二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

魔法少女まどか☆マギカ〜希望の物語〜
日時: 2013/03/20 16:32
名前: 破壊王子 (ID: bKUz3PZj)

始めましての方は始めましてです

破壊王子です、まどかマギカの小説を書かせて貰います。

【注意事項】

・更新ペースは基本的にかなり遅いです。(最近は早めにやるように頑張ってます)

・主人公がオリキャラ?ふざけんじゃねえ!って方は戻るボタンを

・恋愛フラグあり

・荒らしや誹謗中傷などはやめてください、お願いします。

・本編に紛れて(どうでもいい)トークコーナーがあります。

・グロ注意!

・強さが色々とおかしいです

・オリキャラが目立つ事が多いです

オリキャラ応募締め切りました!!

〜この小説にいらしたお客様〜
こま様 鈴音様 マリ様 ヤギ様 おなかへった様 無双乱舞様 Dr.クロ様

参照祝700越え!!皆さんありがと〜!!
(この小説の何が面白いんだ?)
2/25から再開開始!

〜皆さんのオリキャラ〜
こまさんのオリキャラ>>4
鈴音さんのオリキャラ>>13
マリさんのオリキャラ>>21
ヤギさんのオリキャラ>>23
Dr.クロさんのオリキャラ>>39

どれも素敵なオリキャラです!

追記
番外編のリクエストは僕のTwitterのみで受け付けます。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16



Re: 魔法少女まどか☆マギカ〜希望の物語〜 ( No.65 )
日時: 2013/03/03 01:34
名前: 破壊王子 (ID: RXugjDaQ)

第十一話『お見舞い』

そして、次の日……。今日は土曜日である、さやかの提案で皆でさやかの幼馴染の『上条恭介』のお見舞いに行く事になった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「やっほー、恭介!」

そう言いながら病室のドアを開けるさやか、後ろには昴とまどか、美子とほむらもいる。さやかはお菓子の魔女以来ほむらを嫌な奴と見るのをやめて友達と接するようになった。

「やあ、いらっしゃいさやか、雨宮君に鹿目さん……それにえっと」

上条は初めて見る二人に戸惑う、その様子を見てさやかが美子とほむらの紹介を始める

「ああ、こっちが一年の艦轟美子さんと転校生の暁美ほむらさんよ恭介、ていうかこの前話してたじゃん」

さやかが上条にそう言う。上条は焦りながら「そ、そうだっけ?」と言う

「……艦轟美子です」

「暁美ほむら……です」

二人は上条に自己紹介を済ませる。

「そうそう!!はい、お見舞い品!」

さやかは恭介にクラッシックのCDを渡す、上条はそれを見て一一瞬歯をギリッとさせる。

「ありがとう、さやか。さやかはレアなCDを見つけるプロだね」

ニコッと笑ってさやかにそう言った。ほむらはその様子を見て下を向く。そして手を強く握り締める

「私からは果物を……」

まどかは手に持っていたフルーツの詰め合わせを上条の横にあるテーブルに置いた。上条は「ありがとう、鹿目さん」と返す

「俺も見舞い品持って来たぞ、上条」

そう言いながら昴は鞄から大量の本を取り出し、それを上条に渡す。

「本?どんな本を……ブッ!!?」

上条は昴の持ってきた本の表紙を見て吹き出す、昴の持ってきた本とは今の男子学生なら興味を少しでも持ってしまうちょっぴり『セクシーな本』だ。それも一冊ではなく全部セクシー本だ。

「ああああああああああ、あめみやっくん!?何を持って来て!?」

上条は顔を赤くしながら昴に聞く。

「え?だって父ちゃんが『年頃のエロガキはこう言うのに飢えてるんだよ』って言ったぞ?だから持ってきたんだけど?」

首を横にして『一体何がおかしいんだ?』と言う顔をしながら上条に聞く。まどかと美子はジト目で昴と上条を見る。さやかはプルプルと震えている。ほむらは髪をかき上げる。

昴は良く言えば純粋で、悪く言えば馬鹿なのだ。

「恭介に何見せてるんじゃあ!!このアホーーッ!!!」

さやかの怒りが爆発。

「いいいいっ!?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「さやかの奴何怒ってるんだろうな〜?」

廊下をスタスタと歩きながら、そう呟く昴。さやかを怒らせた罰としてジュースを買ってくる事になったのだ。

「先生、何時もすまんのぉ……」

「ん?」

診察室から老人の声が聞こえた。そっちの方に顔を向ける、頬に大きいな傷がある老人……それを見た昴は…。

「あぁっ!大造の爺さん!!」

「おぉ、お前さんか…」

この老人は『閃王 大造』昴の父親『雨宮 剛』の元上司だ。

「爺さんが何で病院にいるんだ?もしかして寿命か?」

昴が真顔で大造にそう聞く……。

「ふん、まだまだじゃあわい!若い奴には負けはせん」

大造は持っている杖でベシベシと昴を叩く。

「いてててっ!!」

昴は背中を叩かれて痛がる。

「悪かったよ爺さん!?」

「ふん、所で……剛は元気にしておるか?」

大造は昴に父の『雨宮剛』の事を聞く、剛は昴が生まれる前は殺し屋で働く、エリートだった。しかし昴が生まれて妻が死んだ後は殺し屋をやめて。真面目に働くようになった。

「ああ、いつも通りだ父ちゃんは頑固だし」

「ふっ、あ奴の頑固っぷりまだ治っておらんかったのか」

この大造も殺し屋の一人だった。正確には『首領』であった。しかし歳には勝てず組織を引退する。

「ああ、治ってもいいけどなぁ〜」

「ゴホゴホ!そうじゃのお」

咳き込んでそう答える、大造……。

「やっぱり寿命か?」

「違うわ!ただの風邪じゃ!」

大造がそう答える。ベシッ!!と杖で頭を叩く!

