二次創作小説(新・総合)

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逃走中~みんなの騙し合い新学期~(完結済み)
日時: 2021/05/09 16:37
名前: TDR (ID: kOmP6qDh)

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  ~WARNING! 注意!~

・逃走中とダンガンロンパの二次創作小説です

・ダンガンロンパシリーズのネタバレ注意

・気を付けていますがキャラ崩壊の可能性あり

・ハンターは個体番号ではなくA・Bなどを付けて識別しています

・モバイルでは画面を横向きにすると読みやすいと思います

〇ページ番号は大きいものから古いページです
 移動はこのページの一番下から行ってください


以上の点を踏まえてお読みください

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逃走劇の舞台は、封鎖された箱庭型の学園「才囚さいしゅう学園」。
今回ゲームに挑むのは、ピアニスト、総統、宇宙飛行士など、
政府が実施する特別な奨励制度「ギフテッド制度」に認定され、
“超高校級”の称号を与えられた、16人の高校生たち。
彼らは賞金への欲望や己のプライドのために逃げ回り、
襲い来るハンターや、絆を試すゲーム展開に翻弄されてゆく。
嘘と真実が交錯する、心理逃走劇!
100分間逃げ切り、高額賞金を持ち帰る者は現れるのか!?



逃走者:16人
赤松楓(ピアニスト)/ 天海蘭太郎(???)/ 入間美兎(発明家)
王馬小吉(総統)/ キーボ(ロボット)/ 獄原ゴン太(昆虫博士)
最原終一(探偵)/ 白銀つむぎ(コスプレイヤー)/ 真宮寺是清(民俗学者)
茶柱転子(合気道家)/ 東条斬美(メイド)/ 春川魔姫(保育士)
星竜馬(テニス選手)/ 百田解斗(宇宙飛行士)
夢野秘密子(マジシャン)/ 夜長アンジー(美術部)[50音順]

通達1 ( No.15 )
日時: 2021/01/04 23:01
名前: TDR (ID: pTKbdp.H)



 [  56:22  ]
 [ 261,800円]




百田「ニセ逃走者云々書いてた紙によると、そろそろ通達か…」


 百田たちが拾った紙には、残り53分にニセ逃走者についての通達が来ると書かれていた。


スタッフ「(ペアの)春川さんにそのことを教えないのですか」

百田「ああ。不確定の情報流して、助手を混乱させたくねーからな。だから終一にも話してねぇ」
  「通達が来ねーなら、あの内容は嘘っぱちだってことなんだが。あいつら(モノクマーズ)の
  落書きであってほしいところだ」




星「…なるほど。つまりその紙の内容を、あんたは信じているということでいいか?」

東条「いいえ、まだ断言はできないと思ってるわ。それでも、いつ会話できるか分からない状況下だし、
  合流できた今、話しておくべきと思って」
  「星くんはさっきのミッションを思い出してみて、動きが怪しげと思える人はいた?」

星「他の奴らを意識して見ていなかったから、なんとも言えねーが…」
 「強いて言うなら、王馬の動きに違和感はあった。ハンターを見張ると言って、キーボにヤジを飛ばしたり
 大声で騒いだりしていたってくらいだが」

東条「王馬くんね…。聞いた限りでは、たしかに怪しいわね」
  「大声で騒いでいたのも、ハンターを呼び寄せるため…?」

星「考えすぎかもしれねーから、今は通達とやらを待とうぜ―――」
 「おい、ハンターだ」タッ

東条「!」タッ




ハンターC「……」




星「話し込んでると集中途切れそうだな」タッタッタ




東条「できれば(ゲーム時間残り)53分までは一緒に行動したかったのだけれど…」タッタッタ


 青ペアはハンターを警戒し、二手に別れた。




最原「ニセ逃走者は、ほぼ確実にいる」


 ニセ逃走者の存在を信じる、最原。


最原「ハンマーが隠されていたのがいたずらとは考えにくい。理由は、逃走者にメリットが全くないから」
  「いくら王馬くんでも、王馬くん自身が普通の逃走者なら、自分のデメリットになることは
  しないはず。そのせいでアラーム鳴ったら大変だし」

スタッフ「ニセ逃走者の候補はいますか?」

最原「一応、僕の中の候補は4人です。ただ、この4人から絞れるだけの情報は現状ないですね…」




夜長「そろそろ残り53分だねー。(通達の)メール来るのかな?」




王馬「…さーて」






 [  53:53  ]
 [ 276,700円]




 プルルルル、プル


春川「メールだ」




百田「来た…!まさかマジで…」




最原「…メール開くのがこんなに緊張するなんて」




東条「あの紙に書かれていたことが嘘なら、このメールは関係ないもののはず…」
  「…『通達』」




茶柱「……ええっ!!?」






  「『オマエラの中に、ニセ逃走者がいる』…!?」




キーボ「『ニセ逃走者はこれまでも秘密裏に、ミッションの妨害に動いていた。加えて、残り40分からは
   逃走者の通報を開始し、位置情報をハンターに伝える』」


星「『ニセ逃走者はハンターに確保されることはない。ニセ逃走者を止めるには、正面玄関前にある
 装置にニセ逃走者の名前を入力しなくてはならない』」


春川「『ただし、間違った逃走者の名前を入力すると、ハンターが1体放出される。気を付けたまえ』…」


百田「内容があの紙そのままじゃねーか!マジだったのかよ、あれ…!」


 モノクマーズが落とした紙に書かれていた内容は、すべて本物だった…!




