二次創作小説(新・総合)
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- 戦闘中 ことりちゃんチームVS最強軍団【完結】
- 日時: 2019/11/19 20:34
- 名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)
今回の戦闘中は9対9。
同数で戦い、どちらかのチームが全滅するまで戦い、残ったチームが勝利となり賞金を獲得できます!
作者さん達はことりちゃんと力を合わせて勝利を目指してくださいね。
ことりちゃんチーム
南ことり
ゆうき
桜木霊歌
エイジア
こなくん
新田
あれん
???
???
敵チーム
スター
不動仁王
ジャスティスマン
マリキータマン
小原鞠莉
近江彼方
T1000
黄金バット
アビスマン
- Re: 戦闘中 ことりちゃんチームVS最強軍団 ( No.31 )
- 日時: 2019/11/17 07:36
- 名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)
不動「ゆうき。お前は剣術の修行もしたそうだな」
ゆうき「剣は中々得意になったぜ」
不動「実をいうと俺も剣には自信があってな。お前が剣を使うのなら、俺も同じ土俵で戦ってやるとしよう」
不動は目を閉じ、指を鳴らす。すると、遠くの空から一本の剣が飛んできて、彼の手元に収まった。その鞘は錆びついており、どう見ても使い物になるとは思えない。
ゆうき「この剣、もうダメなんじゃないのか」
不動「そう思うか?」
口角を上げてフッと笑うと柄を持ち、ゆっくりと剣を引き抜く。すると会場全体に眩い光が放たれた。太陽の光に照らされ輝く剣。不動が顔を近づけると己の顔が映るほどに磨かれていた。
不動「最後にこの剣を抜いたのは3000年以上も前か。まさかこの時代で抜くとは思わなかった……」
ゆうき「その剣、普通の素材じゃねぇよな」
不動「当然だ。これはスター流の最高幹部のみが所持することを認められた三剣の内の一つなのだからな。さて、切れ味はどうか」
軽く剣を振っただけで斬撃が生じ、会場を一刀両断にしてしまう。
地面は抉れ、屋根や壁は両断し、崩壊していく。
一振りだけで通常の剣では絶対にあり得ない破壊力。巨大な建物でさえチーズのように斬られてしまったのだから、自分に当たればどうなるかなどゆうきには容易に想像できた。冷や汗を流し、不動に提案する。
ゆうき「やっぱ剣勝負はやめにしないか。ちょっと被害が大きすぎ――」
不動「往生させてやるッ」
抗議するゆうきに苛立ち、彼に目掛けて剣を振り下ろす。
地面に深いクレーターが出来、ゆうきは落下。尻餅をつくが怪我はどこにもなかった。遥か上で不動が見下ろし、口を開く。
不動「上がってこい」
ゆうき「アンタ、やっぱ強過ぎるぜ……」
GМ「ばぶ!」
リコ「この勝負は被害が大きすぎるから、皆は避難させるわ。私たちは安全な所で見届けるわよ!」
リコは魔法で残りのことりちゃんチームと最強軍団2名を遠くへ移動させる。
エイジア「遠すぎて戦いが見えないぜ」
リコ「これぐらいがちょうどいいのよ。ここでも余波が心配だけど」
1キロほど離れたドームがガラガラと音を立てて崩壊すると、その中から2つの影が飛び出した。片方は不動でもう片方はゆうきだ。彼らは上空で留まり続け、剣で鍔迫り合いを開始。
ことり「ゆうきくん!」
大好きな人の名前を呼ぶことり。彼女はゆうきの事がとても心配だった。
両者の力は五分に近い。だが単なる人間であるゆうきがスター流屈指の実力者の不動を相手に戦い、浮遊することができるのか。観戦していたエイジアは、ゆうきの身体が発光している事に気付いた。
エイジア「友情パワーか!」
不動と対等な勝負をしたいという想いがゆうきの全身に力を漲らせ、作者の補正も全開に働いた影響もあり彼は大幅なブーストを遂げている。
