二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- EVIDENCEーmonster hunter:
- 日時: 2016/08/16 10:47
- 名前: 年中漢 (ID: OypUyKao)
モンハン2次小説、「エビデンス」
年中漢はモンハン2次小説を結構飽きずにかけています!
これからもどうぞよろしくお願いします!
さて、プロローグからどうぞ!
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狩人は世界と世界を行き来する者。
死と生
人と自然
愛しさと憎しみ
辛さと楽しさ。
何でこんなことするの?僕にも分からない。
でも命を奪っている。でも命を還している。
ぼくはどこに行けばいいの?
___________分かったのは、血の海にいたのを知った時。
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目次
#1始マリ
>>1-9
#2疾風迅雷
>>10-15
#3目覚メ
>>16-21
#4轟カレントスル運命
>>23-28
#5侵食
>>29-32
#( ^ω^ )世界観解説、キャラ紹介
>>22
- Re: EVIDENCEーmonster hunter: ( No.10 )
- 日時: 2016/07/26 08:36
- 名前: 年中漢 (ID: XnbZDj7O)
スルガは集会所に帰って来た。スルガとヴァルハはハンターランク5になった。
それから一ヶ月。スルガ達は狩りを続けていた。
「ふう…たまには家に帰るか。」
スルガが言う。
「その方が良いぜ。息抜きは大事だ。」
ヴァルハが答える。
スルガはそして、家に帰った。引っ越してから余り来ていない。
家の奥の棚に金色の龍鱗がある。
その龍鱗はハンターであった父から貰った物で、未だに飾っている。
でも、父との思い出に良いものなんてあったか。
突然、母の死骸が焼かれた時のことを思い出した。
腹が膨れ、萎んでいく。
グロテスクで奇妙な図は網膜にしっかり焼き付いている。
気持ち悪い。顔を洗う。
家の中でもリラックスなんて出来ない。
外に出ようか。
爽やかな空。砂漠の街、バルバレは今日も活気付いている。
ドン!!
突然、胸元に何かぶつかった。
人間だ。小柄だから女だろうか。
「うわあああァご…ごめんなしゃい!」
この女もハンターなのであろう。
背中にかけたガノバッシャーガンと思わしき武器とレギオスシリーズという防具で身を包んでいる。
「あの…集会所に行きたいんですが…」
女ハンターが聞く。
「それなら、そこを真っ直ぐ、家々から目立って見えるあの建物ですよ。」
スルガが聞く。
「あの…一緒に来てくれますか?」
やれやれ、面倒そうだな…
スルガは思う。
- Re: EVIDENCEーmonster hunter: ( No.11 )
- 日時: 2016/07/26 20:25
- 名前: 年中漢 (ID: qXcl.o9e)
「は?今からジンオウガの狩猟に行くって?(家で全然休んでねぇぜ。)」
ヴァルハは聞き返す。
ここは集会所のテーブルの一席。スルガとヴァルハが話し合っている。
「おい、ミリア。お前はここの地形は詳しくないか?」
ヴァルハはミリアと呼ばれる女ハンターに聞く。
ミリアは前回、スルガにぶつかったレギオスシリーズのハンターである。
「それが全然なんですよ。はぁ…迷惑かけてごめんなさい…」
ミリアは落胆する。
「無理も無いよ。まあ、僕らも始めはそんな感じでしたし…がっかりしなくても大丈夫。」
スルガは無理な笑顔を作り、彼女をなだめようとする。
「お前のおせっかいが一番の原因だがな。」
ヴァルハの一言。スルガは少しムッときたが、流す。
「まあいいぜ、手伝ってやるよ。しょうがねぇなァ全く…」
お前の方がおせっかいなんじゃないか?
