二次創作小説(新・総合)
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 逃走中~みんなの騙し合い新学期~(完結済み)
- 日時: 2021/05/09 16:37
- 名前: TDR (ID: kOmP6qDh)
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~WARNING! 注意!~
・逃走中とダンガンロンパの二次創作小説です
・ダンガンロンパシリーズのネタバレ注意
・気を付けていますがキャラ崩壊の可能性あり
・ハンターは個体番号ではなくA・Bなどを付けて識別しています
・モバイルでは画面を横向きにすると読みやすいと思います
〇ページ番号は大きいものから古いページです
移動はこのページの一番下から行ってください
以上の点を踏まえてお読みください
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逃走劇の舞台は、封鎖された箱庭型の学園「才囚学園」。
今回ゲームに挑むのは、ピアニスト、総統、宇宙飛行士など、
政府が実施する特別な奨励制度「ギフテッド制度」に認定され、
“超高校級”の称号を与えられた、16人の高校生たち。
彼らは賞金への欲望や己のプライドのために逃げ回り、
襲い来るハンターや、絆を試すゲーム展開に翻弄されてゆく。
嘘と真実が交錯する、心理逃走劇!
100分間逃げ切り、高額賞金を持ち帰る者は現れるのか!?
逃走者:16人
赤松楓(ピアニスト)/ 天海蘭太郎(???)/ 入間美兎(発明家)
王馬小吉(総統)/ キーボ(ロボット)/ 獄原ゴン太(昆虫博士)
最原終一(探偵)/ 白銀つむぎ(コスプレイヤー)/ 真宮寺是清(民俗学者)
茶柱転子(合気道家)/ 東条斬美(メイド)/ 春川魔姫(保育士)
星竜馬(テニス選手)/ 百田解斗(宇宙飛行士)
夢野秘密子(マジシャン)/ 夜長アンジー(美術部)[50音順]
- オープニングゲーム② ( No.5 )
- 日時: 2020/12/22 23:19
- 名前: TDR (ID: pTKbdp.H)
[ 3:45]
ペアを結成し、ペアベストを手に入れるには、時間内に裁きの祠へと向かわなければならない。
現在ペア結成を目指しているのは、最原と赤松、百田と春川、獄原と白銀の3組。
最原「あと3分半みたい」
赤松「祠はそう遠くないから、間に合いそうだね」
祠へと向かう最原と赤松。
王馬「おっ、最原ちゃんと赤松ちゃんじゃーん」
赤松「王馬くん」
最原「王馬くんはペア組まないの?」
王馬「色々考えたけど、組まなくていいやって思ってね。東条ちゃんもとられちゃったみたいだし」
「それに、オレが欲しいのはペアじゃなくて、都合のいい囮だからさ」
赤松「お、囮!?」
王馬「にしし、嘘だよ!」
最原「キミが言うと、嘘に聞こえないよ…」
王馬「囮が欲しいって本当に考えてたら、そのことを2人に話すわけないでしょ?」
赤松「ああ…、たしかにそうだね」
王馬「普通だったら、ね…。にしし」
赤松「ええ…?本当なの、嘘なの、どっちなの?」
春川「何話してんの、あんたら」
そこに、春川も合流。
王馬「おっ、春川ちゃん。百田ちゃんは先に祠の方行ったよ」
春川「は?なんであんたが、私と百田が組むこと知ってるの」
王馬「ああ、やっぱりそうなんだ。カマかけただけだったんだけどね!」
「ヒューヒュー、お熱いなーまったく!」
春川「…殺されたいの?」
最原「春川さん、もう王馬くんは放っておこう…、時間もないしさ」
王馬「ええっ、オレを無視して置いてくの!?ひどいよおぉぉぉ!!!」ウワァァァン
最原「泣きまねやめてよ!」
その頃、裁きの祠の前には…。
百田「ハルマキ、まだ来てねーか」
春川を待つ百田。
獄原「ここに指を…?」
白銀「そうだよ!」
ピッ
獄原ゴン太・白銀つむぎ 橙ペア成立
獄原「それじゃ、よろしく、白銀さん!」
白銀「うん、頑張ろうね!」
百田「目の前でペア出来てくのは辛いところだが、オレは信じて待つだけだ!」
オープニングゲーム終了まで、残り1分30秒。
春川「走ろう、時間がない」タッ
最原「急がないと」ダッ
赤松「うん」タッ
王馬に時間を奪われた3人、走る…!
百田「…お、来た!終一達もいる!」
最原「百田くんいた!」
なんとか時間内に、祠へとたどり着いた!
