二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜ロックします
- 日時: 2013/02/10 20:32
- 名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: AzZuySm.)
はじめまして。冬ノ華 神ノ音と申します。駄作者で有名な馬鹿であります。イラストとかに手を出す馬鹿であります。
今回書くのはファンタジーものでう。神童さんが中心的に出て、蘭ちゃんとピーしたり、はたまたピーしたりします。意味不明でう。
とにかく!面白い事を願います。コメントしてくれたら発狂しまsではなく、喜びまう(´・ω・`)
目次
序章>>4>>10
女王が見守る中、二人は戦う。その力の差にば毅然としながら。
一章 loser winner
勝ちと敗け。それはとてもシビアで死を分けるものである。敗けてはならない。勝ちしかない。
プライドを賭けた戦い。侮辱、恨み、復讐、想い。
何が人を強くするのか。
1話>>11 2話>>15 3話>>16 4話>>20 5話>>22
6話>>23 7話>>24 8話>>27 9話>>37 10話>>40
11話>>45 12話>>46 13話>>48>>49>>50>>55 14話>>68>>73>>85 15話>>86
16話>>88 17話>>90>>92 18話>>94 19話>>97 20話>>111>>115
21話>>124>>130 22話>>133>>134>>136 23話>>147>>159 24話>>160
二章 raidandchain
もう一つの双子の姉妹。この二人の目的、襲撃、謎。
嗚呼、敗けてはならない戦いが今始まる。
王にする為。
25話>>163>>167 26話>>168 27話>>169 28話>>171>>172 29話>>175>>180>>181 30話>>184>>187
31話>>188 32話>>189 33話>>190 34話>>191 35話>>193
36話>>205 37話>>211 38話>>219 39話>>220 40話>>223>>237>>238
41話>>240 42話>>241 43話>>243 44話>>246 45話>>257
46話>>264 47話>>266 48話>>267>>268 49話>>269
〆冬華によるイラストギャラリー
冬華の落書き>>292
〆お知らせ
アンケート実施中(現在も)
用紙>>249
姫羅様にレジーナ様の声をやって頂きました!>>288
参照2000突破感謝SS
神童拓人の物語>>277 霧野蘭丸の物語>>282 倉間典人の物語>>294>>297
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- Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜 ( No.19 )
- 日時: 2012/04/18 16:42
- 名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: 4fy95xCZ)
設定書き足すのめんどいんで、ここに書きマース!!
スイマセン勝手で……
優一 京介の兄。足が悪い。足が悪くなったのも女王の所為。
自由にチカラを使える拓人、京介を羨ましく思うと同時に
戦えないという想いも強い。
一郎太 元の名風丸一郎太。狩人だがあることがきっかけに戦うことをやめた。今は商人として拓人たちを見守っている。
だが頭の回転が速く、よく知識を貸している。
ある今は死んだ男の事を思っている。
- Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜 ( No.20 )
- 日時: 2012/04/18 18:13
- 名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: 4fy95xCZ)
4話 頼む…
「ホラ、水。大丈夫か?顔色悪いけど…」
拓人はテーブルの上に置かれた水を飲んだ。
豹牙が心配そうにしている。それもそうだ。豹牙は拓人を心から尊敬しているのである。
これは数年前の話である。
豹牙が住んでいたムラは一割にも満たない小さな小さなムラであった。豹牙はある苦しみと闘っていた。
チカラが体の中で膨張し、それが体に異変を齎していた。
小さなムラではチカラの事を知っている者がいなく、
生まれたときに儀式も行われなかったのである。
この儀式が行われないと、チカラが抑えきれないため最悪の場合
死に至ることがある。しかも儀式が行われていないとチカラの所為で
