二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【戦国BASARA3】影近黒子【武田軍】
- 日時: 2014/05/08 19:28
- 名前: 天良 (ID: PBOj5esF)
こんちは!!!
子安武人さん大好き、天良と申します!
何故、戦国BASARA3かと言いますと……
この小説の主人公が大阪の陣と深い関係があります!
ですので……ご理解頂けると助かります!
それでは!どうぞよろしくお願いいたしまする!
目次
プロローグ・設定
>>1
第壱話 奥州筆頭。>>2-5
>>2>>3>>4>>5
第弐話 煙鳥翔華。>>6-9
>>6>>7>>8>>9
第参話 戦神覇王。>>10-13
>>10>>11>>12>>13
第四話 百地丹波。>>15-17
>>15>>16>>17
- Re: 【戦国BASARA3】影近黒子【武田軍】 ( No.21 )
- 日時: 2014/06/13 17:44
- 名前: 天良 (ID: vstNT7v3)
「こんな時間に人影……さては、宵闇の羽の方!!!」
「我の領地に踏みいるとは、次は北条を潰すべき……」
「……いや、ちげーな。」
「幸村の旦那!見てー!」
貝殻を両胸に当てて、クナイを構える才蔵。
「猿飛の旦那の嫁の真似♪……謙信様っっ!!(裏声)」
「はっ、破廉恥であるぞ!……とはいえ、かすが殿をご存知で?」
首を横にふった才蔵に幸村は首をかしげる。とっくに知っていてもよいもの。どれだけ、世間・外に興味が無いのだか。
「あ、でも、れっつパーリィー位は覚えてるで!」
「……誰に申してるのでござるのか?」
再び作業に戻る幸村をよそに海のなかに潜っていった才蔵を照らす船が一隻。
大きく書かれた長曽我部の紋に才蔵は目を見張る。
「まっ……まさか……」
「よォー!才蔵!久し振りだなー!」
「お前……」
少し沈黙が続いた。
両者睨み合い(?)を続けるが最初に口を開いたのは……
「だっ……誰やっ?!」
才蔵だ。
「ぷっ。誰?!ですって……」
「貴様は名前すら覚えてもらえて無いとは……」
「うっ……るせェェ!!」
耳まで赤くした長曽我部を哀れそうに才蔵は見ると、幸村の元へと走っていった。それに気づいた三人は武器を取り出すと船を進める。
息が上がりながらも走っていく才蔵を鶴姫は矢でいぬこうとするも、分身なので止まりはしない。
「才蔵……てんめェェ!!!」
「誰やねん、アンタらァ!!!」
「才蔵殿!?どうかなされ……なんとォォ!!」
「旦那ァ!!助けてェェ!!」
こっちに来るなと言わんばかりに幸村も倍の速さで走った。焚き火の炎はかきけされ海水は船で足元まで押し寄せられる。
「この長曽我部元親の名前を忘れたとは言わせねーぜ!?」
「長曽我部!?俺が知ってんのは、長曽我部の嬢ちゃんだけやァ!!」
「はァ?!おま、俺の事ずっと女だと思ってたのか!?」
それも、そのはず。長曽我部元親の幼少期は色が白く、家にこもり書物ばかりよみあさっていたとのこと。才蔵が長曽我部を女と間違えることには一理ある。
「毛利さん、海賊さんはオカマだったんですね。」
「気持ち悪いぞ。」
「お前ら、どんだけ俺の事嫌いなんだよ!畜生!!」
「大体から、テメーらは早く帰りやがれ!」
「貴様らがそこで戦をするからであろう。」
「海賊さんが仕掛けてくるからでしょう。」
- Re: 【戦国BASARA3】影近黒子【武田軍】 ( No.22 )
- 日時: 2014/07/04 23:04
- 名前: 天良 (ID: UK8YjfXC)
時代は変わりまして、十年前。
才蔵、齢四歳にして殺人を犯し、小さな血の滴る形見の小刀を握りしめ立っている所を百地丹波に見つけられ育てられた。
それから、三年の月日が経ったある日。
「紹介すんで。才蔵や。」
「……よっす。」
小汚いボサボサの頭をした、目を隠している子供。
女のような白髪と男勝りの茶髪はそれを見てにっこりと笑った。
「才蔵……だったよな?」
「…うん。」
「よしっ!俺らの秘密基地にでも案内しよーぜ!サヤカ!」
「秘密基地とかダサく言うな。雑賀衆特別操作団本部だろ、元親。」
