二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【戦国BASARA3】影近黒子【武田軍】
- 日時: 2014/05/08 19:28
- 名前: 天良 (ID: PBOj5esF)
こんちは!!!
子安武人さん大好き、天良と申します!
何故、戦国BASARA3かと言いますと……
この小説の主人公が大阪の陣と深い関係があります!
ですので……ご理解頂けると助かります!
それでは!どうぞよろしくお願いいたしまする!
目次
プロローグ・設定
>>1
第壱話 奥州筆頭。>>2-5
>>2>>3>>4>>5
第弐話 煙鳥翔華。>>6-9
>>6>>7>>8>>9
第参話 戦神覇王。>>10-13
>>10>>11>>12>>13
第四話 百地丹波。>>15-17
>>15>>16>>17
- Re: 【戦国BASARA3】影近黒子【武田軍】 ( No.16 )
- 日時: 2014/04/18 17:00
- 名前: 天良 (ID: YxUxicMi)
日が暮れていくにつれて曇天の空が濃くなっていく。
その後、猿飛は才蔵について色々な事を聞いた。
どうして、躑躅ヶ崎館の前に倒れていたのか、幸村の軍に居候させてもらっているのか、全て順番に百地に問いかける。
「……才蔵の……事か……うーん……」
気がのらないのか、項垂れたまま直らない。何処か淋しげな目で百地は話始めた。
「あれは……俺が若い時やったかな……」
斑に散らばる木漏れ日を眺めている、炎天直下の道上。無言で歩き続ける忍の群れの一番前に俺は立っていた。
織田軍との戦に勝利したのは良いものの、多くの犠牲者と血を流す者が居た。俺は、その者達にどの様に接して良いのか分からず、ただただ、思いの捌け口を探して俯くばかりだ。
この空気を変えようとしたものが一人。俺の中の一人だ。口を開いた。
「……ん?誰や……あれ?」
俺の声にざわつく群れから俺は離れてその影の元へ走った。影に近いその髪の毛に、黒子の様な存在感の無さ。
まだ幼子。だが、殺意を抱いている様な目に蹴落とされそうになる。
血に染まった小刀から滴る血をつまらなさそうに指で拭き取った影の脚は、酷く怪我をしていた。
「…………お前……は?なんて言う?」
咄嗟に口から溢れた言葉に後悔をする俺に、影は言葉を返した。
「才蔵。才蔵って名。」
簡単なのか、もしくは話すのが苦痛なのか……。
表情を読み取れないようにするために、話終わるまで笑顔の百地。
猿飛の心の内には一つ、思うことがあった。
自分と似ているのだ。
彼も村を捨てて、自分の師・白雲斎と地塗られた過去を忘れる為に修行に励んだ事がある。その記憶は消えないまま、師は消えた。時々、蘇るあの時の記憶は、今も思い出されていた。
「……ま、俺はアイツに真っ直ぐ生きてもらいたいねェ……」
遠い目をした百地は、不思議と猿飛の目には猿には見えなかった。
自分の事を言おうとした時、戸が壊され黒い煙が屋敷内に立ち込めた。
「百地様!村が……村がっ!」
血走った目の若者に黒い影が触れた。地面の下から生える黒い手は影の様に黒く、人の思いと恨み、嘆きが混じりあった暗さがある。
外から聞こえる村人の悲鳴の奥から微かに聞こえる、啜り泣く様な歌声は百地の身を一段と強ばらせた。
『開け根の国……根のやしろ……』
家康に会った日の時に聞いたあの歌声……
それは、織田軍残党にて織田信長の妹。お市の歌声だ。
「百地さん……」
「……頭さん……才蔵に伝えてや……」
こそこそと耳打ちをした百地の言葉は、猿飛の目を大きく開かせた。
一瞬、気が迷ったが、それが最期の言葉になるであろうと猿飛は闇に消えていった百地を見送った。
「……俺様はこんな事、性に合わないだけどね……はァ……」
暗く、薄気味悪い手で砕かれる百地の身を見ない様に猿飛の目は山の方へと向けた。
胸騒ぎの理由を知った今は、見なかったふりをすることによって消えるのでは無いかと思った。
そのまま……暗い闇夜を無言で走る猿飛は呟いた。
「才蔵は、幸せ者だね……」
- Re: 【戦国BASARA3】影近黒子【武田軍】 ( No.17 )
- 日時: 2014/04/20 16:58
- 名前: 天良 (ID: XOD8NPcM)
猿飛が去る前にお市の元へと素早く走った。
「………………」
目を疑うような光景に体勢を崩して膝を地面につけた。なま暖かい液体が膝にジワジワと染みていく。
守れなかった。
燃えていく村を淡々と見つめる自分を情けないと思う。
「フフフ……」
微笑を浮かべる女を睨み付けて後ろに一歩下がり、少しだけ逃げた。自分の中の自分が騒ぎ初めて頭が割れそうになる。
殺せ、逃げろ、自害する、仲間になれ、消えろ、幾つもの考えを口々に言う自分の中はどれもがその場しのぎの意見。
「怖い顔をしないで……フフフ……」
女の周りから生える黒い手は自分の仲間を次々に潰していった。
「…………頼むで……猿飛佐助さん……」
黒い影は満足そうな笑みを横顔に浮かべ、黒い手に歩んでいく。
頭の中には一つの考え。
『ここで死ぬ。』
一粒の雫が宙を舞い、猿飛の背中を後押しした。
ーーーーーキリトリセンーーーーーーーーーー
はい。つー訳で一幕が終わりました。
『長かったなー。』
そだね……って、誰ッ!?
