二次創作小説(新・総合)
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 逃走中~みんなの騙し合い新学期~(完結済み)
- 日時: 2021/05/09 16:37
- 名前: TDR (ID: kOmP6qDh)
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~WARNING! 注意!~
・逃走中とダンガンロンパの二次創作小説です
・ダンガンロンパシリーズのネタバレ注意
・気を付けていますがキャラ崩壊の可能性あり
・ハンターは個体番号ではなくA・Bなどを付けて識別しています
・モバイルでは画面を横向きにすると読みやすいと思います
〇ページ番号は大きいものから古いページです
移動はこのページの一番下から行ってください
以上の点を踏まえてお読みください
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逃走劇の舞台は、封鎖された箱庭型の学園「才囚学園」。
今回ゲームに挑むのは、ピアニスト、総統、宇宙飛行士など、
政府が実施する特別な奨励制度「ギフテッド制度」に認定され、
“超高校級”の称号を与えられた、16人の高校生たち。
彼らは賞金への欲望や己のプライドのために逃げ回り、
襲い来るハンターや、絆を試すゲーム展開に翻弄されてゆく。
嘘と真実が交錯する、心理逃走劇!
100分間逃げ切り、高額賞金を持ち帰る者は現れるのか!?
逃走者:16人
赤松楓(ピアニスト)/ 天海蘭太郎(???)/ 入間美兎(発明家)
王馬小吉(総統)/ キーボ(ロボット)/ 獄原ゴン太(昆虫博士)
最原終一(探偵)/ 白銀つむぎ(コスプレイヤー)/ 真宮寺是清(民俗学者)
茶柱転子(合気道家)/ 東条斬美(メイド)/ 春川魔姫(保育士)
星竜馬(テニス選手)/ 百田解斗(宇宙飛行士)
夢野秘密子(マジシャン)/ 夜長アンジー(美術部)[50音順]
- 後半戦 ( No.20 )
- 日時: 2021/01/09 22:32
- 名前: TDR (ID: pTKbdp.H)
[ 39:58 ]
[ 360,200円]
プルルルル、プル
王馬小吉「『ミッション結果|茶柱転子と最原終一の活躍により、夢野秘密子と赤松楓が復活。
逃走者は残り10人となった』」
百田解斗(赤ペア)「2人増えたのはマジでデカいぞ!ハンターの目も散るだろうしな!」
キーボ(桃ペア)「『また、残り40分からニセ逃走者による通報が始まった。気を付けたまえ』
…ああ、そうでしたね!」
残り40分を過ぎたため、ニセ逃走者が逃走者を通報するようになった。ニセ逃走者は逃走者の
位置情報をハンターに通報する。通報を受けたハンターは、直ちに確保へと向かう。
夢野秘密子「んああ!通報のこと、すっかり忘れておった!」
茶柱の活躍によって復活した、夢野秘密子。
夢野「最悪のタイミングで復活してしまったぞ…。茶柱と合流したいんじゃが…」
1人では、心細い…。
最原終一(緑ペア)「ここから先は通報されないよう、ニセらしき人の近くに行かないようにしたい…。
体力もあまり残っていないし動きたくない…」
すでに満身創痍の最原…。
最原「ニセ逃走者がどこにいるか分からないから、迂闊に動けないっていうのもあるけど…」
王馬「復活した2人は、絶対にニセ逃走者じゃないんだもんね?」
ニセ逃走者はハンターに追われないため、確保されることもない。つまり、復活した夢野と赤松は、
ニセ逃走者ではないということになる。
王馬「なるほど…。あっ」
赤松楓(緑ペア)「あ、王馬くんだ」
王馬と赤松が合流。
王馬「赤松ちゃん、復活おめでとう!自らオレの囮になるために、最原ちゃんがミッションに動くよう
仕向けてくれたとか?」
赤松「そんなわけないでしょ!」
王馬「冗談だって。ところで赤松ちゃん」
「1つ目のミッション、黄色ペアはどっちがクリアしたか知ってる?」
赤松「え?えっと…、牢獄で真宮寺くんの話を聞いた感じ、アンジーさんの方だと思う」
王馬「そっか。じゃあ、桃ペアの2人のうち、どっちがペアになろうと誘ったかはわかる?」
赤松「うーん…、話聞いてた限りでは、多分入間さんがキーボくんを誘ったんだと思うよ」
王馬「そうなんだ。情報ありがとね!」タッ
赤松「あっ、待ってよ!なんなの、今の質問!」
王馬「情報収集だよ!ニセ逃走者を暴くためのさ!」
「そうだ、情報くれたお礼に教えてあげるよ」
赤松「…なにを?」
王馬「オレの集めた情報によると、現時点でニセ逃走者の候補は、実質二択なんだよね!」
赤松「えっ!?もうそんなに絞れてるの!?」
王馬「うん。これは嘘じゃない」
赤松「だ、誰と誰が候補…!?」
王馬「それはね―――」
星竜馬(青ペア)「ミッション、やっておくべきだったか…?」
先ほどのミッションに参加しなかったことを悔やむ星。
星「…あの番組で出された問題の傾向からして、東条についての問題はメイド関係になるだろう。
そうなると俺は手も足も出ない。賭けとしては正しかったはずだが…悔やまれるな」
未だ気持ちを切り替えられず…。
星「東条のためにも、俺が逃げ切るしかねぇ」
夜長アンジー(黄ペア)「転子、お疲れー!」
茶柱転子「やりましたよ、アンジーさん!」
夢野を復活させた茶柱が、夜長と合流。
??「……」
その様子をうかがう、怪しい影…。
茶柱「今から夢野さんに会いに行こうかと」
夜長「そっかー、アンジーもついて行こうかなー」
??「夜長アンジー・茶柱転子、2階・『超高校級のメイド』の研究教室前」
怪しい影が、2人の位置情報を通報した…!
