二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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プリキュア・コア
日時: 2016/11/02 14:35
名前: モンブラン博士 (ID: CMSJHimU)

私と彩都さんの合作です!

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Re: プリキュア・コア ( No.12 )
日時: 2016/11/14 07:30
名前: モンブラン博士 (ID: dY5SyZjq)

「よく逃げずに来たねキュアミューズ。君のことだから当日になって逃げるだろうと思っていたけれど、そうじゃなかったみたいだね」
「仲間が人質にされているのに逃げる訳がないでしょ」
「なるほど、麗しき友情という訳だね」
「私はあんたを倒してメロディ達を助け出してみせる!」
「やれるものならやってみたまえ」

軽い会話の後、試合開始のゴングが会場に鳴り響いた。
二八〇〇人の観客が見守る中、ついにミューズの闘いが幕を開けた。

「はああああぁっ!」

勇ましい叫び声をあげ、ミューズは飛び上がり博士に右の拳でパンチを見舞う。
それを捌かれると素早く左でパンチを打つ。

「たあああああああっ!」
「君達プリキュアはどの子も叫ぶのが好きだね」

ミューズが放つパンチの猛ラッシュを全て捌ききると、足払いをかけバランスを崩させマットに転倒させると、マウントポジションに移行しようとする。
しかし俊敏さで優るミューズは博士の顎に蹴って、コーナーポストの上に飛び乗り、そこから相手に覆いかぶさろうとする。上手くいけば三フォールを奪って勝利できるからだ。
けれど軽量の悲しさ、彼女は簡単に受け止められ、投げられる。
間髪入れずに博士は彼女の腹を何度も踏みつける。

「か……はっ……!」

ミューズの口から唾が噴き出される。

「どうしたのかね。威勢のいいことを言っておきながら、その程度の実力しか出せないのかね」
「たあッ」

虚を突いて博士の足を掴んで捻り上げたミューズは、彼の勢いを利用して立ち上がる。
しかし博士は平然と起き上がる。

「ここからどう反撃するのか楽しみだね」
「見せてあげるわ。私なりのやり方を!」
「ほほう」
「おいでシリー!」

彼女はシの音符を司る精霊シリーを召喚し、モジューレに差し込んだ。

「シの音符のシャイニングメロディ!」

水色のビームがモジューレから放たれ博士に直撃。

「痛くも痒くもないが、それだけで君の攻撃は終わりかね」
「いいえ。この技の真の威力はここからよ!プリキュア・シャイニング・サークル!」
「何ッ」

ミューズが技名を言うと同時に彼女の四人の幻影が現れ、五芒星のような形で博士を取り囲んで拘束する。
博士の目は輝き、口元にはニヒルな笑みを浮かべた。

「フフ……中々やるではないか。では、私もそろそろ実力の片鱗をお見せするとしよう!」

Re: プリキュア・コア ( No.13 )
日時: 2016/11/15 21:24
名前: モンブラン博士 (ID: MuUNITQw)

モンブラン博士はその場で高速回転しながら上昇し、ミューズの拘束から強引に脱出する。
ミューズの幻影は消失し、ひとりに戻った。
博士は空中からゆっくりと降下し、ふわりと着地する。
「君の必殺技は全部で二つしかない。そのうちのひとつを破って見せた。君に残された切り札は残りひとつしかない」
音の女神のプリキュアは額に冷や汗を流し唇を噛みしめる。
自慢の技のひとつが破られてしまったために、早くも彼女の対抗手段は尽きようとしていた。
けれどここで諦めてしまっては仲間を取り返すことはできない。無謀だとわかっていても、博士に向かう自分自身を抑えることができないでいた。

「私の大切な仲間を……返してよーッ!」
「却下!」

泣きながら放った拳はふわりと避けられ、腹にこれでもかというほどの膝蹴りを食らう。
呻き声をあげて腹を押さえて後退するミューズだが、そのマゼンタ色の瞳は博士をとらえて離さない。

