二次創作小説(新・総合)
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- スプラトゥーン二次創作 悪の天灯
- 日時: 2020/03/26 09:21
- 名前: 生ブスカジ (ID: RCirP1Yr)
スプラトゥーン2の二次作品になります。
注意事項
基本胸糞悪い話です。
あんまり救いはありません。
主人公が外道です。
それでもいいならどうぞ。
あらすじ
あるうわさがあった。
どんな頼みでも聞いてくれるイカがいるらしいと。
そんな噂に手を出したイカ達の話である。
- Re: スプラトゥーン二次創作 悪の天灯 ( No.2 )
- 日時: 2020/03/26 14:10
- 名前: 生ブスカジ (ID: PNMWYXxS)
♯2 ワンマンウォー
その日、ランタンは外回りに出ていた。
偶には日光に当たらなければ気は滅入ってしまうし、店にこもって改造携帯を弄繰り回すだけでは
得ることの出来ない情報もあるというものだ。
ハイカラスクエアの一角にあるカフェ。その一番端の窓側がお気に入りの場所。
キャラメルラテとパンケーキを頼んで、それから他の客が話す話を盗み聴きする。
「さいきんさあ、有名なチームや、名をあげてきたチームのメンバーが相次いで失踪してねえか?」
「ほんとそれな! ほら、昨日だって○○の▽▽がさあ、バイト中に行方不明になったんだろ?」
「それをいったら△△△だって、あいつああするようなタイプじゃないだろう?」
「一体次は誰なんだ…ひょっとして俺達のところだったり…」
自分の仕事が称えられているようで、なんだか誇らしげになるランタンだった。
そんなことで誇ってはだめなのだが、うん。
そんな時、あってはならない言葉が飛び込んできた。
「そういえば、近く下水道の整備があるらしいな。」
ランタンは慌ててパンケーキを頬張ると代金をテーブルに置き、店を後にした。
その体系からは信じられない速足で手早くモノレールに駆け込み、同時に改造携帯で自分の本拠地の
コンピュータを操作、万が一に備える。
本拠地に戻ると店の奥から一枚の板を取り出し、一番外側の扉の外側に取り付ける。
これで外からの見た目にはただの壁にしか見えなくなった。
更に二重の扉の間の通路に特殊なインクを充填し、反響音も普通のそれと変わりないようにする。
全ての作業を終えて、完全に遮蔽状態に入ってから一時間後、外から点検作業の音が聞こえてきた
やはりこの音だけは何度聞いても慣れることが無い。
点検作業は直ぐに終わり、検査に来ていたクラゲ達もどこかに去っていった。
ほっと胸を撫で下ろすランタン。
しかし暫くは様子を見て、店を開くのは先にしておいた。
と、いうのももうすぐ「同業者」同士の会議があるからだ。
自分と同じ、表に出てはいけないイカやタコの集まりだ。
会議とはいうものの、その実は[各々で自作した兵器一斉試験]
[持ち寄ったヤバイ品々交換会]といった物である。
ランタンはどちらにもそれなりの物を準備していた。
そして次の週、その日がやってきた。
- Re: スプラトゥーン二次創作 悪の天灯 ( No.3 )
- 日時: 2020/03/26 17:25
- 名前: ベリー ◆Y1mVUEY/OI (ID: 8c89ALUL)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
ベリーです。
ついに始まりました!生ブスカジさんのスプラ小説!嬉しいです!頑張ってください!
そして、お願いがあるのですが、ランタンの「天
灯屋」ネタを私の「イカとタコの日常」で使わせていただけないでしょうか!少し先になりそうですが、よかったらおねがいします!
- Re: スプラトゥーン二次創作 悪の天灯 ( No.4 )
- 日時: 2020/03/26 19:55
- 名前: 生ブスカジ (ID: PNMWYXxS)
全然構いません。
どんどん使ってくださいね。
立地や業務内容も上げておきます。
立地
ハイカラシテイの下水道の奥底。
業務内容
チーム潰し。
ブキ、ギアの改造。
その他怪しいアイテムの販売。
価格
ぼったくり
こんな感じです。
お役に立てれば光栄です。
- Re: スプラトゥーン二次創作 悪の天灯 ( No.5 )
- 日時: 2020/03/26 21:13
- 名前: ベリー ◆Y1mVUEY/OI (ID: 8c89ALUL)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
ベリーです!