春川「ここに指置くの?」
百田「ああ!」
ピッ
百田解斗・春川魔姫 赤ペア成立
百田「次、終一と赤松!」
最原「うん。赤松さん」
赤松「わかった!」
ピッ
最原終一・赤松楓 緑ペア成立
最原「間に合ってよかった…」
そして…。
[ 0:03]
[ 0:02]
[ 0:01]
[ 0:00]
オープニングゲーム 終了
プルルルル、プル
赤松「メール来た!読むね」
東条「『オープニングゲームの結果、ペアを組んだ逃走者と組まなかった逃走者は以下の通りとなった』」
赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、橙ペア(獄原ゴン太・白銀つむぎ)、
黄ペア(真宮寺是清・夜長アンジー)、緑ペア(最原終一・赤松楓)、
青ペア(星竜馬・東条斬美)、桃ペア(キーボ・入間美兎)、
ペアなし(天海蘭太郎・王馬小吉・茶柱転子・夢野秘密子)
茶柱「意外と皆さん、ペア組むんですね…」
白銀「『これより、100分間のゲームを行う。逃げ切れば60万円を手にできる』」
赤松「『ハンターは3体。60秒後に裁きの祠から放出される』…」
百田「おいおい、裁きの祠ってここじゃ―――」
プシューーーーーーーーッ
最原「!?」
ハンターA「……」
ハンターB「……」
ハンターC「……」
百田「マジか!?逃げるぞ!!」ダッ
ハンター放出まで 60 秒
入間「ええ!?すぐそこじゃねーかよ!!」タッ
真宮寺「まったく、やってくれるネ…」タッタッタ
ペアを組んだ多くの逃走者が、裁きの祠の近くに集まっていた…。
王馬「良かったー、祠の前行かなくて!無駄な体力使わずに済んだ」
天海「これがペア結成のデメリットっすかね…。それにしては軽い気が」
「ともかく、できる限り祠から離れましょう」
祠の前にいなかった逃走者も、ハンターから距離をとるため、動き出す。
キーボ「あと何秒ですか…?20秒」
獄原「どこ逃げたらいいかな…」
春川「もう始まる」
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
START[100:00]
[ 0円]
ハンターA・B・C「「「!」」」ピピッ
ゲームが、始まった…。
逃げ切る者は、現れるのか…!?
- 序盤戦 ( No.6 )
- 日時: 2020/12/23 23:02
- 名前: TDR (ID: pTKbdp.H)
[ 99:45 ]
[ 1,500円]
今回のエリアは、箱庭型の学園「才囚学園」。広々とした屋外に、地下1階から5階まである
校舎を要する。一部の建物や教室は、出入り可能だ。
出入り可能な教室:キーボの研究教室(中庭)・星の研究教室(3階)・夜長の研究教室(4階)・
白銀の研究教室(5階)・食堂・体育館・倉庫・その他教室全般
賞金は1秒100円ずつ上昇。最後まで逃げ切れば60万円を手にできる。
夢野「どこに隠れるかのぅ…。目標額まで同じところに隠れたいんじゃが」
スタッフ「目標はいくらですか?」
夢野「30万。そこまで行ったら自首する」
エリア2か所にある自首用電話から自首を宣告すれば、その時点までの賞金を獲得し、リタイアとなる。
星「5階は袋小路だぞ。やめておけ、夢野」
夢野の近くに、通りすがりの星…。
夢野「おお、そうじゃな。すまん」
星「礼はいらねぇ」
スタッフ「星さん、意外とこのゲームのやる気ありますね」
星「未来に希望は持っちゃいねぇが…、今は童心に帰って楽しもうと割り切った」
「やるからには逃げ切りを目指す。これでも昔、テニスでトップを目指していたことがある」
元・凄腕テニスプレイヤー・星竜馬。その身体能力は、今も健在か…?
天海「ここ(地下)いいっすね。ハンターの視界から外れやすそうっす」
地下の図書室へとやってきた天海。
天海「部屋二つあるんで、それをうまく使えば逃げやすそうっすね」
ハンターC「……」
天海「図書室は扉が二つあるから…」
ハンターA「……」
天海「そっちから来ても、反対側の出口から出れば―――」
ハンターB「…!」ダッ
天海「うわっ、早速」ダッ
ハンターB「……」タッタッタ…
図書室の周りを走り回る!
天海「思ったより、速いっすね…」タッタッタ
ハンターは、視界に入った逃走者を、見失うまで追跡する…。
ハンターB「……」タッタッタ…
LOCK ON 【RANTAROU AMAMI】
ピ―――――――――――――
天海「はあ、はあ…」
ポン!