激しい金属音がぶつかり合う。三十合ほど打ち合うが、決着は付かず。
両者の刃も刃こぼれさえしていない。
不動「ゆうき、友情パワーの覚醒効果があるとはいえ、剣技で俺と対抗できるとは思わなかった」
ゆうき「俺もだ」
不動「勝ちたいか」
ゆうき「そりゃそうだ」
不動「簡単ではないぞ」
ゆうき「だからこそいいんだ。兄貴を倒せば、ことりちゃんがかなり楽になるからなぁ!」
不動「同感ではあるが、まだまだお前に負ける俺ではないッ」
不意に剣を鞘に納めると、いきなりストレートパンチを見舞ってきた。
ベキリ。
ゆうきの剣が簡単に折れ曲がり、衝撃波がゆうきの全身にも伝わる。
プルプルと全身が震え、ダメージが内蔵に及んでいく。
ゆうき「カハッ!」
血を吐き出し、剣を捨てたゆうきに、両の拳を組んだ状態で背を穿つ。
ダブルスレッジハンマーで勢いよく青年を地面に叩きつけた。
浮遊し、猛禽類のような鋭い目で見下ろす。
ゆうき「ついに、拳を解禁しやがった……」
不動「剣では勝負がつかぬからな。だが、これが何を意味するかわかるか」
ゆうき「当然だ。アンタ、こっから本気を出すんだな」
不動が上から拳を振り下ろすと拳圧で周囲の森が吹き飛び、近くの海面は干上がる。
不動「ここからは地球の破壊は気にせず攻撃させてもらう」
ゆうき「こいつはちょっとやべぇや……」
- Re: 戦闘中 ことりちゃんチームVS最強軍団 ( No.32 )
- 日時: 2019/11/17 20:38
- 名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)
拳や蹴りの衝撃波のみで不動は森や海を跡形もなく消滅させていく。地面を殴れば亀裂が走り、大木を軽々と引き抜き、ゆうきに投げつける。ゆうきも彼の技を食らわないようにと攻撃の距離を見切って避けていく。不動が拳を解禁してからゆうきは防戦一方だった。相手の規格外な力に無策で飛び込むのは無謀過ぎると考え、ここは消極的に回避に専念し相手の体力切れを待つ事にした。本気になれば自ずとパワーの消耗も激しくなるはずである。ゆうきは迫りくる木々や岩を避けながら思った。彼の体力切れよりも地球が崩壊するのが早いかもしれないと。立ちはだかる障害物を破壊し、前進してくる。
不動「往生させてやるッ」
苛立つ不動は目を血走らせると、拳に闘気を纏って正拳突き。直線で迫る闘気をまともに受け、ゆうきは岩壁に叩きつけられる。そこへ不動のタックル。
彼の肩が腹にめり込み、悶絶。だが鬼神は倒れるという選択肢は与えない。
壁に磔にしたまま、手刀や掌底、拳骨など打撃のラッシュで追い詰める。
血飛沫が岩を赤く染め、筋肉や骨の軋む音が聞こえる。靴裏で顔面を踏み、岩に深くめり込ませる。
ゆうき「ぐ……あああああああッ」
不動「ゆうき、お前の本気はこんなものか!」
顔面を掴んで地面に叩きつけ、再度掴んで空中に放り投げる。アッパー。
ゆうきは慌てて腕をクロスさせて防ごうとするも、ガードを切られ、顎に拳がヒット。それでも多少は威力が和らいでいたのか致命傷にはならない。口が切れ、ポタポタと血を垂らす。汗も噴き出し、水分が失われていく影響でゆうきの唇や肌が渇いてきた。息も荒く、肩や胸が大きく上下する。
相手の疲労を確認した不動は己の最強必殺技を繰り出す。ゆうきの背後に回り、バックドロップの体勢で高速落下。
「不動俱梨伽羅落とし!」
その時、半ば戦闘意思が失せたかに見えたゆうきの瞳が光り。
「待っていたぜ、この瞬間を!」
くるりと身体を反転させるとボディプレス気味になり、技が解けた不動を強烈に地面に叩きつける。
「俺は何度も兄貴の技を見ているんだ。こうすりゃ攻略できることぐらい知っているんだよ」
両膝でゆうきを跳ね飛ばし、軽快に不動が立ち上がっていく。圧倒的な体格差と体重差のために落下の威力を加えてもそれほどダメージは与えられていない。