 ピュン!


ニセ逃走者停止装置「……」

ハンターボックス「……」


 メールの内容通り、校舎の正面玄関前に、ニセ逃走者停止装置とハンターボックスが設置された。




最原「…この推理は外れていてほしかったな」




東条「やはりそうよね」




星「東条の言っていた通りか…」




夜長「にゃはははー、なるほどー」




 既にこの通達の内容を知っていた逃走者は、落ち着いて現実を受け入れているが…。




茶柱「えっ…、今までも、誰かが転子たちの邪魔をしようとしてたってことですか!?許せません!!」




春川「ニセ逃走者…?何それ、誰か疑わなきゃいけないってこと?」




キーボ「ええ…!?だ、誰かがボクたちを陥れようとしているんですか…!?」




 通達の内容を初めて伝えられた逃走者は、混乱している…。




  牢獄(寄宿舎内)


天海「ニセ逃走者はペア組めるんすか?仮にペア組んでた場合、どうなるんすか?」

スタッフ「ペアはニセ逃走者も組めます。ただし、ニセ逃走者だけが最後まで残っても、相方は賞金を
    獲得できません。また、ニセ逃走者は自首しません」

夢野「まぁ…そうなるじゃろうな」

入間「はあぁ!?ふざけんな!じゃあキーボがニセ(逃走者)だったら、オレ様は何に期待すりゃ
  いいんだよ!」

白銀「ペア組んだ相手を信じるしかないんじゃないかな…」

入間「マジかよ!!誘わない方が良かったかも、とか考えたくねぇよ!」

天海「ペア組んだ相手が残ってるのは、入間さん・赤松さん・真宮寺くんっすね」
  「3人的には、相方はどうなんすか?信じられますか?」

入間「微妙なところじゃねーか…?キーボのやつ、ミッションクリアしてねーし…」

赤松「私は最原くんを信じるよ。ペア組んだ時にそう決めてるから。ミッションもやってくれたしさ」

真宮寺「『何とも言えない』と、僕は答えるヨ。一つ目のミッションはやってくれたけど、それだけで
   判断するのは少し怖いところだネ」

夢野「そうか、最原もアンジーも最初のミッションに行ったのは、このメールが来た時に疑いを
  かけられないためかもしれんからな」

白銀「ニセ逃走者がどういう判断でどういう風に動いてるのかわからないから、見つけるの難しいね…。
  どんな状況でも強制でミッションの邪魔に動くのか、その時次第なのか…」

獄原「ゴン太馬鹿だから、誰がニセなのかわからないよ…」

天海「大丈夫っすよ、ゴン太くん。この場にいる誰も、まだ誰がニセか分からないんで」




茶柱「あっ、これ放っておくと、残り40分から転子たちが通報されるようになるんですね!?
  では、早急にニセ逃走者を見つけなければ!」




星「ミッションの妨害だけなら程度によるが、この後始まるらしい通報が厄介だな」
 「始まるまでに(ニセ逃走者を)見つけておきたいところだが…」


 ゲームマスターからの通達により、疑いあうことを余儀なくされた逃走者たち。
 果たして、ニセ逃走者の正体は…!?





残る逃走者 赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、黄ペア(夜長アンジー)、
      緑ペア(最原終一)、青ペア(星竜馬・東条斬美)、
      桃ペア(キーボ)、ペアなし(王馬小吉・茶柱転子)


中盤戦 ( No.16 )
日時: 2021/01/05 22:45
名前: TDR (ID: pTKbdp.H)



 [  52:47  ]
 [ 283,300円]




 ニセ逃走者の存在が明らかとなり、他の逃走者を疑いだす逃走者たち。


茶柱「ニセ逃走者は、男死だと思います」

スタッフ「なぜですか?」

茶柱「正体を隠して人の邪魔をするような卑怯な輩は総じて男死だと、相場が決まっています!」

スタッフ「……」

茶柱「百田さんと星さんは、さっきのミッションで積極的に動いていたので、きっとニセではないでしょう」
  「つまり、ニセ逃走者は王馬さんと最原さんとキーボさんのうちの誰かです!!」




スタッフ「先ほど言っていた、ニセ逃走者の候補とは?」

最原「裏庭のハンマー置き場に来た王馬くん、春川さん、キーボくん。そして、ミッション中
  見かけなかったアンジーさんです」
  「ニセ逃走者は、ミッションのメールが来てから5分足らずで、ハンマーを3つ持ち出して、
  本人は姿をくらませた。僕らの誰にも見られずに…」
  「それが可能なのは、ハンマーが隠されてからすぐに裏庭にやってきた、僕以外の3人…」
  「きっと、近くの茂みに身を潜めて、僕が裏庭に来たのを確認して、後から来たフリを
  したんだと思います」
  「ハンマー隠したのがアンジーさんだった場合、僕らがハンマーを探し回っていた時に
  ずっと隠れていないといけないから、王馬くんたちよりは可能性低いと思ってます」


