二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 6つの光とwhite
- 日時: 2017/08/26 17:43
- 名前: 白 (ID: YUWytwmT)
こんにちは!
(おはよう?こんばんは?…どっちでもいいですね←)
初めて六つ子の小説に挑戦することにしました!
きっと、
「駄作」「駄文」「こいつバカ?」の三拍子
だと思いますが!
どうか暖かい目で見守ってやってください。
※おそ松寄になると思います!
- Re: 6つの光とwhite ( No.20 )
- 日時: 2017/08/30 16:17
- 名前: 白 (ID: R6.ghtp2)
「——ご馳走さまでした」
そう言って手を合わせたのを見届けたあと、鈴音は6人の格好を見た
六つ子は、
オークションの時と同じ格好だった
売られる直前まで殴られていたのか擦り切れている服、所々赤黒く汚れている部分もある
——こんな格好じゃ落ち着かないよね
「…今日、せっかくだから必要なもの買いにいかない?」
お腹いっぱいになり、余韻に浸ってた六つ子達に提案した鈴音は期待も込めた眼差しで見つめた
「無理強いはしないからさ、よかったらどうかなって…」
否定の言葉に身構えていたが返ってきたのは肯定だった
「…わかりました(まだ不安はあるけど少しは信じてもいいよな…?)」
「(ご飯の威力ってすごいんだ…)」
おそ松の言葉にそんな考えを巡らせながらも
「じゃあ、車用意してもらうから少し待ってて」
そう言って席を立った
- Re: 6つの光とwhite ( No.21 )
- 日時: 2017/08/30 22:04
- 名前: 白 (ID: oN2/eHcw)
——リビングでの会話から数十分後
鈴音と六つ子は車に揺られていた
「(…き、きまずい、何を話せばいいんだ…っ!?いや、店についたら多少は話せるよな…?)」
内心どもりまくっている鈴音をよそに
車は店の前に止まった
「——じゃあ行こうか」
冷静な雰囲気を装いつつ内心不安気な鈴音は車から降りると6人にも降りるよう促した
〜
そして服や小物、雑貨等が揃ってある店に足を踏み入れた
店の中はアンティーク調でどこか安心する雰囲気があるのに所々に使われた宝石が品のある輝きを放ち華やかさも保っていた
「あたしは向こうにいるから…必要そうなものがあったら自由に買って大丈夫だから(やっぱりあたしがいたら少し気まずいよね…)」
鈴音はそう言うと、奥の方へと姿を消した
一方、残された六つ子は…
「…え、てことは好きなもの買っていいってことになるわけ?」
「恐らくそういうことなんじゃないのか…?」
「じゃあ、取り敢えず歯ブラシとか服とか…」
「…なんか、思ってた奴とは、違う……」
「優しいっスよね、!」
「…う、うん、ご飯も美味しかったし…」
「まっ、取り敢えずは様子見だなー。それより、早くなにか探そうぜ!」
徐々に変わってくる鈴音への思いに複雑な気持ちを抱えて取り敢えずは必要なものを探すことに集中した
- Re: 6つの光とwhite ( No.22 )
- 日時: 2017/08/30 22:27
- 名前: 白 (ID: oN2/eHcw)
鈴音side
六つ子達が案外楽しそうに商品を手に取っているのを遠巻きに、自分の手元にあるものへ目をおとした
「……せっかくだから何か6人に買ってあげよう」
我ながらなかなか良いものを見つけたのではないかと思い、フッと笑うと会計をするため店員を呼んだ
————
「無事に必要なものを揃えることができてよかった」
あの後、買い物を済ませたあたし達は
荷物を家に届けてもらうように伝えて
街中を歩いていた
あたしの声に顔をあげた6人は
「ありがとうございました」と幾分か綻んだ顔で言ってくれた
特に、トド松君はなんだか嬉しそうだった
「(お買い物、好きなのか…?)」
少しずつ、6人のことが知れて来ている気がして
思わず緩む口元を隠しつつ
「そうだ、ここの近くに美味しいカフェがあるんだ…お昼御飯がてらに食べていこう?」
とくに嫌がる素振りはなかったため
あたしはカフェへと足を進めた
——数分後
「…ぁー、少し混んでるなぁ」
