二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

EVIDENCEーmonster hunter:
日時: 2016/08/16 10:47
名前: 年中漢 (ID: OypUyKao)

モンハン2次小説、「エビデンス」
年中漢はモンハン2次小説を結構飽きずにかけています!
これからもどうぞよろしくお願いします!
さて、プロローグからどうぞ!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
------------------------------------------------------------
狩人は世界と世界を行き来する者。

死と生

人と自然

愛しさと憎しみ

辛さと楽しさ。

何でこんなことするの?僕にも分からない。

でも命を奪っている。でも命を還している。

ぼくはどこに行けばいいの?



___________分かったのは、血の海にいたのを知った時。
------------------------------------------------------------
目次
#1始マリ
>>1-9

#2疾風迅雷
>>10-15

#3目覚メ
>>16-21

#4轟カレントスル運命
>>23-28

#5侵食
>>29-32

#( ^ω^ )世界観解説、キャラ紹介
>>22

Page:1 2 3 4 5 6 7



Re: EVIDENCEーmonster hunter: ( No.10 )
日時: 2016/07/26 08:36
名前: 年中漢 (ID: XnbZDj7O)

スルガは集会所に帰って来た。スルガとヴァルハはハンターランク5になった。
それから一ヶ月。スルガ達は狩りを続けていた。

「ふう…たまには家に帰るか。」
スルガが言う。
「その方が良いぜ。息抜きは大事だ。」
ヴァルハが答える。

スルガはそして、家に帰った。引っ越してから余り来ていない。

家の奥の棚に金色の龍鱗がある。
その龍鱗はハンターであった父から貰った物で、未だに飾っている。

でも、父との思い出に良いものなんてあったか。

突然、母の死骸が焼かれた時のことを思い出した。
腹が膨れ、萎んでいく。
グロテスクで奇妙な図は網膜にしっかり焼き付いている。

気持ち悪い。顔を洗う。

家の中でもリラックスなんて出来ない。
外に出ようか。

爽やかな空。砂漠の街、バルバレは今日も活気付いている。


ドン!!

突然、胸元に何かぶつかった。
人間だ。小柄だから女だろうか。

「うわあああァご…ごめんなしゃい!」

この女もハンターなのであろう。

背中にかけたガノバッシャーガンと思わしき武器とレギオスシリーズという防具で身を包んでいる。

「あの…集会所に行きたいんですが…」
女ハンターが聞く。

「それなら、そこを真っ直ぐ、家々から目立って見えるあの建物ですよ。」
スルガが聞く。

「あの…一緒に来てくれますか?」

やれやれ、面倒そうだな…
スルガは思う。

Re: EVIDENCEーmonster hunter: ( No.11 )
日時: 2016/07/26 20:25
名前: 年中漢 (ID: qXcl.o9e)

「は?今からジンオウガの狩猟に行くって?(家で全然休んでねぇぜ。)」
ヴァルハは聞き返す。

ここは集会所のテーブルの一席。スルガとヴァルハが話し合っている。

「おい、ミリア。お前はここの地形は詳しくないか?」
ヴァルハはミリアと呼ばれる女ハンターに聞く。

ミリアは前回、スルガにぶつかったレギオスシリーズのハンターである。

「それが全然なんですよ。はぁ…迷惑かけてごめんなさい…」
ミリアは落胆する。

「無理も無いよ。まあ、僕らも始めはそんな感じでしたし…がっかりしなくても大丈夫。」
スルガは無理な笑顔を作り、彼女をなだめようとする。

「お前のおせっかいが一番の原因だがな。」
ヴァルハの一言。スルガは少しムッときたが、流す。
「まあいいぜ、手伝ってやるよ。しょうがねぇなァ全く…」

お前の方がおせっかいなんじゃないか?
スルガは思う。

「ジンオウガか。今度調べてみよう。出発は明後日の早朝で良いね?」
スルガがとっさの提案で言う。

「ふむ、その方がいいな。情報不足は恐ろしいことになりそうだし、体調や装備を整えて万全の準備で行った方が良い。賛成だぜ、スルガ。」
ヴァルハが提案を呑んだ。

「私もそうします。明後日ですね!」
ミリアも賛成。

「じゃあ、そうしよう。今日は解散ということで。」
スルガが言う。

スルガ達はそうして集会所を出た。


何故、スルガはクエストに出発する日付を明後日にしたのか。

それには訳があった。

Re: EVIDENCEーmonster hunter: ( No.12 )
日時: 2016/07/28 21:21
名前: 年中漢 (ID: w32H.V4h)