「にゃぁ!?じ、爺さん……そんな硬いもんで頭叩くんじゃねーよ、ああいてえ!」

自分の頭を撫でながらそう言う昴……。

「ふん、お主が悪いんじゃろうが、じゃあワシはそろそろ行かせて貰うぞ?」

そう言いながらスタスタとその場を去る大造……。

「……元気じゃねえか、杖要らねえんじゃねえかな?あのジジイ……?」

すると、何かを思い出す昴……

「や、やべぇ!?ジュース買うの忘れてた!?」

さやかに言われた事をすっかり忘れていた昴、急いで自動販売機に向かう昴。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

展望台から今の様子を見ていた。一人の魔法少女……。

沙羅月杏音だ…….。

「ふぅん、あの組織まだ生き残ってたんだ……。でも、もう終らせる……。お父さんとお母さんの仇は取るッ!!」

杏音は歯を食いしばって手を強く握り締める……。

「に、してもあの少年が閃王と知り合いだったなんて、まぁいいけど……」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「遅かったわね、雨宮昴」

自動販売機の前にはほむらがいる。

「ありっ?どうしたんだ?」

昴はほむらがいる事に驚く、病室で待っているハズなのにどうしてここにいるのだろうか?

「まどかに頼まれて、ジュースを運ぶのを手伝いに来たのよ」

そう答える、ほむら。

「ほえ〜、そうなんかじゃあとっとと買って戻るか〜」

「遅れた癖に偉そうね貴方……。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「中々面白え飲み物ばっかりだな。」

「ていうか、飲めるの?」

自動販売機で売っているジュースは、『小豆サイダー』『いちごミルクおでん』『イカスミコーヒー』『トマトコーラ』『ヤシの実茶』などなど、わけのわからない飲み物ばかりである。

「小豆サイダーって何か美味そうだな」

昴はピッと小豆サイダーのボタンを押す。

「…………はぁ、あっちの普通のジュース売ってる販売機にすればいいのに」

ほむらは溜息を付く、昴は首を傾げる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昴達はジュースを買ってまどか達がいる病室に戻ろうとする……。

「ん〜〜、小豆サイダー何かこう凄え味がする!!」

昴は小豆サイダーの感想をほむらに伝える。

「そう」

ほむらは興味がなさそうに答えた。すると……。

「…………………」

フードつきのワンピースを着た少女が腕を組んで左足を壁に置いて右足で立っている。

「……(ソウルジェムのこの反応この女、魔法少女!?)」

ほむらが少女に気付いて二歩後ろに下がる、ここは病院この廊下には人があまりいないが下手したら大惨事になる可能性が大。ほむらはどうするか考える。

「暁美ほむら…貴女がやった事全て分かっているわ」

少女がほむらに話し掛ける、ほむらは目を大きくする。

「(変身……いや、確実に目立つわ、一瞬で時を止めて、この女を…しかし、何故私のことを?)」

そんな事を考えているほむら。すると。

「いんや、おめえは暁美さんの事なんも分かってねえ」

「!?」

「!」

昴はきっちり今の台詞を聞いて、それを返してあげた。

「どう言う意味……?」

フードの少女は昴に聞く……。

「そのまんまの意味だ。知ってたとしても『本当の暁美さん』は分からねえんじゃねえか?」

「意味が分からないわよ、まあいいけど……一つだけ言っとく。魔法少女でもない癖に魔法少女の事に首を出さないで。今日は挨拶しに来ただけ、じゃあ」

そう言いながら去ろうとする少女。

「おお〜っと、待てぇ!!」

昴が少女を止める、少女はクルッと後ろを振り返る。

そして、少女に向かって一本ジュースを渡す昴……。
『小豆サイダー』だ。

「……………何コレ?」

「俺の奢りだ。飲んでくれ!」

黙って『小豆サイダー』を見ながら再び後ろを振り返って去って行く。

「……(何者だったのかしら、それより雨宮昴……貴方……)」

「どうした?」

キョトンとした顔でほむらを見る昴。

「何でもないわいくわよ」

「???」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

フードの少女は昴から貰った『小豆サイダー』を開けて一口飲む。

「……まずっ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〜マミホーム〜

「あ、明日はどれを着て行こうかしら///」

マミはクローゼットの中にある服を一枚ずつチェックしながらそう言う。その様子を見ているQB

「ただ、雨宮昴と出掛けるだけなのになにを張り切っているんだい?」

QBがマミにそう聞く、明日どうやらマミは昴と一緒に出掛けるようだ。

「う、うるさいわよQB!///いいでしょ別に貴方には分からないわよ」

プイと頬を少し膨らませてソッポを向くマミ、マミは昴に助けらせて以来昴に恋心を抱くようになった。

「〜♪」

マミは嬉しそうに明日来て行く服を選ぶ。

「まったく……わけがわからないよ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ついでに、小豆サイダーやいちごミルクおでんはさやか達には低評価だった。

続く

Re: 魔法少女まどか☆マギカ〜希望の物語〜 ( No.66 )
日時: 2013/03/07 18:34
名前: 破壊王子 (ID: G8tpxkEf)

第十二話『デート』

今から三日前……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「へっ?買い物?」

「え、ええ///この前助けられたお礼にと思って……。」

マミがそう言いながら、手をモジモジさせる。

「(うん、断る理由はねえな)おう、いいぜ巴さん」

昴は笑顔でマミの誘いに乗った。マミはそれを聞いてパァァァァと嬉しそうな顔をする。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現在

〜雨宮家〜

「うし、そろそろ行くか〜」

昴は鞄を持って部屋を出た。行く準備が整ったのだ。階段を降りて玄関に向かう、その前にリビングにいる父に挨拶しようとリビングに行く。が、父の姿はない。

「ありっ?父ちゃん何処言ったんだ?」

頭をポリポリ掻きながらそう言う、剛は休みの日は絶対家から出ないハズなのにおかしいと思う昴……。すると玄関から何か話声が聞こえる。

「ん?」

玄関に向かう昴。

「わ、わわわわわわ、私!雨宮君の学校の先輩の巴マミです///!!お義父さん、どうぞこれ食べてください!!///」

「……じょ、嬢ちゃんとりあえず落ち着け、後家のガキが世話になってんな」

声の正体はマミと剛のやり取りだった。マミは顔を赤くしながら剛に手作りのケーキを渡す。剛は先程まで吸っていた煙草を落としてマミを落ち着かせる。

「す、吸うか?」

剛はマミに一本煙草を渡す、マミは慌てている為「も、貰います!!」と答えてしまった。(※煙草は二十歳からです)

