二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ルパン詰め合わせセット1ケ333円
- 日時: 2015/03/18 23:25
- 名前: 八咫烏 (ID: vVNXDLge)
どうも八咫烏です。
今回は「ルパン三世」を元にした作品を書いて行こうと思います。
オリキャラやコラボ作品などもあるので色んな方に楽しんでもらえたらなと思っています!
リクなどありましたら、気軽に仰ってくださいね!
- これは歪んだ物語—— ( No.4 )
- 日時: 2015/03/19 00:05
- 名前: 八咫烏 ◆6A.DFLIxA2 (ID: vVNXDLge)
これは歪んだ物語——(LUPIN The Third 次元大介の墓標/デュラララ!!/不定期更新)
一台の黒バイクが走っている。
黄色いヘルメットを被り、上から下まで真っ黒なライダースーツを身に纏っている。
そんな街で起きた1つの物語。
#プロローグ
この世の中は退屈だ。
そう思ったのはいつ頃だろうか。
普通に物を盗む事にスリルもなにも感じなくなった頃、大規模に予告状を出し、宝を盗むようになった。
その手口といったら華麗で繊細で誰もが惚れるものだったのは自分でも自覚している。
それからというもの、いわくつきの宝が現れれば予告状を出し、盗みを繰り返す。
そんな或る日の事だった。
「ルパーン」
1人の女性の声がアジト内に響く。
何かったのか、それともあの銭形がやってきたのだろうかと読んでいた新聞から顔を上げ、声を掛けてきた女性——峰不二子に視線を向ける。
「どうした、不二子?」
不二子はソファに座っていた青ジャケットの男——ルパン三世に、手に持っていたどこかの画像サイトの画像をプリントした写真を持って来ては、新聞を読んでいたルパン三世に写真を突きつけた。
「この人だぁれ?」
不二子が見せた写真の中に、イケメンの部類に入るだろう、金髪にサングラス、バーテンダーの服を着た男を指差した。
見た感じ不二子が好みそうではないのだが。
「さぁな。どこかのバーテンダーだろ」
「バーテンダーさんが自販機持ち上げるの?」
「……何?」
バーテンダーが自販機を持ち上げる、不二子は確かにそう言った。
けれどルパン三世でも機械を使えば自販機は持ち上げることが出来るが、素手で自販機を持ち上げる事は不可能だ。
「不二子そいつの事誰から聞いた?」
ルパンが不二子を見上げると不二子は思い出すように、口元に人差し指を置いて少し斜め上を向いた。
それか数秒後、バーテンダーの男が嫌う人物の偽名を口にする。
「甘楽って人からよ」
「甘楽……? 偽名か」
聞いた事のない名前に偽名の線が濃くなりつつもあるが、その『甘楽』という名はどこで使われているのか分からないので、調べるかと傍に置いてある木製の小さな机の上に置いてあるノートパソコンに手を伸ばす。
「チャットで教えて貰ったのよ、このバーテンダーの事。とっていも自販機を持ち上げるという事しか聞いてないわ」
チャットと聞いて不二子がそんな事をするのだと今知り、ガクリとショックを受けたように肩を落とすもすぐに元に戻り、「どこのチャットだ?」と不二子に問う。
不二子も不二子で教える気は普段ないのだが、気になっているので「招待制のチャットだからちょっと待って頂戴」と黒にピンクのラインが入ったライダースーツの、胸元から携帯を取り出してルパン宛てにチャットのURLが貼られているメールを送る。
ルパンのノートパソコンに不二子からのメールが送られると、ルパンはすぐにURLをクリックした。
そこには確かにチャットルームがあり、今でも何人もの参加者が居るようだった。
- これは歪んだ物語—— ( No.5 )
