二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- テイルズオブメロディーア
- 日時: 2018/02/11 18:27
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
偶然会った人物とはもしかすると必然的出会いだったら…。
旅に出ることが、戦うことが必然的だったら…。
first. 出会いは始まりのスタートライン
1.少女は出会う >>01
2.魔術師エルフ >>02
3.氷結のカテラ >>03
4.向かう先は情報屋 >>04
5.情報屋、ダール >>05
6.プリンセス・ローザ >>06
7.青年の過去 >>07
8.四人目の仲間 >>08
9.エレメンツ >>09
10.考えすぎた前世 >>10
キャラ紹介 >>11-12
second. 次へステップアップ
11.連れていかれた少年 >>13
12.倒れる少年、助けた少女 >>14
13.レイダ参戦 >>15
14.敵の狙い >>16
15.パラドスvsイーズ >>17
16.パラドスの覚悟 >>18
17.
- Re: テイルズオブメロディーア ( No.14 )
- 日時: 2018/02/11 14:11
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
不敵な笑みを浮かべながらリデットはダルクの前に立った。
「やっぱりお前がいねえと物足りねえよ。だが、やっとやりたかったことができるな」
「予想はできるがとりあえず聞く。一体、何のことだ?」
ダルクは剣の柄に手をかけた。
「そりゃあ…お前と戦うことに決まってんだろ!!」
リデットは跳躍し電気を纏った鉤爪でダルクを切り裂こうとする。
それを軽々とダルクは後ろへ避け剣を抜いた。
「全く厄介な奴に目を付けられたな俺は…」
ダルクとリデットは同時に踏み込みぶつかる。
「——妖刀の極意・線」
「ッ!?」
ダルクの剣の刃が黒く輝きその光が一本の鎖になりリデットの身体に巻き付く。
そのままダルクは柄を握りリデットを投げ飛ばす。
「随分と隙だらけになったなぁ、ダルク!!」
「しまっ———ガハッ!!」
鉤爪のない左腕に電気を纏いダルクに拳をぶつける。
何バウンドかし、体を引きずりながらダルクはそこに仰向けで倒れた。
「(…すまないなステラ——)」
■
足場の悪い道を三人は走り目的地を目指していた。
「ッ!ねぇあそこ…」
近くの木に一人のエルフの少女が倒れていた。
酷い傷を負っていた。
「…ッ貴方、たちは…」
「あ、動かないでください。治しますから」
少女を横にさせアリアは傷を癒していく。
「あのありがとうございます…」
「気にしないでください。貴方はなぜここに?何かされたのですか?」
アリアの問いかけに少女は俯きながら話し始める。
「私はスイコと言います。脱走して来たんですエレメンツから…私はあまり人を殺すことは
できないから捨てられてしまって…」
「ひっどい話だな。許せないぜ」
「あ、なら仲間になってよスイコ!」
全員が「え?」とステラの顔を見た。
「いいじゃん別に…ここから真っすぐ行くと情報屋さんがあるの、あそこの店主の
ダールさんのところにいてくれれば私たち絶対行くからね!」
ステラは先を急いだ。
- Re: テイルズオブメロディーア ( No.15 )
- 日時: 2018/02/11 15:47
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
古ぼけたテントの中に三人は入っていった。
「…戦った跡があるな」
ルイドは屈み赤い液体に触れた。
「結構最近みたいだね…もしかして!」
「えぇ急ぎましょう!もしかすると…」
バチバチッという電気の走る音がして三人はそれぞれ後ろへ避けた。
「へぇ、流石ダルクが目を付けただけはあるな」
「ダルク!?ダルクはどこにいるの!!?まさか…」
「俺が殺した、そう考えてんのか?まぁケガはさせちまったな」
「…本当に戦いは避けれそうもないですね…」
だが時は遅かった。
空を切り雷が三人に落ちた。
だが激痛は走らない。
もちろんアリアが魔法を使ったわけでもない。
「なっ!?」
「え?…これ…」
周りにドーム状にエメラルドグリーンに光るバリアが張られていた。
いやバリアではなかった。
「ここで合っていたみたいだな」
後ろを振り返ると手袋を外し鉱石の両腕を露わにしたレイダがいた。
「レイダさん!?なぜここに…」
「…ダールがステラたちのサポートをしろと言ってきたから来たまでだ…お前が
リデットか?」
地面につけていた右腕を地面から話すとドーム状に張られた鉱石が消える。
「…アンタもバケモノなんだな」
「間違っちゃいない。だがバケモノと言われただけでそっち側に付いたお前よりかは
マシなバケモノだ…ステラたちは先に行け、逃げ道はちゃんと作ってある」
ステラたちが先に行ったことを確認しリデットの方を向いた。
物珍しそうに彼はレイダの両腕を見ていた。
「見たことあるな、体の一部が鉱石で出来てる種族…確かエルツってヤツか」
「親父がエルツってだけだ…」
レイダは一息つき話をつづけた。
「俺は戦うつもりはない、だがこれだけは伝えておく。お前はステラに助けられる」
「あ?」
レイダの姿が闇の中に消えた。
- Re: テイルズオブメロディーア ( No.16 )
- 日時: 2018/02/11 16:51