 超高校級の才能で推理する、探偵・最原終一…。




夜長「神さまがね、日頃の行いは大事だってさ」

スタッフ「?」

夜長「普段から悪いことばっかりしてると、神さまからのポイントが下がっちゃって、
  いざ自分がやってない時でも疑われちゃうでしょ?」
  「だから、いつもいたずらしてる人は、こういう時困っちゃうだろうなーってさ」




百田「ミッション妨害…?そんな怪しい奴、オレたちの中に…」
  「…いた。さっきミッションの時、ずっと騒いでるやついたぞ」
  「(ニセ逃走者は)王馬だろ。あいつハンマー持たないうえ、ずーっとアラーム張りに
  声出してたからな!あれは十分ミッションの妨害だろ!」




星「こうなると、やっぱり怪しいのは王馬じゃねぇか?」
 「ミッションの妨害やっていた奴なんて、せいぜいヤジ飛ばしてた王馬くらいだろ」




春川「なんとなくだけど、(ニセ逃走者は)王馬だと思う。平気で人を裏切りそうだし、あいつ」




 多くの逃走者から疑われる、王馬…。


王馬「おい、キーボ!」

キーボ「な、なんですか!?王馬クンはニセじゃありませんよね!?」

王馬「それはこっちのセリフだよ!お前は最初のミッションでハンター増やした原因なんだから、
  めちゃめちゃ怪しい!お前がニセだろ!」

キーボ「ち、違います!あれはハンターボックスが見つからなかっただけなんですってば!!」

王馬「いいや、信じられないね!」




東条「…あっちで騒いでるのは、キーボくんと王馬くんね。ここまで声が聞こえるわ」


 言い合う2人と少し離れたところに、東条と…。


ハンターC「……」

 ハンター…。




キーボ「大体、さっきハンマーが何者かに隠されたから探していたのに、急にいなくなる
   王馬クンが一番怪しいでしょう!ボクになすりつけないでください!!」




東条「…!」




王馬「だからそれは―――やべっ」ダッ

キーボ「えっ!?」ダッ

ハンターC「…!」ダッ


 見つかった…。




東条「ハンター来たのね…!」タッ


 散り散りに逃げる2人を見た、東条も逃げる。




王馬「……」タッタッタ

キーボ「まったく油断できませんね…」タッタッタ

ハンターC「…?」


 距離があったため、うまくまいたようだ。




東条「聞こえたわ。裏庭のハンマーが隠されていたこと。そして、ハンマーを探していた中で、
  王馬くんがなぜかその場を離れたこと」
  「王馬くん、いったいどういうつもり…?」




王馬「…にしし」




百田「王馬だろ、ニセは!今あいつどこにいる?見つけて吐かせてやる!」

スタッフ「百田さん」

百田「なんだ?」

スタッフ「ペアの春川さんがニセ逃走者の可能性もありますよ」

百田「そんなわけねーだろ。ハルマキだぞ?」

スタッフ「…?『春川さんだから』というのが、信じる理由ですか?」

百田「ああ。ハルマキは、オレの助手なんだから、そんなことはしねぇ。オレは信じてるぜ」




春川「(ニセ逃走者は)少なくとも百田ではないと思う。そもそもバカだから、裏切ることとか
  できない人間なんだよ、あいつは」
  「ハンマー隠した可能性だけ考えたら、最原とキーボも怪しいけど……、圧倒的に
  信用できないのは、やっぱり王馬だよね」




ハンターB「……」


 赤ペアの2人のどちらかに、ハンターが迫る……。




百田「おーし、一旦、王馬探すか!」




春川「王馬には近寄らないようにしておこう」




ハンターB「…!」ダッ


 見つかったのは…。






百田「―――来た!」ダッ


 百田だ…。


ハンターB「……」タッタッタ…

百田「捕まってたまるか!」タッタッタ


 曲がり角を利用し、逃げる…。


ハンターB「…?」


 ハンターの視界から外れた。


百田「助手(春川)よりも先に捕まるわけにはいかねー!」


 赤ペアの2人は、互いに信じあっているようだ。




―――――――――――――――――――――――――――――――――

 疑心暗鬼に陥る逃走者たち。その頃、指令室では…。


文月「逃走者は疑いあってるけど、ペア同士はそれなりに信じあってるみたいだね」

モノクマ「想定の範囲内だよ。もっとペア同士で疑いあってたら、出したかった通達もあったけど…、
    それはあとにしよう」

文月「いいね、以前なら想定外の事態だって言って、対応しきれていなかったところだ」
  「これまでの経験で、安定感を身に付けてる。“成長”を見られて嬉しいよ」

モノクマ「そもそも疑いあう以前に、ペアの片方だけが捕まったところ沢山あるし、残ってる人数
    少な目だし…、チャンスをあげちゃおうっと」
    「ニセ逃走者からの通報が始まる残り40分までに、人数イケニエを増やせるかな?」ピッ


 ゲームマスターのモノクマにより…。

―――――――――――――――――――――――――――――――――




 ピュン!


復活カード×3「……」


 確保者に、最大のチャンスが訪れる…!