「いやいや、父ちゃん煙草は二十歳からだぞ……。」

昴がそれを見ててツッコミを入れる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「巴さん何で俺ん家に来たんだ?待ち合わせ場所で待っていればよかったのに?」

昴はマミにそう聞く。それを聞いたマミは……。

「え、えっとその……待ち切れなくて。それと私の作ったケーキを食べて欲しくて……///」

マミはそう答えた。それを聞いた昴は

「へへっ、何だそうだったのか。帰って来たら父ちゃんと一緒に食べるよ!」

二カッと笑ってそう言った。昴とマミは見滝原デパートに向かう。『買い物』をする為に。世間ではそれを『デート』と言う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「あのクソガキいつの間にあんな巨乳なベッピン嬢ちゃんを彼女にしやがった?」

剛は煙草を吸いながらそう独り言を言う。そして静かに目を閉じる……。

「・・・・・・・・・」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『ゲホゲホ!あ、貴方…私この子を産めて幸せ……。ゲホゲホ!!』

『おい、愛子しっかりしやがれ!!医者てめえ!!愛子の病気は治るん!だろうな!?治らなかったら、おめえぶっ殺すぞ!!!!!』

『お、落ち着いてください!』

『やめて、貴方…私が長くないと言うのは私が一番分かってるから。貴方とこの子を育てられなくて……とても残念だ…わ……』

『愛子?愛子ォオオオオオオオオオオ!!!!!!』

『オギャー!!オギャー!!!』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「チッ、嫌な事想い出しちまった……」

剛は強く煙草を灰皿に擦り付ける、そして新しい煙草を箱から一本取り出す。そしてライターで火を付けた。

「ふぅ〜………愛子…ガキは、昴はでっかくなったぞ。おめえに見せられなくて残念だ。それとも天国で見てるか?俺ぁは死んだら地獄だから、おめえにはもう会えそうにねえな……」

剛は死んだ妻『雨宮愛子』の事を想い出していた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その頃……。

〜ショッピングモール〜

「ほえ〜、いつ来てもここはやっぱり広えなあ〜」

昴は久しぶりのショッピングモールをキョロキョロさせながら見る。

「巴さん?何を買うんだ?」

昴はマミにここで何を買うのか聞く。

「(そ、そう言えば浮かれてて決めていなかったわ……うぅ、今更決めてないなんて言えない……。)」

マミはお友達と出かける事に浮かれてて。肝心な買い物内容を決めていなかった。

「……よし、巴さんあっち行こうぜ!!」

昴はマミの手を掴んで歩き始める。昴はマミの困った様子に気付いたようである。

「きゃぁ///あ、雨宮ど、何処に?///」

マミは昴の積極的な行動に顔を赤くしながら驚く。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昴が最初に来た場所は、ゲームセンターであった。

「へへっ、やっぱり最初はここだよな!!」

「ゲームセンター?」

マミはキョトンとしながらそう言った。

「あり?巴さん来た事なかったか?」

「え、ええ……。魔法少女で忙しくてこう言う所には来た事がないの…雨宮君はよく来るの?」

マミは昴にゲームセンターは常連なのか聞いてみる。

「うん?まあ、よく来るな!大丈夫だちゃんと俺が教えてやっから!!」

昴は二カッて笑ってマミの腕を引っ張り走る、マミは「きゃ!」と驚く。

昴はマミに自分がよくやるシューティングゲームや格ゲーをマミに教える。しかしダンスゲームではマミの一部が揺れて周りが集まって来るなど、……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「いや〜〜、凄えいい汗かいたな巴さん!!」

「む、胸がもげる……魔法少女じゃない時に動くとこんなにキツいのね……」

ダンスゲームが終了した後はベンチに座って休憩をしている、昴は汗を服の袖で拭いている。マミは激し過ぎる動きに疲れてはてていた。胸を抑えている

「う〜〜し、巴さんちぃっと待ててくれ!飲み物買って来てやる!!」

昴はベンチから立ち上がり、販売機に向かう

「雨宮君!……ふふっお友達とゲームセンターで遊んだり、買い物したりするのって楽しい……。凄い今幸せ…それに雨宮君優しいし……ふふ」

マミは今幸せであった。今まで一度もこう言う所に来た事がなかったからだ。それにお友達と想い人と来れてるのだこんなに嬉しい事はない。

「……それにしても雨宮君遅いわね」

マミは雨宮が帰って来るのが遅いのが不安だった。帰ってしまったんじゃないかと考えてしまう。

「ほい」

「きゃあああ!?」

マミのホッペに何か冷たい物が当たる。昴が後ろからジュースの缶をマミのホッペにくっ付けたのだ。マミは思わず声をあげる

「も、もう!急にビックリしたじゃない///!!」

マミがそう言う、しかし今のやり取りは恋人見たいでドキドキしているマミ。

「へへっ、悪りぃ悪りぃほらジュースとすうぃーつだ!」

ニッて笑いながらマミの前にジュースと鯛焼きを渡す。マミは昴の子供ぽい『スウィーツ』の言い方に笑ってしまう。

「ふふっ、可愛らしい言い方ねそれにスウィーツが鯛焼きって……」

「ほえ?おかしかったか?」

「いいえ♪」

そう言いながら鯛焼きを一口食べるマミ。

「???」

そんなやり取りをしながら、昴とマミは買い物を再開した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「久しぶりにたくさん買っちゃたわね♪」

