃんと付けて欲しかった…。
そう思って一気にフル回転した脳が一気に止まった。
俺「…おやすみ。」
美少女幽霊「えっ、あのっ?」
みたいな声が消え行く意識にかすかに届いた。

Re: あの日あの時あの場所で ( No.6 )
日時: 2013/06/23 23:12
名前: いっぽっぽ (ID: Byb50NrS)

4章続き

バシッ!
俺「ぶっ!」
おやすみと言ってから僅か2秒後今度はおもいっきり叩かれた、頬を、パーで。
幽霊美少女「ちゃんと聞いてください!」
俺「…!(こくりこくり)」
ものすごい剣幕でまくし立てられたので思わずうなずいてしまった。
幽霊美少女「いいですか!?よく聞いてくださいよ?」
俺「…!?(こくりこくり)」
美少女幽霊「私は伊藤 小海(いとう こうみ)って言うんですけど見たことありません?」
俺「…ないです。」と答えつつなんで名前教えといて『見たことありません?』
なのだろうか?少しだけ疑問に思った。
小海「そうですか。」と淡々と言い、
小海「実は私、ちょうど2週間前から行方不明になっていて、今、捜索願が出されています。」
そういえば今日の神社の掲示板に行方不明者の広告があったような…ってバカな!
俺「そんなのあり得ない!じゃあ何故あそこずっといたっぽいのに誰にも発見されなかったんだよ!?」
(あそこは人通りが少ないがそれでも30分に1人位は通る。)
小海「そんなの決まってるじゃないですか。」
俺はその先を本能的に聞いちゃ駄目だと思い、耳を塞ごうとした、が、間に合わなかった。
小海「そんなの私がこの世界の住人じゃないからです。」

Re: あの日あの時あの場所で ( No.7 )
日時: 2013/06/27 23:34
名前: いっぽっぽ (ID: LCLSAOTe)

4章続きの続き

『そんなの私がこの世界の住人じゃないからです。』?そんなの、そんなのあり得ない、現実に幽霊なんているわけがない!
心(じゃあ何故彼女は今ここにいる?)
俺(そんなのどっかからたまたま入ってきただけだ!)
心(じゃあ何故彼女には影がない?)
俺(うるさい!)
と自問自答しているときだった、いきなりドアがバンッ!と開き母さんが顔を覗かせたっぷり3秒位睨みをきかせてから
母「智洋ともひろなに1人で騒いでるの!?早く寝なさい!」と言い残し不機嫌を隠そうともせずドアをバタンッ!と閉めた。
…3秒こっちを見て『1人で』と言っていた、あの位置から小海のことが見えないはずがない、つまり…
俺「君は本当に幽霊なのかい?」
彼女は悲しそうな表情を浮かべながら
小海「…やっと信じて頂けましたか。」
俺「でも君は行方不明なんじゃ…」
小海「正確には幽霊と人との間です。」
俺「…?」
小海「わ、私は2日と6時間、26分前にあの踏み切りで自殺しました、理由は言いたくありませんが…許してください…。」(あっテンション戻った。)
俺「それじゃあやっぱり幽霊じゃ…」(よくそんなに細かく覚えてるな…)
小海「な、何かが引っ掛かりませんか?…いきなり怒ってスミマセン…(しょんぼり)」
俺「…何故行方不明なのか?」
小海「そうです、おかしいですよね?」
確かに自殺があればすぐに気づく。
小海「実は私、直前でやめようとしたんです。」
俺「…。」
小海「で、でも、頭の中にすごく優しい声で『死んでもいいんだよ』って誰かが囁いたんです、そこからは何かに操られるように電車の前に飛び出して…そこからはあまり覚えていません…。」
俺「…。」
小海「そこからは気づいてからずっとあそこに座ってました。」
俺「ずっと?動かなかったの?」
小海「日が沈むまでは一定区域しか動けません。」
俺「そうなんだ…ちなみに壁とかすり抜けられるの?」地味にすごく気になる質問をしてみた。
小海「い、いえ無理です、基本は人間の時と一緒です。」
俺「基本は?」
小海「物理的な力がとても弱くなっていて…後、視界の右上に死んだ時間、何かのカウントダウンがあります、恐らく…」
俺「恐らくって…後どのくらい!?」
小海「後1週間と17時間、30分です…」
俺「つーことは最初は…」
小海「あ、あの大体10日位です。」
俺「…10日で何かしら行動を起こせって事なのか?」
小海「わかりません…。」
俺「だよな…、ところで…さ。」
小海「はい?」
俺「なんで俺はその…幽霊を見れるの?」
小海「…わ、わかりません、が、私のことを見ることが出来たのはえっと…」
俺「俺は智洋、桐生 智洋(きりゅう ともひろ)だ。」
小海「あっはい、その、私を見れたのは智洋さんが初めてです。」
俺「そうか…」
それから少し話して、
小海「もう戻らなくちゃ…」
俺「移動したまま日が上ったらどうなるの?」
小海「やったことないですし、や、やりたくありません…。」
俺「…だよね、悪い、また後で行くから…」
小海「はいっ!待ってます!」
俺「じゃあ、後で。」
小海「また後で…。」
そう言って嬉しそうに玄関から出ていった、よっぽど人恋しかったんだな…て言うか母さんちゃんと戸締まりしとけよ…。
小海が出ていってからベッドに戻るとすぐに睡魔が襲ってきた。


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