激痛が奔るのである。
そんな苦しみと闘っていた豹牙が住むムラに、火が放たれた。
燃えさかる炎が家、畑を包んでいく。
豹牙は動けなかった。痛みが全身に奔り、体の自由が利かなくなっていく。
「うっ…ゲホッゲホッ…」
煙を無意識に吸い込んでしまう。
赤い炎が家の家具から何もかもを包み、燃えてゆく。
豹牙の思い出が何もかも失われてゆく。
それを豹牙はただ見ていた。
「ゲホッ…うっ……」
一酸化炭素を吸いすぎてしまい、豹牙がその場に倒れる。
眼から光が失われていく。
「大丈夫ですか—っ!!生存者はいませんか—っ!!!」
炎の赤に包まれていた部屋に光が差す。
ドアが外から何者かによって壊される。
外から人が数名現れた。
「あそこに人が!助けるぞっ!」
その掛け声と共に豹牙に向かって人が来る。
「大丈夫か?俺の声が聞こえるか?」
豹牙の体を揺らす。豹牙がうっすらと眼を開く。
「んっ…」
少し開いた眼から見えたのは、ウェーブがかった髪だった。
「生きているぞっ!救助だっ!!」
豹牙を抱き抱え、出ていく。その人物こそ
拓人であった。
拓人達、狩人は女王の手によってまたムラが燃やされていると
噂を聞きつけ、駆け付けたのである。
「…少し駆け付けるのが遅かったな…
もう少し早ければ防げたものを—」
「起きてしまったものは仕方ない…言うだけ無駄だ」
狩人達は生存者を見ながら呟いた。
拓人は頭に包帯を巻いていた。豹牙を助けるときに落ちてくる
落下物を避けれなかったのである。
拓人は火傷している豹牙の治療にあたっていた。
「これくらいなら、治るか…」
そう呟いた瞬間、豹牙が眼を覚ました。
そして体を起こす。
「うっ…」
だが激痛に顔を歪ました。
「駄目だよ!今動いては…」
拓人が無理やり起きようとする豹牙を止める。
痛みに耐えながら豹牙が口を開く。
「…アンタが俺を助けたのか…?」
「え?」
思いがけない質問に拓人が驚いた表情を浮かべる。
「チカラがあれば…あんなこともできるのか?
俺は…強くなりたい…!強くなって…ある人を見返したいんだ!!
お願いだ…俺を強くしてくれ…!」
それを黙って聞いていた、拓人がおもむろに口を開く。
「このムラを焼いたのは…女王だ…
俺はそいつを殺したいと思っている。
お前がそう思うなら俺たちは歓迎するが…
お前はそれでいいのか?」
豹牙は迷いもなく答えた。
「士郎を見返せるならそれでも構わない——」
- Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜 ( No.21 )
- 日時: 2012/04/18 20:47
- 名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: C1Agejdf)
なんかゴメン雪ちゃん。←雪村の事
イヤ…これ書いてるとき、イナGOプレイバック見てて丁度、
雪ちゃんとしろーちゃんの話だったから書きたくなって(笑)
何か師弟関係よりこっちの方がやりやすい←何が?
まぁこの小説には色んなキャラの色んな想いが詰まってます。
シン様と蘭ちゃん、雪ちゃんとしろーちゃん、
まだ書いてないけど、京ちゃんと天馬きゅん、それに
風サマ(風丸)とマモちゃん。
それに女王様。まだまだ出てくるかも?
お楽しみに〜
ダレ「してねえよ」
- Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜 ( No.22 )
- 日時: 2012/04/20 16:57
- 名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: tf4uw3Mj)
5話 憎しみに打ち勝つ。
俺はアンタを見返す。俺は強くなってアンタを倒す。
憎しみは日々豹牙の中で大きくなっていく。
よっぽど士郎という男の存在は豹牙にとって大きな存在だったんだろう。だが拓人は復讐をあまり快く思っていなかった。
「豹牙…思うんだが、復讐じゃなくてもいいんじゃないのか?」
「どういう意味だ…?拓人。ちゃんと言ってくれ」
拓人は痛む傷を抑えながら、重い口を開く。
「士郎という男はお前がチカラで苦しんでいるときに何処かへ
行ってしまった——そう言っただろ?それって偶然じゃないのか?
大体、士郎さんがチカラを持っているという確証も何もないじゃないか——…」
豹牙の顔が歪んでいく。そして、強く机をたたき叫ぶ。
「五月蠅いっ!!俺は決めたんだ!確かにあの人は俺を
置いて行った!数日前から様子がおかしかったんだ!
俺にはわかる!彼奴は——…」
感情的になる豹牙を見た拓人もまた感情的になる。
「俺はチカラはどう使おうと構わないとは言った。だが
こんなしょうもないことに使うなんて無駄だ!