残る逃走者 赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、黄ペア(夜長アンジー)、
      緑ペア(最原終一)、青ペア(星竜馬・東条斬美)、
      桃ペア(キーボ)、ペアなし(王馬小吉・茶柱転子)


ミッション3① ( No.17 )
日時: 2021/01/06 23:02
名前: TDR (ID: pTKbdp.H)



 [  50:06  ]
 [ 299,400円]




 プルルルル、プル


百田「またメールだ。多くねーか?」


春川「…『コンピューター教室に、復活カードが3枚用意された』」


  牢獄

天海「『復活カードを使えば、1枚につき1人、既に捕まった逃走者を復活させることができる』」

入間「はぁ!?マジか!?」


星「『復活カードを獲得できるチャンスを得られるのは、残り40分まで。早い者勝ちだ』…」




  ミッション 牢獄から復活のチャンス
 コンピューター教室に、3枚の復活カードが設置された。
 残り40分までに復活カードを獲得すれば、1枚につき1人、確保された逃走者を復活させることができる。




  牢獄


天海「特にペアが残ってる人達はチャンスっすね」

入間「キーボ!!今すぐミッション行け!!テメーだけじゃ捕まるぞ、オレ様を復活させろ!!!」

赤松「最原くん、かなり慎重そうだけど向かうかな…?」

真宮寺「夜長さんは…、動かないように思うな」

白銀「私は復活なさそうだね」

獄原「ごめん、ゴン太が捕まっていなければ、白銀さんを復活させられたかもしれないのに…」

白銀「あっ、違うよ!ゴン太くんは悪くないよ!!ほら、お互い様だから、ね?」

夢野「ウチには関係ないからどうでもよいわ…」




星「人が増えればハンターの目が散るが…、コンピューター教室に行くまでに捕まっちゃ世話ねーな」




春川「これ、私には関係ない話だよね。(ペアの)百田が捕まってるわけじゃないし」


 赤ペアと青ペアは、ペアの両方が残っているため、ミッションに向かうメリットは少ない。


 現在、ペアの相方が捕まっているのは、キーボ・最原・夜長の3人。


キーボ「コンピューター教室は、4階でしたね…」
   「ここから遠いうえ、向かうまでにハンターに見つかったら、振り切れなさそうです」
   「(ミッションは)ちょっとやめておきます」


 キーボは、ミッションに向かわない…。




最原「遠くはないし行ってみるか。味方を増やしたいし、体力もそろそろ限界だから…赤松さんに託したい」


夜長「コンピューター教室…すぐそこだねー。行ってみよう!」


 一方、最原と夜長は動くようだ。




茶柱「これ(ミッション)って、ペア組んでなくても行っていいんですよね?」

スタッフ「ええ、禁止されていません」

茶柱「わかりました!転子、ミッションに動きます!!」


 ペアを組んでいない茶柱。確保者を復活させるため、果敢に挑む…!


茶柱「(残り40分まで)10分しかないので急ぎましょう!」タッ




百田「捕まった奴はニセ逃走者じゃねーはず…ってことは、復活させたら味方増やせるってことか」
  「コンピューター教室ってどこだ?」


 ペアの春川が捕まっていない百田も、ミッションに興味を示す。


百田「…4階?あの薄暗くて不気味な階か…」
  「…………」

スタッフ「百田さん?」

百田「…行ってもし捕まったら、ハルマキに悪いよな。今回はやめておく。戦略的撤退だ!」


 心変わりしたようだ…。


スタッフ「4階が怖いんですか?」

百田「そっ、そんなんじゃねーよ!!さっき(ミッション1)通った時も速足だったのは気のせいだ!」

スタッフ「そこまでは言ってないんですが…」




星「メールの『獲得できるチャンスを得られるのは』って書き方が、何か引っかかるが…」


 プルルルル、プルルルル


星「…電話?東条か」ピッ
 「俺だ。どうした」

東条『星くん、頼みがあるの』

星「なんだ?」




東条『今から私は、ニセ逃走者停止装置に名前を入力する』




星「…なに?」

東条『それがもし外れて、私がハンターに捕まったら、復活カードで復活させてもらえないかしら』

星「おい、もう動く気か?一体、誰の名前を入力する気だ?」

東条『…王馬くんよ。情報を集めたところ、今最も怪しいのは彼のようだから』

星「…あんたが集めた情報を疑うつもりはねーし、俺も王馬を怪しんでいたが、さすがに判断が
 早すぎやしねーか?」
 「それに、そういうギャンブルみてーなことは、あんたより俺が適任だと思うぜ。あんたは今後のために
 残っておくべきだ。俺とあんたじゃ、このゲームに懸けてるものが違うだろう。せめて入力は俺がやる」

東条『それはできないわ、星くん。私の座右の銘は「滅私奉公」よ。あなたを犠牲にはしたくないの』
  『あなたとペアを組んだ時から私は、あなたに残ってもらうよう動くつもりだったんだから』
  『もちろん…ハンターに追われたら、捕まらないよう全力で逃げるつもりよ』

星「…そうか」
 「わかった。あんたが捕まったら、復活カードを獲りに行く」

東条『ありがとう、頼むわね』

星「ああ。じゃあな」ピッ
 「…(ニセ逃走者が)王馬でありゃ、それでいいんだがな」




東条「さあ…勝負よ、ニセ逃走者」


 東条は、すでにニセ逃走者停止装置前に来ていた。




王馬「つかの間の平和って感じだなー」


 果たして、王馬はニセ逃走者なのか…!?