- 日時: 2015/03/19 00:12
- 名前: 八咫烏 ◆6A.DFLIxA2 (ID: vVNXDLge)
チャットルーム
甘楽【どーもー、甘楽ちゃんでーっす!】
田中太郎【どうもです】
バキュラ【ういす】
罪歌【きょうも、よろしく、おねがいします】
甘楽【大分参加者も増えてきましたねー!】
バキュラ【色分けされているので甘楽さんを袋叩きにできるっすね】
甘楽【きゃー☆】
罪歌【みんな、なかよく、しませんか】
「あら、今日もバキュラさん居るのね」
ルパンのパソコンを覗きながらどうでも言い事を呟いては、ルパンの隣に腰掛けて携帯でチャットルーム【フジ】と言う名前で入室する。
ルパンにしてみれば、それがどうしたという事なのだが、不二子はこのチャットを好んでおり、バキュラが気に入っているのでバキュラが居るだけで嬉しいのだ。
フジさんが入室されました
フジ【久しぶり〜】
田中太郎【久しぶりです】
バキュラ【久しぶりっす!】
罪歌【おひさしぶりです】
甘楽【フジさんお久しぶりでーっす!】
フジ【そのノリは変わらないのね】
フランスパンさんが入室されました
罪歌【? あたらしいかたですか?】
田中太郎【見たことない名前だから、そうなのでは?】
フランスパン【初めまして! フランスパンです。フジさんに招待されたので来てしまいましたテヘ☆】
甘楽も甘楽だが、ルパンもルパンだった。
名前自体はとてもダサいのだが、ルパン三世というのを知られないようにした名前は【フランスパン】でネカマを演じる。
甘楽【フジさんの招待なら大歓迎です!】
田中太郎【甘楽さんと似てますね……】
バキュラ【もしかして甘楽さんの自演だったり!?】
田中太郎【さすがにそれは……】
罪歌【うたがうのは、よくない、です】
甘楽【もー! 罪歌さんの言うとおりですよ! プンプン!】
フジ【相変わらずそのノリなのね】
セットンさんが入室されました
セットン【おや? 見たことない人がいますね。新人さん?】
フランスパン【そうですそうです! フジさんから紹介されたフランスパンです!】
バキュラ【どうもっす!】
罪歌【どうもです】
甘楽【どうもでーっす!!】
フジ【どうも】
田中太郎【どうもです】
セットン【相変わらず甘楽さんはテンション高いですね、どうもです】
甘楽【それが甘楽ちゃんなのです! それより知ってますか〜? 平和島静雄がまた大暴れしたんですよー!】
「この男の事よ」
チャットを中断し、不二子がルパンの画面に現れている『平和島静雄』という文字を指で囲む。
見たことのない名前にルパンはチャットの文字を打つ手を止め、平和島静雄という人物について聞き出そうとする。
一度打った文を一度送信してから。
フランスパン【ネカマって可能性もありますよ、甘楽さんが!】
フランスパン【……ところで、平和島静雄って誰のことですかぁ?】
ルパンの発言にチャットに参加している全員(不二子を除く)が一斉に同じマークを押した。
バキュラ【!?】
田中太郎【!?】
甘楽【!?】
セットン【!?】
罪歌【!?】
フランスパン【え!? なになになに!?】
甘楽【あの自動喧嘩人形を知らないんですか!】
田中太郎【ここに参加してる人が池袋じゃないなら……知らないと思います】
甘楽【ってアレ? 何か私ひどいこと言われてません? もうプンっだ(>A<)】
田中太郎【甘楽さんその絵文字好きですね】
バキュラ【きもっ】
セットン【バキュラさん……。平和島静雄ですか、結構有名人なんです。ただ怒らせると怖いと言うか……】
甘楽【怖い以上に化け物です! キャー! バキュラさんが苛める!】
フジ【怒らせると怖いの?】
不二子の問いにチャットに参加しているメンバー(ルパン)以外は全員肯定した。