今日はお祭りか?!なんて言いたくなるほど賑わった路地を見て「…これは進めそうにないなぁ」と呟き近道を使うことにした
「ごめんね、混んでるみたいだから近道を使って行こうか」
そして事は起きた
「…あっれぇ〜?こんなところで良いもん見つけちゃったぁ〜」
声の方へ顔を向けるとそこには柄の悪そうな男が7人ほど立っていた
——しまったっ、
明るく、人で賑わっていた街中とはちがい薄暗く人通りのない路地裏は人さらいにもってこいな場所だった
- Re: 6つの光とwhite ( No.23 )
- 日時: 2017/09/01 16:53
- 名前: 白 (ID: zbxAunUZ)
——ジャリッ
砂を踏みしめる音が聞こえる
それは近づいてくる男達のものだったのか、
それとも逃げようと体制を整えた鈴音達だったのか
「ん〜?上玉と…同じ顔が、6つ?」
「すげぇ〜、あれだろ?六つ子ってやつ!」
「売ったら相当な金になるじゃん」
「じゃあ予定変更だなぁ〜♪そいつらは売り払って、そこの上玉はまわそうぜ」
「賛成〜♪」
グッと眉を寄せ目を細めた鈴音は
チラリと後ろを見た
「……(今までのことがあるんだ、やっぱり怖いよな…)」
スッと後ろへ身を引くと近くにいたおそ松の耳へ口を寄せた
「…——あたしが合図したら元来た道を走って」
「は?どういう……」
ボソッと早口に伝えるとおそ松の声を遮って鈴音は前へと出た
「お?もしかしてそこのおじょーさんは乗り気な感じ?」
「ハハッ、そんな女は嫌いじゃねぇぜ!さっさとこっちに来いよ」
そんな男達を一瞥した鈴音は隣を見た
そこには高く積み上げられた木の箱
中にはビンビールが入ってある
スッと一本手に取ると……
「お?もしかして一杯やってくれるわけ?しかも、盗んでするなんてねぇ」
「おもしろいおじょーさんだ」
そう言って下品に笑う男達に向かって大きく振りかぶり…、
一気に投げつけた
——ガシャァッン
「いっ、…!?この、アマァッ!!」
「今のうちに!!」
割れて出てきた液体、破片などで動けない男達を見て鈴音は叫んだ
六つ子達は戸惑いながらもおそ松を筆頭に元来た道を走り出した
それを見て鈴音も逃げようと鬼気迫る男達の足元にガシャァンと木の箱を倒して踵を返した
- Re: 6つの光とwhite ( No.24 )
- 日時: 2017/09/02 18:56
- 名前: 白 (ID: fQORg6cj)
——ハァッ、ハァ、
6人になんとか追い付いた鈴音は
そのまま一緒に街の中を走った
暫く走り続け体力の限界が近づいてくるのを感じた7人は走るのをやめ、息をついた
「ハァ、ハァ、さ、さすがにここまで来たら追いかけてこないよね…っ、」
鈴音はそう言って呼吸を整えてると
ふいに一松が鈴音に疑わしそうな目線を向けた
「…なんで、あんなこと、したわけ…?」
「……あんな、こと?」
まだ呼吸が整ってなかったのか息が切れ切れだったが、一度深呼吸をして一松は鈴音に向き直った
「……さっきの、俺たちを置いてさっさと逃げればよかっただろ…、なんでわざわざ危険な真似して、助けたわけ…?」
それは六つ子全員の疑問だった
——俺達は金で買われただけだろ?それに、特別何かしたわけでもない。ここで自分の身をもってでも俺達を守ろうとしたのは何故だ…?
「………そんなの、」
鈴音はスッと六つ子を見据えると
「貴方達はあたしの大切な家族だからに決まってる。」
「……は?家族…?」
意味がわからない、というように
六つ子は鈴音を見た
「……たしかに、あたしは貴方達をお金で買った。家族と言っても血の繋がりがあるわけでもない…、でも、それでも、貴方達を買ったからにはちゃんと傍で守っていきたいんだ…。それが、貴方達を買ったときにつけたけじめ、傍で貴方達を家族として守っていこうと決めたの」
そう言って、鈴音は力強い眼差しで
六つ子を見つめた
その言葉に6人は店で感じた複雑な気持ちがわかった。怖かったのだ。人を信じて、また、裏切られるのが…
それでも、優しく接してくる鈴音に心が暖かくなるのを感じた自分達の感情がわからなかったのだ…
そして、6人は心を決めた
——この人なら、きっと…
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