97:49 天海蘭太郎 確保
残り15人
天海「ああ、ダメっすか…」
ハンターB「……」
天海「はぁ、全然視界から外れられませんね、ここ…」
「…俺、なんで図書室なんかに行ったんすかね?」
プルルルル、プル
入間「ひっ!?」ビクッ
「…んだよ、メールか」
獄原「天海くん、捕まったの!?もう…!?」
王馬「早っ!まだ始まって2分ちょっとなのに。笑っちゃうね!」
天海は誰ともペアを組んでいなかったため、これで賞金獲得の権利を失った。
百田「さて、どうするハルマキ」
ペアで行動する、百田と春川。
春川「ひとまず、別れた方がいいと思う。2人一緒にいたら目立つかも」
百田「そうだな。そうするか」
春川「捕まらないでよ」
百田「当たりめーだ!ボスが助手より先にやられてたまるかって話だろ!」
「じゃあな、ハルマキ!!」
春川「声デカいって…」
スタッフ「百田さんは逃げ切れそうですか?」
春川「無理だと思う。あいつ、バカだし」
スタッフ「では、なぜペアを組もうと思ったんですか?」
春川「…殺されたいの?」
スタッフ「!?」
茶柱「…(ハンター)いました」
ハンターA「……」
茶柱が、遠くにハンターを見つけた。
茶柱「ところで、ハンターは女性型にできなかったんですか?そっちの方が…」
「いや、それだと男死が喜んでしまいますね!それを防ぐため、男死型に限定されているんですか!?」
スタッフ「さあ…」
茶柱「転子が我慢することで、男死がよからぬことを企まなくなるのなら、今回だけは我慢しましょう!!」
「そう、ハンターはアンドロイドですから、キーボさんと同じと思えばいいんです!そうすれば、
多少は我慢できるはずです!」
キーボ「ボク、足はそんなに速くないんです。身体が重いのもあって」
自分の意志を持ち動く「超高校級のロボット」キーボ。身長160cmながら、体重は89kgだ。
キーボ「ですから、ハンターに見つからないよう、できるだけ慎重に動こうと思います」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
その頃、指令室では…。
文月「序盤にほぼノーリスクでペア組ませた意図は?」
モノクマ「このペアたちに、試練を与えるためだよ。ペアがメリットだけだと思ってもらっちゃ困るね!」
文月「へぇ、試練ねぇ」
モノクマ「でも、この試練の結果は、ペアを組んでいない逃走者も受け入れてもらうよ!」
ピッ
ゲームマスターの月村モノクマにより…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
ピュン!
赤ハンターボックス「……」
橙ハンターボックス「……」
黄ハンターボックス「……」
緑ハンターボックス「……」
青ハンターボックス「……」
桃ハンターボックス「……」
エリアに、6つのハンターボックスが設置された。
[ 95:12 ]
[ 28,800円]
プルルルル、プル
夜長「メールだー。…ミッション?」
夢野「『エリアに、6つのハンターボックスを設置した。残り80分になるとエリアに解き放たれる』」
真宮寺「『阻止するには、ペアの1人が、ペアベストと共通した色のハンターボックスのレバーを
下げる必要がある』」
最原「『レバーはそれぞれのハンターボックスの隣にある。気を付けたまえ』…」
赤松「そっか、私たち(ペア組んだ人)がやらなきゃいけないんだ」
ミッション ハンター放出を阻止せよ
エリアに、6つのハンターボックスを設置した。残り80分になるとエリアに解き放たれる。
阻止するには、ペアの一方が、ペアベストと共通した色のハンターボックスのレバーを下げる必要がある。
それぞれのハンターボックスの場所は明かされておらず、レバーはそれぞれのボックスの隣にある。
白銀「ペア組んだ人達は半ば強制でミッション行かされるやつだね…」
ペアを結成した12人が誰もミッションに動かなければ、残り80分に、ハンターの数は9体となってしまう。
東条「ペアベストを着ている人は、動かないといけないわね。ハンターボックスを探しましょう」
百田「(ミッション)行くっきゃねーだろ!オレは赤のハンターボックス探せばいいんだな!」
最原「これ、二手に別れた方がいいね」
赤松「うん、そうしよう!」
獄原「ハンター増えたら、みんな逃げづらくなるもんね。ゴン太、頑張るよ!」
ミッションに動き出したのは、青ペアの東条、赤ペアの百田、緑ペアの最原と赤松、橙ペアの獄原。
彼等は、エリアのどこかにあるハンターボックスを探さなくてはならない。
ハンターB「……」
ハンターA「……」
ハンターの目を掻い潜り、ハンターボックスを見つけ出せるのか?