ハンターA「…!」ダッ
ハンターC「…!」ダッ
通報を受けた2体のハンターが、夜長と茶柱の確保へと向かう…!
夜長「ところで、安全な所ってどこらへんだと思う?」
茶柱「そうですねぇ…。丁度そこのロータリーみたいな廊下、グルグル回って逃げられそうですよ―――」
ハンターC「…!」タッタッタ…
茶柱「(ハンター)来ました!」タッ
夜長「!」タッ
ハンターC「……」タッタッタ…
茶柱「こっちですか…」タッタッタ
ハンターが視界に捉えたのは、茶柱だ。
夜長「……」タッタッタ
夜長は難を逃れ、上の階へ戻ろうと階段を上がる。
ハンターA「……」タッタッタ…
しかし、上からも来ている…。
ハンターA「…!」タッタッタ…
夜長「…あちゃー」
LOCK ON 【ANGIE YONAGA】
ピ―――――――――――――
ポン!
36:29 夜長アンジー 確保
残り9人
夜長「神さま、このゲームに飽きちゃったみたいだねー」
ハンターC「……」タッタッタ…
茶柱「しつこいですね…!」タッタッタ
茶柱は1階に降りたが、ハンターはまだ追ってくる…!
ハンターD「……」
更に、逃げる先にもハンター…!
茶柱「―――うわっ、ちょっ!」タッ…
ハンターD「…!」ダッ
挟まれた…。
ポン!
36:17 茶柱転子 確保
残り8人
茶柱「驚いた勢いでハンターを投げて極めてしまうところでした…」
「ああ~、悔しいです!まだ夢野さんと会ってないのに!!」
夜長と茶柱、2人まとめて確保だ…。
プルルルル、プル
牢獄
天海蘭太郎「…ニセ逃走者の通報により、アンジーさん確保っす」
白銀つむぎ(橙ペア)「うわっ、出た!通報!」
東条斬美(青ペア)「真宮寺くんのペアは全滅ね…」
真宮寺是清(黄ペア)「さっき人間の美しいさまを観られたから、僕はそれで満足だヨ」
夢野「て、転子ぉ!!ウチは誰を頼ればいいんじゃ!」
百田「もう通報の被害出てんじゃねーか…。早くニセ逃走者止めねーと!」
ついに本格的に動き出した、ニセ逃走者。
その正体は、いったい誰なのか…!?
春川魔姫(赤ペア)「ニセ逃走者、誰だろう。王馬と赤松と夢野ではないんだよね」
既にニセ逃走者停止装置に名前を入力され、不正解と判定された王馬、
そして、復活した夢野と赤松の3人は、ニセ逃走者ではない。
キーボ「ミッションやってくれた星クンと最原クンは、ニセ逃走者ではないでしょう。
メールに名前が載るくらいの活躍ですから」
「そうなると、怪しいのは赤ペアの2人(百田と春川)…ですかね?」
星「ニセ逃走者は百田ではないと思うが…どうだろうか。アラーム解除のため、あれだけ積極的に動いた
百田がニセとは考えにくい」
最原「(ニセ逃走者は)百田くんではないよな、きっと。というか、そうあってほしくない」
人望の厚い百田解斗。
百田「怪しいっつったってなぁ。ここまで注意深く見てきて、怪しいと思えた奴がいねーんだよな…王馬以外」
王馬「おっ、百田ちゃんじゃん!」
その百田と、王馬が合流。
百田「げっ、王馬」
王馬「げっ、じゃないよ。失礼だなぁ」
「そうだ、会えたついでに聞きたいんだけど、百田ちゃんは誰がニセ逃走者だと思う?」
百田「いねーよ、候補は誰も。つーか、テメーが潔白なのがどうにも信じられねぇ」
王馬「ひどいなぁ、オレがニセじゃない証拠もあるのにその言い草はさぁ」
「オレはね、前に逃走中出た時もミッションこなしたし、今回も結構頑張ってるんだよ!