マミは袋を見ながら嬉しそうにそう言う、発言通り結構の量を買い物した。

「ひゃ〜、こんなに服や菓子どうするんだよ〜?」

昴はマミが買った物を持ちながらそう言う。ザッと三袋分はある。一つはマミが持って、残りは昴が持っている。

「女の子は買い物が好きなんです!文句言う男子は嫌われるわよ?」

「友達に嫌われるのは嫌だな……」

「ふふっ……あっ」

マミが前を振り返ると、認識のある人物がいた。

「おや、お久しぶりですね……巴さん」

そこにいた人物は髪の色は赤茶で瞳は金色の美少年だ……。

「秋月君……!?」

マミがそう少年の名を呼んだ。

「はい、元気でしか?……おや?もしかしてデート中でした?」

少年はマミを少しからかった言い方でそう言う、マミは顔を赤くして……。

「ちちちちちち、ちがっ///」

「うん、まあそんな所だな」

「なぁっ!?///」

「おやおや……」

昴はあっさりデート発言を認めた。マミは更に顔を赤くし秋月と言う少年はくすっと笑う。

「前さやかが男と女の子が一緒に出掛けたら『でーと』って言ってたから間違いねえハズだ。」

昴は秋月とマミにそう言う、どうやらデートの意味をよく分かってないようだ。

「ふふっ、面白い彼氏さんですね巴さん」

「だ、だから違うのよ!前助けられた時のお礼で……」

マミがそう言う。どうにか誤解を解きたいその時……。

「……なあ、おめえ四日前の夕食ナポリタンか何かか?」

昴が秋月に何故か四日前の夕食を聞いて来た。

「ええ、確かに四日前の夕食はナポリタンを食べましたけど?」

秋月の四日前の夕食はナポリタンだった。

「へへっ、やっぱりそうか!じゃあこのハンカチはおめえのだな?」

昴は左ポッケからハンカチを取り出して。秋月に見せた。

「このハンカチは確かに……僕のですね、どうしてこれを?」

不思議そうに昴にそう聞く。

「ん〜?お前の服からナポリタンの匂いがしたからだ。そしてこのハンカチ四日前ナポリタンの匂いがしたから、匂いが一致したんだ」

昴はどうやら、秋月の服の匂いとハンカチの匂いで秋月のハンカチだと分かったようだ。

「(……確かにこれは四日前の服だ。ナポリタンも食べたそれは匂いも付くだろう、しかしちゃんとこの服は洗濯したそれでも匂いがしたのか。この人の嗅覚すごいな……ふふっ面白い人だ。)」

そう想いながら秋月は昴からハンカチを受け取った。

「よく見たら君、僕がぶつかったあの人にそっくりだ。」

「ああ、ソイツは俺の父ちゃんだ」

そう、剛にぶつかった少年の正体は秋月だったのだ。

「君は父親似ですね、瓜二つ見たいだ。」

「そうか?」

「僕は『秋月流星』よろしくお願いします」

「ん?俺は『雨宮昴』!!よろしく頼むぜ!」

二人はお互いの自己紹介をすませる。秋月の下の名前は流星と言うらしい。

「では、巴さんそれに雨宮君また会いましょう」

「ええ……またね、秋月君」

「またな!」

二人は流星と別れて、デートを再開した……。

二人はこの後も買い物を楽しんだ。そして

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〜夕方〜

「今日は楽しかったわ、ありがとう雨宮君」

「何言ってんだよ、礼言うのはこっちだぜ!俺のが楽しかったぞ」

二人はデートを終えショッピングモールの入り口にいた。帰ろうとしているのだ。

「じゃあ、私はこっちだから帰るわ」

マミは先に家に帰ろうとした。その時……。

「巴さん!ちぃっと待ってくれ!買い物は帰るまでが買い物だ!!」

「?」

マミは昴の言うことがよく分からなかった。

「俺が巴さんの荷物を家まで運んでやる」

「そ、そんな悪いわ」

マミはそこまでして貰うのは悪いと思い断る。

「そう、遠慮すんな家に帰って『ただいま』って言うまで買い物を楽しもうぜ?」

そう言いながらニッと笑い、マミの荷物を持つ昴……。

「…分かったわ、お願いしようかしら」

「へへっ、まかせろ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ん?」

帰宅中。昴が公園を見て、何かを発見する

「どうしたの?雨宮君?」

その様子に気付き昴に話しかけるマミ。

「待ててくれ!」

そう言い残し公園向かって走り出す昴。マミは「ええ!?」と驚いて昴の後を追う。

「お前大丈夫か?」

昴が気が付いた事とは、公園で転んで泣いている子供がいた事だ。昴は子供の頭を撫でる

「うえーん!うえーん!」

しかし、子供は泣き止む気配がない

「ありゃりゃ……うーん、どうすればいいんだ?」

「まろか〜まろか〜!うえーん!」

「うん?まろか?お前まどかの弟か?」

そうこの子供はまどかの弟の『鹿目タツヤ』だ。まどかと公園に来たのだ。

「う〜ん、まどかはどうしたんだ?トイレかぁ?」

「ハァハァ……急に走り出さないで雨宮君……」

マミが苦しそうに言いながら昴に追いついた。

「悪りぃ巴さん……ん?いい物みっけ!」

昴はそう言いながら砂場にあった『シャボン玉』の容器を拾った。まだ半分くらい入っている、タツヤのだろうか?それとも違う子供が遊んでいた物だろうか?

「あぅ?」

「シャボン玉?」

「見ててくれ、まだ上手くねえけど……ふぅ〜」

昴は特大のシャボン玉を一つ作り出した。

「ふぅ〜〜!!」

昴はそのシャボン玉の中に小さなシャボン玉をたくさんいれる!それを見たマミとタツヤは。

「綺麗……」

「キャキャ!!」

マミは驚いていた昴がこんな事出来るなんてと、タツヤは泣くのをやめてシャボン玉を見て喜んでいる。

「へへっ〜、中々すげえだろ!!」

この後まどかはトイレから帰って来て、シャボン玉を見て驚く。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その頃……。

「お、お主……一体何をする気なんじゃ」

「それは教えられないね、閃王大造さん?」

大造は何者かに監禁されていた。顔が影で隠れていて見えない。

「僕の両親を殺したのが君の組織だって事はもう分かっているんだ。組織のボスである君を殺さないと僕の気がすまないんだ」

「……ワシはもう組織は抜けたんじゃが……。」

「関係ないよ、最高のショーと共に君は葬る。ショーまでは君を生かしてあげるよ。じゃあまた明日会おう」

そう言ってその場から消える……。正体は『沙羅月杏音』だ。

「あ、あの少女は……」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「久しぶりに帰って来たわ……見滝原市」

銀髪の長髪でツインテールの少女がそうポツリと呟いた……。

物語は進展して行く……。

続く

Re: 魔法少女まどか☆マギカ〜希望の物語〜 ( No.67 )
日時: 2013/03/09 17:08
名前: 破壊王子 (ID: d4kY0fEA)

第十三話『兄』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「さやかは僕を虐めてるのかい……?」

「え?」

昴とマミのデートから翌日、ここは上条恭介の病室。上条がさやかにそう伝えた

「僕はもう!こんな弾けもしない曲何て聞きたくないんだよ!!!!」

上条はそう言いながら動かない右手でさやかから貰ったCDをクラッシャーさせた!!

