二次創作小説(新・総合)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- スプラトゥーン二次創作 悪の天灯
- 日時: 2020/03/26 09:21
- 名前: 生ブスカジ (ID: RCirP1Yr)
スプラトゥーン2の二次作品になります。
注意事項
基本胸糞悪い話です。
あんまり救いはありません。
主人公が外道です。
それでもいいならどうぞ。
あらすじ
あるうわさがあった。
どんな頼みでも聞いてくれるイカがいるらしいと。
そんな噂に手を出したイカ達の話である。
- Re: スプラトゥーン二次創作 悪の天灯 ( No.1 )
- 日時: 2020/03/26 10:05
- 名前: 生ブスカジ (ID: RCirP1Yr)
♯1 どうしても。
「うわさではここら辺の筈…」
あるイカボーイ.......仮に名前をユウとして置こう。
ユウはあるうわさを聞いて、このマンホールの所までやってきた。
町はずれの小道にある、そこそこ大きなマンホールだ。
話の通りなら、この下に.......
ユウは意を決してマンホールの蓋を開けて、その中に入っていった。
光の無い、真っ暗な空間。
流れる下水の音が規則正しく響き、奇怪な虫がうろつく空間。
その中に、一つだけ輝く円形の扉があった。
「天灯屋」
ユウ「…本当に、あった…」
ユウはその扉を開ける。
その瞬間、ユウはもう、戻れない所に来てしまっていた。
扉を開けると、もう一つ扉があった。そこにはこう書かれていた。
「御用の方はこちらの電話で連絡ください。」
ユウは迷わず受話器を取り、言った。
「頼みがあるんだ。」
その瞬間、返事が来た。
[はーい]
素っ気ない返事と共に、扉が開く。
扉の中はそこそこ広めのお店のようになっていた。
…ショーケースが異様なのを除けば。
立ち並ぶガラスケースの中身はざっと見ただけでも。
明らかに弄繰り回された危なそうなブキ。
何か巨大な機械の部品。
悪趣味なギア。
そのショーケースの奥に隠れるように、一人のイカが座っていた。
恰幅のいい、縦に切れ込みの入った妖狐のお面を被ったイカガール。
間違いはない。 こいつが噂の主だ。
ユウは話しかけた
「頼みがある、実は…」
ユウは暫く前からあるチームにボロボロにされていることを話した。
そのイカガールはそれを引き受けた。
[一か月と持たずに仲たがいさせてやるよ。まっててなー。]
[代金はそうだな…ええと…]
店の主、ランタンはその依頼を快く引き受けた。
元々この手の依頼は何度となくやってのけてきた。その通りにしただけだ。
まあ、企業秘密なので詳しくは書けないが。
そしてそれまでの通りに、ランタンはそれをやってのけた。
ユウは多額のお礼代金をランタンに払い、そして二度とこの店の名前をいう事も、訪れることもなかった。
しかしランタンの毒歯は、依頼主すら捉えて離さなかった。
直ぐにユウ達のチームも同じような目に会った。
後には誰も残らなかった筈だろう。
今日もハイカラシティの地下深く、下水管の迷路の先で「天灯屋」は営業中。
悪意のある願い事なら、何でもカナエル為に。