信じてくれたっていいじゃんか!」
百田「『前に逃走中出た』…?逃走中は、全員これが初めてだろうが」
王馬「本当に出たんだよ。まぁ、オレの声帯だけが出たんだけどね」
百田「はぁ…?声帯だけ出られるわけねーだろ。意味わかんねー嘘つくなよ」
王馬「いや、これは正真正銘本当なんだって―――」
「ハンター!!」ダッ
百田「!?」ダッ
シーン…
王馬「嘘だよー!」
百田「なっ、テメっ、いい加減にしろよ…!」
ガシッ
王馬「胸倉掴まないで。このゲームじゃ暴力も力業も御法度だよ?」
「でも、今の反応からして、百田ちゃんは本物の逃走者だってほぼ確信できたよ」
百田「…!最初からそれが狙いか!」
王馬「さあ、どうだろうね!」
「…そうそう、オレがシロって判断できた人には、オレの集めた情報から特に怪しい人が誰か、
教えてあげるようにしてるんだ」
百田「なっ…!?怪しいって、誰のことだよ!?」
王馬「現時点ではまだ二択だから、ショック受けないでね?」
百田「は?ショックだと…?」
「……まさか……」
王馬「ニセ逃走者は、十中八九―――」
「春川ちゃんか、キーボ。この二択だよ」
残る逃走者 赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、緑ペア(最原終一・赤松楓)、
青ペア(星竜馬)、桃ペア(キーボ)、ペアなし(王馬小吉・夢野秘密子)
- ミッション4① ( No.21 )
- 日時: 2021/01/10 22:35
- 名前: TDR (ID: pTKbdp.H)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
王馬と百田がニセ逃走者について話し合っている頃、指令室では…。
モノクマ「そうかぁ、王馬クンはそういう推理かぁ」
「うぷぷ、その推理を赤松さんや百田クンに伝えたことで、より面白くなりそうだね!」
文月「ニセ逃走者の方も盛り上がってるけどさ。そろそろ、最後のミッションの時間じゃない?」
モノクマ「もちろん、そっちもちゃんと用意してるよ!」
「最後のミッション恒例、大量ハンター放出阻止!やっちゃいましょう!!」ピッ
ゲームマスターのモノクマにより…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
ピュン!
ハンター×20「「「「「……」」」」」
エリアに、20体のハンターと…。
ピュン!
暗証番号入力装置「……」
暗証番号を入力する装置が出現した。
ピュン!
ゲート「……」
ハンター×2「「……」」
さらに、ハンターゾーンも出現…。
逃走者に、最大の試練が迫る!
[ 33:03 ]
[ 401,700円]
プルルルル、プル
最原「…ミッションだ」
赤松「『エグイサル格納庫にハンター20体を設置、残り15分になるとエリアに解き放たれる』
…ええっ!?」
夢野「『阻止するには、カジノエリアに出現したハンターゾーンに侵入し、暗証番号を獲得して、
藤棚にある装置に入力しなければならない』」
春川「『ハンターゾーンは、中にハンター2体がいる危険なゾーンだ』」
星「『また、ミッション中もニセ逃走者の通報は止まらない。気を付けたまえ』…」
ミッション 20体のハンター放出を阻止せよ
エグイサル格納庫に、20体のハンターが設置された。残り15分になると、エリアに解き放たれる。
阻止するには、カジノエリアに出現したハンターゾーンに侵入し、暗証番号を獲得して、藤棚にある装置に
入力しなければならない。ハンターゾーンは、中にハンター2体がいる危険なゾーン。一度見つかれば、
逃げ切るのは容易ではない。
また、このミッション中も、ニセ逃走者による通報は止まらない。
赤松「20体増えたら、合計25体になっちゃう…!ミッション行かないとだめだ!」
王馬「エグイサル格納庫とかカジノとか、とても学園内で聞くと思ってなかった単語ばっかりだね!」
「さて、ミッション行こうか、百田ちゃん!」
百田「…ああ」
最初に動き出したのは、赤松・王馬・百田の3人。
ハンターE「……」
ハンターB「……」
動けば、ハンターに見つかるリスクも高まる。
最原「うわ…、動きたくないなぁ。でも行かなくちゃ」
体力が限界に近い最原。ミッションに動くのをためらう。
最原「ニセ逃走者がその辺にいそうなの、怖いな…。さっき茶柱さん達も、下に降りて行って通報されたし」
キーボ「今って賞金いくらですか?」
ゲーム時間、残り32分。賞金は現在、40万円を超えている。
キーボ「これは自首がよぎりますね…。かなり高額ですから」
自首すれば、その時点までの賞金を獲得し、ゲームからリタイアとなる。
夢野「…決めたぞ」
スタッフ「どうするんですか?」
夢野「自首する」
夢野、20体のハンターに心が折れ、自首を決意…。
スタッフ「ミッションは?」
夢野「そんなものは知らん!」
「ウチは、茶柱に賞金を持って帰ってやるんじゃ…!施されたら、施し返さんといかんじゃろう!」
茶柱のために、賞金を獲りに行く…!