「!!!!」

その行動を見て目を大きくするさやか。

「この腕はもう奇跡でもない限り治らないんだよ!!」

「あるよ……奇跡も魔法もあるんだよ!」

そう言い残してさやかは病室を後にした。何処に向かうのだろうか……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「今日は確か…美樹さやかが魔法少女になる日、……どうにかあの魔女だけでも!」

ほむらは走り出した。あの魔女とは一体……?

「あら?あれは暁美さん……?」

マミは走っているほむらに気づく、ほむらもマミの存在に気が付く。ほむらは魔女の事を説明してマミと協力する事になった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「そういや、暁美さんとさやかがいねえな」

「うぇひひ、二人共今日は掃除当番じゃないからね。さやかちゃんは上条君のお見舞い、ほむらちゃんは魔法少女関連じゃないかな?」

二人は掃除をしながらそんな話をしていた。昴が机の上に座る。

「ひゃ〜、疲れた。ん?」

廊下を見て何かに気が付く昴。

「お、艦轟じゃねえか!お〜〜い!!!」

昴は窓の下から美子が見え手を振る。

「上がって来いよ〜」

昴は美子にそう言う、それを見て美子は「はぁ」と溜息をつきながらも再び学校の中に入り、こちらに向かってくる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「美子ちゃん、ごめんね?昴君が……」

まどかは昴の代わりに急に呼び出した事を美子に謝る。

「い、いやいいんです……ま、まどかさん」

美子は少し照れ臭そうにまどかの名を呼んだ。

「へへ、急に呼び出して悪りぃな艦轟。ジュース買って来てやるから許してくれ!」

そう言いながら箒を美子に渡した。

「……変われって事?」

「す、昴君……」

「じゃ、行ってくる!!」

昴は自動販売機に向かった。美子は静かに目を閉じて昴の代わりに掃除を始めた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ふんふ〜ん♪」

少しの間だが昴はサボれて嬉しいのだろうか、鼻歌を歌いながら自動販売機に向かった。

「ん?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

昴が見つけたのは確実にこの学校の生徒とは思えない人物、顔はフードで隠れて見えない。

「なぁ、お前……確実にこの学校の生徒じゃあねえよな?」

昴が男に話しかけた。しかし男は何も喋らない……。

「じゃあ質問を変えるぜ、おめえ誰だ?まさか不審者って奴か?」

質問を変えてそう聞く、昴……すると男は動き出した。

「……!!」

男はカッターを取り出して、昴の顔を引き裂こうとした!昴はそれに気づいて素早く避ける!

「て、てめえ!!危ねえじゃねえか!」

昴は男に対して怒る、しかし男はまだ喋らない……そして無口だった口を開き。

「流石だな、我が弟昴よ…」

「なに?」

昴は驚く、いきなり自分の名前を読んだからである。それに『弟』と言う発言に引っかかる。

「俺はお前の『兄』雨宮刀真だ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ぷるるるるるっ、ぷるるるる

「はい、雨宮ですけど」

雨宮家に電話が鳴り響いた。剛は電話に出る

『剛か!?今すぐ三滝原から離れろ!!このままじゃとお前さんと昴が殺される!!』

電話の主は大造で合った。

「落ち着け、大造さん何が何だか分からねえよそれに俺はアンタの組織から抜けたはずだ。」

『すまんな、今全てを話す』

大造は自分が現在監禁されている事、今日中には殺される事を全てを話した。自分に関わりがある雨宮親子はこのままだと殺されと思って、動けない中電話に成功したのだ。

「……チッ、待ってろ老いぼれ。今行ってやる!!」

『な!?』

剛は強く電話を切り、勢いよく外に飛び出した。

「けっ、何言ってんだよジジイここは俺と愛子……そんで持って昴の大切な場所なんだ。離れる分けねえだろ!!!!それに爺さん俺ぁおめえの事も家族だと思ってる。勝手に死ぬんじゃあねえぞ!!!!!」

走る、剛場所なんか分かるはずもないのに……大造が監禁されている場所を探す。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「おかしい……魔女の反応がない?」

ほむらは倉庫の近くを捜索するが、魔女の気配はない。

「本当にここであってるの?暁美さん?」

マミがほむらにそう聞く。

「間違えはない……ハズよ……。何故かしら、もう現れてもいい時間帯なのに?とりあえず、今はここで待機」

「分かったわ」

マミとほむらは魔女が姿を表すまで待機をする事になった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「QB……あたしを魔法少女にして!!」

「分かった。解き放ってご覧……君の宝石はどんな感じに輝かせてくれるんだい?」

さやかが契約を完了した……。上条恭介の腕を治すと言う願いで…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「……まどかさん、先に帰ってください。掃除は私がやります」

美子がそう言う、まどかは「ええ!?」と驚く。

「そ、そんな悪いよ!」

「いいから早く!!」

まどかは驚きながらも「う、うん分かったよ」と納得した。まどかは美子に掃除を任せて帰った。

「行ったか……雨宮、厄介な物を連れて来たわね」

そう言って、箒を投げ廊下に出た…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「お、おめえが俺の兄ちゃんだと!?」

「その通りだ。そして今貴様を殺し雨宮剛を殺す」

この男『雨宮刀真』昴の兄はそう昴に伝えた。

「な、何でだよ!お前俺の兄ちゃんなんだろ!?何で俺や父ちゃんを殺すって言うんだよ!?」

昴は突然の事で分けがわからなかった。それはそのはず突然現れた男が自分の兄でしかも自分達を殺すだなんて。

「何でかだって?それは俺が頂点に立つからだ。あの組織のボス『閃王大造』を殺せば俺が頂点に立つ。大造を殺すには我が父を殺すのが手っ取り早い。剛が死んだと言う報告を受ければ必ず大造は姿を表す、その前にお前を殺せば剛が出て来る。」

刀真は自分の計画を昴に話した。刀真は組織のボスになり三滝原を支配するつもりなのだ。

「な!?てめえ……父ちゃんや爺さんを殺させはしねえ!」

そう言って拳を構える昴、ここで刀真を叩き潰すつもりだ。

「ふん、貴様はもう少し頭がキレる奴だと思ったぞ我が弟昴……だが所詮は猿か。死ぬがいいっ!!!!」

ぼこぉ!

