二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ルパン詰め合わせセット1ケ333円
日時: 2015/03/18 23:25
名前: 八咫烏 (ID: vVNXDLge)

どうも八咫烏です。
今回は「ルパン三世」を元にした作品を書いて行こうと思います。

オリキャラやコラボ作品などもあるので色んな方に楽しんでもらえたらなと思っています!

リクなどありましたら、気軽に仰ってくださいね!

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ルパン大集合 ( No.9 )
日時: 2015/03/19 15:16
名前: 八咫烏 ◆6A.DFLIxA2 (ID: vVNXDLge)

ルパン大集合(ルパン三世1st ルパン三世2nd ルパン三世partⅢ LUPIN The third〜峰不二子という女〜 LUPIN The third 次元大介の墓標 新ルパン三世 2016年放送予定ルパン三世 ルパン三世ファーストコンタクト)


「おつかれー……」

 ギィィとドアを開けて、リビングに入る。
そろそろ皆帰ってきているだろうと思う時間帯に部屋から出てきた恋也は、リビングで行われている戦争に目を疑う。
 ただの言い合いなのだが、信じられない光景が目の前で繰り広げなられていた。

 まず、同一人物が何人も居る。

「つか誰だ!? 特にそのピンク!? と青!?」

 恋也が叫ぶと同時に新聞を読んでいた次元が、「どうにかしてくれよ……ルパンは1人で十分だぜ……」と自ら解決しようとはしなかった。
 ソファに座り、酒を飲み、新聞を読んでいる時点で自分で動く気は無いようだ。

 五右衛門は今は居ない為、この煩い騒ぎを聞かなくて済むと思うと、憎くなってしまう。
 それはさておき、何故か人数が増えたルパンにどう接しようかと悩んでいれば普段組んでいる、赤ジャケに白スラックスのルパンが見当たらない。

 代わりに赤ジャケ、黒スラックスのルパンが存在している。

「恋也ちゃんは俺がつれてくの!」

 黒スラックスのルパンが叫ぶ。
 それに対抗するかのようにピンクジャケットが、叫ぶ。
 一言で言い表すと、煩い。
恋也はそう思った。

「恋也ちゃーん!」
「煩い!」

 ピンクジャケットを着たルパンが恋也に飛びついた。
その瞬間、恋也はルパン(ピンク)の襟元を掴んで窓から放り投げた。
 一匹駆除である。

「……ま、ピンクは関わりが無いからどうでも良いけどよ」

 赤と緑と青の戦争など、恋也は見たくない。
 溜息を吐いてクローゼットの方に向くと、隙間から赤い何かが見える。
見たところ、ジャケットの色と似ているので、近付いてクローゼットを開けると、なじみのある赤ジャケに白スラックスのルパンが閉じ込められていた。

「おめーら! 人様をクローゼットに閉じ込めるとなどういうつもりだ!!」
「お前も同じことしてるだろ」

 ルパン(白スラックス)の叫びは、次元によって終了した。

「……つかなんで、こんなに増えたんだ?」

 恋也が首を傾げても、誰にも理由は分からない為、沈黙が訪れる。
 カランッ、氷が動いた音がして視線だけを送ると青ジャケットと緑ジャケットが酒を飲んでいた。

 もう1人の緑ジャケットは黒スラックスと何やら揉めている。

「あれ? そう言えばピンクは?」

 ルパン(白スラックス)が次元に尋ねると、次元は新聞を読みながら「恋也に投げ飛ばされた」と見たままを答えた。

「……そこの緑」

 恋也が緑ジャケットのルパンを呼ぶ。
 酒を飲んでいない、今組んでいるルパンよりどこか大人の雰囲気があるようにも見えるルパンを呼び、ルパンが近付いてくれば香水をルパンの顔に掛けた。

「お前も会ったことないから、来なくて良いだろ」

 恋也のセリフと共に、窓から投げられる。

ルパン大集合 ( No.10 )
日時: 2015/03/19 15:18
名前: 八咫烏 ◆6A.DFLIxA2 (ID: vVNXDLge)