「モトチカ」という奴と「サヤカ」という奴。
歳は二人とも四つか三つ程上だと聞いているが、自分の住んでいた村の様に威張り散らしている雑魚とは全く違う感じがした。
「……何つったってんだ?才蔵!?」
「早く来い。我らは待たないぞ。」
「うっ…今行く!」
前を走る背中。
まだ小さいが、それはどこか大きかったと感じた。
……懐かしい事を思い出してしまった。
でも、そんな自分が嫌いでは無い。
「さーて、旦那?」
「?」
弾む鼓動を更に早め、幸村を抱き抱えて立ち上がった。
「あっちには俺の馴染みがおる。……話つけて、泊めさせてもらおか。」
返事を聞かないまま、夜の海上を駆け抜けていった。
「るせぇ!早く帰れ!」
乱暴に舵を切ると荒波は更に荒波と化する。
「貴様らを葬るまでか帰らぬ!」
「……ああぁっ!こっちに向かってきます!」
鶴姫の指差す方向に火で照らされた黒い髪が荒波を走り抜けるのが見える。猛スピードの足はクロニクルヒローズの毛利並みだ。
「退いた退いた!!お前らの大将、長曽我部元親の馴染みが通るぞ!!」
大声と怒鳴り散らす声を聞き、道を次々に作っていく船愛想を振り撒いては徐々に三人の乗る船へ近付いていく。
「やっべ!逃げるぞ!」
才蔵の隠し持っていた苦無が光に反射しそれがバレ、船は加速していく。
「待たんかいコラァァ!!俺らを怒らせたからには、きっちり落とし前つけてもらうで!!」
「ぅおっい!鶴の字ィ!目ェ狙え!目!」
「はっ、はい!毛利さん!捕まえてください!」
「フンッ……殺るからには死ぬ気でいくぞ!」
「殺せとは言ってねェエ!!」
長曽我部の声を最後に
その日の瀬戸内の海は、
いつにもなく、大炎上したのであった。
- Re: 【戦国BASARA3】影近黒子【武田軍】 ( No.23 )
- 日時: 2014/07/12 16:49
- 名前: 天良 (ID: ERCwuHMr)
照る日は、海に浮かぶ瓦礫と白い頭に反射する。
キラキラと青く光る海に足を浸けては大きな溜め息をつく。
「某、昨晩から記憶が……」
「え?あ、俺、昨日旦那の脇腹一発殴ったからかな。」
「そこ!!無駄口を叩くでない!」
珍しく大きな長い兜を外した毛利は、小さな小舟に乗り、忙しそうに指を指しては鼻て笑う。その動作を才蔵は腕に青筋を立てて我慢をしていた。
いつもならば即座に苦無を抜き、首根っこ目掛けて飛ばすのだが、全てを没収され今は帰れない状態になっている。
「おい、毛利!そこの部品、ちょっと拾ってくれねーか?」
「……は?」
「いやいや、は?じゃ無くて……」
「霧隠にでもやらせておけば良いであろう。」
「てめ、もう少し口を慎んだ方が身のためやぞ!」
「貴様は我の海を荒らした。その罪はとても深いモノぞ。故に貴様は我の捨て駒。はい、お前捨て駒けってー。」
「なんやコラ!そのなんや、よー分からん長い兜と鎧外、なんかムカつくねん!この、オクラ!」
「一番痛い所をついてくるでない!」
不毛な争いに耳を傾ける者は無く、虎視眈々と作業を進ていく。
時間が過ぎていくのがいつもより遅い気がした。きっと気のせいであろう。
足についている水もすっかりと黒くなり、辺りも暗くなっている。
「皆さん!美味しいご飯の用意が出来ましたよ!」
「姫巫女殿!おかわり自由でごさるか!?」
「勿の論です!」
泣きながら腹に握り飯を詰め込む幸村をよそに、毛利と才蔵はにらみ合いを繰り返す。
「……おいオクラ!この飯、全部食った奴が上や!」
「挑むところよ!」
破竹の勢いで盆の中の飯を食い尽くしていく二人を呆れてみているのが、長曽我部であった。
月が綺麗に見える晩の事。
眠った幸村を見てから毛利の寝床の横にある部屋から自分の武器を取り返すと大きな門の前に立った。
「どこ行くんだ?…才蔵。」
驚き振り向くと月の光を眩い程に浴びた長曽我部が、酒を片手に仁王立ちで睨んでいる。
バレてしまったと才蔵は溜め息を吐いた。
「一杯付き合って貰おうかと思ったのによう……で?どこ行くんだ?」
「……ちょっとな。カッコイイ先輩とお仕事に行かなアカンから。」
そうかと少し寂しそうに頷くと尖った銀色のモノを投げつけてきた。危ないと思い短刀で跳ね返すと床に落ち、突き刺さった。