「ぐぉっ……!?」

昴は刀真に腹を殴られた。昴は刀真の動きが早くて見えなかった。昴すぐ刀真が戦いなれている事に気づく。

「大人しく、殺されてれば痛い目に合わないのだぞ?いいや。お前が父の場所を教えれば助けてやらん事もねえ」

刀真は倒れている昴の頭を踏みつけながらグリグリと動かす。

「断る……おめえどうせそのカッターで俺を殺すんだろ?……へへっ、丸わかりだぜ」

昴は刀真が左手に持っているカッターで自分を殺す事は分かっていた。

「そうか、分かっていたか見つかると厄介だここですぐに楽にしてやろう。」

刀真はカッターで昴の頚動脈を引き裂こうとした。瞬間!!

バシーン!!

「うげぇえええええええ!!!?」

刀真は鞭のような物で叩かれぶっ飛んだ。

「?」

突然の事で何が起きたか分からない昴。

「まったく……貴方は本当に厄介事が好きね…」

美子が助けてくれたのだ。

「艦轟〜!お前来てくれなかったら俺おちんでたぞ!」

倒れていた昴は立ち上がってそう言った。

「ふん……。うん、アイツまだ生きてる……」

「なるほど、コイツァ本物だぜ俺を吹き飛ばすとは流石と言った所か」

刀真は起き上がりそう言った。

「だがな、俺もの街の頂点に立つ男その程度ではやられはしないのだよ!!!!」

そう言って煙幕弾を昴達に向かって投げる!

「「!?」」

「ふん、さらばだ!」

煙幕で周りが見えなくなった所を逃げ出す刀真。

「ち、畜生あの野郎……!ゴホゴホ!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「あれ、仁美ちゃん?稽古の時間なんじゃ……。」

まどかは帰り道仁美に出会った。しかし様子がおかしい

「今からとても美しい所に行くんですわよ、まどかさんもどうぞ?」

うふふと笑いながら今から行く場所にまどかを案内する仁美、よく見ると首に魔女の口づけが……。

「(こ、これって……ほむらちゃん達の番号が分からないしうう、どうすれば……。)」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ん?何だ人がゴミのように集まって行ってやがる……何か始まんのか?」

剛は人が寄り付かない倉庫付近にいた。すると人々が一つの倉庫に集まって行っている、気になった剛は自分も人々に紛れて倉庫に入った。

「……なんだ。何が始まるんだ?しかしこの嫌な感じ……もう少しここで待って見るか」

剛は人々の絶望に満ち溢れた顔が気味が悪かった。しかしここで何か起きるそれは分かった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「まさか、昴にあんな仲間がいたとは……ん?」

刀真は暗くなったせいで誰もいなくなった校舎を走り回っている、身を隠す場所を探しているのだ。

「ふぅ〜、今日はここまでにしょう」

図書室から声が聞こえた。一人の少女は静かな図書室で勉強をしていたようだ。

「ふっ…….」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「アイツ、一体何処に消えたんだ?」

「とにかく、このまま生かしておくのは危険だから早く見つけないと」

昴と美子は刀真を探していた。

「もう、学校から出たのかしら……」

美子はもう学校から出てしまったんじゃ?と考える……すると

「きゃあああああああああああああああ!!!!!」

突然少女の叫び声が聞こえた。驚いた二人はその場所へ向かう。

しかし、図書室にはもうその少女はいなかった。外を見ると刀真が少女を抱えて階段を登っていた。向かってる先は……屋上だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〜屋上〜

「おい、おめえ!!そいつをどうする気なんだ!!!」

昴と美子は刀真に追いついてそう聞いた。

「ふん、間抜けが分からないか?人質だ。解放して欲かったら剛の場所を話せ」

「んーっ!んーっ!!」

口を抑えられて喋れない少女が足をジタバタする。

「下臭が……」

美子はそう呟く。鞭を魔法で消す下手な真似をしたら奴は少女を殺すだろと思ったから。

「……ふっ、父ちゃんの血が流れてんだ。そこまで残酷な事をするとは思えねえな」

昴が汗を垂らしながらそう言った。コイツにも自分達の血が流れているから少女を殺さないと思った。

ボキ

「「!!!!!」」

「い、いやああああああああ!!!!」

「俺は貴様みたいに甘くはない、早くしないとこの娘の歯をもう一本折るぞ!!!」

刀真は少女の奥歯を引っこ抜いたのだ。その奥歯を昴に見せる。

「て、てめええええええええ!!!!ちょっとでも信じた俺が馬鹿だったぜええええ!!!!」

昴は怒りが頂点に達した。刀真に殴りかかる

「ふん、やるつもりか?実の兄と!!……!?」

ボコ!!

「ぐぁあああああああっ!?」

刀真は吹っ飛んだ。何故か昴の拳が光の速さに見えた

ドコ!バキ!ズガ!ゴス!

「(な、何だコイツの凄まじいパワーは!?よ、避けられん!!!?)」

刀真は昴のラッシュが避ける事が出来ない、ボコボコにされ続ける!