「感情的になるほど冷静さを失い、攻撃は大振りになりやすい。だから簡単に避けることができる」

表情こそにこやかだがその口調には一切の愛を感じさせないモンブラン博士は、最年少のプリキュアの顔面を何度も掌底で張っていく。

「ハハハハハハハ! まるで餅のように柔らかい肌だ。叩き甲斐がある!」

可愛らしいミューズの顔が次第に腫れ上がり血に染まっていくが、それを全く意に返すことなく博士は掌底の勢いを強く、そして早めていく。
今では彼女の身体はマットに崩れ落ちることもできず、空中で張り手の連打を受けるだけのサンドバックと化していた。
止めの一撃とばかりに見舞った掌底は真っ直ぐミューズの顔の正面に命中。勢いに流されるまま彼女の小柄な体躯は宙を舞い、リングロープをかすれることなく通り過ぎ、堅いセメントの廊下に激突した。

「なんだ、もう終わったのかね。少しは楽しませてくれると期待したのに」
「……まだ、終わってない……!」

ミューズは血だらけ、ボロボロになりながらもゆっくりと起き上がり、震える手でリングロープを掴んでリング内に入っていく。

「あれほどのダメージを受けてまだ闘う気力があるとは少し見なおしたよ」
「当たり前じゃない。私はあんたに勝って、メロディ達を助け出すんだから!」
「おとなしく負けを認めて、素顔を晒せばよいものを」

博士は既にフラフラの彼女に突進していき、蹴りを炸裂させた。
しかし、それは彼女の小さい両手に受け止められ未遂に終わる。
片足を掴まれても、博士は余っている右足で彼女の首筋を狙って回し蹴りを打ち込む。
だが、それも紙一重で避けられてしまう。
敵の足から手を離したミューズはロープに体を預けて反動で飛び上がると、素早く博士の両肩に足を引っかけ飛び乗った。
相手の頭上にいるために攻撃を食らうことはない。そこから彼のシルクハットを脱がせて、頭頂部にパンチや手刀を機関銃のように撃っていく。更に首を足の力で締め上げ、反り返って腕を固めていく。
首、腰、腕を同時に痛めつける恐怖の関節技を無意識に放った瞬間だった。

「劣勢からこれほど高度な関節技にまで持ち込むとは見事。だが、他の敵ならいざ知らず、私相手に通用すると思ったら大間違いだ」

博士は足の力を使って跳躍すると、極められている腕のクラッチから脱出。完全に体の自由を手にすると、ミューズの背後に回り、腰の辺りに手を伸ばしてクラッチするなり、声を張り上げた。

「モンブラン・スープレックス!」

綺麗な弧を描いてマットに頭部を激突されるミューズ。
彼がクラッチを放すとぐらりと体が傾いて、ついに撃沈。
そのまま目を開くことはなく、博士の勝利が決まった。

Re: プリキュア・コア ( No.14 )
日時: 2018/03/26 21:52
名前: 彩都 (ID: eso4ou16)  

 モンブラン博士がキュアミューズと戦い、勝利した後──私はそんな事を知らず、呑気に『プリキュア・コア』をいじいじと弄っていた。もうすぐ完成する、『あの者』の対しての、『武器』が完成する。この機械を作って、軽く一ヶ月以上は経過していた。まぁ、構想に数ヶ月、という時間を無視すれば、だが。自分はそんな事を思いながら、冷めた紅茶を口に運ぶ。ふむ、冷たいのに風味は消えていないし、味も消えていない、素晴らしいな、紅茶は。私は静かに溜息を吐いて、モンブラン博士に電話をした。
「……やぁ、博士君? 元気かい?」
「……まぁ、元気だよ。で、急にどうしたんだい?」
 そう言う彼に対し、自分は静かに発言する。
「今から、『ラストフール』計画を行おうと思ってね? あぁ、知らない? 『ラストフール』計画ってのは──」
「今、から? おいおい? 待ってくれよ? 流石に計画上早いと思うのだが……?」
「早くても良いんだよ、時間は有限なんだから?」
「そ、それはそうかもしれないが……あぁ、済まない、此方も言う事があった」
「何だ?」
 首を傾げて、博士の声を聞く。
「私は、『この計画を降りる』事にした、もう、やる事が無くなってきたからな?」
「……そうか」
 しょんぼりとした容姿で、自分は発言する。まぁ、もう契約は終了した、と考えればいい、また他の人物を選べば良いさ、自分はそう思いながら、『分かったよ、今迄有難う、博士』と呟いて、電話を切る。さぁ、次の計画、『ラストフール』計画に移動しよう……そんな事を思いながら、自分は、静かに、深呼吸をし、椅子に、座って、目を、閉じ、睡眠を、取った──

