二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- とても素敵な六月でした・メリュー[ボカロ曲解釈]
- 日時: 2017/11/23 11:41
- 名前: あめ (ID: aiwVW5fp)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1a/index.cgi?mode=view&no=11014
◯『メリュー』曲解釈。
○このスレッドは、eight様の『とても素敵な六月でした』『フラッシュバックアンビリエンス』を自分なりの解釈で、小説化しようと思い作ったものです。曲に対する解釈は人それぞれだと思うので、ここはこう思う! だったり、感想をいただけたら幸いです。一文だけでもすごく嬉しいです。
曲、すごく素敵なので、ぜひ聴いてみてください。
〇〇〇雨宮 おと という名前で、コメディライト作品でも作品をはじめました!覗いていただけたら嬉しいです! 上記URLから飛べます。
コメント、リクエストのボカロ曲待ってます^^
それでは。あめでした!
注意 少し過激な内容を含みます…!ニガテな方はブラウザバックお願いします!
- Re: とても素敵な六月でした[ボカロ曲解釈] ( No.5 )
- 日時: 2017/04/23 21:47
- 名前: あめ (ID: El07VYkm)
着替えて散歩に行こう、という話になった。
貴方が行きたいって言ったから、そうすることにした。
「真由、着替えた?」
「今着替え終わってたら神様かなんかでしょ」
今日は、何時もに比べれば寒い。最近は、じめじめとした暑い日が続いていたのだから、何か変な感じだ。それでも、貴方に買ってもらったワンピースを着たくて仕方なかった私は、ワンピースに袖を通す。
「ねえ、真由」
急に後ろから抱きすくめられ、私は一瞬驚いた。…貴方の指が身体をなぞっていく。その感覚に、神経が麻痺していくようだった。それは腰のラインを伝って、徐々に胸へと移動していく。
着かけたワンピースの下を貴方の指が這っていく。身体をすべて貴方に預け、私と貴方の身体がかさなる。
「_____あ」
小さく声を上げ、私は貴方の顔を見たくて、後ろを振り向いた。
そこにはいつもより少しだけ意地悪な今日の貴方が居て。
「そろそろ、散歩に行かなきゃ」
すっ…と手を抜き、何事もなかったかのように立ちあがる。
「そんな間抜けな顔すんなって」
…そんなに、変な顔だったのだろうか。
「ほら、行くんだろ」
「あ、待ってっ」
慌ててワンピースを着て、貴方を追いかけた。
- Re: とても素敵な六月でした[ボカロ曲解釈] ( No.6 )
- 日時: 2017/04/24 19:23
- 名前: あめ (ID: 2WH8DHxb)
「今日も、お前いんのか」
「わんちゃん、おいで」
いわゆる、雑種、なのだろうか。
いつもこのアパートの公共の玄関に座っている犬は、そのようだった。
「こいつ、真由のこと好きだよな」
「なに嫉妬?」
「うん嫉妬」
その犬は散歩にでる時はだいたい一瞬に連れて行く。というか、ついてくる。
今日だって、声をかければ私の腕の中に入ってきた。
「かわいい、すき」
「俺は」
ううーん、と唸ってみせれば、ちくしょう、と貴方は悔しそうに笑った。
「この子、貴方のことだって好きじゃない」
「そうだけどー」
犬は空気を読んだように、貴方にくーん、と鼻を鳴らした。
「それにしても、静かだね」
私は小さく呟く。
住宅地には人ひとり歩いていなかった。
早い時間だから仕方のないことではあるが。
田舎って感じがするのだ。
犬を下ろしてやると、ちょこちょこと私たちの後をついてきた。
それがとても愛らしい。
お腹が空くだろうから、袋に小分けしたドックフードをポケットに忍ばせてある。
だけど、いつもこの子は必死に食べる。
迷子犬なのだ。
「可哀想に」
「お前と俺がいるじゃんか」
「そうだね」
いつもの曲がり角。いつもの電信柱。
抜ければ、ブランコが2つの公園に出た。
私はそこに腰掛けて、足を揺らした。
隣に貴方が座る。
これも日課。犬は、その間少し離れた場所で、草の匂いを嗅いでいる。
「俺のこと、好き?」
「もちろん、愛してる」
その言葉に嘘はない。
「私のことは?」
「好き。愛してる」
嘘は、ない。
これすらも、日課。
確かめ合わなければ、私は生きれない。
それは、きっと、貴方も同じ。
不安定な言葉でしか確かめ合えない私たち。
その言葉が嘘なのか、本当か。
自分と貴方を信じるしか、ない。
空は、悲しいほど綺麗だった。
カーンカーン、と踏切の音が遠くでなっている。
「電車か」
「うん」
公園の柵に手をかけ、穴から遠くを覗く。
「見えないなあ」
「遠くだから」
「そうだけど…」
いつのまにか犬もそばにやってきて、吠えてみせる。
「わんちゃんも見たいの?」
抱っこすれば鳴くのを止め、私のくちを舐めようとしているようだった。
- Re: とても素敵な六月でした[ボカロ曲解釈] ( No.7 )
- 日時: 2017/04/24 21:15
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
返信ありがとうございます!
