複雑・ファジー小説

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コンプレックスヒーロー【完結】
日時: 2015/11/01 15:53
名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: TRpDG/gC)

 『誰にも言えないよ』

 『誰にも見せないよ』

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 諦めと正義を抱くヒーローの話


 ◆挨拶

 初めまして、またはこんにちわ。
 瑚雲です。

 ちょっと短いものを気分転換で書いていきます。
 リメイクを開始しました。


 ◆目次

 序章 >>001

 第01話 >>006
 第02話 >>008
 第03話 >>009
 第04話 >>010
 第05話 >>011
 第06話 >>012
 第07話 >>013
 第08話 >>014
 第09話 >>016
 第10話 >>017
 第11話 >>018
 第12話 >>019
 第13話 >>020

 終章 >>021

Re: コンプレックスヒーロー【短編(?)】 ( No.1 )
日時: 2015/10/22 18:32
名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: TRpDG/gC)
参照: ※リメイク

 序章

 自分と他人が違うということに気づき始めたのは、小学生の時だった。
 人はそれを「当たり前」だと笑って受け流すのだろう。誰一人同じ人間はいなくて、だからこそ自分は他人と違うんだよって。
 幼馴染も「私たちは石ころなの。同じ形はね、二つもないんだよ」って言った。
 そういう事が言いたかったわけじゃないけれど、その場はそれでよしとした。

 子どもっぽい言葉で言うなら、ただ憧れていたんだと思う。
 隣で並ぶ綺麗な小石に。周りにたくさん転がる小石に。


 手を伸ばせば届くところにあっても。
 どうしたって自分のものにはならないのにね。


 嫌いな季節がやってきた。個人的にはどの季節もあまり好かないけれど、二番目に嫌いな季節がやってきた。
 ミンミン鳴く蝉は偉いな。あれは求愛行動らしいけれど、一生懸命で偉い。
 うるさいだけにも意味があるところが偉い。僕は灯を消した部屋で、閉じた窓の向こう側から世界を破って響き入る、蝉の鳴き声はいつの間にBGMと化していたのだろうか。
 でも本をめくり始めるとすぐに声は遠ざかって、また僕だけの世界をトントン創り上げていく。



 大嫌いな人生が産声をあげてからはや15年と、少し。
 やけに作りものじみた夏の真ん中で今日も。
 今日が意味を失っていく。



 全てを諦めようとした、ヒーローの話。


Re: コンプレックスヒーロー ( No.2 )
日時: 2014/03/10 22:20
名前: 羽瑠 ◆hjAE94JkIU (ID: jSrGYrPF)

瑚雲さん。どうもです。
最初から、惹きつけられる文章。
最期の文章、すっごく良いと想います。
続き、楽しみにしております。それでは!(*^^*)/

Re: コンプレックスヒーロー ( No.3 )
日時: 2014/03/14 22:43
名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: E29nKoz/)


>>羽瑠さん

初めまして。お返事遅くなってすみません。
褒めて頂けて嬉しいです。頑張らせて頂きますね!

Re: コンプレックスヒーロー ( No.4 )
日時: 2014/03/15 17:07
名前: 風死  ◆Z1iQc90X/A (ID: UzLQqkjx)

ファジー版で名前を見るのは初めてですね。
こちらでも更新頑張ってください♪
存外笑えることに、世の中同じものなんてないんですよね……世の中に存在する何者も本当に少ない単位でズレている。
幾ら同じであることに力を入れようとしても、それには限界が厳然とある。
と、全く何の関係もないことを語りすみません。
無気力な……無意味と悟った少年がどのような物語をつむぐのか楽しみです。


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