複雑・ファジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

孤独で平凡
日時: 2018/01/24 17:22
名前: にぃ (ID: ZUyffco7)

何もかもがモノクロだ。

色なんて何の意味があるのだろう、この世界では羽よりも命の方が軽いらしいよ?

産まれた時から血の繋がりなんてもので他人に育てられて、勝手に法律なんてものにしばられて、

         大っ嫌いだこんな世の中消えちまえ。

                         頼むから、僕を自由にしてくれ。

村に来る旅人さんは………… ( No.11 )
日時: 2018/02/12 20:02
名前: にぃ (ID: ZUyffco7)

琥珀は旅人の事を話したり、子供と一時間ぐらい遊んだりした。
゛そろそろ帰ろうかな゛
そう思った琥珀は子供達に別れを告げ、樹黒のもとに向かった。

樹黒「あっ!雲海さん。何か問題でも?」

琥珀「そうじゃなくて。もうそろそろ帰ろうかと思ってな、帰る事を言っておこうと思った。」

樹黒「あぁ、そうですか。それではさよなら。良ければ、また来てください。」

琥珀「ああ、また空いた時間に来るよ。」
そう言った琥珀は孤児院を後にし、家へと向かった。

帰る途中琥珀は子供に旅人の話をした事後悔していた。

この村の子供は、村に来る旅人はいつかこの村を救ってくれるという言い伝え的なものを信じきっている。
言い伝えと言っても、琥珀がまだ幼かった時この村に来た旅人がデタラメな事を言った時それを子供が信じて希望としているだけなのだ。

昔村に来た嘘吐きの旅人さん ( No.12 )
日時: 2018/02/12 21:08
名前: にぃ (ID: ZUyffco7)

昔、まだこの村が緑豊かで皆仲良く生活していた時。
村には沢山の旅人が来ていた。

旅人達の中でのこの村の評判は‘綺麗な村’‘旅人を快く受け入れてくれる良い村’だった。
村の人々は旅人達に優しく接し、食べ物を分け与え、笑顔で送り出していた。
……………本当に良い村〝だった〟

そんな今の村からは想像がつかないような生活を繰り返していたある日、また村に旅人が来た。
村人はいつものように旅人を無警戒に笑顔で迎え入れた。

その旅人の名はスタマーと言うらしい。
歳は82歳なかなかの老人だった。
生まれつき病気を患っていて、かなり体も衰退していた。

何故、そんな体で旅をしているか聞いてみたところスタマーは、
スタマー「消えて星になる前に少しでも多くの景色が見たかったからだよ。」
と言っていた。

今思えばスタマーは、異常なほどにジジュについて反応していた。
スタマーはとても性格のいい人だった。

優しく、気が利いて、賢く、欠点が無いように見えた。

ある日、スタマーは公園にいた子供達を集めて話をし始めた。
まだ幼かった琥珀は兄、弟と一緒にスタマーの話を聞いた。

スタマーの話は長かったが要約すると、
<いつか村は壊れてしまう、だけど頑張って生きていれば皆を助け出してくれる旅人のヒーローさんが来るから頑張って生きるんだ。大丈夫、旅人のヒーローさんの言う通りにしていればいいんだよ。>
という事だった。

その数日後スタマーが村を出発すると言った。
村の子供はスタマーのお別れ会をしようと大人にねだった。

普通は旅人一人に対してお別れ会などはしない、だが村にそこそこ長い時間いたスタマーは皆に好かれていたのだ。
村の女性が料理をしている時も、スタマーは手伝うと言って得意料理のシチューを作り振る舞った。

子供達は村の男性と花束を用意しスタマーに送った。
皆で大騒ぎしてその日は眠りについた。

翌日、スタマーはこの村を去った。
琥珀や子供達は村の人から離れたスタマーを村の出口まで送った。
そしておそらくその時のスタマーのつぶやきが聞き取れたのは琥珀だけだったかもしれない。
‘この村はもう終わりだ、さよなら……………哀れな村よ’




…………………………村が壊れるまであと2週間。

壊れ始めた村 ( No.13 )
日時: 2018/02/17 22:25
名前: にぃ (ID: ZUyffco7)

スタマーが去って一週間が過ぎた頃、村には国からの使者が来ていた。
ブインシオンは森に囲まれ緑豊かな事に加え、村の近くの洞窟からは金が沢山とれるという何とも幸運な村なのだ。

そのためこの村は税を金塊で納めろと言われていた。

金を掘り出すのは、人にとって重労働なので今の量の金塊を納めるだけで精一杯だった。
なのに、今より多く金を納めろと国の使者は言った。

村の大人1「ふざけるんじゃねぇぞ!」
そりゃ怒りたくもなる。

村の大人2「今のままでも精一杯なんですよ!」

国の使者「ですが国からの命令です。黙って従ってください。」
国の使者はそれだけ言うと逃げるように帰って行った。

琥珀の母「これから、大変になりますね。」
琥珀の父「ああ、早速これから仕事に行ってくる。」

琥珀「いってらっしゃい。」

ジジュの古文書 ( No.14 )
日時: 2018/02/18 19:04
名前: にぃ (ID: ZUyffco7)

いきなり今までより仕事が増えた大人たちのイライラは、日が経つにつれて溜まっていった。
ある日、琥珀はいつも通り外で遊んでいた。

ふと琥珀は自分の視界に入った古い小屋を見つめた。
その小屋は村の子供が決められた歳になると、ジジュを教わるために暫くの間通う学校みたいなもの。

その小屋にはいろんなジジュの発動方法が書いてある古文書みたいな物が保管されている。
琥珀は何か嫌な予感がし、その小屋に走って行った。

今の時期誰もいないはずの小屋の中には、若い男女がいた。
男女はジジュの古文書を開いてみつめていた。

若い男「これを使えば、この生活から脱け出せる。ハハハハハハッハハハハハハハ……………。」
男は狂ったように笑った。

若い女「もう苦しまずに済む、スタマーさんが言った通り私たちがこの村を救うのよ!アハァハハハハハハハハハ…………………………………。」
女も狂ったように笑った。

若い男「これで俺たちは…………。」

若い女「この村の英雄に…………。」

やがて二人は本に手をかざし何がを不気味に呟き始めた。
琥珀はその瞬間その場の空気が変わるのを感じた。

゛ヤバイ゛
琥珀は率直にそう思った。

琥珀は得体の知れないモノを感じ、その場を離れ家に走って帰った。

琥珀が家に入ると琥珀の兄の路唯がおやつを食べていた。

路唯「おっ!おかえり、琥珀。」

琥珀の兄弟 設定 ( No.15 )
日時: 2018/02/17 22:41
名前: にぃ (ID: ZUyffco7)

雲海路唯うかいろい
性別 男
琥珀の兄
13歳
身長、体重 平均

一人称 俺、
二人称 お前、(名前)さん、(名前)ちゃん、(名前)君、


容姿
黒のダボダボのパーカー
赤いTシャツ
黒い長ズボン
青い靴
冬は灰色のマフラー



雲海悠久うかいはるひさ
性別 男
琥珀の弟
8歳
身長、体重 平均

一人称 僕、
二人称 お前、(名前)さん、

容姿
薄緑のTシャツ
赤い長ズボン
黒の靴


Page:1 2 3 4 5



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。