ありがとうございます!
結構先になるかもですが、使わせていただきます!
生ブスカジさん!頑張ってください!
- Re: スプラトゥーン二次創作 悪の天灯 ( No.6 )
- 日時: 2020/03/27 12:15
- 名前: 生ブスカジ (ID: RCirP1Yr)
詳しい行き方はここでは省く。
秘密の通路から寝台ケーブルカーで地下に20数㎞降りた場所と言っておこう。
そこがランタンのようなイカ達が数か月に一回集まる場所だった。
軟体世紀以前の、まだ人類が生きていた、その人類同士の最後の戦争で使われた巨大シェルターを転用した闇市兼大要塞といった場所だ。
ランタン「今回も~いいものあるかな~?」
まず足を向けたのはブキ、ギアを販売するエリア。
自分の店では市販のブキを改造したり、市販のギアを染め直したりは出来るが一から作る設備は無い。設置しようにもその手の機材は大きすぎるし騒音もかなりのものになる。
「相変ワラズノウテンキダナ」
銀メッキのインクリーナーが突然話しかけてきた。いや、こいつは。
ランタン「あ、ドレドノート、お前まだ存命だったのか。しぶといなあ。」
ドレドノート「ヤカマシイワ。」
ドレドノート。ランタンの昔馴染みが自作したAI搭載型インクリーナーだ。
何でもこの地下要塞の機能を全て復旧させるために制作していたらしいが、完成の日の目を見る前に
作っていた本人が昇天したために、こんな場所の掃除係をやらされており、いまやこの空間のマスコット的扱いをされていた。
ドレドノートを軽くあしらい、ランタンは商品を眺める。
陳列されているブキはおおよそこんな感じだ。
「四連装ハイパープレッサー改」
名の通りハイパープレッサーを四連装にし、反動制御用にダンパーを取り付けた物。
一体何と戦うつもりなのだろうか。
「パブロランツアー」
パブロそのものを弾丸として射出する巨大バズーカ砲。
…一体何と戦うんです?
「ダートディスファンクション」
可燃性インクを打ち出すブラスター。着弾点は当然燃える。
……戦争でもおっぱじめる気か?
「サモンゴッドクリーナ」
脳波操縦型砲塔付業務用インクリーナーを召喚する。
………仮想敵は一体なんだ。
「紅蓮彗星砲」
海底から引き揚げた謎の巨大砲塔をそのまま転用した超ド級砲。
チャージに恐ろしく時間がかかり、狙いをつけることもままならないが、威力は規格外。
……………世界征服でもするきなのだろうか。
ランタン「今回もぶっ飛んだもの出てるな~、んん?」
賑わう露店の並びの中に、ひっそりした、誰も寄り付かない店を見つけるランタン。
無人販売所らしく、誰もいないなか、商品だけが置かれていた。
ランタン「…スーツケース?」
ブラウンカラーの小ぶりなスーツケースがいくつか置かれている。
しかし見た目の割に結構な値段…まあここで売られているものなんてどれも言い値なのだが。
開けようとしてもどうやら留め具がかかっているようで開きはしなかった。
しかしどこか引かれるものがあり、結局ランタンはそれを買ってしまった。
ギア売り場にも足を向ける。
まあ、ランタンが着こなせるサイズの物は滅多にないけれど、まあ一応。
.......やはりというか、どれもこれも機能重視のデザインで、まるで古い映画の宇宙人やロボットを思わせる見た目の物ばかりだ。
付いているギアパワーも法外なもので、最早性能を上げ過ぎて逆に扱いきれないようなものばかり。
ランタン「あ~あ、結局色々買い込んじゃったな~。」
別に気にはしていない。顔なじみは概ね元気そうだったし、自作ブキの一斉試験という名のバトルロワイヤルも楽しかったし、料理も旨かったし。
ランタン「しかし、これはな~」
ドレドノート「?」
.....まさか押し付けられるとは思ってもみなかったぞ。
それから数日、新ブキの性能確認のため何となく挑んだ試合でまさかの再開をするとは思っても見なっただろう。
※次回からきゃら紹介ターンなので話は進みません。