どんな人物なのだろうかと、ルパンはネットを開いて『平和島静雄』と検索をかけた。
ネットというのは便利だとこういう時役に立つ。
平和島静雄、確かにそう書かれた名前の人物は金髪にサングラス、バーテンダーという格好をしてた。
この男が自販機を持ち上げたのだろうと考えるが、証拠と言えるものがない。
暫くの間平和島静雄について調べていると1つの動画を見つける。
それは平和島静雄と呼ばれる男と、黒いファーコートを身に纏った男が殺し合いをしている姿だった。
「不二子ー……。お前、こんな危ねぇ奴の事俺に聞いてどうする気だ?」
何かを盗めというのか、だが、不二子を人質に捕られた訳でもなく、不二子がこの男に何かをしてもらうといった行動は見せていない。
何の為にルパンに平和島静雄の事を聞いたのだろうかと、思考を巡らせていると不二子がルパンの腕に絡みついて口を開いた。
「面白そうじゃない。一度行ってみない? 池袋に。あなたの言う退屈も殺せるかもしれないわ」
猫の様に不二子はルパンに寄り、高い声でルパンに問う。
色仕掛けなら不二子に勝てる者はいないだろう。
ルパンは暫し考えて、口角を上げた。
「たまには悪くねぇな」
甘楽という者を捜すのも、平和島静雄という者を捜すのも、全て退屈しのぎにしても何かが起こりそうだ。
ルパンはそう思った。
甘楽【平和島静雄なら自販機か標識かポスト投げてます!】
甘楽【あとは首なしライダーとか】
フランスパン【聞いておいてアレなんだけど、そろそろ落ちます! 昨日から寝てないので眠気が……】
フジ【私も落ちるわ。おやすみ】
セットン【それは大変! おやすみなさい】
甘楽【おやすみなさーい】
バキュラ【おやすみっす!】
罪歌【おやすみなさい】
田中太郎【おやすみさない】
フランスパンさんが退室されました
フジさんが退室されました
「さてと、不二子」
「何? ルパン」
「次元と五右ェ門、起こしてこようぜ」
ルパンと不二子は未だ眠っている次元と五右ェ門を起こしに行く為、ノートパソコンの電源を切り、携帯を仕舞い、まだ少し酒の匂いが残っているリビングを後にした。
- 「寒い」に隠された ( No.6 )
- 日時: 2015/03/19 00:20
- 名前: 八咫烏 ◆6A.DFLIxA2 (ID: vVNXDLge)
「寒い」に隠された(ルパン三世2nd/オリキャラ)
「だーかーらー、寒いから嫌だって言ってるだろ」
先ほどからこの調子である。
布団を頭まで被った恋也とベッドに腰掛けるルパン。
この画だけを見れば、恋也を看病するルパン、と見ることも出来るのだが、実際のところはルパンが恋也に『良いじゃないの』とか『すぐに暖かくなるって』などを言っている。
「寒い」
何故こんなにも恋也は嫌がるのか、ルパンはそう思いながらもため息を吐いた。
赤いジャケットの懐からマッチを取り出して、煙草に火をつける。
電気をつけていない為、薄暗い部屋に煙草の煙が白く良く見える。
恋也は紺色の掛け布団を頭まで被り、目の前の壁を見つめた。
壁はやっぱり壁で暖かくなるわけも無いので、恋也は溜息を吐きルパンの方に向く事はせず、ただぼんやりと布団の中で、丸くなっていた。
「……そんなに俺とするのが嫌か?」
ルパンが不意に問いかける。
その瞬間、先ほどから少し赤く染まっていた恋也の頬が一気に赤くなる。
理解すれば誰だって赤く染まるだろう。
例え何度も体を重ねあっても、恥ずかしいものには変わらない。
だからと言って嘘を言うほど、恋也は嘘吐きではない。
実際、恋也の体は、凍えそうなほど震えている。
「嫌って言うより、今日は本当に寒いからまた今度で良いだろ」
ヘクシッ、言葉を言い終えた直後、布団の中からくしゃみが聞こえた。