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
無事にダルクを奪還し微かな緑の光を目印に森を走っていく。
「…ここ、どこでしょうか?」
「おい、中に入れ」
どうやら町の裏に来ていたらしい。
ダールに言われて中に入っていく。
■
「…ッ…ここ、は…」
「よかったアリアさんと二人がかりで二人手当てしたので治るのにそこまで時間はかからなかった
みたいですね」
「ッ!?スイコ、なんでここにいる!?」
「逃げてきたんですよ…でも良かったです貴方が生きていて…」
アリアたちも中に入りダルクは半身を起こした。
「全く一人で乗り込むなよダルク」
「そうですよ」
沈黙が流れる。
「それよりも、奴らは四つの神玉を狙ってることが分かった」
その場にいたレイダは目を細めた。
「神玉…て何?」
「神玉は火、水、木、三属性がある。その門番的な存在はここらではつい最近差別が消えた
種族、カシマールだ。で、神玉が解放されれば天変地異が起こると言われている」
レイダの説明に納得する。
「この近くには木の神玉があるんだがどうやらカシマールがダークサイドに堕ちたらしい」
「ダークサイド?」
「奴らは差別を長い間受けていた。そのため人族をやめた者がいる、そういう奴らを
ダークサイドと呼ぶ」
説明が終わると同時に扉が開く音がし扉の方に向かった。
そこには血塗れになり虫の息になっている青年が立っていた。
青い髪をした青年の額には金色の角があった。
「カシマールか…大丈夫か?アリア、スイコ、手当てしてやってくれ」
二人が手当てするとすぐに傷が消え青年は頭を下げた。
「すまない急に入ってきてしまって…」
「気にするな、それよりお前、カシマールか?」
「あ、あぁ俺はパラドスだ…」
「パラドスさん、何があったか教えてください」
- Re: テイルズオブメロディーア ( No.17 )
- 日時: 2018/02/11 17:27
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「…やっぱりカシマールたちは暴走を始めていたか」
「…エレメンツの奴らに何かされたんだ」
パラドスは拳を握った。
「エレメンツ…烈火のハイデだ」
「なら早く助けに行こうよ!ついでにハイデって人から神玉も守る!」
ステラが立ち上がりパラドスに手を差し伸べる。
「だから手を貸して、パラドス」
「‥‥あぁ、よろしく頼む」
ステラたちは外に出て話で聞いた祠まで向かう。
■
木の陰から身を乗り出す。
「…もしかしてあそこにいるのがパラドスの仲間?」
そこには青白い肌、大きな角を持った青年が目を閉じて立っていた。
青年は目を開きこちらを睨む。
「…イーズ」
「ここに隠れてても仕方ねえし行こうぜ。取り返しのつかねえことになる」
ルイドに言われ全員が前に出るとイーズもこちらを睨んでくる。
「パラドス…」
「イーズ、お前を止めに来た」
パラドスは刀を抜刀し構えた。
イーズはニヤリと笑い短剣を手に持った。
同時にぶつかり顎合いになる。
「イーズ、俺とお前の仕事は人間が生きるために必要な神玉を守ることのはずだろ!?
なんでエレメンツの味方になったんだよ!!なんでダークサイドに堕ちた!!」
「…使わないのか?異形化…」
「ッ…」
イーズは短剣を手放しパラドスの両手首を捕らえた。
無防備になったパラドスの腹に膝蹴りを喰らわす。
「ガっ!!?」
怯んだパラドスの首を捕らえ掴んだ腕に力を入れる。
「パラドス!ッ!!」
止めに入ろうとしたステラをアリアが制止した。
そのままパラドスは地面に叩きつけられる。
- Re: テイルズオブメロディーア ( No.18 )
- 日時: 2018/02/11 18:22
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
全身に激痛が走りさらに首を絞める力が強くなる。
イーズは今までにないほど高揚していた。
「早く…早く見せろよ!お前の異形化を!でないと死んじまうぞ?あの人間と一緒にな!!」
「…使う、訳には…「なら死ね!!」ガハぁッ!!?」
上から下に拳が振り下ろされ吐き出した血はイーズの顔に掛かる。
「〜〜ッ!!分かった、望み通り——」
パラドスの角が段々と大きくなり肌が青白くなっていく。
その様子を見たイーズはさらに高揚し力を強くした。
「ハハハハッ!!そうだ、これだ!!俺はずっと知りたかったんだ!お前の本気がぁ!!
お前を倒せば俺が最————ッ!?」
腹に異変を感じイーズはゆっくりと目線を下へ動かす。
そこにはパラドスの拳がめり込んでいた。
それに気づいたのと同時に数十m離れた岩に体をめり込ませた。
「ケホッ、いつからそんな戦闘狂になったんだよ…イーズ」
イーズの異形化は地面に倒れたのと同時に解け元の人間の姿に戻った。
パラドスの姿も元の姿に戻り、気絶したイーズをよそにステラの方を向いた。
「…急ごう、エレメンツに神玉を解放される前に…」
「いいのか?そいつをほっといて…」
「あぁ」
■
ハイデとラディルはステラたちと少し離れた場所にいた。
「この近くに神玉があるみたいだね」
「みたいだな…ッ、ラディル先に行っててくれ」
ハイデはラディルにそう言って踵を返した。
ラディルは首を傾げるも先へ進んだ。
そしてハイデとステラたちは対峙した。
「エレメンツ!?」
「出会って早々悪いが…死んでもらうぞ」
ハイデの双剣に赤い炎が燃え上がっていた。
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