星「俺が動かないわけにはいかねーだろう。今残ってるメンバーの中で、俺は動ける方のはずだ」
元・テニス選手である星、ミッションに動き出す。
星「ハンターゾーン、どれだけ危険なんだろうな」
春川「(ミッション)行こう」
春川もハンターゾーンに向かう。
ハンターA「……」
ハンターD「……」
暗証番号入力装置「……」
赤松「これに番号入力するんだ。ハンターゾーンからそう遠くないね」
王馬「赤松ちゃーん!」
赤松「あ…王馬くん、百田くん!」
百田「おう、赤松!」
赤松と王馬・百田が合流。
赤松「これが番号入力する装置みたい」
王馬「なるほどね。二手に分かれなくてもいけそうかな?」
赤松「多分大丈夫だと思う」
百田「…なあ、赤松」
赤松「なにかな?」
百田「赤松は、ニセ逃走者が誰だと考えてんだ?」
赤松「…それは…」
王馬「ああ、赤松ちゃんにも百田ちゃんにも、オレの推理は聞かせたよ」
百田「…そうなのか」
赤松「うん…」
「…複雑、だよね。ペアの相手がニセ逃走者の候補だって言われたんだから」
百田「ああ…。王馬の推理聞いて、色々考えた。疑うべきか疑わないべきか…」
「オレは、ハルマキはニセ逃走者じゃねーと思う。だが、キーボもニセとは思えねぇ」
「だからオレは、2人を信じとおす!」
「理由は単純、オレが信じたいと思ったからだ。どんな結果だろうと後悔はしねーよ」
赤松「…メチャクチャなようにも聞こえるけど、百田くんはそれでいいと思うよ」
「それに、あの2人のどっちかがニセ逃走者だって決まったわけじゃないしさ!」
百田「…ああ、そうだな!まだ確定じゃねぇ!」
王馬「オレの推理を信じるも信じないも勝手だけど」
「そのメチャクチャさ加減で、身を滅ぼさないといいね」
百田「…ハンターゾーン行こうぜ、早く行って損はねーだろ」
赤松「う、うん。そうだね」
「…百田くんは、まだ迷ってるのかもしれない。だから私に尋ねて―――」
プルルルル、プルルルル
赤松「!」
「電話…。最原くんから?」ピッ
「もしもし、最原くん?」
最原「赤松さん、ミッションのメール見た?」
赤松『見たよ。今、ハンターゾーンに向かってる。百田くんと王馬くんも一緒にいるよ』
最原「ああ、そうなんだ。僕も向かってるけど、ちょっと遅くなるかも」
赤松『さっき(復活カードミッション時)、体力きついって話してたもんね。無理しないで!』
最原「うん、ありがとう」
??「……」
逃走者を見つめる、怪しい人影…。
赤松『そうだ、言ってなかった。復活させてくれてありがとう!』
最原「いいよ、気にしないで。逆の立場だったかもしれないんだから」
??「××××××」
ニセ逃走者が、逃走者の位置情報を通報した。
ハンターA「…!」ダッ
位置情報が伝えられたハンターが、確保へと動く…!
赤松『じゃあ、先にハンターゾーン行ってるから』
最原「うん。ああ…あと、特にキーボくんと春川さんには気を付けて―――」
ハンターA「…!」タッタッタ…
最原「うわっ、来た」ダッ
見つかった…。
最原、逃げ切れるか!?
残る逃走者 赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、緑ペア(最原終一・赤松楓)、
青ペア(星竜馬)、桃ペア(キーボ)、ペアなし(王馬小吉・夢野秘密子)
- ミッション4② ( No.22 )
- 日時: 2021/01/11 22:59
- 名前: TDR (ID: pTKbdp.H)
[ 28:36 ]
[ 428,400円]
赤松『じゃあ、先にハンターゾーン行ってるから』
最原「うん。ああ…あと、特にキーボくんと春川さんには気を付けて―――」
ハンターA「…!」タッタッタ…
最原「うわっ、来た」ダッ
最原が、ハンターに見つかった。
赤松「えっ、最原くん?」
「…電話切れた」
ハンターA「……」タッタッタ…
最原「はあ、はあ、はあ…」タッタッタ
??「……」
追われる最原を見つめる、ニセ逃走者…。
ハンターA「……」タッタッタ…
最原「ああ、ダメだ…」
ポン!
28:14 最原終一 確保
残り7人
最原「もっとトレーニングしておくんだった…」
体力が底をついた…。
プルルルル、プル
赤松「…最原くん捕まった!しかもニセ逃走者の通報でだって…!」
百田「うわっ、マジかよ!終一まで…!」
王馬「あららら、探偵が犯人(ニセ逃走者)暴かず退場かぁ」
「ところで赤松ちゃん、さっきまで最原ちゃんと電話してたよね。何か重要そうなこと言ってた?」
赤松「う、うん。えっと…」
「特にキーボくんと春川さんに気を付けて、って…」
王馬「へぇ。だってさ、百田ちゃん?」
百田「…そうか」
夢野「無理じゃろ、ミッションは…!ニセ逃走者もいるというのに!」
夢野は、中庭の自首用電話へと向かう。
その距離、およそ30メートル…!