ニセ逃走者停止装置[ニセ逃走者を選んでください]

東条「……」ピッ

ニセ逃走者停止装置[王馬小吉:確定しますか?]

東条「…エンター」ピッ






ニセ逃走者停止装置[不正解]ブーッ






東条「!」


 ガシャン


ハンターE「…!」ダッ

東条「くっ」タッ


 ハンター放出…。


ハンターE「……」タッタッタ…

東条「……」タッタッタ




獄原「ああっ、東条さんが逃げてる!!」

赤松「東条さん、頑張ってー!!」

白銀「逃げてー!!」




ハンターE「……」タッタッタ…

東条「近すぎる…」タッタッタ



 ポン!

 46:54 東条斬美 確保
      残り8人



東条「…ダメだったわね」


 至近距離でハンターに追われれば、逃げ切るのはほぼ不可能だ…。




 プルルルル、プル


キーボ「メールです。…ああっ!?」
   「『東条斬美が、ニセ逃走者停止装置に王馬小吉の名前を入力し不正解、確保。残り8人』…」


夜長「『更に、ハンターが1体追加され、合計5体となった』!増えちゃったねー」


王馬「ええ?東条ちゃん、オレを疑ってたってこと?ひどいなぁ!」


 王馬は、ニセ逃走者ではない…。




星「…すぐに復活させてやるからな、東条」


 星は約束通り、復活カード獲得のため動きだす。




春川「ニセは王馬じゃなかったって…、じゃあ誰なの?」


百田「王馬がニセ逃走者だと思ってたんだが…。あと誰か怪しいのいたか?」


 王馬の潔白が証明され、さらに混乱する逃走者たち。
 ニセ逃走者は、一体誰だ…!?そして、逃走者は復活カードを獲得できるのか?





残る逃走者 赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、黄ペア(夜長アンジー)、
      緑ペア(最原終一)、青ペア(星竜馬)、桃ペア(キーボ)、
      ペアなし(王馬小吉・茶柱転子)


ミッション3② ( No.18 )
日時: 2021/01/07 22:57
名前: TDR (ID: pTKbdp.H)



 [  46:01  ]
 [ 323,900円]


 残り40分までにコンピューター教室に向かえば、復活カードを獲得できるチャンスが得られる。
 現在、ミッションに動いているのは、黄ペアの夜長・緑ペアの最原・青ペアの星・
 ペアを組んでいない茶柱の4人。




茶柱「絶対復活カード獲ります!」


最原「前から(ハンター)来るかもしれない。でも急がないと、他の人にカードを獲られる…」


 行く先を警戒しながら、4階へと向かう2人。


ハンターA「……」


 後ろから、ハンターが迫る…。


茶柱「…来てますね」タッ

ハンターA「…!」ダッ


 茶柱が、見つかった…。


茶柱「ハンター来てます」タッタッタ

最原「えっ!?」ダッ


 最原も、巻き込まれた…!


ハンターA「……」タッタッタ…

茶柱「……」タッタッタ

最原「はあ、はあ、はあ」タッタッタ

ハンターA「…?」


 曲がり角を利用し、ハンターを振り切った。


茶柱「ハンターに挟まれなくて良かったです」

最原「後ろから来た…。仕方ないとはいえ、ハンター増えたの結構痛いかも…」




夜長「ここだー!」


 最初にコンピューター教室の前に来たのは、夜長アンジー。


看板「……」

夜長「んー?なんか看板あるねー」
  「…あー、そっかぁ。そうなるんだね。なるなる」


 看板に書かれていた内容は…。






看板[復活カード獲得のためには、ある課題をクリアする必要がある。課題の内容は
  残り40分丁度にわかる。ただし、課題に失敗した場合はハンターに確保される。]