鬼神は鋭く、相手を捉えて離さない催眠術にも似た眼力を放ちながら、静かに告げた。
不動「ゆうき。俺の嘗ての最大技を破ったことだけは褒めてやろう」
ゆうき「嘗ての……だって!?」
不動「そうだ。お前が修行をしたように俺も修行を重ね、自分の技を見つめ直した。そして気付いた。不動俱梨伽羅落としは隙が大きく反撃されやすいとな」
ゆうき「それで、どうしたんだよ」
不動「まだ分からんのか。俺は新技を習得したと言ったのだ!!」
ゆうき「なっ……」
思いもよらぬ一言に動きが停止した瞬間を逃さず距離を詰めると、軽々とゆうきを担ぎ、その背中を自分の肩に当て、胴を極太の腕でクラッチ。所謂カナディアンバックブリーカーだ。上下に揺さぶられることで背骨に激痛が集中していく。メリメリ、メキメキという骨が軋む音がことりチームの耳にも入る。
ゆうき「ぐおおおおお……ぐ、ぎゃああああああああッ」
弓なりにされている構造上、頭に血が上り激しい頭痛が起きる。
足をバタつかせても不動の身体には触れることさえできない。
胴は腕で締め上げられる為、肋骨にヒビが入る。もがこうと暴れると今度は肋骨がベキリと折れる音が聴いた。猛烈な吐き気を覚え、今朝食べたものが胃袋から逆流してくる感覚がくる。ゆうきの頭の中では無数の鬼や悪魔の姿が浮かび、自分を囲んで踊っている映像が見えた。まさに地獄そのものだ。これまで何度も痛い技は受けてきたし逃れてきた。けれど、今回のは別格だった。不動のクラッチを外そうとしても、ビクともしない。ゆうきは悟った。この技は彼の長身と怪力をフルに活かしている。俱梨伽羅落としよりも遥かに彼の必殺技に相応しいと。
ダメだ。逃げられない。
ことり「ゆうきくん、頑張ってええええええ!」
ことりが可愛らしい声で応援をするが、ゆうきの目は霞んできていた。
大好きな少女の姿がぼやけはじまる。彼は心の中で謝った。
ごめん、ことりちゃん。俺は勝てなかった――
エイジア「はあああああああッ」
突如、エイジアが不動の喉元目掛けフライングクロスチョップを命中させたのだ。技を仕掛ける為に無防備となっていた不動には強烈の一語に尽きた。
マルチオーラで全ての属性が使える3分間に全力を懸けることにしたのだ。
友を救う為に。サンダーオーラでスピードを限界まで上げ、無数の打撃を不動に撃ち込む。不動の両手両足が自由ならば即座に反撃を食らっただろう。だが、今の彼は大地を踏みしめ、姿勢を保つために足を動かせず、手はクラッチをしているので当然外すことができない。全能力を高め、その中で雷の魔人を特化させる。
今のエイジアに必要なのは力ではない。限界を超えた速さだけだった。
喋る間さえ与えないほどの連撃の拳。不動の鋼の肉体を穿つのだ。拳も無事ではない。殴る度に血が噴き出すが彼は止めない。ここで1秒でも止まったら全てが終わるからだ。1秒間に何発打ったのか本人もわからない。
俺の犠牲ひとつでゆうきさんを助けられるのなら充分だ。
絶対に助けてみせる。
強い瞳、速い拳を何百万発もその身に受け、不動は懐かしさを覚えていた。
目に宿る意思は違うものの、彼の拳の速さはまさしく――スターの打撃そのものだった。一撃一撃を食らう度、若かりし頃を思い出し、彼は懐かしさで笑みを浮かべた。そして口から血を吐き、遂に己の技を解いた。名前の通りの仁王立ち。
しかし彼に再び拳を握る力は残されていなかった。
不動「ゆうき、お前は良い友を持ったな。エイジア、お前の打撃は嬉しかった。
……有難う」
ゆうき「へへッ、やっと兄貴に勝てたな。殆どエイジアさんのおかげだけどよ」
エイジア「ふぅ。時間切れか。でもゆうきさんも救えたし、不動にも勝てた。
今度の試合は最高に充実したかもな」
不動仁王VSゆうき&エイジア 勝者ゆうき&エイジア
けれど、勝利の代償はあまりにも高すぎた。
薄氷の勝利を得た彼らも数秒後に力尽き、離脱が決まった。
ゆうき 離脱
エイジア 離脱
ことりちゃんチーム 南ことり ???
