二次創作小説(新・総合)
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- フレンズと日常とガンプラバトル
- 日時: 2020/02/29 00:50
- 名前: 生ブスカジ (ID: rMeeZFi3)
新シリーズをやると言いながら壮大にパスワードを忘れたので仕切り直し
応募してくださった皆様、申し訳ございませんでした。
というわけでこっちで再開します。後タイトル変えました。
世界観
ビルドダイバーズ+ガンブレ3+けもフレな感じ。
原点のガンダムシリーズのキャラクターもこの世界にいます。
独自設定多数あり。
登場人物紹介
かばんちゃん サーバルちゃん
都会な場所で二人で生活中。
普段は近所のカフェでバイト。
いつも仲良し。
使用機体はEz-8JP
ともえちゃん
フォース「友の輪」のリーダー
かばんちゃんたちのお隣さん。
使用機体は専用カラーのFAZZ
黒かばん
ともえちゃんの同居人。実はセルリアン。
最近ガンプラバトルより株に嵌り気味。
使用機体はクシャトリヤexe
ライガー
いつものあいつ。
ネコ科か疑うレベルで運動音痴。丸い。
甘い物に目がなく、割と小物。でもやるときはやる。
大きな謎を秘めているが自覚無。
使用機体はパーフェクトサイコゲーマルク
みしろ
多分ふくろうのフレンズ。
プロのビルダーで、他人の注文通りに機体をカスタムして売る商売で生計を立てている。
よく某魔王の横にいる奴っぽい口振りになる。
ライガーちゃんと話してると特に。
実は妹が一時期いたらしいけど?
NB博士
作者本人。一言で悪人。かばんちゃんを特別視しているが?
全ての準備が整ったため、野望に向けて動き出した。
使用機体はペンタブラックカラーのエレゴレラ。
謎の少年
謎のzzガンダムを操るダイバー。
その正体はNB博士がかばんちゃんを模して作った木偶人形。
謎の猫
謎のユニコーンのカスタム機を操るダイバー。
殆ど活躍しないまま、部品にされてしまった。
謎の鳥
正体はみしろと共に生み出された片割れ。
NB博士を妄信している。
計画の全てを守る為、謎のビーストと融合。
ハシュマル擬の身となり、ごこくを包囲していた艦隊を
壊滅させた。
謎のビースト
ごこくちほーの廃墟で存在を確認された謎のビースト。
身体の殆どが「バルバトス」と融合しており、元は何の生き物だったかは分からない。
廃墟の装置を起動するためにその身をささげた。
その亡骸は後にパーツとして使われてしまう。
- Re: フレンズと日常とガンプラバトル ( No.16 )
- 日時: 2020/01/26 02:29
- 名前: 生ブスカジ (ID: AtgNBmF5)
そんなパークの緊急事態も梅雨知らず。
GBNはGBNで大変なお祭り騒ぎになっていた。
曰く 誰もクリアできないミッションが有ると。
曰く そのミッションはリアルだと。
曰く そのミッションがクリアされるとゲームのサービスが終わるだの。
只の噂でしか無かったその話は人から人へ、けものからけものへと伝わる内にとんでも無い物と化していた。
明かに嘘っぽい。されど火のない所に煙は立たぬ。
実態をこの段階で知る者は誰も居なかった。
GBN 素材採取エリア 森林地帯奥地
ライガー「…本当にあった。」
ライガーが見つめる先には、古びた扉の付いた大木があった。
ロビーの噂で、例のとんでも無いミッションは木に付いている扉から入れると。
まさか本当にあるとは。
ライガーはそのまま扉を開け…開かない。