夜長「神さまが、失敗したら捕まるならやめとこうってさー」


 夜長は看板を読み、ミッションを諦めた。


茶柱「ここですね!」

最原「はぁ、疲れた…」


 続いて、茶柱と最原も到着。


夜長「おー、転子に終一!」

茶柱「お疲れ様です、アンジーさん!」

夜長「ミッションする前に、この看板読むといいよー」

茶柱「なんでしょう?」
  「…失敗したら確保?」

最原「ええ…?ここまで来てそれは…」


 看板を読み、ミッションに挑戦するか迷う逃走者たち。


星「あんたら、どうしたんだ?」


 さらに、星も到着した。


最原「いや、看板がさ…」

星「…なるほど、そういうことか」

最原「どうする…?ちょっとした賭けだよね」

茶柱「転子はミッションやります」

最原「えっ?」

夜長「おおー、思い切るね」

茶柱「どうしても復活させたい人がいるんです!」

最原「茶柱さん、ペア組んでないんじゃ…」

茶柱「ペア組んでいないと挑戦してはいけない、というルールはありませんから!!」

最原「すごいね、茶柱さん…」

星「…一度、東条に電話するか」




  牢獄


赤松「お疲れ様、東条さん」

東条「ハンターを増やして、みんなに迷惑をかけてしまった。人に奉仕する立場として情けないわ…」

獄原「気に病むことないよ!むしろ、ニセ逃走者の候補を狭めたんだから、いいと思う!」

夢野「牢獄でもほとんど全員が王馬を疑っておったからな。これは仕方なかろう」

赤松「うんうん、東条さんは頑張ったよ。だから気にしないで!」

東条「…ありがとう、獄原くん、夢野さん、赤松さん」

白銀「はあ~、優しい世界。尊いとはまた違った良い空気!今のうちに吸っておこうかな」

入間「キショっ、自重しろよオタメガネ」

真宮寺「下ネタ自重しない入間さんが言えたことじゃないと思うヨ。これまでに言った下ネタは
   絶対にカットされてるだろうけどネ」


 ※全年齢向けにほとんどの下ネタはカットしています。


入間「いいっ!?下ネタなくなったら、オレ様はただの大天才グラマラス美人になっちまうじゃねーか!」

夢野「“ただの”と言いつつその自己評価か」

天海「それじゃ東条さん、牢獄に入ってもらって―――」


 プルルルル、プルルルル


天海「おっと、星くんからの電話っす。きっと東条さんにじゃないっすかね」

東条「捕まっていても、電話に出ていいものなの?」

天海「これは牢獄用電話なんで、問題ないそうっす」

東条「そう、それなら…」ピッ
  「もしもし、星くん?」

星『東条か?』

東条「ええ、そうよ。どうしたの?」

星『今、コンピューター教室の前にいるんだが…、どうやら復活カードの獲得には、ある課題を
 クリアしないといけないらしい』
 『課題の内容は残り40分丁度にわかる。だが失敗すると、挑戦した奴は確保されるそうだ』

東条「…なるほど、わかったわ」
  「星くん、絶対に無茶はしないで。危険と判断したら、挑戦しなくても私は問題ないわ。
  あなたの考えを尊重する」

星『…ああ、わかった。挑戦するかは、もう少し考える。じゃあな』


 ピッ


真宮寺「星くんはなんて?」

東条「復活カード獲得のためには、失敗したら確保というリスクがついてくるそうよ」

白銀「うわっ、鬼畜だね…」

入間「おいおい、マジかよ!それじゃ誰もやらねーだろ!」

赤松「それだったら、挑戦しないでほしいな…。最原くんには残ってもらいたい」




夜長「それじゃ頑張ってね。ぐっばいならー」

茶柱「はい!アンジーさんもお気をつけて!」


 夜長は、コンピューター教室を後にした。


茶柱「それで、男死のお2人はどうするんですか?」

星「そろそろ決めなきゃならねーな。やるならギャンブルだが…」

最原「…僕は……」




 そして…。




 [  40:00  ]
 [ 360,000円]




百田「…ん?なんだ、タイマー止まってるぞ」


キーボ「タイマーのアプリ、故障ですかね?」



 ピンポンパンポーン



アナウンス「オマエラ、近くのモニターをご覧ください!」

春川「モニター…?」




 プツン

モノクマーズ『『『『『おはっくまー』』』』』

モノキッド『今からキサマラのために、「復活カード獲得バラエティ」を放送してやるぜ!感謝しな!!』

モノスケ『この番組終わるまではタイマー止まっとるし、賞金も上がらん!』

モノダム『ハンターハ停止シテルケド、自首モ出来ナイカラ注意シテネ』

モノファニー『番組の参加者以外―――つまり視聴者のキサマラは、休憩がてらにでも観てね!』

モノタロウ『それじゃ、スタート~!!』






 [クイズ! ベニザケって何の魚!?]


モノクマ『さあ、やってまいりました。「クイズ! ベニザケって何の魚!?」のお時間です!』
    『3回目にしてようやくゲーム中に出番が貰えた、司会のモノクマだよ!』
    『ああ、番組名は気にしないで。適当に付けただけだから』


キーボ「な、なんですかこれは…!?」


王馬「なーんか、わけわかんない番組始まった?」


モノクマ『この番組は、クイズに答えて復活カード獲得を目指す番組だよ!』
    『ルールを説明するね。まず挑戦者には、復活させたい確保者を1人選んでもらう。すると、
    選んだ確保者にまつわるクイズが出されるから、挑戦者にはそれに回答してもらうよ』
    『60秒以内に見事正解したら、復活カードを1枚獲得!ただし、不正解だと…』
    『はい、2カメ!効果音も!』



ハンターボックス「……」バンッ!



