二次創作小説(新・総合)
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- 【ポケモン】Pokémon and 7 trainers
- 日時: 2020/11/25 22:46
- 名前: さぼてん (ID: ysp9jEBJ)
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一つの死をきっかけに、七人の運命は交錯する
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─▼目次▼────────────────
序章………………………………………
第一章:ある獣の残骸…………………>>0037
第二章:闇に契る学徒…………………
第三章:水没都市の戦い………………
第四章:英傑・豪傑・女傑……………
第五章:伝統校防衛戦…………………
第六章:龍の極み………………………
第七章:原初と終焉の光………………
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─▼補足▼────────────────
注意事項…………………………………>>0038
用語解説…………………………………>>0030
登場人物一覧……………………………>>0014
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─▼挨拶▼────────────────
はじめまして、さぼてんと申します。
ポケモンの二次創作を悠々と書いていきます。
皆さまの暇つぶしになれば幸いです。
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- 序章:古びた回顧録 ( No.2 )
- 日時: 2020/12/13 12:57
- 名前: さぼてん (ID: ysp9jEBJ)
序章:古びた回顧録
修正中です。
- 第一章:ある獣の残骸 ( No.3 )
- 日時: 2020/12/20 21:50
- 名前: さぼてん (ID: ysp9jEBJ)
運命に抗え。
たとえこの身が朽ちようとも。
第一話「忘却」
──────────光あれ。
真っ暗闇をぼやけた景色だけが進んでいく。
その言葉は、何度も繰り返し脳に浮かんでは消え、やがて意識が鮮明になる。
目を開けるとそこには窓があった。
遠くの方で十羽ばかりなるポッポの群れが、忙しなく羽ばたいているのが見える。
半端に空いた窓から涼しい風が入り込む。
そこで、初めて見慣れない場所に居ることに気付いた。
「あれ。…………ここはどこだ」
辺りを見回す。
白を基調とした室内。一つのベッド。口元に呼吸器。腕には点滴。
ここが病室であることは一目で分かった。
しかし、ここにいる理由が分からない。
「何でこんな寝たきりみたいになってるんだろう」
考えるとズキズキと頭が痛む。
そうとう寝ていたようだ。そういや手足の感覚もまだはっきりしない。
そんなことを思っていると突然、病室のドアが開いた。
そこに立っていたのは年老いた白衣の男と中年の綺麗な女性で、二人は口を開け静止した後に、瞬く間にこちらに駆け寄ってきた。
「目を覚ましたのね、イツキ!」
女性は涙目でそう叫んだ。
「はい……。あの、あなたは?」
そう尋ねると、女性はくしゃくしゃな顔になって泣き始めた。
状況を飲み込んだ隣の白衣の男が口を開ける。
「この人は君のお母さんだよ。そして私は君の担当医だ。うん…………、どうやら記憶に問題があるみたいだね」
驚いた。
母さん…………? そして俺の記憶。
どうしてこんなことに。
固まっているのを見かねて、先生が続ける。
「イツキくん、混乱していると思うが落ち着いて聞いてほしい。君はおよそ二ヶ月前、森の中で意識不明の状態で倒れていたんだ。それ以来ずっと寝たきりで、つい先ほどようやく目を覚ましたというわけなんだよ」
状況を説明されても、何が何だか分からない。
自分の名前がイツキということ以外、分からない。ただ一つ分かるのは、俺が“記憶喪失”ということだけだった。
「とにかく……、目を覚ましてくれて…………よかった。私はそれだけで、もう……」
母は途切れ途切れに喋って、手で涙を拭ったあと、俺の方を見てにっこり笑った。
「ほら、あなたのバッグ見て。覚えてる? あなたのポケモン」
枕元にあったバッグの中に目をやると、そこにはモンスタボールが四つあった。
そのほかには学生証とトレーナーカードが見える。
でも、記憶にない。
「母さん、俺……覚えてないんだ。手持ちポケモンも何もかも。起きたらここにいて、周りは知らないものだらけなんだ。…………俺はどんな人間でどんな風に生きていたんだろう」
何だか柄にもないことを言ったような気がして少し恥ずかしくなった。
しかし母は変わらず喋る。
「あなたは賢くてとても丈夫な子よ。うちに帰ったら色々話してあげる。ね、先生。近いうちに退院できるんですよね?」
「えぇ。リハビリは定期的に続ける必要がありますが、私もこれまでの日常を過ごすことを推奨します。ポケモンとの生活で何か記憶が戻ることもあるでしょう。……明日には退院できるようにしましょう」
それから先生は色々と説明をし、次の日には退院できるようになった。
日常が戻ったと嬉しそうにする母の横顔は、俺の記憶に深く刻み込まれた。
#1