大体士郎さんが仮にも狩人だったらどうする?
そうでなくても、無駄な血が流れるのを俺は見たくはない!!」
豹牙が立ち上がり、自分の座っていた椅子をガンッと蹴る。
椅子が倒れ、鈍い音がする。
「アンタなんて大ッキライだ!!」
出て行こうとする豹牙がそう吐き捨てる。
そしてバンッとドアを開け、出て行ってしまった。
拓人はその様子を黙ってみていた。
それから酒場は沈黙に包まれていた。
豹牙がこうやってキレることはしばしあったが、豹牙が慕っている
拓人と喧嘩することは一度もなかったからである。
何より今、拓人の機嫌が悪い。
「…酒、貰えるか…?」
沈黙を破ったのは拓人であった。マスターの処へ行き、酒を注文する。この国では14歳から酒が飲めるのである。
「ヤケ酒はダメだぞ。ただでさえ酒弱いんだから」
「わかっている」
忠告するマスターが酒を出す。拓人はそれを受け取り、席に着く。
拓人は酒癖がはっきり言って悪い。こうイライラしているときは
なおさらである。
拓人は貰った酒を啜る。酒の匂いが口いっぱいに広がる。
そしてもう一回酒に口を付けた。
「ここに『拓人』っていう奴がいるって聞いたんだが
誰だそいつは」
ガチャ…とドアを開き、現れたのは少年だった。
薄汚れた上着にズボン、上着の中には赤色のTシャツを着ているようだ。その少年は店内を見渡している。
「拓人は俺の事だが。キミは誰だ?名乗ってもらおうか」
「アンタか…噂の拓人ってのは」
拓人を無視し、少年が拓人が座っているテーブルに近づく。
「だから名前を…」
「助けてほしい人がいる」
言いかける拓人の言葉を遮り、少年がぶっきらぼうにそういう。
「頼む…助けてほしい奴がいるんだ…
俺の名は京介。頼む…
天馬を助けてくれ………!」
- Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜 ( No.23 )
- 日時: 2012/04/21 19:52
- 名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: yWjGmkI2)
6話 頼まれた仕事
「京介…とか言ったな。キミは狩人か?
それとも守護人か?どっちだ答えてくれ」
拓人の冷たい声が静かな店内に響く。
そして酒を啜る。
京介は無表情でこう答えた。
「どちらでもない。俺はアンタらの味方でも女王の味方でもない。
強いて言うなら俺は女王を憎んでいる…」
京介の強気な言葉に微笑みながらまた拓人は酒を啜る。
「そ…なら、天馬…とか言ったっけ…その子がどうしたの?
病気?病気なら専門外だから違うところへ…」
「チカラを持っている…天馬はチカラが増幅して抑えきれていない」
京介の言葉を聞いた拓人の眉がピク…と少し動く。
「何だって…そうか、だから此処へ…でも何でキミは俺の事を
知ってるんだ?君は何者だ?」
拓人は警戒するように京介を見る。仕方はない。
京介は見たところチカラを持っているようだし、だが狩人でもないと
自信は言う。じゃあ何者か?
「別にお前には関係ないことだ。頼む…アンタにしか頼めないんだ…
頼む…」
京介はそっけなく返す。とにかく助けてほしいようだ…
拓人はハァと溜息を零し、酒を飲み干す。
「仕方ないか…わかったよ。行けばいいんだろ」
「おっおい…!本気か?得体も知れねえ奴の言うこと聞くのかよッ!
大体そいつが女王の手下だったらどうするんだよッ!!」
典人が立ち上がり、行こうとする拓人を止める。
拓人はそう言う典人をフッと鼻で笑う。
「京介がそうだったとしても俺は苦しんでる人を放ってはおけない。
それに女王に忠誠を誓ってるやつがこんな嘘をつけるハズないからな。何よりこんなに早く女王が動くわけないだろ。
行くぞ。京介」
「…あっああ」
拓人が着ていたコートをひるがえし、ドアへ向かう。
それに京介もついてゆく。
こうして二人の冒険が始まった。こうして動くことこそ
女王の狙いだったとは知らず———
「フフッ…」
女王は窓から見える景色を見ながらほくそ笑んだ。
女王の後ろには見知らぬ青年が立っていた。
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