『アホか。うちを忘れたとは言わせやん。』
あー、ジャンプ貸した大串君だ。なに?今度は鯰飼い始めた……
『……お前、うちはあれや。お前の中の一人とネタ考えた友人の声や。』
………えーと……すて……ごま……様?
捨駒『そうや!アホか!殺すぞ!』
ゴメン。ゴメン。少々くらいええやろー。もー。捨駒ったらァ、短気なんだかるァ♪
捨駒『なにそれ、きもッ、なんもおもんないし。』
チッ……サーせんした。
捨駒『学校でおーたら殺す。……せやけど、お前、折角尺余ったんや。なんかゆーといたらどや?』
ヘイヘイ。
……えー、ここまで読んでくださった皆様、なんか最終話更新したみたいになっておりますが、この駄作。まだまだ続きます。すみません。
そして、黒子の事ですが。決して、バスケの方ではありません。
それから、
この上に載っている捨駒ですが、
毛利様の捨駒ではありません。
コメディ・ライトにて陰陽師兼忍者、略して隠忍の作者であります。
それでは、これからも末長く宜しくお願いいたします。
ヾ(´ー`)ノアバヨ……
- Re:第伍章 ( No.18 )
- 日時: 2014/05/06 22:43
- 名前: 天良 (ID: WVWOtXoZ)
「……才蔵……殿っ……」
泣き崩れて顔を手で覆い隠す才蔵に、幸村は手を差し伸べようとした。
が、それも一人の男の言葉で止まった。
「何泣いてんだよ……男だろ?」
後ろから聞こえた声に振り向くと、そこにはやはり、猿飛が立っている。
「だっさいな……おっ?」
駆け寄った猿飛の手を振り払い顔を力一杯殴った。
赤く腫れた頬に手を当てて顔を上げる猿飛に短刀を向ける。
「……なんで……なんで守ってくれやんかった……」
「怖い、怖い、そー怒んなって……」
「なんでや……理由だけ言え!」
叫んだ才蔵は猿飛の顔を蹴り上げた。が、陽炎の様にゆらゆらと消えると才蔵の後ろに猿飛は立っていた。
「……こりゃ、頭に血が登ってるね……」
「登ってへんわ……最低野郎!!」
手加減抜きで相手をする猿飛は幸村の前を走り去る。
だが、才蔵は一度攻撃を受けると倍の力で跳ね返す。
「これが……才蔵殿の実力……」
幸村を唖然とさせる勢いで周りに血の臭いでいっぱいになった。むせ返る様な暑い夜の血の臭いは、あの時の戦場の自分の刃の様だ。
思い返して見ると、猿飛もあの時いつものように軽い口調で話しかけてくれた。
(今度は自分の番だ……)
心の中で一つ頷くと息を目一杯吸い込む。
刃がぶつかり火花が散る最中、思いっきり叫んだ。
「……やめっ……おやめ下されェェェ!!!!」
幸村の怒号に周囲は静まり返る。
遠くから見ていた家臣達もそそくさと建物の中へ入っていった。
瞼を開けると首の下に短くも鋭い刃が光を放っている。ジリジリと上へ目線を変えると獣のように幸村を睨み付ける才蔵の顔があった。
「……旦那でも容赦はせんで……?」
冷たい声に猿飛が真っ先に反応を見せる。
だが、幸村は両手を大きく横に広げると二人の間に割って入った。
「もう……もうっ、お止めくだされ!」
俯いて涙を流している事を才蔵は確かめると構えていた体勢を戻す。
「旦那、一つ言っとく。」
ため息を吐くとだるそうに手裏剣を腰にしまう。
「俺は、アンタを許せんかもしれん。」
次の日から、才蔵は熱心に幸村の忍びとして働いた。
武田信玄の療養、馴れない家事、買い出し……。
ほとんどが忍の仕事なのだろうかというモノだが、仕方のない事である。
「……ふぅ……おっと、覗きかー?佐助さーん?」
「いい加減、先輩とか呼べよな。」
得意気に笑う才蔵に猿飛も笑みを返す。
「絶対呼ばんよ?」
「気があったね、俺も呼ばれたくねーよ。」
目が笑っていない二人を幸村はただ、呆然と見つめるのだった。
- Re: 伍、伍章(第弐幕への序章) ( No.19 )
- 日時: 2014/05/10 19:10
- 名前: 天良 (ID: jFu2moab)
相変わらず、猿飛には強い言葉をぶつけるが殺傷力は半端ない。その殺傷力を戦に活かしてほしいものだ。
その関係を見た幸村は、才蔵を連れて、九州・島津義弘の元へと烈火の如く進んでいくのだった。