カン、トン、カン、カン、ガン、トン、カン

金属が叩かれる音がする。

凄まじい熱気。ここは鍛冶屋。
小さいながらも腕の良い職人がいるということで有名な鍛冶屋だ。

「こんにちは〜もう出来ましたか?」
スルガは、集中して刃を見つめる鍛冶職人の竜人族に聞く。

「ああ、出来たよ…これだ。」

布で包まれた棒を取り出し、ごつい台の上に乗せる。

布が捲られる。刀だ。

「……氷刃【雪花】。切れ味は少し悪いが、攻撃力は高い。良い武器だ。」

そう言ってスルガに刀を渡す。鞘から抜いてみると、ひんやりと冷気を帯びた刀身が出てくる。
「ありがとうございます!」
スルガの一礼。

「礼はいらない。また、いつでも、来い。」

鍛冶職人から貰った刀。これは、氷刃【雪花】と呼ばれるもので、氷刃を強化したものである。スルガが欲しかった武器はこれであった。

ジンオウガの弱点属性は、氷、水。

高い氷属性を持つ氷刃【雪花】はジンオウガ狩猟にとって有効な武器であった。

もちろん、強化はたまたまであって、偶然ジンオウガの狩猟の日時と重なったのである。

あとは、雑貨屋で本でも買うか。
スルガはそう決めた。



Re: EVIDENCEーmonster hunter: ( No.13 )
日時: 2016/07/29 10:58
名前: 年中漢 (ID: RnkmdEze)

《モンスター生態図鑑》

そう書いてある本が目に入った。
スルガはそれを買い、読みながら家に帰った。そして来たるべき出発の時までの用意を済ませた。

面白そうだな…

狩りに役立ちそうな情報がある。スルガはもちろん、《ジンオウガ》のページを開いた。

早朝。スルガたちは集会所に集合した。

スルガの装備は、
太刀:氷刃【雪花】
防具:ザボアSシリーズ

ヴァルハは、
大剣:蒼剣ガノトトス
防具:ガルルガSシリーズ

ミリアは、
ヘビィボウガン:ガノバッシャーガン
防具:レギオスシリーズ

早朝の朝日を前に、3人は出発した。





Re: EVIDENCEーmonster hunter: ( No.14 )
日時: 2016/07/29 11:34
名前: 年中漢 (ID: RnkmdEze)

木材で出来た小さい船の上。

行き先は原生林という場所だ。

「原生林は初めて行くな…コレは慣れない狩りになりそうだぜ。」

ヴァルハが呟く。それもそうだ。スルガもヴァルハもこの地域に住んでいたハンターではない。

が、ミリアは違った。

「あの…ええと、ヴァルハさん、ですね?」

「あんだよ?」

「原生林は毒の沼が各地に点在するんですよ。」

「だからどうした?」

「毒の沼があるということが原生林の特徴なんですけど…」

「ああ、そうか。念頭に留めとくよ。ありがとな。」
ヴァルハは少し照れつつ黙る。
ミリアは原生林のことを知っているらしい。

「ミリアさん、それならば、解毒薬は持っておいた方が良いのでしょうか?」
スルガが聞く。

「うーん、踏まなければ別に大丈夫だから、大丈夫かなぁ。」

「よかった。僕は解毒薬を忘れてきてしまったので、どうしようかと思ってしまいました。ハハッ。」

どうやら、スルガの地域にあった《沼地》
という狩場と似ているようだ。

見えてきた。鬱蒼と茂る木々。浅いアクアブルーの海を進んできたスルガたちにとって、違和感を感じる光景だ。

南の海の沖に出るかと思えば、いきなり目の前に森が出るのだ。

「原生林か…」
ヴァルハがその森を見つめる。

「あっ……」

「ん…何ですか?ミリアさん…」

「スルガさん、これ…」
その手には、小さな蛍みたいなものがいた。

「雷光虫か……!」

雷光虫とは、主に内陸の植物の影に住む虫で、自らの筋肉を使い、電気を放つ。
主に強い衝撃を与えられると電気を放つという。

何だ…何故、雷光虫がこんな海の手前まで……?

スルガはその理由を知っていた。

ジンオウガだ、と。


Page:1 2 3 4 5 6 7



この掲示板は過去ログ化されています。