夢野「無理して捕まるよりも、今ある40万を獲りに行くぞウチは!」
「そうじゃ…ウチはもとより自首する気だったんじゃ。初志貫徹じゃ!!」
ハンターB「……」
夢野の近くに、ハンター…。
夢野「そこにハンターおるのぅ…」
ハンターが離れるのを待つ…。
夢野「こういう時に後ろからハンター来たりは…せんか」
ハンターB「……」スタスタ
夢野「今じゃ…!」タッ
ハンターが離れた隙に、自首用電話へとダッシュ…!
自首用電話「……」
夢野「よし!」ガチャ
ハンターB「……」くるっ
ハンター、Uターン…。
夢野「早うかかれ!かかってくれ!」プルルルル…
ハンターB「……」
夢野「…夢野秘密子、自首するぞ!!」
27:03 夢野秘密子 自首成立
43万7700円 獲得
夢野「かーっかっか!!やったぞ!成し遂げたぞ!!」
ハンターB「……」スタスタ
夢野「もうハンターも追ってこないのぅ!実にいい気分じゃ!!」
牢獄
プルルルル、プル
天海「またメールっす」
白銀「また誰か捕まったのかな?ペース早くない?」
天海「…あっ、夢野さん自首しました」
獄原ゴン太(橙ペア)「ええっ!?夢野さん、何か犯罪を犯してたの!?」
真宮寺「ゴン太くん、今回の自首はそっちの意味合いではないヨ」
入間美兎(桃ペア)「はぁ?復活させてもらって自首ってマジかよ、がめつい女だな!」
夜長「おー、これには神さまも驚いたってさー」
茶柱「夢野さん、おめでとうございます!!やりましたね…!!」
百田「夢野確保…じゃねぇ、自首かよ!」
赤松「夢野さん、最初から自首するって言ってたから、有言実行だね」
百田「にしても茶柱に助けられて自首…。クレバーな奴だな、あいつ」
王馬「夢野ちゃん自首!?マジかぁ、後でからかおうっと!」
赤松「やめなよ、王馬くん!」
キーボ「自首、いいですよね。40万円獲得羨ましいです」
夢野が自首したことで、揺れるキーボ。
キーボ「ここまで結構仕事したとは思うんですが」
「…最後にもうひと踏ん張りしますか」
春川「……」
ハンターC「……」スタスタ
春川の視線の先に、ハンター…。
春川「ミッションに間に合うかな」
ゲート「……」
百田「ここか、ハンターゾーン!」
王馬たち3人が、ハンターゾーンの前に辿り着いた。
赤松「ゲート開けるボタンは、中に入ったら押せなくなるみたい」
百田「つーことは、誰かがボタン係として働かなきゃならねーのか」
ゲートの開閉ボタンは、ハンターゾーンの内側にはない。そのため、ハンターゾーンから脱出するには、
逃走者の誰かがハンターゾーンの外でボタンを押す必要がある。
王馬「ニセ逃走者には絶対やらせらんない、重要な役どころだねー」
星「…もう何人かいるな」
百田「おう、星も来たか!」
さらに、星も到着。
星「どういう話になってんだ?」
赤松「今ね、ボタン係決めようとしてたところ」
百田「女子の赤松がボタンでいいだろ、オレたちが中に入る」
王馬「ダメダメ、ボタン係2人はいないと!」
百田「なんでだよ、そっちに人数割く必要ねーって」
王馬「いい、百田ちゃん?『ボタン係以外の全員がハンターゾーンに入る→ニセ逃走者が来てボタン係通報
→ボタン係確保』が、考えられる最悪のパターンだよ」
「もしこれからニセ逃走者が来てみな?全員脱出できなくなって詰みでしょ?」
百田「ああ、そうか…」
赤松「それじゃあ、最低2人は必須だね。2人いれば、どっちか残れる可能性高まるから」
王馬「潔白証明できてる、オレと赤松ちゃんが適任かな。百田ちゃんと星ちゃんは潔白とまでは言えないし、
中入って番号探してきて」
星「体のいいこと言って、王馬は自分がハンターゾーンに入りたくないだけじゃねーのか?」
王馬「ああ、バレた?」
百田「おい王馬、テメー!」
星「まぁ、王馬の言うように、複数人ボタン係やるほかねぇのも事実だ。俺は従うぜ。どのみち、俺は
ハンターゾーンに入る気だったからな」
百田「…そうだな。オレも入る気満々だったから問題はねぇ!」
これより星と百田は、ハンターゾーンに突入する…!
赤松「気を付けてね。捕まりそうなら、無理しないで戻ってきていいから」
百田「ああ。だが、そう簡単には捕まらねーよ!」
王馬「じゃあ、ボタン押すよ」
ポチッ
ガー
星「……」ダッ
百田「どこから(ハンター)来るんだ?」ダッ
ハンターF「……」
ハンターG「……」
狭いハンターゾーンに、ハンターは2体。
星と百田は、暗証番号を見つけ出せるのか…?