「どうしたんだ!全然避けれてねえぞ!」

「調子に乗るなよ!俺には人質が……いない!?」

刀真が隣を見ると少女の姿はない、刀真が殴られているうちに美子が救出したのだ。

「……くくっ、ふっははははははははははは!!!!あーはははははは!!!」

「どうしたのかしら?」

突然笑い始めた刀真に聞く美子。

「どうやら、俺はここまでのようだだが俺は貴様らの汚らしい手で死ぬ程間抜けではない。貴様らに殺されるくらいなら。自ら死を選ぶ!!!!!」

「なんだと!?お、おめえ本当に俺の兄ちゃんなら……なんでこんに事を!?」

昴が刀真にそう聞く。

「さっき言った通り俺の感では剛はそろそろ……死ぬな、さらばだ。哀れな弟よ!!」

そう言って身を投げ出した。刀真……。

「……。くっ!!美子そいつを頼む!!」

昴は走り出した。

「何処に行くつもり?」

「父ちゃんが危ねえ気がする!父ちゃんだけじゃねえ!!まどかや仁美もだ!!!」

そう言い残し急いで何処に向かう昴!美子はとりあえずこの少女を病院に運ぶ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「雨宮昴……中々面白そうな男ね…」

ビルの屋上で銀髪の長髪でツインテールの少女がそう呟いた。

「これは情報を集めた方が良さそうね、何か起こりそうな気がするわ……」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

続く

Re: 魔法少女まどか☆マギカ〜希望の物語〜 ( No.68 )
日時: 2013/03/13 21:30
名前: 破壊王子 (ID: Ti.DGgQd)

第十四話『残酷な世界』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ん?あ、あれはまどか!?」

ほむらはまどかが倉庫に入って行く所を目撃する。

「鹿目さんの前にいる子、魔女の口づけに掛かってるわね……行くわよ!!」

ほむらとマミも倉庫に突入しようとした瞬間!

「は、入れない!?」

「こ、これは結界!?」

二人は謎の結界でまどか達が入った倉庫に入れなかった。

「魔女結界ではない……魔法少女が作った物?」

「魔法少女が……?」

この結界は魔女の物ではなく魔法少女が作り出した結界らしい。魔法少女だけを受け付けない結界だ。

「まどか……!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「こ、こりゃ!?一体?」

剛は驚いた人々がいきなり洗剤と洗剤を混ざていれ始めた。このままではもう毒ガスでここにいる連中全員お陀仏である。

「だ、駄目だよ!そんな事しちゃ!皆死んじゃう!!」

一人の少女が止めに掛かった『鹿目まどか』だ。しかしそれを仁美が腹パンで阻止した。

「ぐぅっ……」

「邪魔をしてはいけません……。これは神聖な儀式なのですから」

そう言って仁美はまどかを黙らせる彼女の目には光が入っていない、まるで死んでいる魚の目だ。

「うふふふふふ、うぐぅ!?」

仁美は急に背中に痛みが走った。そのまま気絶する。

「お嬢様が自殺希望とは……世の中どうなってるんだかねェ」

仁美を気絶させたのは剛であった。

「だ、誰……?」

まどかは昴の父剛の存在を知らない。

「誰だっていいだろ、ガキがこんな時間にこんな所に来るもんじゃねえ。やめろ!!」

まどかにそう言い洗剤と洗剤を混ざている男を思いっきり蹴り飛ばす。男は壁に思いっきり叩きつけられる。

「す、凄い……す、昴君!?」

まどかは剛の顔をよく見ると昴と瓜二つだった。

「……馬鹿かてめえ、よく見ろ」

「え?……違う?」

よく見ると頬に傷がある、昴とは違う。

「俺ぁ、アイツの父親だ」

「お父さん……?」

剛が自分が昴の父親だとまどかに教えた。まどかはキョトンとする。

「つ、剛……!?」

すると向こうの扉から『大造』が出てくる。その後ろには少女が……。

「ジジイ!?それにそのガキは……?」

向こうの扉を見て驚く剛、まどかもそれに釣られて驚く。

「え……格好を見る限り魔法少女……?」

まどかは大造の後ろにいる少女の格好を見て『魔法少女』だと分かった。

「こ、ここから逃げろ!小奴は空間を……!?ぐぁああ!!」

大造は剛に少女の能力を教えようとした時、首元を突かれた。

「爺さん…!クソガキが……」

剛は少女に怒りの表女を見せた。しかし少女は動じない。

「好都合だよ……君もこの老いぼれの仲間だろ?僕はこの老いぼれの一味を全員殺すのが望みだった。」

少女は静かに喋り始めた。それを聞いた剛は「……」静かにそれを聞いた。

「さあ、君達組織に殺された僕の両親の仇取らせて貰うよ。残酷な世界の始まりだ」

倉庫がいきなり紫色の空間に変化する。これがこの少女『沙羅月杏音』の能力だ。空間を自在に操る。

「これは……!?お前は離れていろ!!」

「で、でも!?」

まどかは足が震えて動けなかった。このままだと自分も剛も大造も殺される……そう考えると恐ろしかった。

「この空間はQBは入ってこれない、魔法少女候補の君も殺すよ。本当はあのショーで殺したかったけどね」

あのショーとは集団自殺の事である。

「悪趣味なクソガキだぜ、しかし……勝てる気がしねえな。魔法少女……?だったか?んなもん本だけにしろってんだ。」

拳を構える剛、杏音はハンマーを取り出した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「はぁ……はぁ!一体どこだ!?」

昴は息を切らせながら父がどこにいるか探す、一度家に戻ったがすでに剛はいなかった。

「おや、雨宮君……?」

そこに通りかかったのは流星であった。

「秋月!?……そうだ。俺の父ちゃん見なかったか!?」

昴は流星に剛の事を聞く、そしてそのまま全てを話す。

「なるほど、嫌な予感がすると……分かった僕も剛さんを探すのを手伝おう」

流星も剛を探すのに協力する事になった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「うぐぁああっ!クソ、ガキの癖になんつーもんを振り回してんだ……ぐぁ!」

剛は杏音にボコボコにされていた。やはり生身の人間が魔法少女に勝つのは不可能である。

「もう、諦めた方がいいと思うよ?楽に死にたくないの?」

杏音が粘る剛にそう言う。

「ふん、今俺がここで死んだら爺さんやこのガキ…誰が守るんだ?」

剛がここで殺されてしまったら、まどかと大造も始末されるだろう、二人が死んでしまったら自分の息子が悲しむ。

「俺が死んでコイツらが死んだら……あのガキが悲しむだろうがァ!それだけじゃあねえ!ピンクのガキが死んだらコイツの家族も悲しむ!俺ぁ誰も悲しむ顔なんざ見たくねえ!!!!」