 そして恋也にはあった事もないルパンが他にもいた。
青ジャケを着て、酒を飲んでいるルパンと、緑のジャケットを着た、今組んでいるルパンと似ているルパンと、少しイケメンになったんじゃないか、と思う青ジャケットのルパン。

 その他は会った事はある。
 ただ、別の世界で。

「つかさ……アイツら2人誰?」
「酔った振りして恋也ちゃんを連れて行く気!?」
「お前らは何の話をしてるんだ!!」

 取り合えず、緑(酒を飲んでいない方)と青(酒飲んでない方)を捕まえて窓から投げ飛ばす。
残りは4人である。

 姿が良く似ている者と、似ていない者。
会った事は無い者が1人。

 恋也は再び溜息を吐いて辺りを一通り見渡してもう一度溜息を吐く。

「……どうでも良いと思う奴は退室してください」

 一応声を掛けてみた。
恋也の声を聞いて酒を飲んでいた青ジャケットルパンは「またいつか攫いにくる」と言い残して、窓から飛び降りていった。
 いつか会えば酒の相手でもしてもらう、と思う恋也は残り3人特に赤ジャケに凄い視線を感じた。

「お前ら2人は似てるからどれかに統一しろ!」

 恋也が叫ぶと、黒スラックスのルパンが恋也に近付いて「次の予約は俺だからな、恋也ちゃん」と耳元で囁いて窓から飛び降りて行った。

 残ったのは2人である。

 赤と緑。

「お前さんはどっちを選ぶんだ?」

 緑ジャケットにそう聞かれて、何を選ぶのか全く分からずに、戸惑っていると緑ジャケットルパンが立ち上がり恋也の元まで行き「俺はまだお前を抱いていない」と耳元で囁かれる。

 赤を選べば、未遂だろう。
 緑を選べば、実行されるだろう。

「高校生にそんな事教えたらダメっつうの!」

 赤ジャケのルパンの叫び声など知らずに、緑ジャケは見下すような笑みを浮かべ、恋也を姫抱きし窓から飛び降りていった。

「恋也ちゃーん!!」

 赤ジャケットルパンの叫びは夜の街に消えていった。

 ちなみに、恋也によって窓から投げ飛ばされたルパンたちは無事に元の世界に帰ることが出来た。

「しかしまぁ、何だったんだ……?」

 次元と自分しか居ない部屋でルパンはぽつりと呟いた。


 恋也は目が覚めたら、赤ジャケットルパンのアジトにいたとさ。

縛りプレイ ( No.11 )
日時: 2015/03/23 23:46
名前: 八咫烏 (ID: vVNXDLge)

 縛りプレイ(ルパン三世/オリキャラ)


 日本語と言うのは難しい。
一つの音でも意味が全く違ったりする。
例えば『雨』と『飴』。
 同じ「あめ」という音なのだが、空から降ってくる粒と口の中に入れて溶かしていくという違いだけで、字も違えば意味も違う。

 **

「五右ェ門、ルパンと恋也は?」

 寝室からドアが開かれた音がして、キッチンで昼食を作っていた五右ェ門は、どうせ朝から酒を飲むのだろうと思った。
 冷蔵庫に用があるのか、次元がやって来た。
 隣の部屋がリビングなのだからキッチンに来る途中に覗いてくれば良い話なのだが、リビングのドアが閉められていたか、次元が面倒だと思ったのか、大体その両方だろうと五右ェ門は思い「リビングで『しばりぷれい』とやらをしておるぞ」と、何ともない顔で言いのけた。