 そして幾許か経った時、自分は起きた。そして目の前にある巨大な機械──『プリキュア・コア』をふんだんに使用した特別な鎧だ──を見て、ほくそ笑む。
「あーあ、よくもこんな面白い機械を作ったなぁ、私は……よし、さっさと『ラストフール』計画に移行しないとなぁ? えーと、『ラストフール』計画のステップ1はっと……」
 自分はそんな事を言いながら、プリントを確認する、プリントにはちゃんと『ラストフール』計画と書いてあり、ステップも詳細に書かれていた。ふむ、我ながら素晴らしい作戦だ、後一週間、後一週間で計画は行われる、だから……『薬袋君も見て欲しかったなぁ』と思う、だが、当の本人薬袋君は私の隣には居ない、何故なら、薬袋君は『出張している』からだ──軽く一週間、否、軽く一週間以上の『出張』を──

Re: プリキュア・コア ( No.15 )
日時: 2018/05/05 23:36
名前: 彩都 (ID: jFPmKbnp)

 私こと、薬袋清新は黒いタイトスカートに、Yシャツという、結構ラフな格好をしていた。そして今居る場所は『アメリカ』の『ワシントン』である。何故『ワシントン』にいるのか? それは……『プリキュア・コア』を回収する事。アメリカの方にプリキュアがいる、という発言を聞きつけ、戸新さんの命を受け、自分は一週間以上もアメリカに滞在している。
「あぁ、いないなぁ……もう諦めよう」
 こういう時はすぐに諦めた方が良いのだ、経験上そうだったから。自分は静かに英語でタクシーに空港の場所を伝える。そして私は空港に向かった──

 まぁ、空港に着いて、話をすると、何とか帰国する事が可能だった、だが、チケットを買ったのは良いが、飛ぶ時間が軽く十二時間後で、とても暇だった。スマホを触ろうにも、電池は10%を切っている。これならちゃんと充電すれば良かった。
「はぁ……不運だな」
 そう呟いて、溜息を吐く。溜息を吐いても何も出ないし、逆に胸が重くなるだけだ。
「全く……何つーがせ情報を掴まされたんだか?」
 私は溜息を吐いて、頭を掻く。あぁ、本当に軽く二週間は滞在したんじゃないかって位アメリカ滞在は面白かった。時間が長く感じる程滞在出来たし……まぁ、あの戸新さんには感謝しないとね? 自分がそんな事を思っていると、とある事を思い出した。そういえば、私、何か投函した気が……? あ!! VRの奴、投函したんだった! 日付ギリギリに投函したけど、ギリギリ間に合っているよね? ってか、もう届いているかなぁ? 私はそんな事を思いながら、顎に手を置く。……はぁ、まぁ、『同居人』が手に取って、保管してくれていたら良いけれど……でも、当たった場合、時間の問題で行けないかも知れないしなぁ……あぁ、面倒だなぁ、『他の人は行けません』って書いているし、他の人に行って貰うのはアウトなんだよなぁ、あーあ、こんな事になるなら、ちゃんと有給を手に入れていれば良かった……今更思っても後悔後悔。私はそんな事を思いながら、はぁ、と溜息を吐いた、すると急に『ぐぅ』とお腹が鳴った。あっ……少し顔を赤らめて、自分は立ち上がって、ハンバーガーでも食べようか、と考え、その場で立って、ハンバーガー屋を探す──あぁ、腹が減っては戦は出来ぬ、では、今の現代戦は無いので、一体どんな言葉に変換されるだろうか? そんな事を思いながら、私は呑気に、自由に、匂いを嗅ぎながら、ハンバーガー屋を探した──ハンバーガー屋、見付かればいいなぁ、そんな事を考えながら、自分は進む──