モノクマ『な、な、な、なんと!ハンターが放出されて、挑戦者を確保してしまうんだ!!』
    『ちなみにこのハンターは、放出後に挑戦者を確保し次第ハンターボックスに戻るから、
    エリアにいるハンターが増えることはないよ』


百田「はぁ!?ふざけんな、ハイリスクすぎるじゃねーか!!」


モノクマ『ハイリスクすぎると思ったそこのあなた!そう、そこの百田クンとかね!!』


百田「なっ、モニター越しなのに聞こえてんのか!?」


モノクマ『一度捕まった人が復活するんだから、これくらいリスク背負ってもらわないと困るよ』
    『普通、死んだ人は生き返ることが出来ないでしょ?それこそ「屍者ししゃの書」でもない限りは。
    それを生き返らせてあげるってんだから、これくらいやってもらわないとね』
    『うぷぷ、自分の命がかかったハイリスククイズ!ワックワクのドッキドキだよね!』


春川「いい趣味してるね…」


モノクマ『そして、今回の挑戦者はこちらの方々!!』



茶柱『よろしくお願いします!』

最原『ど、どうも…』



モノクマ『茶柱転子さんと、最原終一クンです!!』


赤松「さ、最原くん!?」

夢野「なぜペアを組んでいない茶柱がいるんじゃ…?」

天海「ああ、なるほど。茶柱さんはそういうことっすか」

白銀「星くん、いないね…」

東条「いいのよ、彼に大きなリスクを背負わせたくないもの」




星「…すまん、東条。ここで賭けるのは危険だと判断しちまった」




モノクマ『さて、ルールを今知った感想はどうかな?』

茶柱『転子は余裕です!復活させたい“彼女”の事は、何でも知ってる自信がありますから!』

最原『僕は…問題の種類によるかな』

モノクマ『自信家と慎重派!対照的な2人だね』
    『さて、早速いっちゃいましょう!!クイズタ~イム!!』


 このミッションで茶柱と最原は、復活カードを獲得できるのか…!?





残る逃走者 赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、黄ペア(夜長アンジー)、
      緑ペア(最原終一)、青ペア(星竜馬)、桃ペア(キーボ)、
      ペアなし(王馬小吉・茶柱転子)


ミッション3③ ( No.19 )
日時: 2021/01/08 22:53
名前: TDR (ID: pTKbdp.H)



 [  40:00  ]
 [ 360,000円]


 現在放送中の番組:「クイズ! ベニザケって何の魚!?」




モノクマ「それじゃ、茶柱さんと最原クン。先に挑戦するのはどっちかな?」

最原「茶柱さん、どうする?」

茶柱「転子が先にやります!最原さんは“彼女”のために、ちゃんと対策練ってください!
  女子が復活すると、転子も嬉しいので!!」

最原「うん、わかった。ありがとう」

モノクマ「茶柱さんからだね。オッケー」
    「では茶柱さん!前に進んで、回答席へ!」

茶柱「はい!!」




夜長「転子、頑張れー!神さまも応援してるぞー。ファイト、ファイト、ファイトー!」


キーボ「一体、どんな問題が出されるんでしょうか」




モノクマ「茶柱さん、キミが復活させたいのは誰?」

茶柱「転子が復活させたいのは…」




  「夢野秘密子さんです!!」




  牢獄


夢野「んあっ!?ウチか!?」

天海「でしょうね」

獄原「茶柱さんと夢野さん、仲いいもんね!」

夢野「んあー、これからウチの問題が出されると思うと緊張するではないか…」




モノクマ「夢野秘密子さんだね。わかったよ、では…」




    「夢野秘密子さんにまつわる問題!!」デデン




茶柱「……」

モノクマ「『超高校級のマジシャン・夢野秘密子さんは、マジシャン・オブ・ザ・イヤーに歴代最年少で
    選出されたこともある凄腕マジシャンですが…』」
    「『このマジシャン・オブ・ザ・イヤーを毎年開いている、世界の手品愛好家が集まる
    団体の名前はなんでしょう?』」
    「さあ、60秒間のシンキングタイム、スタート!」


 START[60]


茶柱「……」

最原「書き問題なのか…」ボソッ

モノクマ「最原クンはしゃべらないようにしてね、うっかり答え言っちゃうと茶柱さんの不正になるから」

最原「あっ、はい」




赤松「うわっ、難しいね…」

夢野「ウチはマジシャンではない、魔法使いじゃ!訂正しろ、問題文を!!」

入間「そういう妄想をしてらっしゃるんだろ?」

夢野「違うわ!ウチはれっきとした魔法使いなんじゃ!!」

白銀「ちょっと、騒がないでよ」




モノクマ「さあ、残り30秒!書き終わったら、解答ボタンを押してね!」

茶柱「…答えを出す前に、1つ言っておかなければならないことがあります」

モノクマ「ん?なにかな?」

茶柱「夢野さんはマジシャンではなく、魔法使いです!問題文の訂正を求めます!」

モノクマ「……」




夢野「よく言った!その通りじゃ、ウチは魔法使いであってマジシャンではない!
  事実を歪めて流すメディアを許すな!!」

白銀「騒がないでってば、番組が聞こえなくなる!」




モノクマ「ああ、うん。わかったよ。作問担当はあとできつく叱っておくからね」
    「それで、答えは―――」

茶柱「もう書いてますよ」

モノクマ「おっ、ほんとだ。解答ボタンを押したら、もう回答変更できないよ」

茶柱「構いません、絶対に当たっているので」ポチッ

モノクマ「…自信満々だね」
    「さあ、茶柱さんの解答を見てみましょう。こちらです!」




茶柱の解答[マジシャンズキャッスル]