何故、才蔵を島津義弘の元へとつれていくのかと言うと、遠くに離れた場所に居ることによって二人でなければ武田領は壊滅してしまうと言うこと
「旦那……俺、疲れた……」
馬に乗る幸村を恨めしそうに見詰め、水筒の水を一口飲んだ。
「才蔵殿が、馬は要らぬと申す故。」
そっぽを向いた幸村に少々頭に来たが、確かに、忍には馬は要らないと意地を張ったのは自分。後悔をしても遅い。
それにしても、夏があと少しで終り秋だと言うのに、二人を焦がすように太陽は見下している。
生い茂った草木林を抜け、大きな海が目に反射する。
「……太陽といえば……日輪。」
「日輪といえば……?」
朱色の社の上に、あの大きな兜を外した男が無愛想に海を眺めていた。
眺める先にはこれまた大きな大砲を兼ね備えた船と、クルクルと舞を舞うように海賊の様な兵士を追い払う女巫の姿が。
「旦那……」
「うむ……」
顔を見合せ、着ていた上着を脱ぐと足をまくり上げる。
「瀬戸内……」
何かにつられる様に海に足を入れると大きく叫んだ。
「「瀬戸内バンザァァァイ!!!」」
「野郎共ォォ!!!」
「「兄貴ィィイ!!!」」
「うるさいですゥゥ!!!」
激怒する伊予河野の巫女、鶴姫。
それを煽る自称西海の鬼神、長曽我部元親。
船の上の戦いは日が暮れるにつれて激しさは増すものであった。
「しつこいです!この、ゴミ!役立たず!」
「んだとォ?黙れ、この、田舎者が!」
「姫御前!そんなはしたない言葉を……」
「兄貴!どっちかっつーと、俺らも田舎者……」
その掛け合いに静かに怒る者もいる。
「長曽我部……我の領地を攻めるとは……心外ぞ……」
「もっ、毛利?!ちょっ、誤解だって……」
「毛利さん、一気にぶちのめして下さい!」
「貴様も同罪ぞ!!」
大きな輪刀構える安芸毛利軍の将、毛利元就まで加勢するという始末。瀬戸内の海は大きく荒れていた。
「チッ……?んだ、アレ?」
長曽我部の言葉に、一時的に動きを止める。
「なんですか?!何も……」
「……人影……」
荒波の海に潜る二人の影に前のめりになる三人。すっかりと戦いを放棄している。
「……あれって……」
- Re: 番外編 ( No.20 )
- 日時: 2014/05/11 20:57
- 名前: 天良 (ID: aVnYacR3)
今日は、母の日。
というわけで、色々な方の母の日を覗いてきました。
石田家
「……ん?左近は何処に行った?」
「見やれ、三成。」
『いつもありがとうございます!てことで、家康の野郎の首、取ってきます!』
「待て左近ッッ!家康の首を刈るのは……この私だァァ!!!」
結果・カーネーションではなく、ど頭。
徳川家
「忠勝!いつもありがとうな!」
「…………!!!」
結果・意外と普通。
武田家
「ぅお館さむァァ!!!」
「幸村ァァ!!!」
「またやってるよ……感謝なら、俺様に……ん?」
『猿飛の野郎。今年は俺に殺されないように気ィつけてください。才蔵。』
「……俗に言う、つんでれかねェ……」
結果・少しほっこり。
いつき・伊達家
「政宗様、この小十郎をいつもありがとうございます……」
「お侍何て、大っ嫌いだが、アンタは特別だ!」
「おっ、お前ら……」
〜妄想中〜
「……なんてな……あー、鳥になりてェ……」
結果・まさかのぼっち。
瀬戸内一家
「クソォ……俺ら、なんか、あれだな……」
「本当です……私達って、逆に慕われてる立場ですしね!」
「捨て駒ごときが……我たちの立場を無くしおって……」
「ええい!こうなりゃやけです!今日はとことん飲みますよ!……私は、梅ジュースを!」
「付き合うぜ!鶴の字!」
「……我も長曽我部には負けられぬ!」
次の日……
「……っ?飲み過ぎたぜ……あっ?」
『アニキ、毛利様、姫御前、いつもありがとうございました。昨日の宴は、我々からの気持ちです。これからも、お元気で。瀬戸内全員。』
「くっ、泣かせるじゃねーか……だがよ……」
『俺の寝ゲロ、誰か拭いてくれねーか……』
結果・アニキの寝ゲロで終わった。
終了。
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