最強軍団 マキリータ ジャスティスマン
- Re: 戦闘中 ことりちゃんチームVS最強軍団 ( No.33 )
- 日時: 2019/11/18 21:03
- 名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)
ことり「ゆうきくんもエイジアさんもいない。助っ人も来ないみたいだし……」
マキリータ「助っ人が現れなくて残念だったな。お前は1人で俺達を相手に戦わねばならぬ」
ことり「たとえ1人でもことりは負けないっ」
マキリータ「キャミキャミ。威勢だけはいいが、実はお前恐怖で震えているんじゃないのか」
ことり「そんなことないもん♪」
マキリータ「まあいい。俺の獲物は最初から貴様なのだからな」
ことり「え?」
マキリータ「俺はお前を全局面で圧倒して完璧な勝利をおさめてやる」
ことりはたった1人で怯む姿も見せず、リングに上がる。
マキリータマンVS南ことり
試合はマキリータマンのローキックから始まった。蹴り技を主体に攻める彼に、ことりはガードでダメージを軽減させる。ローリングソパットも上体を反らしギリギリで回避する。
マキリータ「防御だけは中々のようだが、俺は打撃も得意なんだよ」
こなくん戦で見せたジャブやストレートなどの打撃の連発。ことりはアイドルにとって命の顔面を全力で防ぐが、その代わり腹にボディブローを受ける。
軽く呻くが、次の打撃を受け流し、彼の手をとって転倒させる。追撃はしない。
まだ実力を隠している相手に不用意に攻め立てるのは思わぬ反撃を食らうと考えたのだ。マキリータはことりがニードロップかボディプレスか、どのような技にしても攻撃をしてくるだろうと思っていた。そこを鋭い棘を全身から出し相手を貫くミミックニードルで大流血させる算段だっただけに、目論見が外れ唸る。
マキリータ「お前は外見に反し冷静なようだな」
ことり「ことりはあなたの作戦なんか通じないもん」
マキリータ「キャミ!」
ことり「えええいっ」
互いにロープへ飛んでフライングクロスチョップの鉢合わせ。
続いてハイキックの同時打ち。飛び技に関して両者は互角だった。
ことりがドロップキックを炸裂させようと跳躍すると、マキリータマンは背後を向く。外見通り彼の全身は棘で覆われている。背は盾にも槍にもできるのだ。
ヤマアラシのように鋭く太い棘。それが開かれ翅と白い肌の背中が露わになる。
棘で覆われているのは肩甲骨の部分であり、薄い翅の下の本当の背中は生身である。そこを突けば攻撃を命中させることも可能。だが、それこそがこのテントウムシの狙いであった。わざとがら空きの背中を見せ、敵の意識を背に集中させることで攻めさせ、繰り出してきた拳や足を瞬時に翅を閉じることで負傷させるブックエンドクラッシュ。これを食らえば相手は冷静さを失う。さあことり、遠慮なく挑んで来い。俺の翅が待っているぜ。
ことり「ちゅん♪」
背後から突進してきたことりは右腕でストレートパンチ。
翅を閉じようとした刹那、素早く拳を引っ込まれ不発。更に延髄を蹴られ、悶絶。
マキリータ「キャミャアアアアッ」
前につんのめったところを頭部に肘鉄を受け、片膝をつく。
咄嗟に首投げを決めるが、予想外の二撃に虫の超人は思案する。
小技ではダメだ。確実に相手に致命傷を与える技でなければならない。
だが大技を決めるには隙を突かなければならない。
それに必要なのは精神的動揺。
胸の斑点を移動させ、ことりが誰を想っているのかを浮かび上がらせようとする。彼が胸に描いたのはサイドテールの少女のシルエットだ。
マキリータ「お前はゆうきの愛のために戦っているそうだが、俺が見せる真実は違う! お前が真に愛しているのは一作者などではなく、高坂穂乃果だ!
