複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 転生と異世界とヲタク
- 日時: 2019/06/14 19:28
- 名前: Nahonn (ID: bb2N.JWt)
ああ、疲れた。仕事きつっ。そして暗っ。
私は何でこんなブラック企業に就職したのか...。
おし、こんな日は、推しで癒されよう。
てか、そうしないとやってけないし。
「にしても、今日に限って大雨。」
そろそろ自分が可哀想になってきたよ。
毎日毎日残業とか、滅べクソ部長ー ←ほんとは大声で叫びたい
プーーと音が響く。 赤い光が私の影を写し出す。
そして、私は振り返る間もなくトラックに引き裂かれた。
目次
NO.1 転生した( ´;゜;∀;゜;) >>1 >>2 >>3 >>4 >>5
NO.2 見知らぬイケメン >>6 >>7 >>8 >>9
NO.3 夜叉 >>10 >>11 >>12 >>13
NO.4 バビュラム逹の家 >>14 >>15 >>16 >>17
NO.5 お医者さん >>18 >>19 >>20
NO.6 命令と刃 >>21 >>22 >>23 >>24
No.7 実験は嫌 >>25 >>26
NO.8 推しカプの為なら >>27 >>28 >>29
NO.9 夜叉の名称 >>30 >>31 >>32 >>33
NO.10 締め切り厳守! >>34 >>35 >>36
- Re: 転生と異世界とヲタク ( No.34 )
- 日時: 2019/05/21 19:38
- 名前: Nahonn (ID: 3nlxUYGs)
この世界にも漫画が在るらしい。
そして私は本屋にいる。
ほとんどがアクション系の少年漫画を読んでいたので心底男の容姿に感謝した。
なぜか、少年漫画好き女子=キモヲタ(腐女子)という謎の方程式のせいで、
中学校を卒業した後、お隠れヲタとして生死の境を生きてきたのだ。
「ライトノベルもあるのか〜。」
小さく呟く。
「ちょっと、すみません。」
振り返ると可愛らしい女の子が立っていた。
その少女の銀髪が揺れた。
甘い果実の香りがする。こちらに微笑んだ少女の紺碧の瞳は夜空から切り取ったような深い碧だ。
おぉ。私よか背低い人初めてみたわ。
「あの。その本。お好きなんですか?。」
少女がそう言った。
「いえ。今日、試しに読もうと大人買いを。」
そう言って少女にかごを見せた。かごには沢山の漫画や、ライトノベルが入っていた。
「実は、只今新聞に載せるアンケートを実施しておりまして。」
あぁ。それが理由か。
にしても、こんなに私よりも年下に見える子でも働けんのか。
「良ければ、このアンケート。やって下さいね。」
少女はそう、微笑んだ。
- Re: 転生と異世界とヲタク ( No.35 )
- 日時: 2019/05/30 18:13
- 名前: 白刃 さとり (ID: bb2N.JWt)
「あの子クッソ可愛かった。」
勇成と話をしていると、勇成が不思議そうにこちらをみた。
「月華って恋愛対象は女なのか?。」
ド天然の回答が帰ってきた。
「男じゃねーっつってんだろ。」
真顔で対応すると、勇成は
「女でも女を好きな人はいるぞ?。」
と、またもやド天然に答えた。
しかし、きょとんと首を傾げているのが可愛くて起こる気にならなかった。
「あ、そういえば月華。」
右隣にいた琥珀が言う。わたしも勇成も琥珀をみた。
「今度さ、王女の護衛あるんだけど。一緒に来てくれない?。今、[死体愛好家]のせいで人手不足なんだ。
それに、夜叉の研究にはぴったりだと思うんだけど。」
琥珀がそう言って私をみた。
「夜叉の死体持って帰れば、月華への実験もなくなるんじゃ?。」
「はい、行きます。行かせて貰いますっ。」
即答だった。
- Re: 転生と異世界とヲタク ( No.36 )
- 日時: 2019/06/14 19:28
- 名前: Nahonn (ID: bb2N.JWt)
「あ。着いてから気づいた。」
私は立ち止まってそう言った。
そう。重要なことを思い出したのだ。
「私の戦闘能力皆無ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ。」
ん"アアアァアアアァアァァアァァァァァァアアアアアァァァアアアァアアアァアァァアァァァァァァアアアアアァァァアアアァアアアァアァァアァァァァァァアアアアアァァァ
↑走って逃げようとした時の心
帰ろうとした矢先、俊足で追い付いていきた琥珀に捕まった。
- Re: 転生と異世界とヲタク ( No.37 )
- 日時: 2019/06/23 08:38
- 名前: Nahonn (ID: bb2N.JWt)
「ごきげんよう。」
私たちは振り返った。ちなみに私は琥珀に手首を締め付けられたままだ。
そこには少女がたっていた。銀髪の本屋で会った子だ。
「あぁ、この前の大人買いの………男の……。」
少女は目を丸くしてそう言った。
「男じゃねー!。」
少女がいい掛けた時にそう言うと、琥珀が私にゲンコツをお見舞いした。
「いったぁ。」
「ごきげんよう。お身体はどうですか?。唯牙王女。」
琥珀がそう言って頭を垂れた。
「は?。お、おう、へ!?。」
少女は微笑んだ。
- Re: 転生と異世界とヲタク ( No.38 )
- 日時: 2019/06/30 08:57
- 名前: Nahonn (ID: DLaQsb6.)
「この国の王女、唯牙と申します。唯と呼んで下さいまし。」
ニコニコと暖かな笑みを浮かべた唯牙王女は続けてこう言った。
「私、内緒でラノベの編集長やってますの。」
所謂、暗黒微笑を浮かべた唯牙王女。
誰にも喋ってませんよね?。と、言っているようだ。
「ハイ。そウデすか。オウジョサマ。」
私は反応しまいとそう言う。
「唯と呼んで下さいまし?。」
碧い目がサイコパス級に大きく見開かされた。
「あ、あいわかった。」
背筋をシャキンと伸ばし、唯に向き合う。
唯は微笑むと、戻っていった。
「な、なんだったんだ?。」
私は目をぱちくりさせた。
いつかの上司よりも迫力のある人だった。