二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ドラゴンクエストⅦ 新たな冒険
日時: 2013/11/24 19:05
名前: らくじょう (ID: viAVUXrt)

初めまして。らくじょうといいます。

これから書くのはドラゴンクエストⅦです。

魔王を倒し終え、フィッシュベルで平和に暮らしていたアルスとマリベル、きこりの家で暮らしていたガボ。
この3人が新たに冒険を始めるストーリーです。

アイラとメルビンは登場しないです。(たぶん)
途中で出すかも知れませんが・・・・。

オリジナルキャラも出します。

注意(?)警告(?):この作品には主人公の初恋話が入ります。


プロローグ 謎の神殿再び>>01

第1章 >>02-05>>08-17
 第1話  妖精の国>>02
 第2話  消えた旅の扉>>03
 第3話  人間と妖精の住む町>>04
 第4話  人間と妖精の昔ばなし>>05
 第5話  ガボの迷い>>08
 第6話  少女>>09  
 第7話  痣>>10
 第8話  少女の言葉>>11
 第9話  託した天命>>12
 第10話 儚い笑顔>>13
 第11話 コロン>>14
 第12話 旅の扉を復活させる少女>>15
 第13話 邪悪な魔力>>16
     
第2章 >>17-18
 第1話 みんながいたから>>17
 第2話 アルスの両親>>18
 第3話 目覚めたフィーナ>>19

Page:1 2 3 4 5



Re: 第13話 邪悪な魔力 ( No.16 )
日時: 2013/10/29 22:14
名前: らくじょう (ID: viAVUXrt)

「もど・・・・た?」
「戻ったぞ!!」

 喜ぶマリベルとガボ。床に座りこんでいるフィーナ。何か様子がおかしい?

「フィーナ・・・大丈夫?」
「あ・・・・あぁ・・・・・!」
「ちょっと・・・どうしたのよ・・・。」

 顔が青ざめている。さっき感じた魔力が微塵も感じられない。

「!?」

 腕を抑えている。前に見せてもらった痣があるところを。服の上からでもわかる、青い輝き。

「ああ・・・・。はぁ・・・はぁ・・・。」

 輝きがおさまった。でも、フィーナの顔色は悪いまま。休ませなきゃ。

「フィーナ、ごめんね。ラリホー。」

————バタン

 床に倒れこんだ彼女を抱える。

「アルス?」
「マリベル・・・・何でだろうね。さっきから胸騒ぎがするんだ。」
「・・・。あんたの勘はよく当たるもんね。何があっても対応できるようにしましょ。」
「オイラもアルスのうちに行くぞ!!」
「うん。」

 マリベルとガボに言った方がいいか・・・。神殿から邪悪な魔力が流れてくる。
 オルゴ・デミーラと戦ったとき以上の邪悪な魔力が・・・。


Re: 第1話 みんながいたから ( No.17 )
日時: 2013/11/16 22:50
名前: らくじょう (ID: viAVUXrt)

「ただいま、父さん、母さん。」
「おう!アルス!その子は?」
「フィーナっていうんだ。昨日あってね。具合悪そうだから連れてきたんだ。」
「まあ。早く寝かせてやんな。」
「うん。」

 フィーナを抱え2階の僕の部屋まで連れていく。ベッドにゆっくり横たわす。

「はぁはぁ・・・。」

 さっきよりも苦しそうな少女。

「アルス、これを。」
「ありがと。」

 母さんに渡された桶をベッドの近くに置き、タオルを絞る。汗を拭き、洗って今度は額に置く。

「あぁ・・・・っ!はぁはぁ・・・・。」
「フィーナ・・・。」

 さっき言っていた言葉が気になる。『我が復活する』『止まっていた120年の時が』何かが引っかかる。それにフィーナから感じた魔力。謎の神殿から感じた邪悪な魔力。

「アルス?フィーナの様子どお?」
「マリベル。お父さんなんか言ってた?」
「パパは心配そうに半泣きしてたわよ。まあちょっと急いでたから眠らせたけど。」
「こわ・・・。」
「それが勇者の言う言葉?」
「僕じゃないよ。皆がいたから、斃せたんだよ。」

 僕1人ならすぐに殺されていた。ガボがマリベルがアイラがメルビンがいたから。

Re: 第2話 アルスの両親 ( No.18 )
日時: 2013/11/16 22:49
名前: らくじょう (ID: viAVUXrt)