いや、穂乃果だけではない。お前が本当に愛しているのは、μ'sの仲間達だ。
そうだろう?」
ことり「あなたの言う通り、穂乃果ちゃんや海未ちゃん、μ'sの皆は大切。
だけど同じくらいことりにとってはゆうきくんも大事なの。だって、ゆうきくんはことりに見返りのない愛を注いでくれるんだもの」
マキリータ「嘘を吐くな。お前のゆうきへの愛など表面上のもの。やつの一方的な好意に本当は迷惑しているのではないか。だがそれを告げるのは奴を傷付けるので気を遣っているだけだ。作者とキャラの愛など、実らぬ」
ことり「それを可能にするのがゆうきくんなんだよっ!」
右頬をブン殴られよろめくマキリータ。だが彼もテントウムシグローブで応戦。
幾度も交わる拳。虫の打撃は強い。ことりの拳はそれよりは威力は弱いが、代わりに真っすぐな愛が備わっていた。マキリータは打ち負け、コーナーに衝突。
マキリータ「だったらその愛を抱いてあの世へいくがいいーッ」
背後をとるとコブラツイストに似た関節技コネキリツイスターでことりの脇腹を裂こうとする。しかし、彼は失念していた。この少女が肩に足が乗るほど身体が柔らかいことを。つまりいくら関節技を極めても効果がないのだ。
バック頭突きを食らい、得意技を外してしまうテントウムシ。
多彩な技を誇るマキリータだが、数々の技を繰り出してもダウンさえ奪えない事実に焦りを覚えてきた。技の引き出しが少なくなるのは彼にとっては恐怖であった。
マキリータ「お前に最大の屈辱を与えてやるッ!」
クールを自慢としていた彼が逆に冷静さを欠き、ことりを掴まえ宙に放り投げると恥ずかし固めに極め、落下していく。ことりのスカートが捲れ上がり、〇〇〇(お察しください)が全開となり、マットに激突。
男でも屈辱的な技を美少女に仕掛けるこの超人、最低である。
だが、最大奥義を食らってもことりは無事だった。
何故ならことりの関節は柔らかく多少の衝撃で大ダメージを与えられるほどヤワではないのである。フラフラしながらも立ち上がることり。滅多に怒らない彼女だが流石に怒りと恥ずかしさで顔が真っ赤になっている。
ことり「ちゅんちゅんヘッドパットMAX!」
最大パワーの鉄の頭を正面から受け、マキリータマンの顔面は凹み、仰向けにダウン。全局面で圧倒するはずがあべこべに圧倒され完敗を喫した虫であった。
マキリータマンVS南ことり 勝者 南ことり
ことりちゃんチーム 南ことり ???
最強軍団 ジャスティスマン
- Re: 戦闘中 ことりちゃんチームVS最強軍団 ( No.34 )
- 日時: 2019/11/19 19:36
- 名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)
にこ「宇宙№1アイドルは遅れて登場するものニコ」
ことり「助っ人ってにこちゃんだったの!?」
にこ「そうニコ。このニコニーが来たからには誰が相手でも負けはないニコ!