鍵穴らしいものは無い。が、何か文字が書かれているのを見つける。かなり擦れていて、全く読めない。
ライガーは迷った挙、扉を物理的にこじ開けるべく、MSを呼び出せる場所を探そうとして、歩き出そうとして。
「 」
それは当人にも分からない。
独り言気味に呟いて、直ぐ消えた言葉。
しかしそれは、何かをもたらした。
扉が開いた。
ライガーは迷わず、そのまま扉に入ってしまった。
その瞬間、全てが始まった。
始まってはいけない何かの。
- Re: フレンズと日常とガンプラバトル ( No.17 )
- 日時: 2020/01/28 19:13
- 名前: 生ブスカジ (ID: AtgNBmF5)
ともえちゃん「おかしいな。何でライガーちゃん出ないんだろ?」
イエイヌ「ログインしてるから、通話可能な筈なんですけどね。ここまで出ないって異常です。」
ロードランナー「寝落ちしたとか、或いはめちゃくちゃムズイ所に行って会話の余裕ないとか?」
黒かばん「…一定時間何もアクションを起こさなければ勝手にログアウトしまス。ライガーの機体特性から考えて、そんな状況に陥ったらここまで粘れませン。」
ともえちゃん「…だよねえ。」
フォースメンバーの心配も梅雨知らず。
ライガー「……あ!?」
MSを呼び出せる所なんて何処にも無かったのに、気がつけば自分は自分の機体に乗っていた。
慌てて操縦桿を動かし、引き金を引きまくるが、機体はなんらアクションを返さない。
腕の一本も動かない。ビームの一発も撃てない。
動かせるのはメインカメラだけの様だ。
辺りを見渡すと、どうやら自分は暗闇の中をゆっくり落ちて行っているらしい。
自由落下より圧倒的に遅く、まるで見えないパラシュートがつけられているに等しい状態。
周りの空間は、只々暗黒。
何一つ無い。
怖くなったライガーはログアウトしようとして、気付いた。
メニュー画面が開けない。
ログアウトは愚か、フォースメンバーにメールを送ったり、自宅に電話を掛けたり、運営に相談したりといった全てが出来ないことに。
落下し続けて、もう何時間経っただろうか。
メニュー画面が開けない為、正確な時間は分からない。
機体の高度計は-30000mを指していた。
その時から、周りの空間がおかしくなり始めていた。
ひたすらな暗黒に、セルリアンの目玉がポツポツと現れた始めた。
だからといって何かしてくるわけでも無い。
ひたすら落ちていくだけだ。
GBN喫茶店のポッドベースで気を失っていたライガーが病院に運ばれたのは、その頃だった。
- Re: フレンズと日常とガンプラバトル ( No.18 )
- 日時: 2020/01/28 23:53
- 名前: 生ブスカジ (ID: AtgNBmF5)
で、ライガーちゃんは大丈夫なの!?
ともえちゃんが心配そうに叫ぶ。
ドクター「只気を失っているだけです。しかしこれは…」
ともえちゃん「これって?」
ドクター「GBNをプレイ中に倒れて…意識がそのまま戻らなかったという事例が過去に二回あるんです。」
ともえちゃん「ええ!」
イエイヌ「どういう事!?」
ドクター「…半年前、相次いで二人のAランクダイバーがプレイ中に意識を失って、そのまま戻らなかったという事があったんです。」
ともえちゃん「今その人たちは!?」
ドクター「外国の専門機関に預けられたらしいのですが…」
ともえちゃん「……」
ppp…ppp…
ドクター「すまん、また緊急電話が…は!?自宅でGBNプレイ中に昏睡!?名前は…かばん?」
ともえちゃん イエイヌ「!?」
パーク?