モノクマ「こう書いた理由は?」

茶柱「夢野さん本人から聞いたことありました!」

モノクマ「なるほど。さあ、その記憶は正しいのか、正しくないのか!?」
    「判定は―――」

茶柱「……」

最原「……」








 ピンポーン


モノクマ「おみごと、正解~!!」

茶柱「よしっ!やりましたよ、夢野さん!!」

最原「おお…」パチパチパチ




夢野「おおおおお!!転子ぉ!!!」

東条「すごいわね…」

天海「結構難しめだと思ったんすけどね」

夢野「これはウチと転子の仲が成せる業じゃ!!どうじゃ!!」

白銀「ずっと騒がしいなぁ…」

真宮寺「ククク、すごく美しいヨ…!輝かしい2人の友情に、人間の美しさを垣間見たヨ!!」

夢野「んあ…キショいのぅ」

白銀「うわぁ、急に落ち着かないで!」




モノクマ「おめでとう、茶柱さん。約束通り、復活カードをあげよう」

茶柱「ありがとうございます!」


 茶柱 復活カード獲得


モノクマ「それは自動的に、夢野さんの復活用に使われるよ」

茶柱「ええ、お願いします!」




夢野「復活か…。めんどいが、悪くないのぅ!」


 夢野秘密子 復活


獄原「夢野さん、頑張ってね!」

天海「王馬くんにからかわれないよう、気を付けてくださいね」




モノクマ「続いての挑戦者は、最原終一クンだよ!回答席にカモン!」

最原「緊張してきた…」

モノクマ「最原クンが復活させたい人は誰?」

最原「えっと…」




  「…赤松楓さんで、お願いします」




東条「もちろん、赤松さんよね」

赤松「最原くん、頑張って…!」




モノクマ「ペアの赤松さんだね。では…」




    「赤松楓さんにまつわる問題!!」デデン




最原「……」

モノクマ「『超高校級のピアニスト・赤松楓さんは、友人から「ピアノバカ」と言われるほど
    ピアノが好きで、好きな曲はいくつもありますが…』」
    「『赤松さんの好きな曲の一つ「雨だれ」の作曲家・ショパンの本名は、
    〇〇〇〇・フランソワ・ショパン。この〇〇〇〇に入るのはなんでしょう?』」
    「さあ、60秒間のシンキングタイム、スタート!」


 START[60]




百田「なんだこれ、全然わかんねーぞ!」


キーボ「外国人の人名クイズは総じて難しく感じます」




最原「…ええ?」

モノクマ「迷ってるみたいだね。でももう時間がないよ、あと10秒!」

最原「…これで」ポチッ

モノクマ「さて、解答が終わったようだね。最原クンの解答はこちら!」




最原の解答[フレデリック]




モノクマ「ほう。こう書いた理由は?」

最原「前に赤松さんの持ってた楽譜見た時、フレデリック・フランソワ・ショパン…って
  書いてあった気がするんだけど…」
  「普段作曲家の名前まじまじと見てないから、自信はそんなに…」

モノクマ「もしこれが不正解なら、最原クンはハンターに確保されちゃうわけだけど」
    「言い残したことはない?」

最原「…体力的に、ここから先僕一人じゃ逃げ切れないと思ったから、無理してでも
  復活ミッションに挑んだんだ。赤松さんに賞金を渡すために、これが最善だと思って」
  「だからこれで捕まっても、悔いはない。ただ、彼女には謝らないといけないな…」




天海「相手のためを思ったうえでの行動っすか」

赤松「最原くん…」
  「ううん、むしろこっちこそ、先に捕まっちゃったから謝りたいよ」

天海「互いに相手のことを考えている。ペアの絆っすね」

白銀「リア充滅びればいいのに」ボソッ

天海「白銀さん?」




モノクマ「悔いはない、か。潔いね」
    「さあ、最原クンと赤松さんの運命は!?」
    「判定は―――」

最原「……」

茶柱「……」








 ピンポーン


モノクマ「おみごと、正解~!!」

最原「…はあ、良かった」

茶柱「…!」パチパチパチ




百田「いった!!よくやった、終一!!」


春川「へえ…、やるじゃん、最原」




モノクマ「復活カード獲得、赤松さんに使うことになるよ」

最原「お願いします」

モノクマ「それでは、早くもお別れの時間がやってきました。『クイズ! 紅鮭って何の魚!?』、
    また次回~!」
    「ほら、2人も3カメに向かって手を振って!」

最原「あっ、あはは…」ヒラヒラ

茶柱「観てますか、夢野さーん!やりましたよー!」ブンブン


 プツン…




赤松「…ありがとう、最原くん」


 赤松楓 復活


獄原「赤松さんも夢野さんも、頑張ってね!」

白銀「2人連続で正解はちょっと予想外だったな…!逃げ切りなよ!」

夢野「任せろ、MPも大分回復したからのぅ」

赤松「次こそ捕まらないように頑張るよ!」


 夢野秘密子と赤松楓が復活し、逃走者は10人となった。
 しかしこの10人の中に、ニセ逃走者がいる…。逃走者は、ニセ逃走者を見つけ出すことができるのか?





残る逃走者 赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、黄ペア(夜長アンジー)、
      緑ペア(最原終一・赤松楓)、青ペア(星竜馬)、桃ペア(キーボ)、
      ペアなし(王馬小吉・茶柱転子・夢野秘密子)



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