残る逃走者 赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、緑ペア(赤松楓)、
青ペア(星竜馬)、桃ペア(キーボ)、ペアなし(王馬小吉)
- ミッション4③ ( No.23 )
- 日時: 2021/01/12 23:01
- 名前: TDR (ID: pTKbdp.H)
〈祝 ニューダンガンロンパV3 発売4周年!〉
[ 24:57 ]
[ 450,300円]
牢獄
入間「やりやがったな、エセ魔法使い!『助けられて自首』のカッコ悪さ、考えたことあんのか!?」
白銀「さすがに復活させてもらってこれはどうなの、夢野さん?」
夢野「かっかっか、賞金を獲れんかった者どもが何か言うとるわ」
入間「ああ!?」
夢野「そもそもウチは、ルールに認められたことをしとるまでじゃぞ!攻められる謂れはない!」
獄原「ゴン太も、みんなして夢野さんを責めることないと思うな。悪いことはしてないんだし…」
茶柱「そうですよ、夢野さんは悪くありません!すごいことですよ、賞金獲ったんですから!」
天海「助けた本人がこう言ってるんじゃ、何も言えませんね」
夢野「それにじゃ…茶柱よ」
茶柱「はい、なんでしょう?」
夢野「ウチは、茶柱に獲った賞金の半額をあげようと思って自首したんじゃ」
茶柱「えっ…、転子に!?」
夢野「ウチでは、ハンター5体とニセ逃走者からは逃げ切れん。ウチがお主に恩返しするには、
こうするしかないと考えてのぅ」
茶柱「ゆ、夢野さん…!」
獄原「そっか、夢野さんは茶柱さんのために自首したんだね!」
真宮寺「ククク、やはり友情は…人間の美しさは素晴らしいヨ…!」
東条「文句も出たりしたけれど、いい話じゃない」
入間「美談にしようとすんじゃねー!オレ様は納得いってねーぞ!!」
夜長「美兎もまだ、キーボが賞金獲ったら同額貰えるし、秘密子を羨むことないんじゃないかー?」
入間「ああ…、そうだったな!あいつ存在感ないから、熱くなってるうちに頭からフッ飛んでたぜ」
白銀「ペア組んだ人にすら忘れられるキーボくん、可哀そう」
キーボ「誰かがボクの噂をしている気がします。これが虫の知らせと言うものですか」
百田「番号手に入れたら大声出せよ」
星「ああ」
星と百田は、ハンターゾーンに突入している。
ハンターF「……」
ハンターG「……」
ハンターゾーンは、狭いエリアに2体のハンターがいる危険なゾーン。
一度見つかると、逃げ切るのは容易ではない。
百田「(番号は)どこにどんな風にあるんだ?」
ハンターG「……」
百田「やべっ」サッ
百田に迫る、ハンター…。
百田「もう1体は…?」
ハンターF「…!」ダッ
後ろだ…。
百田「―――うおっ!?」ダッ
ハンターF「……」タッタッタ…
星「…追われてるのか、あっちは」
百田「ヤバい…!」タッタッタ
急いでゲートへと戻る…!
王馬「あっ、百田ちゃん帰ってきた」
百田「開けてくれ!!」タッタッタ
王馬「はいよ」ポチッ
ガー
ハンターF「……」
ガー
百田「危ねぇ!!」タッタ…
百田、脱出に成功。
赤松「番号あった?」
百田「見つからなかった!」
王馬「もう、しっかりしてよー、百田ちゃん!」
百田「そう言うなら、代わりにテメーが行ってみろよ!」
星「……」
星は1人、番号を探す…。
ハンターG「……」
星「せめてどの辺にあるのかわかれば―――」
ハンターG「…!」ダッ
星「!」ダッ
ハンターF「……」
星の逃げる先に、先ほど百田を追ったハンター…!
星「……」タッタッタ
ハンターF「…!」ダッ
星「くっ」ダッ
ハンターG「……」タッタッタ…
ハンターF「……」タッタッタ…
LOCK ON 【RYOMA HOSHI】
ピ―――――――――――――
星「…くそっ」
ポン!
22:27 星竜馬 確保
残り5人
星「すまん、東条」
ここまで走り続けた男、散る…。
プルルルル、プル
百田「…あー、星が捕まっちまった」
赤松「星くんほどの人でも難しいんだ、ここ…」
真宮寺「これで東条さんも、賞金獲得ならずだネ」
東条「そう…、残念だわ」
百田「人手が足りねー、早く他の奴ら来てくれ…!」
春川「…ここだよね」
春川が、ハンターゾーン前に到着。
キーボ「皆さん集まってます」
さらに、キーボも辿り着いた。
百田「ハルマキ、キーボ…!」
王馬「ちょうどいいや、2人とも中に入って番号探してきて」
キーボ「えっ、王馬クンは入らないんですか?」
王馬「オレと赤松ちゃんは、ボタン見張り係」
百田「ここにいる5人で、残ってるのは全員か。ボタンは1人で十分になったんじゃねーか?」
王馬「いや、さっきの百田ちゃんみたいに『ハンターに捕まりかけて危なかったから』って理由で、
ニセ逃走者1人で戻ってこられたら危ない」
百田「あー、そりゃそうか」
春川「どういうこと?話が見えてこないんだけど」
赤松「えっとね―――」
王馬「要約すると、春川ちゃんとキーボはニセ逃走者っぽいから信用できないってこと」
春川「は?」
赤松「王馬くん、言い方!」
キーボ「ですが、言われてみればそうですよね。客観的に見ると、もはやニセ逃走者候補の候補は
ボクと春川さんと百田クンだけです」
王馬「珍しく理解が早いじゃん、AIも学修してるんだね!」
キーボ「フフン、もっと褒めてもらってもいいんですよ!」
王馬「じゃあさっさと行こうか、歩く粗大ゴミ」
キーボ「それボクのことですか!?発言の高低差すごくありませんか!?」
百田「いいからもう行こうぜ、時間もない」
春川「わかった」
キーボ「王馬クン、このゲームを終えたら必ず訴えますからね!」
王馬「ロボットに人間の司法制度が適用されるといいね!」
赤松「3人共、頑張ってね…!」
ポチッ
ガー
ハンター20体放出まで、残り5分。暗証番号を獲得できなければ、ハンターは合計25体となる…!