 時刻は午前11時。
そんな単語を耳にした次元は冷蔵庫から取り出した水を落としそうになった。

「縛りプレイ? よくもまぁ、こんな朝早くから出来る事で」

 それなら寝室でゆっくりしていた方が良いなと思いつつも、次元は一瞬違和感を覚えた。
五右ェ門が恥ずかしがらずに『縛りプレイ』と言ったのだ。
 普段の五右ェ門なら「あ、あんな破廉恥な事など拙者に聞くでない」等のセリフが返って来るだろうと、長年仲間なのでどんな事が苦手なのか、ある程度は理解してきている。
 五右ェ門が普通に「縛りプレイ」と、言う事は次元が思っていたのとは違うことなのだろう。

 『縛りプレイ』そう聞いて出てくるものはSMの世界の事だろうか、それともまた別のなにかだろうか。

「縛りプレイ、か……。俺には、不向きなプレイだな」

 小声で呟いた。
壁の向こうでは死闘が繰り広げられているのだろう。
 現実ではかなりの『縛り』はあるのだが、現実以外では縛りたくないものだ、と次元はふと思うのだった。

 **

「なぁルパン、これ縛っても意味がないと言うか、俺とルパンってコレできるから恐怖も何もないというか……」
「難易度上げるか?」
「今の難易度は?」
「ノーマル」
「……ハードでやってみるか」

 ガガガ、画面の中から凄まじい銃の音がし、不気味な音と共に画面の中にいるゾンビは倒れていく。
 ゲーム開始から2時間、ひたすら『縛りプレイ』を続けても、何でも出来るルパンとグロゲーが得意な恋也には縛りをしても意味が無い。
 ただ暇だからゲームをしていたのだが、普通にゲームをしていてもつまらないので、『縛り』を入れてゲームをした。
 その姿を五右ェ門に見られ、暫くの間リビングにいたのだが、今日の昼食の当番は五右ェ門なので、キッチンに姿を消した。
 それから暫くして次元が寝室から出てきたのである。

【縛りプレイ】
ただ単にゲームをするのではなく、回復薬を使わない、ノーダメージでクリアするという縛りをつけて遊ぶことである。

ワールドイズマイン(ルパン三世2nd ryo 初音ミク) ( No.12 )
日時: 2015/03/24 03:15
名前: 八咫烏 (ID: vVNXDLge)

 ワールドイズマイン(ルパン三世2nd ryo 初音ミク)


 春の上旬。
寒さを感じない季節はどうしても眠気を誘うものだ。

「ルパ〜ン、デートしなぁい?」

 ふとソファにだらしなく横になった次元が「眠気を誘う」と思っていた頃に、アジト内に甲高い女性の声が響く。
 不二子か、と声だけで確認しつつも、不二子が大好きなルパンの返答がない事に気が付く。

「ルパ〜ン?」

 一つ一つの部屋を見て回っているのだろう、遠くから聞こえてきた声がだんだん次元に近付いてくる。
 バタンッ、と隣の部屋のドアが閉められてリビングに不二子が姿を見せる。

「あら、次元一人だけなの?」

 不二子の問いに帽子を軽く上げ、「五右ェ門は修行。ルパンは起きた時からいねぇぜ」と返答した。
 どうやら不二子はリビングにルパンが居ると思ったようで、リビングに次元一人しか居ないことに驚きながらも、辺りを見渡す。
 見渡したところであるのはソファとテーブルとウイスキーと、次元とその他諸々なのだが、肝心のルパンの姿がない。
 寝室にも居ないことを確認している不二子は、何処かに出かけたのだろうかと思い、次元の目の前にあるソファに腰掛ける。

「そういや不二子。いつルパンとデートの約束なんかしたんだ?」

 次元は上半身を起こしながらも不二子に尋ね、片手でウイスキーが入ったグラスを持ち、口に運ぶ。

「今よ」

 即答である。

「全く、『お姫様』の扱いも分からないのかしら」

 脚を組みながら偉そうに呟く。
その姿はまるで女王だな、と内心思いつつも次元は口に出さず酒を煽り続ける。
 よく見れば不二子の服装が、いつもとは違う雰囲気を放っていることに気が付き「おめーさん、そんな服持ってたか?」と聞くつもりは無かったのだが、声に出ていたようだ。
 脚を組み替えながら「あら? レディがデートに着る服は普段とは違う服にするに決まってるじゃない」女の常識、と言うように首元にある髪を後ろにしながら述べる。