では、お言葉に甘えてリクさせてもらいます。
40mPの「妄想スケッチ」をお願いします!!
無理でしたら、断ってくれても結構ですよ
- Re: とても素敵な六月でした[ボカロ曲解釈] ( No.8 )
- 日時: 2017/04/25 07:30
- 名前: あめ (ID: tWnn3O3I)
>>ボーカルロイド様
了解です!リクエストありがとうございます!!
次にやります!
- Re: とても素敵な六月でした[ボカロ曲解釈] ( No.9 )
- 日時: 2017/04/28 19:17
- 名前: あめ (ID: y9FxUFsG)
そして時がながれた。
幸せだった。すごく幸せな日々だった。
こんなに幸せでいいのかと思った。
だから、罰が当たったのかも知れない。
いつからだろう。
_____貴方が、帰ってこなくなったのは。
「颯太…会いたい…会いたいよ…」
思い出す度、苦しくて、切なくて。
私の事なんて、好きじゃ無かったの。
始めから嘘だったの。
あの日、私を愛してるって言ったのは?
私を抱いてくれたのは?
「初めから、好きなんてっ…言わないでよっ」
_______あの日々は、何だったの。
私は、何だったの。
「どこにも、いないの…?」
どうして。
答えて。
教えて。
「なん…でっ…!」
溢れた涙は、絨毯を、濡らした。
引き裂かれた想いが、裏切られた苦しみが、
棘となって刺さる。
「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁっ…」
一緒に寝た布団が。
あのワンピースが。
子犬が。
散歩のときの電柱が。曲がり角が。公園が。
ブランコが。貴方が_____
全て。
憎いの。
「うあっ…ああっ…やだぁ…そう…たっ」
テーブルの上を私の心のようにぐちゃぐちゃにして、ごちゃ混ぜにして、投げる。
投げる。
物が壊れても、どんなに壊れても、どうだっていい。
「あはっ…あははっ…」
ぐちゃぐちゃに、ぼろぼろに、汚く、汚くただひたすらに壊す。
あの楽しかった日々を。
あの日に咲いた私を、
こわす。
「ああ…ああ…ああっ」
もう疲れてしまった。草臥れてしまった。
死にたくても、死んじゃ駄目だと人は言う。
そんな偽善ふりかざしたって。
貴方もそういうでしょ。死んじゃだめって言うんでしょ。
___世の道徳なんてくそくらえだ。
「あははっ…はっ…は…あ」
私の手は、血まみれ。
「くすりい…」
ああ…薬が欲しいの。
- [x] 誰か、私の心を直して。
- [x] ねえ直して。元どおりにして。
- [x] 貴方。貴方が。
「くっ…くすりっ」
ぐちゃぐちゃの中から薬を見つけた。
何粒かをまとめて飲んだ。
「うっ…くあっ…」
苦しさは治らない。
こんな苦しみから解放されたい。
解放…?
そう。解放されればいいのよ。
あるじゃない。
解放される方法。
いい案。
貴方もきっと本心では、そう思うでしょう?
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