赤松「もしかして、春川さんかキーボくんが番号手に入れたら、消去法でニセ逃走者わかる?」
王馬「そう考えることもできるね。ただ、そううまくはいかないと思うなー」
「ニセ逃走者の『ミッションの妨害』がどの程度のものかわからないしさ。どんな時でも絶対に
邪魔するのか、その時次第なのか」
「今回で言うと、自分から番号手に入れて疑いを晴らそうとするかもしれない」
赤松「たしかに!」
ハンターG「……」
ハンターF「……」
春川「…(ハンター)あれだね」
百田「2体とも位置把握しとけよ」
キーボ「はい、気を付けます」
3人はそれぞれ分かれ、暗証番号を探す。
ハンターG「……」
百田「……」
姿勢を低くして、ハンターの視界に入らないように動く…。
春川「…あれは?」
暗証番号表示装置「……」
春川が見つけたのは、暗証番号を表示する装置だ…!
春川「…ボタンがある」
ポチッ
暗証番号表示装置[123]
春川「123…」タッ
番号を確認し、ゲートへと走る…!
春川「番号あった、123!」タッタッタ
百田「おっ、装置はあっちだったか…」
キーボ「123…?ただ数字を順に並べただけの番号、あり得ますかね?」
赤松「あっ、春川さん戻ってきたよ」
春川「ゲート開けて」タッタッタ
王馬「はいよ」ポチッ
ガー
春川、ハンターゾーンを脱出。
春川「番号見つけた。123だった」
赤松「123?暗証番号っぽくないね、スマホとかのパスワードならアウトだよ」
春川「私もそう思ったけど、本当に123だったんだよ」
王馬「百田ちゃんかキーボのどっちでもいいから、もう1人番号見てきてほしいな」
百田「開けてくれ!ハルマキが見たんだろ!?」タッタッタ
百田もゲートの前に戻ってきた…。
王馬「あーダメダメ、百田ちゃんも番号見てきて。2人見た方が絶対あってる番号だって確信できるから」
百田「はぁ!?先言ってくれよ、そういう大事なこと…!」
王馬「ごめんね、百田ちゃんは頭いいから、言わなくてもわかってると思ってさ!」
春川「心にもないことを…」
赤松「体力的に厳しいなら、私が変わろうか?」
百田「サンキュー、赤松。だがこれはオレの仕事だ!行ってくるぜ!」
赤松「ごめんね、ありがとう百田くん!」
ハンターF「……」
ハンターG「……」
ハンターゾーンには、2体のハンター。番号を見るには、このハンターたちを掻い潜らなくてはならない。
逃走者たちは、ミッションをクリアできるのか…!?
残る逃走者 赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、緑ペア(赤松楓)、
桃ペア(キーボ)、ペアなし(王馬小吉)
- ミッション4④ ( No.24 )
- 日時: 2021/01/13 22:52
- 名前: TDR (ID: pTKbdp.H)
[ 19:39 ]
[ 482,100円]
現在、ハンターゾーンに突入しているのは百田・キーボの2人。
赤松・王馬・春川は、ゲートの前で見張りをしている。
キーボ「あれっ、百田クン、どうして戻ってきたんですか?」
百田は、ハンターゾーンから出ようとしていたキーボと合流した。
百田「…キーボ、番号見たか?」
キーボ「いえ、見てません」
百田「オレたちのどっちかだけでも、番号見ておいた方がいいそうだ」
キーボ「ああ、なるほど…偽物の番号対策ですかね。わかりました」
百田「ハルマキはさっき入った後、向こうに行ったよな…?」
キーボ「ええ、たしかにそうでした」
ハンターF「……」
2人に、ハンターが迫る…。
暗証番号表示装置「……」
百田「おっ、これか!」ポチッ
暗証番号表示装置[123]
百田「123!間違いねーな!」
キーボ「はい、この目でちゃんと見ましたよ!ボクの機能で写真も撮りましょうか」
ハンターF「…!」ダッ
百田「いや、そこまでは―――」
「マジか!?」ダッ
キーボ「!!」ダッ
ハンターF「……」タッタッタ…
百田「くそっ!!」タッタッタ
ハンターが視界に捉えたのは、百田だ…!