 今日の不二子の服は白を基調とした大人しめで、腰に茶色の飾りベルトが付けられ、黒のオーバーニーだった。
 太腿にはいつもの様に拳銃があるのだと思うと清楚でもなんでもないのだが。

「ルパンも用事があんだろうよ、今日は諦めな」

 そうした方が身のためだと言う様にグラスを不二子に捧げるようにしては、鼻で笑って残り少ないウイスキーを口に流しこんだ。

「何よ! そんな事言われなくたってルパンが帰って来ないのは何となく分かるわよ!」

 ダンッ、とテーブルを叩きながら不二子は立ち上がる。
どうせどこかの女と遊んでいるのよ、そう言って不二子はリビングから姿を消した。

ワールドイズマイン ( No.13 )
日時: 2015/03/24 03:21
名前: 八咫烏 (ID: vVNXDLge)

 **

「たっだいまぁ〜」

 玄関から陽気でご機嫌な声が聞こえて次元は溜息を零す。

 ——やれやれ、やっと帰ってきやがったな。

 あれから不二子は部屋から外に出ることはなく、もしかしたら部屋から外に出た可能性もあるのだが、次元は不二子の姿を確認していない。

「あれ、次元ちゃんだけ?」
「部屋に不二子が居ると思うぜ」

 リビングにやって来ては不二子に問われた事と同じことを問われ、不二子の部屋を顎で示しながらソファに横になる。
 ふと、不二子の服装や髪型が頭によぎるがすぐに鼻を鳴らして帽子を深く被った。

「なーんだよ、その俺は見てねぇぜってみてぇな動き」

 何とでも言えと思ったのか、片手を上げ手をヒラヒラとさせて誤魔化す。
ルパンはそんな様子の次元を残して不二子の部屋に向かった。

「ふーじこちゃん、俺の帰り待ってたりしちゃった?」

 おちゃらけながらノックもせずにドアを開ける。
不二子は驚くことはなく、ベッドに横になりながらパソコンを触っていた。
 検索内容は色々お見せする事が出来ない。

「あら、ルパン。どこに行ってたの?」

 振り向いてルパンの顔を見ながら尋ねる。
ノートパソコンを片手で閉じ、色仕掛けをするかのようにベッドに座り体を逸らす。

「おっかなーい、爺さんの所」

 ただの知り合いの店で酒を飲んでいただけなのだが、話の内容はおっかないので大体は合っているだろう。
 ルパンは不二子の隣腰掛けて「それよりポニーテールにしちゃって不二子ちゃんイメージチェンジ?」と、次元が敢えて聞かなかった髪型の変化にルパンは躊躇なく尋ねた。
不二子の髪に自分の指を絡めながら珍しいと思いながら。

「そうよ。こうしている方が動きやすいでしょ?」

 ルパンの太腿の右手を這わせながら不二子は顔を近づけて、息がかかるぐらいの距離まで近付いた。

「服装も清楚な服で。それに靴も普段ブーツなんて履かないのに、俺とデートでもする気だったのか?」

 不二子の考えなんてルパンにはお見通しだろう。
冗談で「デート」と言っていても、どこかに出かけようとしていたなんていうのは普段と違う服装を見れば一目瞭然だった。
 ムッとした不二子の表情を図星と見たルパンは笑みを浮かべ「わりぃな。明日なら予定ねぇから明日行こうぜ」と特に行くところも決めていないのに、提案する。

「さすがルパン! 愛してるわ!」

 ご都合主義者と次元が見たら思うだろうが、この際次元はこの場に居ないので関係がない。
 抱きついた不二子の背中に手を回し、軽く頭を撫でた。


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