当然恋也が放ったものなので、大体予測がつくと思う。
恋也がどんな状態なのか、この時点で気が付けばかなり観察力があると思う。
恋也はただ普通に寒いと言っているわけではない。
ルパンはいつものジャケットだけでいるのに、恋也は寒いと言って布団から出ない。
朝食も食べなかったので、ルパンと次元と五右衛門は恋也の様子を不思議に思った。
ルパンが様子を見に行くと言って恋也の部屋に来れば、ルパンの第一声が『また啼きたいのか?』と冗談で尋ねた。
それを間に受けた恋也は冒頭のような返事をして、お互いその先から進んでいないのだ。
ただの風邪と言い切って良いだろう。
恋也は今朝方から熱を出している。
本当にそれだけの事だ。
「くしゃみなんかしちゃって、よっぽど熱があるみたいだな」
「おまっ! 知ってたな……!」
自分が熱を出しているのを見破られており、恋也は怒りを含めながら上半身だけを起し、ルパンに怒鳴る。
だが、その怒鳴りは意味もなく散っていくのだが。
恋也は体力が落ち、まともに体を動かす事が出来ないでいるため、そのままベッドに沈む。
「ヌフフフ。ルパン様は何でもお見通し」
あっそ……、その返事だけをして恋也は目を閉じる。
寒さは変わらない。
だから布団を被って、出来るだけ暖をとろうとしていれば、急に布団が剥がされた。
何事かと思ったが、何かに抱きつかれる感覚がし、身体を大きく震わせて、首だけを後ろにして振り返る。
「何してんだよ」
後ろに居た男に問う。
ジャケットはその辺りに脱ぎ捨てられ、ネクタイも外されている。
そして、同じ布団に入り、抱きしめれている。
その状態に恋也はとてつもなく羞恥を覚え、顔を真っ赤に染める。
「これ以上の事してんのに、恥ずかしがるのか?」
いつもの様にふざけて言うルパンに恋也は溜息を零しながらも、後ろから伝わる体温に身を委ねようとし、だけどルパンの方に寝返りを打ち、正面から抱きつくような体勢になる。
「……明日までには、治すから」
そのセリフは前にも顔つきは違うが、同じ『ルパン』に言ったものと同じセリフだった。
- とある家のとある風景 ( No.7 )
- 日時: 2015/03/19 00:55
- 名前: 八咫烏 ◆6A.DFLIxA2 (ID: vVNXDLge)
とある家のとある風景(ルパン三世2nd/名探偵コナン/オリキャラ)
「だから俺が行ってやるから、大人しく寝てろって」
「今日が最終日なんだよ! 最後ぐらい行かせろ!!」
さっきからこの調子だぁ〜っと、メガネを掛けた少年——江戸川コナンは思う。
朝起きて、朝食を食べていれば奥の部屋から何やら言い争いが聞こえてきたので、丁度目の前に座っている帽子を被った男——次元大介に何があったのかと問う。
返答は「朝っぱらからあんな調子だったから俺も知らねぇな」だった。
元々コナンは毛利事務所、ルパン一味はとある廃ビルを根城としてた、が。
とある事件があり、そこにたまたま偶然を装ったルパン一味がおり、そこにたまたま名探偵が居てそして、本当にたまたま偶然、一般市民の——六条道恋也(ろくじょうどうれんや)がそこに居た。
何故、この3組が1つ屋根の下で暮らしているのかというと、それはルパン側から言えば『気が合うから』、コナン側から言えば『捕まえやすい』からで、恋也にとっては『ただの気まぐれ』である。
時にルパンが恋也を頼る事もある。
そしてその逆もまた存在する。
「昨日夜中に高熱出てたでしょ! また熱出たらどーすんの?」
「薬で下げてれば、3日で治るから」
「治るワケねーっつうの!」
あはは……とぎこちない笑みを浮かべる事しか出来ない内容だった。
恋也は本日学年末考査最終日な為、学校を休む訳にはいかない。