拾い上げると針のようなモノが入った筒だった。
「これは……」
「毛利がよ。霧隠に昔貰ったとよ。」
全く知らないが、針の筒の底に汚い文字で才蔵と書かれている。そう言えば昔無くしたモノにそっくりだ。
「行ってこい。朝には帰ってこいよ。」
「……こっからやから、無理かもな。」
手を振り、走っていった。
それから、二日後。
曇っていた空からは一際大きえ見えるのは、綺麗な月だ。
長曽我部の元で見たものよりもはるかに美しい。
「遅い。」
「うるさい。」
腕を組み、自作の握り飯を食う猿飛。あちらに置いてきた真田の顔がちらつくがいつものペースで猿飛の背中を強く叩いた。
「さぁ!行こか。」
- Re: 【戦国BASARA3】影近黒子【武田軍】 ( No.24 )
- 日時: 2014/07/12 22:35
- 名前: 天良 (ID: aVnYacR3)
大阪城月影戦の前に、才蔵に言ってほしいセリフを考えました。
1位「うるせえ、乳首。」
2位「お前、日を招き腹を表す徒よ!って訳すと、太陽が好きでいつ死んでもいい人ー?って聞いてるだけじゃねーの。(嘘です。)」
3位「幸村の旦那のブ〇ジャーを外すと、国一つ傾くで!」
4位「お前の前髪(アタマ)パーンしたろか。パーン。」
5位「頭……洗っとる?服も黄色いけど……黄ばみ?」
6位「これ、肉焼けるんちゃう?!」
7位「実芭蕉(バナナ)食いたなってくんねんて、畜生!!」
8位「あ、あの…あの方ですよね!千と千尋の…署名(サイン) 下さい!」
9位「トライアングルチラリズムさんでしたっけ?」
10位「(色々な意味で)帰ってください。土下座するんで。」
一位から九位はある方に向かって言っています。
皆さん、考えてみてくださいね!
こんなモノを投稿してしまい、すみませんでした。
山崎退、一生の不かk((ry
- Re: 【戦国BASARA3】影近黒子【武田軍】 ( No.25 )
- 日時: 2014/07/26 11:07
- 名前: 天良 (ID: B4StDirx)
大阪城。
ここは、絆の力で天下を統べると言う三河の大名・徳川家康により、主君・豊臣秀吉を倒され復讐の鬼と化していた左腕・石田三成が城主の城。
西軍、東軍に分かれ、東軍徳川方についた伊達軍により幸村率いる武田軍の危機はより危うくなっていた。
だが、西軍豊臣方につく事を促す事ともなったのであった。
「はたして!西軍参加は無事に行われるのであろうか!次回、哀れ!猿飛佐助初の任務失敗!」
「皆、絶対に観てくれよな!……って、アンタも行くの!しかも、失敗なんかしません!」
青い瓦屋根を走り、クナイをうってくる忍を斬ると どこからともなく声が聞こえる。
『あー、あー、聞こえておるかー?』
「すげっ!声が聞こえんで!」
「何単純に驚いちゃってんの。これが罠かもよ。」
『単に自慢したいだけよ。考えすぎよな。』
「ぷっぷー。ばーか、ばーか。」
「アンタらねェ…人の事を……」
同じように馬鹿にしていた才蔵だったが、その目は本気の色が写っている。大谷には見えぬように、薄く、弱い決心の色だ。
『さあ、武田の猿。同盟夜和と興ずるか。』
「……才蔵、お前は裏手に回れ。」
「今回だけ、聞いたるわ。…旦那の為やしな。」
いつもの軽さもなく、あの時の目付きになっている。
毛利からもらった針に、毒を塗り込み、打ち付けては死んでいく様を眼に焼き付けた。いつ見ても気色の悪い光景だ。
「簡単に死んでいくもんだ……」
「そうそう。人なんてな……。」
俯き、懐を探る手を小刀に向けた。
目の先には、緋色に染まる赤い髪。いや、染めた髪。
夜の城がより一層引き立たせる直に着た見たことのない着物は、遊び人の様に。
「……誰や……アンタ……」
「オレか?俺は……」
少し鼻に障る挑発スタイルで、床を踏み、跳ねる。
「左腕の左腕……島左近。」
「……つまり、下の下……」
「うるさい!」
荒げた声を整える様に、咳払いをすると後ろを指差した。
「後ろは、大谷さんの庭なんだよ。」
「へー。あの、包帯巻いた……えっ!庭とか、あんの!?」
「そう!オレも最初は気付かなかったんだけどな」
執筆中
この掲示板は過去ログ化されています。