スルガは思う。
「ジンオウガか。今度調べてみよう。出発は明後日の早朝で良いね?」
スルガがとっさの提案で言う。
「ふむ、その方がいいな。情報不足は恐ろしいことになりそうだし、体調や装備を整えて万全の準備で行った方が良い。賛成だぜ、スルガ。」
ヴァルハが提案を呑んだ。
「私もそうします。明後日ですね!」
ミリアも賛成。
「じゃあ、そうしよう。今日は解散ということで。」
スルガが言う。
スルガ達はそうして集会所を出た。
何故、スルガはクエストに出発する日付を明後日にしたのか。
それには訳があった。
- Re: EVIDENCEーmonster hunter: ( No.12 )
- 日時: 2016/07/28 21:21
- 名前: 年中漢 (ID: w32H.V4h)
カン、トン、カン、カン、ガン、トン、カン
金属が叩かれる音がする。
凄まじい熱気。ここは鍛冶屋。
小さいながらも腕の良い職人がいるということで有名な鍛冶屋だ。
「こんにちは〜もう出来ましたか?」
スルガは、集中して刃を見つめる鍛冶職人の竜人族に聞く。
「ああ、出来たよ…これだ。」
布で包まれた棒を取り出し、ごつい台の上に乗せる。
布が捲られる。刀だ。
「……氷刃【雪花】。切れ味は少し悪いが、攻撃力は高い。良い武器だ。」
そう言ってスルガに刀を渡す。鞘から抜いてみると、ひんやりと冷気を帯びた刀身が出てくる。
「ありがとうございます!」
スルガの一礼。
「礼はいらない。また、いつでも、来い。」
鍛冶職人から貰った刀。これは、氷刃【雪花】と呼ばれるもので、氷刃を強化したものである。スルガが欲しかった武器はこれであった。
ジンオウガの弱点属性は、氷、水。
高い氷属性を持つ氷刃【雪花】はジンオウガ狩猟にとって有効な武器であった。
もちろん、強化はたまたまであって、偶然ジンオウガの狩猟の日時と重なったのである。
あとは、雑貨屋で本でも買うか。
スルガはそう決めた。
- Re: EVIDENCEーmonster hunter: ( No.13 )
- 日時: 2016/07/29 10:58
- 名前: 年中漢 (ID: RnkmdEze)
《モンスター生態図鑑》
そう書いてある本が目に入った。
スルガはそれを買い、読みながら家に帰った。そして来たるべき出発の時までの用意を済ませた。
面白そうだな…
狩りに役立ちそうな情報がある。スルガはもちろん、《ジンオウガ》のページを開いた。
早朝。スルガたちは集会所に集合した。
スルガの装備は、
太刀:氷刃【雪花】
防具:ザボアSシリーズ
ヴァルハは、
大剣:蒼剣ガノトトス
防具:ガルルガSシリーズ
ミリアは、
ヘビィボウガン:ガノバッシャーガン
防具:レギオスシリーズ
早朝の朝日を前に、3人は出発した。
- Re: EVIDENCEーmonster hunter: ( No.14 )
- 日時: 2016/07/29 11:34
- 名前: 年中漢 (ID: RnkmdEze)
木材で出来た小さい船の上。
行き先は原生林という場所だ。
「原生林は初めて行くな…コレは慣れない狩りになりそうだぜ。」
ヴァルハが呟く。それもそうだ。スルガもヴァルハもこの地域に住んでいたハンターではない。
が、ミリアは違った。
「あの…ええと、ヴァルハさん、ですね?」
「あんだよ?」
「原生林は毒の沼が各地に点在するんですよ。」
「だからどうした?」
「毒の沼があるということが原生林の特徴なんですけど…」
「ああ、そうか。念頭に留めとくよ。ありがとな。」
ヴァルハは少し照れつつ黙る。
ミリアは原生林のことを知っているらしい。
「ミリアさん、それならば、解毒薬は持っておいた方が良いのでしょうか?」
スルガが聞く。
「うーん、踏まなければ別に大丈夫だから、大丈夫かなぁ。」
「よかった。僕は解毒薬を忘れてきてしまったので、どうしようかと思ってしまいました。ハハッ。」
どうやら、スルガの地域にあった《沼地》
という狩場と似ているようだ。
見えてきた。鬱蒼と茂る木々。浅いアクアブルーの海を進んできたスルガたちにとって、違和感を感じる光景だ。
南の海の沖に出るかと思えば、いきなり目の前に森が出るのだ。
「原生林か…」
ヴァルハがその森を見つめる。
「あっ……」
「ん…何ですか?ミリアさん…」
「スルガさん、これ…」
その手には、小さな蛍みたいなものがいた。
「雷光虫か……!」
雷光虫とは、主に内陸の植物の影に住む虫で、自らの筋肉を使い、電気を放つ。
主に強い衝撃を与えられると電気を放つという。
何だ…何故、雷光虫がこんな海の手前まで……?
スルガはその理由を知っていた。
ジンオウガだ、と。
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