だがしかし、昨夜高熱が出ていた為、学校に行くのではなく休んでいろと赤ジャケットを着ている——ルパン三世に言われても、意地で学校に行こうとする恋也と、朝の早い時間帯から揉めていたのだ。
無論、この事はルパン、次元、五右衛門は知っていた。
「次元ちゃんだって昨日言ってたでしょ。明日はルパンが変装してやるって」
ルパンのこのセリフを聞き、朝食の食パンを食べていたコナンは、次元を真っ直ぐどこか呆れた表情で「パパ知らないって言ってたよね?」と、『江戸川コナン』で次元に首を傾げて問う。
その瞬間、次元にはなんとも言えない、空気が漂って、鼻を鳴らしてから告げる。
「誰もアイツが熱を出してるなんて聞いてこなかったろ」
あくまで最初から自分も知らなかった様に、返答してもコナンには呆れしか出てこないようだ。
溜息を吐いているコナンとは違い、次元は余裕を取り戻したのか、フランス文字で書かれている新聞を読み直している。
「だーかーら! 頼むから寝てて頂戴」
「別に熱も出てないし、体調も悪くないから問題ないだろ!」
「テスト中に倒れる方がいけないでしょ!」
いい加減終らないかな、と心の中で呟いては、食パンを食べ終えて、キッチンに食器等を持って行き、ルパンと恋也が言い合いをしている部屋に向かうと「恋也ちゃんが怒鳴るから、ガキンチョ起きちゃったじゃないの」と自分も相当怒鳴っていたと言えるのに、人のせいにするルパンを差し置いて、コナンは恋也の元に近付き「熱出てたなら、休んだ方が良いと思うよ」っと、子供らしい高い声で恋也に伝える。
- とある家のとある風景 ( No.8 )
- 日時: 2015/03/19 00:58
- 名前: 八咫烏 ◆6A.DFLIxA2 (ID: vVNXDLge)
「…………」
無言。
聞いていないのかな、と一瞬思ったコナンだが、恋也は聞いているようでコナンの言葉にどう返せば良いのか悩んでいる。
さすがに子供相手に怒鳴るわけにはいかない。
だからといって無視することも出来ない。
その為、無言でいることしかできていない。
「いや、まぁ、そうなんだけど……」
ぽつりぽつりと口を開いていく恋也。
「何ていうか、世紀の大泥棒ルパン三世に変装してもらい、学校のテストを受けてもらうというのが、申し訳ない気持ちで……」
——あぁ、なるほど。
コナンはすぐに理解し、ルパンは知っていたのかそうじゃないのか、さっきから口角を上げて笑みを浮かべているばかりだ。
自分から変装すると言っているので、申し訳ないと思う気持ちは必要ないのかも知れないが、六条道恋也という少年は、誰かに頼るというのを基本的に避けてきていた為か、自分の代わりに何かをされるという事に抵抗があるようだ。
「って、言うより。僕は良いけど、恋也兄ちゃん行くなら早く準備しないと間に合わないんじゃない?」
ほら、と時計を指差しながら言うコナンの先には6時45分と示されている、現代的なデジタル時計が日時を表示しており、今まさに46分の文字に切り替わった。
「ありゃりゃ……此処は俺様が行くしかねーな」
「……満点取らなかったらタコ食わすからな」
「あらま、結構厳しいねぇ〜」
茶化すように手を広げては、表情が悟られないように笑みを繕っているが、恋也にしてみれば結構脅せているのだと、実感している。
その時の表情は出さず、日本で建っている割りにはどうにもアメリカや外国をイメージする家の内装の中に居る、ルパンを見つめて、恋也は人を騙す時に使う笑みを浮かべる。
自身に親指を向けて、勢いよく、胸のど真ん中に突き刺すように持ってくれば、笑みを浮かべながら、こう告げる。
「騙しは俺の特権で、指輪みたいなもんだ」
っと。
その時の表情は狐に似ていたと、後々コナンとルパンが話しているのは、恋也は知らない。
この掲示板は過去ログ化されています。