さあ私と戦うのは誰ッ」
ジャスティス「私だ」
にこ「……にっ……にっこにっこにー。あなたのハートににこにこにー。笑顔届ける矢澤にこにこー……」(滝汗)
ジャスティス「気でも触れたか」
にこ「失礼にこ! あんたみたいな石頭はにこがお仕置きするにこ!」
ジャスティス「では南ことりは彼女と変更するということでよろしいな」
ことり「は、はい!」
ジャスティス「お前、矢澤にこと言ったか。お前の証を差し出せ」
にこ「アンタ何様のつもりよ」
ジャスティス「完璧超人始祖の陸式だ」
にこ「わかったにこ。にこのブレスを一時的に貸すにこ!」
にこは25と書かれたブレスレッドをジャスティスの裁きの天秤に投げ、かくして矢澤にことジャスティスマンの最終決戦が行われる運びとなった。
最終戦 矢澤にこVSジャスティスマン
- Re: 戦闘中 ことりちゃんチームVS最強軍団 ( No.35 )
- 日時: 2019/11/19 20:42
- 名前: モンブラン博士 (ID: 97g6Isa9)
正義の名を持つ超人は一瞥した時から小柄な少女を蔑んでいた。超人より下の存在である人間であることもそうだったが、それ以上に彼女がアイドルを目指している点が彼には理解し難いものであった。永遠の命を持つ自分と比較し、人間の寿命は短い。その中でアイドルという職業は最も輝く時期は10代~20代と極めて限られており刹那的に思えていた。そんな僅かな期間で燃え尽きる行為に何の意味があろうか。否、あるはずがない。そう考え、ジャスティスはにこと対峙。ジャスティスマンは他の始祖と比べ幾分か柔軟な思考も持っていた。
だから人間相手に本気で戦うような愚かな真似はしない。彼女の繰り出す攻撃を仁王立ちになって受け続ける。にこの打撃や蹴りなど彼にとっては無も同然。
蹴った感覚さえ分からないほどの非常に微力であった。ひたすら滅多打ちになりながら、彼は思案する。確か矢澤にこは悪魔超人のサンシャインに勝利した経験があるという。ゴールドマンの弟子の1人には勝利できても私に勝つことは天地が逆転しても不可能だ。にこはジャスティスマンの透けた頭部に頭突き。
反対に流血し、悶絶。その姿にジャスティスは仏頂面のまま告げた。
「私の頭部はダイヤモンドパワーに匹敵する。お前の貧相な攻撃など無意味」
「矢澤にこに諦めるという言葉は無いにこ!」
跳躍、頭突き。跳躍、頭突き。自身より遥かに背丈が上のジャスティスマンにジャンピング頭突きを何発も食らわせるにこ。相手の頭は全身で最も堅いと豪語するだけあり、アシュラマンやテリーマンでさえも破壊不可能の代物である。
それを教えられても尚、彼女は頭突きを止めない。
「愚かな……」
「アンタの石頭なんて私のアイドル愛の前ではコンニャクニコ!」
「お前の口癖も下らぬ。そのように己を偽る行為など、無価値」
「生憎だったニコね。にこにはコレしかないニコ。だから誰が何と言おうと、ニコを語尾に付けるのは止められないニコ」
「お前は根性だけはあるようだが、そのような不安定な力で私を倒す事はできぬ」
にこの服の襟首を持ち上げると、軽く放り投げる。にこは尻餅をつくが果敢にタックルで盤石のジャスティスマンを崩そうとするが、巨大な超人は動かない。
傍から見れば幼稚園児が横綱に挑んでいるような格の差である。普通はリングに上がっただけで諦めるのが常であるが、にこは違う。格の差ではない。試合は精神力で負けた方が負けるというのが彼女の考え方であった。
デコピン、平手打ち、前蹴り。技とは言えぬ極限まで力を抜いたジャスティスの攻撃。
それでもにこは流血し、幾度もマットに這いつくばる。
その度に彼女は四肢に力を込めて立ち上がる。
「にっこにっこにー!」
「にこちゃん……」
懸命なにこにことりも手を合わせ、彼女の勝利を願っていた。
「……」
無言のジャスティス。彼は突然、くるりと背を向け、天秤を彼女の前に向けた。
見るとにこの重りの乗った皿がジャスティスマンの皿よりも下にきている。
「裁きの天秤がお前の姿勢を認めた。従ってお前の勝ちだ」
「やったにこおおおおおおおおッ!」
にこは全身で喜び、大ジャンプ。満面の笑みを見せる彼女にジャスティスマンは。
「お前は私がどれほど痛めつけようとも不屈の闘志を見せた。その感情の根本はアイドルになりたいというお前の情熱。試合の最中、私は気付いた。お前を肉体的にどれほど破壊してもお前の心、情熱を壊す事はできないと。そしてお前の姿勢が多くの者に感動を与えていることも。アイドルという存在が人間の希望となり、そこから真の平和な世界に近づくのであるならば……私はスクールアイドルを認めよう」
「ジャスティスマン」
「さらばだ」
矢澤にこVSジャスティスマン 勝者 矢澤にこ
こうして9VS9の戦いはにこの勝利によりことりちゃんチームの勝利となった。
おわり。