キーボ「危ないところでした」タッタッタ
追われなかったキーボは、その足でゲートへと向かう。
百田「ここで捕まるわけには…!」タッタッタ
ハンターF「……」タッタッタ…
キーボ「開けてください」
王馬「ほら、一回開けるごとにオレに感謝しろよ」ポチッ
ガー
キーボ「番号見ました、123です」
赤松「2人とも同じ番号を見たってことは…」
王馬「123が暗証番号で良さそうだ」
ハンターF「……」タッタッタ…
百田「開けてくれぇー!!!」タッタッタ
百田、追われながらゲートにダッシュ…!
王馬「おっと」ポチッ
ガー
百田「うおおおおお!!」
ガー
ハンターF「……」
百田「危ねぇー!!」
百田、脱出成功…!
赤松「百田くん、お疲れ!」
百田「ああ…。番号は…」
王馬「123でしょ?春川ちゃんとキーボから聞いたからもういいや」
百田「そうかよ…、はあ」
赤松「それじゃ、番号入力しにいかないと。ミッション終了まで何分?」
春川「あと2分切ったよ」
赤松「余裕そうだね。3人は休んでて!私と王馬くんで行ってくるから」
百田「ああ、頼む…」
王馬「え、オレも行くの?」
赤松「1人だと、行く途中で捕まったら困るでしょ」
王馬「んあー、めんどい…」
赤松「夢野さんのモノマネはいいから。ほら、行こう!」
ハンターD「……」
ハンターE「……」
番号を入力するまでに、ハンターに捕まっては意味がない。
赤松「ハンターは…いなさそうかな」
王馬「今のうちに行こう」
ハンターC「……」
暗証番号入力装置「……」
赤松「よし、入力するよ!」
「1、2、3…」
暗証番号入力装置[123]
赤松「エンター!」タンッ
暗証番号入力装置[CLEAR]
15:46 ミッションクリア
赤松「クリアだって!」
王馬「オッケー」
モノダム「クリアダッテサ。シャッター閉メヨウ」
モノタロウ「ねえねえ、なんでお父ちゃんは、オイラたちに手動でシャッター閉めさせるのかな?」
モノダム「さあなぁ。予算か電気の節約のためやないか?」
ガラガラガラ…
ハンター×20「「「「「……」」」」」
ミッションをクリアしたため、ハンター20体が放出されることはなくなった。
牢獄
プルルルル、プル
天海「『赤松楓の活躍によりミッションクリア、20体のハンター放出は阻止された』…だそうっす」
最原「良かった、クリアできたんだ」
夜長「終一と美兎は、首の皮1枚繋がったねー」
入間「キーボ、賞金獲ってきてくれ!オレ様がテメーを拾ってペア組んでやった恩を忘れるな!!」
白銀「キーボくんにすべてを委ねてる身なのに、すっごい偉そうだね」
キーボ「メールに赤松さんの名前しか出てませんね。羨ましいです」
春川「私たちも頑張ったんだけど」
百田「赤松が、番号打ち込むのがすげーうまかったかもしれねーだろ。ピアニストだから、
ポロロンってうまいことやったんじゃねーか?」
キーボ「そんなこと有り得ないと思いますが」
百田「んだよ、真面目だな…。ちょっとした冗談じゃねーか」
王馬「それじゃ赤松ちゃん、危険な役だけど気を付けてね」
赤松「うん、そっちも頼むね」
なにやら作戦を立てていた様子の、王馬と赤松。
キーボ「では、ここからはニセ逃走者を気にしつつ、逃げ切りを目指しましょう」
春川「そうだったね、ニセ逃走者も気にしないと…」
「別れてから通報とかやめてよ、キーボ」
キーボ「しませんよ、ボクはニセ逃走者じゃありませんので」
「それでは、ボクはこの辺で!健闘を祈ります!」
百田「おう、無事にまた会おうぜ!」
春川「じゃあ…私はこっちに行くから」
百田「待て、ハルマキ」
春川「…なに?」
百田「大事な話がある」
春川「どうしたの、改まって」
百田「いいか?」
春川「…わかった」
百田「他の奴らは近くにいないな…?」キョロキョロ
春川「他の人に聞かれたらマズい話なの?」
百田「まぁ、そういう感じだ」
「…まず、言っておかなくちゃならねーことだが」
「オレは、ハルマキはニセ逃走者じゃねーと思ってる。と言うより、絶対に違うとまで言い切れる」
春川「…うん」
百田「どうしてそう断言できるかって話だが…」
「これは、オレとハルマキがペア組んでるのが理由じゃねぇ。ボスと助手って関係性だからでもねぇ」
春川「…?」
百田「オレが、ニセ逃走者だからだ」
春川「…えっ」
次回、すべてが明らかとなる。
残る逃走者 赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、緑ペア(赤松楓)、
桃ペア(キーボ)、ペアなし(王馬小吉)