「フィーナちゃんの体調はどうだい?」
「回復呪文もかけたから、大丈夫だと思うけど。」

 フィーナの表情は余計に真っ青になっていく。苦しそうに息をしながら、汗ばんでいる。

「このままじゃ風邪を引いちまうね。アルスの服に着替えさせてあげるよ。さぁアルスは出た出た!」

 背中を押されバランスを少し崩し、梯子から落ちた。偶然足が梯子に引っかかったから無事だったものの、このまま落ちてたら僕死んでたよ・・・・・。
 母さん・・・・・考えてよ・・・・。

「はっはっは!アルスも運はいいな!」
「笑いごとじゃないと思う・・・・・。」
「お前はもっと食ってたくましくなれ!」
「・・・・・うん・・・・」

 心配してくれてるのか・・・・・楽しんでいるのか・・・・・・。父さんはわかりにくい・・・・・・。

「あれ?ガボは?」
「ん〜?ガボの坊主ならマリベルお嬢さんの家に行ったぞ!1時間くらいで戻るって言ってたな。」
「そう。」

 ガボがマリベルに用?珍しいことではないけど、この時間帯に行くのは初めて。っていうかこの時間はマリベルが来るのを嫌うんだよね。大丈夫かな?

「ほれほれ!着替えは終わったんだから看病しな!」
「母さん、背中たたかないでよ。痛い・・・。」
「母さんなら魔王とかを斃せたんじゃないか!?はっはー!」

 父さん・・・それは冗談?本気?冗談だよね?

「はは・・・・。」

 苦笑いしながら梯子を昇る。僕の両親って・・・・賑やかすぎるような・・・・・。
 小さなため息をついてベッドの横の椅子に座る。

「さっきより、顔色よくなってる・・・・。」

 真っ青だった顔はほのかに赤みを戻している。息も整ってる。安心して、僕は寝ているフィーナの隣で本を読む。

『心がけし呪文の秘密』

 マリベルに読めって押し付けられたんだけどね・・・・・。

Re: 第3話 目覚めたフィーナ ( No.19 )
日時: 2013/11/24 19:06
名前: らくじょう (ID: viAVUXrt)

「アルス!!た・・助けてくれ!!」
「・・・・・。何してるの?」
「狼に食われそうなんだよ!」

 うん。確かに狼に追われているけど、ガボを育てた狼じゃ・・・・。それに叔父さんなら今までも何回も危ない目にあってるんじゃない?下手したら僕たちよりも危ない回数多いんじゃない?

「大丈夫だよ。食べないから。ちょっと手足かじられて血が半分出るくらいかな?」
「いやいやいや!!止めてくれよ!死んじまうって!」
「叔父さんが?」
「なんだよその眼は!!!」

 え?だって死なないでしょ?叔父さんだもん。

「ちょっとアルス助けてあげなさいよ。」
「じゃあマリベルが助ければいいぞ!」
「や〜よ。」
「恨むぞおおおおおお!」

 仕方ないな。眠らせるかな。

「らり・・・」

 ヒュー———!

 指笛?後ろから・・・・。!?

「おいで。怖くないよ。」
「フィーナ!?」
「おはよう。アルス。」

 さっきまで苦しそうにうなっていた少女が笑う。狼もフィーナにすり寄っている。まるで熟練の魔物ハンターみたいに。



Re: ドラゴンクエストⅦ 新たな冒険 ( No.20 )
日時: 2013/11/25 21:01
名前: らくじょう (ID: viAVUXrt)

「おはよう。アルス。」
「フィーナ・・・・。」
「ちょっと!起きて大丈夫なの!?」

 何事もなかったのようににっこり笑ってはい、と頷く。狼もすっかり怒りがおさまっている。そして、フィーナになついている。

「叔父さんは何で追われてたの?」
「知らねーよ!」

 ゼイゼイ肩を大きく上下させ呼吸を整えている。まあ、叔父さんは天然&鈍感だからわかるはずもないよね。

「何があったのかお聞かせくださいませんか?」
「クオォォォォォォン・・・・・・。」

 遠吠えが家じゅうに響く。それを聞いている僕たち。けれど、もともと狼だったガボはともかく、人間の彼女が言葉を理解できるはずがない。魔物ハンターを極めた僕にもわからない。

「そうですか・・・・・。ホンダラさん。あなたは知らず知らずのうちにこの狼のしっぽを踏んでしまっていたのです。誰でも踏まれたらお怒りになりますよ。」
「し・・・・・・ぽ・・・・・・?」

 唖然を彼女を見上げる叔父さん。マリベルは横のガボに何かを訪ねようとしている。

「あの子が言ったことあってるの?」
「おおう!すげーぞ!完璧だぞ!」

 不思議だらけの少女。狼の言葉が理解でき、旅の扉を復活させることができる力を持つ。
 きれいな顔立ち。そして、正反対に寂しげな表情。


Page:1 2 3 4 5



この掲示板は過去ログ化されています。