Re: プリキュア・コア ( No.16 )
日時: 2018/05/06 23:32
名前: 彩都 (ID: Z/MkaSMy)

『殺人鬼 ラストフール』、その存在は日本全国に知れ渡っている。それは何故か? そんなモノは簡単だ、三年前のある日、『ラストフール』という存在は急遽生まれたのだから……

 三年前、熊本──
「…………」
 夜寒い中、静かに一点を見つめる少年がいた、そして少年は静かに動き出し、ひとりの男性に話しかける。少年は弾性に道を聞きに言ったようだ。そして路地裏へと案内してもらい、少年は隠していたナイフで、簡単に男性の首を掻っ切った、その攻撃、否、行動はたった一瞬、たった一刹那の速さで行われ、一気に血が噴出した。だが、少年は血が当たらない範囲に移動し、事なきを得た。そして少年は男性が持っていた本、『フールジャパン −日本は嘘吐きだ−』という本の表紙を見、少年は静かに呟いた。
「フール……そうだ、今度から『ラストフール』って名乗ろう、『最後の愚者』、中々に面白い名前だ」
 少年、基、『ラストフール』はそう呟いて、壁に男性の血で『ラストフール 推参!』と書いて、その場を去った──そんな事を思いながら、少年は青年と呼ばれる年齢になっていた。そして少年は殺人を繰り返す内に『殺人快楽』を得ていた。『殺人をしないと生きていけない』程のレベルの『殺人鬼』に、彼はなってしまった。
 少年は、それでも、『だから何だ?』と言った様子で、自身の『殺人快楽』を無視していた。そんなある日、自身の借りている家の『同居人』が一人の男性、戸新真空を紹介した事で少年の人生は転落する。だが、『少年が戸新真空に出会った事で人生が転落する』事は少年はまだ知らない──

「……はぁ、さっさと行こう」
 少年こと、『殺人鬼 ラストフール』はそう呟いて、手元のチケットを確認する、チケットには『玩枯堂院 無料チケット』と書いてあった。最近スイーツを食べていない気がする、『殺人鬼 ラストフール』はそう思いながら、『玩枯堂院』の方へと向かう。そして欠伸をした。その瞬間だった、背後から、急に、『レーザーのようなもの』が自身の心臓を貫いた事を感じた。そしてその直後に拳銃を発砲。幾ら肉体が異常でも、『文明の利器』には勝てない! 『殺人鬼 ラストフール』はそのまま心臓を貫かれて、倒れてしまう。
『殺人鬼 ラストフール』は自身を攻撃した存在の顔を確認する。その顔は『同居人』である『薬袋清新』が紹介した、『戸新真空』という男だった。
「やぁ、お久し振り? やっとこの機械で君を攻撃する事が出来たよ? ほら、前に君が言ったじゃないか? 『もしも戸新真空さんが世界の頂点に立ったら、自分を『プリキュア・コア』の力で消して下さいよ』って? だから、君と出会って、約三年間、この『プリキュア・コア』を弄って、『君に報復する』事が出来たよ? ほら? 君が馬鹿にした機械で殺されたんだぜ? 君は? 三年間も努力した甲斐があったよ!」
 そう言う戸新真空、『殺人鬼 ラストフール』は体の痛みを我慢しながら、立ち上がって、発言する。
「うっせぇ、このクズ野郎」
「人の夢を貶したのに何言ってんだこのクズは?」
 戸新真空はそう言って、再度『殺人鬼 ラストフール』に『プリキュア・コア』が入ったレーザーを放つ。何度も何度も何度も何度も。連射、連発、乱射、乱発、散乱。そして『殺人鬼 ラストフール』はいともあっさり全身から出血し、倒れた。これで……彼を倒した、我が武器で。戸新真空はそんな事を思いながら、『殺人鬼 ラストフール』の死体を背に、静かに研究所へと帰宅する──


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