- 第一話「忘却」 ( No.4 )
- 日時: 2020/12/13 13:10
- 名前: さぼてん (ID: ysp9jEBJ)
*
イツキ、十六歳。
少し茶色がかった短髪の黒髪に、母譲りの緑の瞳がチャームポイント。
整った顔立ちも母譲りで、笑うとえくぼが出来るのもまた、母譲り。
母は帰りの車の中で、俺のことについて色々と話してくれた。
……まぁ、自分の容姿は見れば分かるんだけどな。
「母さん、俺のポケモンって?」
俺が覚えていることは、自分の名前ともう一つだけある。それはポケモンの存在のこと。
ポケットモンスター、縮めてポケモン。この世界にいるちょっぴり不思議で、とても魅力的な生き物の総称。
肩に乗れるくらいの小さいやつから山ほどあるデカいやつ、空を飛ぶことができるやつや海を泳げるやつなど、とにかく色んな種類がいる。
ここでは、そんなポケモンたちと人間が互いに協力しあって生活している。
家族として日常を一緒に過ごしたり、戦わせて強さを競ったり、時にはポケモンで思いもしなかった発明を生み出したり、と。
一生一緒に過ごしていく、そんな人が大半だろう。
そのぐらい俺たち人間にとってポケモンはかけがえのないものなのだが────
「俺、自分が何のポケモンを持っていたか思い出せないんだ」
悔しい。ポケモンの存在は覚えているのに、自分の手持ちポケモンについては忘れてしまっているのだ。
「心配しなくて大丈夫。あなたの記憶も戻る可能性はあるって言ってたから。そんなに気になるなら見てみるといいわ。ほら、あなたのポケモン出してあげて」
そう言われたので、おもむろにボールを一つ取り出してみた。
甘い鳴き声を出しながら中から出てきたのは、茶色い小型のポケモン──イーブイだ。
イーブイは出てくるや否や、サッと俺の顔に寄ってきて頬ずりをしてきた。
つぶらな瞳で見つめてきて、毛はふわふわで気持ちいい。
「イーブイだ。ははっ、かわいいなこいつ」
思わず笑顔になった。なんだか懐かしい気もした。
「イーブイはイツキの一番のパートナーね。赤ちゃんの頃から一緒だったから」
残りのモンスターボールも調べてみる。中にはピジョン、リングマ、ゴーゴートが入っていた。
みんなどこか古い友人のように懐かしくて、記憶を失くして落ち込んでいる俺を励ましてくれているみたいだった。
「ねぇ、そろそろよ」
「何が?」
母が運転をしながら左のほうを指差す。
この辺りについての記憶ももちろんない。すべて初めて見る景色で、何もかも新鮮だ。
中世のような街並みには幾つもの建物が連なっていて、人通りやポケモンも多く、だいぶ栄えているみたいだ。
「ほら、見えた」
そんな趣のある景色の中に突然現れたのは、一際大きい建物。
厳格ある佇まいは、その建物がかなり昔に建てられたことが窺える。
「あれがあなたが通っていたところ。数ある名門校の内の一つ。“トヤノカミ中央トレーナーズスクール”」
俺が通っていた学校……。
何だか城のようにも見えるし、なんなら小さな街にも見える。
あれを学校と呼ぶには大層過ぎやしないか。
そう思っていると母はまた色々と話してくれた。
トヤノカミ中央トレーナーズスクール。
そこは学問やポケモンについて学び、人として、はたまたトレーナーとしての正しきを知る場所。
どうやら俺は入学して一ヶ月の間はそこで学んでいたらしい。その直後、意識を失った状態で発見されて今に至る。
「母さん、俺またあそこに行ってみたい。……学びたい」
あの学校を見ると何だか胸が高鳴るようで落ち着かない。
いつの間にか口に出していた俺を、母はミラー越しに見て「大丈夫よ」と言った。
「退学にはなってないから。スクールに問い合わせてみたら一応明日からでも行けるみたいだけど、どうする?」
「明日から行くよ」
間髪入れずに答えた。
「そう言うと思った。まだ体調が心配だけど、あなたの意志を尊重するわ。それよりもイツキが変わってなくて安心した」
俺はどういう人物だったんだろう。
あそこに行けば何か記憶の糸口が見つかるような気がした。
イーブイも喜んでるみたいだ。
今夜は早く眠ろう。
#2
- Re: Pokemon and the Seven Trainers ( No.5 )
- 日時: 2020/07/18 11:27
- 名前: 謎の女剣士 (ID: .6mQrr9F)
こんにちは。
名前と、最初のトレーナーは思い出したんですね。
イーブイ、可愛い❤️
生まれた時から、ずっと一緒にいるなんて頼りになりますね。
少し、ネタバレをします。
実は私の描いてる作品は、ポケモン世界を始めスマブラ FF DQなどのクロスオーバーで行き来しています。
後アニメも、一部知ってる作品があるのでそこを参考にしたりしています。
これから、彼とイーブイがどんな関係になるか楽しみです。
それでは、失礼します。
- Re: Pokemon and the Seven Trainers ( No.6 )
- 日時: 2020/12/13 13:06
- 名前: さぼてん (ID: ysp9jEBJ)
※序章を入れるために、元々No.2にあった返信を、このNo.6に纏めさせていただきました。
>>01 謎の女剣士様
はじめまして。
コメントありがとうございます。
アドバイスもありがとうございます。
参考にさせて頂きます。
>>05 謎の女剣士様
こんにちは~。
またいらして頂きありがとうございます。
面白そうな小説を書いているのですね。
是非読ませて頂きます。