???「起きろなのです。」
???「いくらなんでも寝過ぎです」
かばん「…?あれ?コノハさんにミミさん?」
コノハ「…かばん?」
かばん「え?僕、確か消耗品を買いに行って…そこで赤いパネルを押して…」
ミミ「博士、僕なんて最近使ってませんけどどうしたんですか?」
かばん「えーと、あ!サーバルちゃんは?」
コノハ「サーバルなら昨日見送ったばかりじゃないですか。」
ミミ「今日のかばん何か変です。」
かばん「(どうして?何にも噛み合わない。それにここは何処?どうしてメニュー画面が開けないんだろ?)」
コノハ「全く、今日は忙しいのです。アライグマの奴が山の麓で巨大なロボットを見つけただの訪ねてきて、今度はかb-」
ミミ「!? かばん、どうしたのです!?」
かばんちゃん「その山の麓って、今行けますか?」
- Re: フレンズと日常とガンプラバトル ( No.19 )
- 日時: 2020/01/30 03:20
- 名前: 生ブスカジ (ID: viAVUXrt)
その後は本人も覚えていない。
まるで誘われる様に、踊らされている様に、この場所にやってきた。
あの山の麓。 そこにかばんの機体が鎮座していた。
もうかばんにはここが現実なのかゲームなのか、もうわからなかった。
今かばんちゃんの頭の中は、この空間から出て、サーバルちゃんの待っている場所に帰る事だけだった。
そして機体に乗り込もうと、機体の表面に手を触れて、そこでかばんちゃんの意識は途切れた。
まるで黒闇に吸い込まれた様に。
ゴスンと思い音を立てて着陸する。
深度666666m
気味の悪い、狙ってやったとしか思えない数字にライガーは何かを感じていた。
その時、急に目の前の空間の一部がスッと透けて道が現れる。
何も操作していないのにも関わらず、機体は滑る様に奥に奥に進んで行く。
さっきまで、落ちていくときの無音と違い、此処は音と、奇妙な映像でごった返していた。
波の音
誰かの悲鳴
何かの肉を切る音
金属の軋む音
ロケットエンジン
クッキーを食べる音
そんな音に合わせて横の壁に映像が流れる。
地球そっくりの星が何度も何度も昼と夜を繰り返し、最後は何処からか飛んできた口にばっくり食べられる。
そして辿り着いた。
血の色の水晶でできた巨大なホール。
その真ん中に椅子が一つ。
見た目でわかる、種も仕掛けもない、自分が座れば壊れてしまいそうな細いラインの椅子。途轍もなく豪華な装飾がなされた椅子。
まるで……
そこまで考えた所で、急にその椅子の横に人が現れる。
NB博士その人だ。
side NB博士
ようやく全ての部品が揃った。
もう私達は、進歩しなくていい。
もう私達は、暑い昼を進まなくて良い。
もう私達は、寒い夜を超えなくて良い。
もう私達は、戦争をしなくていい。
もう私達は、アレに星を壊されないで済む
これから永遠の夜明けと黄昏を手に入れられるのだから。
かばんの意識が途切れたその時、ごこく地下の件のビーストは、ある行動を行った。
廃墟の奥深い場所、そこにある、ある装置を自らの命と引き換えに起動したのだ。
その瞬間、ジャパリパーク全域に小規模な地震が起きた。
- Re: フレンズと日常とガンプラバトル ( No.20 )
- 日時: 2020/02/03 00:03
- 名前: 生ブスカジ (ID: SsbgW4eU)
パーク管轄センター
「状況はどうなってる!?」
「ごこくのサンドスター濃度が天文学的数字で上昇しています!電波干渉が酷く、内部解析は一切不能です!」
「現地のゲスト、飼育員、フレンズ、全て連絡途絶!LBコントロールシステムも反応無しです!」
「他のエリアのセルリアン、全てごこくに目掛けて移動中!」
みしろ「…こんなありきたりな盗聴プログラムで聞いてしまえるって、相当焦ってるな。まあ、向こうも一緒か。」
みしろはある四人にメールを出すと、件の場所に向かった。
駅前の古びたアパート。
その三階の一番奥、ライガーの住んでいる場所。
見舞いついでにこっそり持ってきた合鍵で部屋の中に入る。
しっかり片付けられた、少女趣味のグッズが疎に置いてある部屋。
半開きのカーテンから漏れた光に、鉢植えのサボテンとブルーベリーが照らされていた。帰ってこない主人を従順に待つ様に。
みしろはテレビをつけて、それを作業用BGM代わりに作業を進める。
このアパート、元々はプロモデラー育成学校の学寮だったと管理人から聞いている。
その学校は今では廃校になってしまったが、当時の回線の幾つかは未だ生きているのだ。これを使う事で、アップデート中にこっそり潜り込んで…まあそれは置いておこう。
テレビのニュースは一つを除いて全てニュース速報を流していた。
パークの異変と、同時進行でGBNをプレイしていた人達が次々に意識を失って搬送されている。
みしろの中で思っていたそれが確信に変わった時、メールを送っていた四人が到着した。