剛の心の叫びだ。組織をやめて、妻が死んだから言える事である。でなかったら剛はこんな事を言わない。

「昴君のお父さん……わ、私は……。」

まどかは自分も戦うと言おうとしていた。魔法少女には今なれないが何か役に立ちたいそう考えている。

「てめえ、今自分も戦うって考えてんな?冗談じゃねえ。戦う事が人の為だと思うなその分てめえが戦って悲しむ連中だって出てくる!!それにお前にはやれる事がある!」

「え?」

まどかは倒れている大造を見る。そう剛がまどかに伝えたい事とは大造の手当をして欲しいと言う事である。

「……あっ」

「ふん、戦う事が人の為じゃあねえ……それをカバーするのも大切な事だぜぇ……」

フラフラしながら膝から出ている血を服の袖で自力で手当する剛。

「昴君のお父さん……うん!おじいさん!」

まどかは大造の方に向かう……。

「させるわけないじゃん」

杏音は棘付きボールを魔法で取り出し。まどかに向かって投げようとする。

「うらぁあああああ!!」

剛はそれをタックルで阻止する、杏音は体制が崩れた!

「ぐっ……!邪魔をしないで!!」

「てめえ本来の顔を見せてみろ」

剛が杏音にそう言った。自分本来の顔……杏音はまだ剛達に本来の顔を見せてないと言う事だ。それに剛は気が付いたのだ。

「僕の本来の顔?……それは無理だね」

杏音はそれを断った。

「てめえが何故俺らの事を恨んでるかは知らねえ。けどてめえは俺やジジイを殺したところで怒りが治まるとは思えねえ。いや人は100人殺したっててめえの怒りは治まらねえだろう。それ程辛い思いをしたって事は分かるぜ」

「……ふん、知ったような口を…よく分かってるじゃないか僕の両親が味わったのはそんなもんじゃない……!!!!」

どごぉ!!

「うぐぉ!?」

杏音はハンマーで剛を思いっきり吹っ飛ばした。

「ハァ、ハァ……くそったれがァ……」

「もういい、すぐに殺す」

杏音は空間からエネルギーを集め始めた。能力で一気に殺すつもりだ。

「いいだろぉ……。受けてたってやらァ……!!」

剛はガクガク震える足を抑えて。両手を広げる!

「な、何をする気じゃ…!?」

「昴君のお父さん……!?」

大造とまどかはその様子を見て驚く、剛は態々殺されに行くのだろうか!?

「てめえの怒り全部俺にぶつけやがれ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ここだ!!」

「何でわかるんだい?」

昴と流星も倉庫に到着した。昴がなぜここだと分かったのか

「いや、ぜってえここだとは確信出来ねえが…。ここから父ちゃんの匂いがすんだ。」

「なるほど……」

流星は昴の嗅覚の凄さを知っているから頷いたのだ。

「雨宮昴!」

「秋月君!?」

ほむらとマミは二人の存在に気が付いた。

「お、おめえら!?」

「……。貴方に頼みたいがある。この中に入ってまどかを助けて…」

ほむらは昴にまどか救出を頼んだ。魔法少女は入れないが昴達なら入れるだろう、そう思ったのだ。

「ああ、そのつもりだ。おめえらが何でここで立ち止まってるのか何となく分かるぜ」

そう言って……。二人は杏音が作り出した空間に入って行く。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「あははははは、空間が僕にパワーをくれるよ!」

杏音が空間から集めたエネルギーがドンドン膨らみ元気玉のようになって行く。

「いいか、爺さん。ガキ絶対来るなよ…!死ぬのは俺一人でいい」

覚悟を決めている剛。

「何を言っておるんじゃ!馬鹿!!逃げろ!」

「昴君のお父さん……」

二人の声など聞こえない剛……。

「じゃあね……!!エリートさん!!」

「(昴……!!)」

剛は死ぬ前に息子……昴の事を考えた。

「父ちゃん!!」

扉が強く開けられた!そこにいたのは昴と流星。

「き、君は……!?」

杏音は昴を見て驚く、剛はバタと倒れる。

「昴君…!?」

「昴!剛が……!!」

昴を見て二人も驚く、昴は倒れた剛に近づく!

「と、父ちゃん!」

「す、昴……お前と過ごした10何年悪くなかったぞ。俺は愛子の希望を育てられて……嬉しかった。お前は俺の意志をつげ……。」

そう言い、剛は血を抑えていた布を解きそれを昴に渡す。布は剛の血で真っ赤だ。

「……あのガキを救ってくれ…じゃあな。このマヌケ面……!」

剛はそう言い残し静かに目を閉じた。

「…………」

昴は何も喋らなかった。いや喋れなかった。自分の父が死ぬだなんて信じられない。昴は剛が託した布を強く握りしめてそれをおデコに巻いた。

「父ちゃん……力を貸してくれ!」

「……君、僕とやるつもりかい?例え恩人でもやるなら容赦はしない」

杏音は昴にペンダントを探してもらった恩人だが。戦いにやれば別だそんなのは関係ない。

「流星!!!」

「分かっている!まどかさん、お爺さん!ついて来て!ここを出ますよ!!」

「で、でも!」

「彼の為にも早く!!!!」

「お嬢ちゃん行こう、ここはワシらの出番ではない昴ならきっと彼女を救ってくれるはずじゃ…!」

三人は昴が開けたドアからここを出た。

「さあ、やろうぜ。父ちゃんの血が俺に力を与えてくれらぁ」

「君を殺してからゆっくり、大造を始末しよう」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

続く

Re: 魔法少女まどか☆マギカ〜希望の物語〜 ( No.69 )
日時: 2013/03/09 19:50
名前: Dr.クロ  ◆5ekXd3ylY. (ID: /PtQL6mp)
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id

まさか、レイか?
ところで魔女の力を使う少女のほうは?


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16



この掲示板は過去ログ化されています。