残る逃走者 赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、橙ペア(獄原ゴン太・白銀つむぎ)、
黄ペア(真宮寺是清・夜長アンジー)、緑ペア(最原終一・赤松楓)、
青ペア(星竜馬・東条斬美)、桃ペア(キーボ・入間美兎)、
ペアなし(王馬小吉・茶柱転子・夢野秘密子)
- ミッション1① ( No.7 )
- 日時: 2020/12/24 23:03
- 名前: TDR (ID: pTKbdp.H)
[ 94:33 ]
[ 32,700円]
残り時間80分になると、エリアに設置された6つのハンターボックスから、ハンターが放出される。
阻止するには、ハンターボックスと同じ色のペアベストを着た逃走者が、放出阻止レバーを下ろさなくては
ならない。
白銀「ゴン太くんとペア組めて嬉しい反面、このミッションのせいで組まなきゃよかったって後悔しそう…」
ミッションに動くか迷う、白銀。
白銀「地味に動きつつ、ハンターボックス見つけたらレバー下ろそう」
地味にミッションに動くようだ。
真宮寺「ペアの片方だけでも、レバーを下げればいいんだよネ?」
隠れ場所から動く気のない、真宮寺。
スタッフ「ミッション行かないんですか?」
真宮寺「『その通りだ』と、僕は答えるヨ」
「夜長さんが結構動き回るタイプのようだからサ。一旦、彼女に任せてみようかな」
スタッフ「アンジーさん、ミッションはどうしますか?」
夜長「神さまは、その時の機運に任せろってさー」
スタッフ「…つまり、ミッション行くんですか?」
夜長「だから、神さまの言う通りだってー。しつこい人は、神さまからポイント下げられちゃうよ?」
真宮寺とペアである夜長は、果たしてミッションに向かうのか…?
茶柱「ペアベスト着てないので、ミッション行けません…」
王馬「オレは動かなくていいんだ。ラッキー!みんな、頑張ってねー!」
ペアベストを着ていない逃走者は、レバーを下げることができない。
夢野「ウチはいざという時のため、MP(エムピー)を温存じゃ」
4階の奥に隠れている、ペアを組んでいない夢野。その近くに…。
星「ハンターボックスとやらを見つければいいのか」
ミッションに動き出した星と…。
ハンターC「……」
ハンター…。
夢野「このまま、のらりくらりとやっていきたいのう」
星「5階にある可能性も捨てきれねぇが…」
ハンターC「…!」ダッ
見つかったのは…。
星「…来やがった」ダッ
星竜馬…。
夢野「…(ハンター)来たぞ」サッ
夢野は、星を追うハンターに気づき、身を隠す。
星「……」タッタッタ…
星、階段を駆け上がる…!
ハンターC「…?」
驚異の俊足で、ハンターの視界から外れた…!
星「…追ってきてねぇな」
小柄ながら、俊敏だ…。
星「5階に来ちまったし、調べておくか」
ハンターC「……」
星を追ってきたハンターが…。
夢野「もう(ハンター)どこか行ったか?」
夢野に接近…!
ハンターC「…!」
LOCK ON 【HIMIKO YUMENO】
ピピッ
夢野「―――嘘じゃろ!?」タッ
ハンターC「……」タッタッタ…
夢野「はあ、はあ、はあ」タッタッタ
ハンターC「……」タッタッタ…
夢野「んああああああああ!!!!」
ポン!
91:34 夢野秘密子 確保
残り14人
夢野「魔法が…魔法が使えれば、こんなヤツ消し炭に…!!MP不足じゃ…!!」
ハンターに魔法は、通用しない…。
プルルルル、プル
茶柱「ええっ!!!??夢野さん確保…」
白銀「夢野さんには悪いけど、ペア組んでた人の誰かじゃなくて良かったかな…。
ミッションやる人が減るから」
最原「どこにあるんだろう」
ハンターボックスを探す、最原。
最原「…!」
ハンターB「……」
近くに、ハンター…。
最原「思うように動けないな…」
赤松「屋外には全然なさそう」
同じく、ハンターボックスを探す赤松。
春川「赤松、あっちハンターいるから気を付けて」
赤松「ありがとう、春川さん」
春川と合流。
赤松「なんだか余裕あるね…」
春川「まぁ…最悪、何体か(ハンター)増えても、いけると思う」
赤松「カッコいい…!」
春川は、逃げ切る自信があるようだ。
入間「ミッションはキーボがやるだろ」
ミッションは相方任せの入間。
入間「なんでオレ様が、あくせく働かなきゃなんねーんだ。何のために『寝ながらシリーズ』を
作ったと思ってる」
プルルルル、プルルルル
入間「ああ?電話だ」ピッ
キーボ『入間さん!ミッション行きますか?』
入間「行かねーよ。動いたら捕まるだろ」
キーボ『でも、ボク達のどちらかがレバー下ろさないと、ハンター1体増えますよ』
入間「そう思うなら、テメーがやればいいじゃねーか」
キーボ『…入間さん?』
入間「ああ…?そんなにオレ様に動いてほしいのかよ。じゃあオレ様が上、テメーが下な!」
キーボ『…?意味が分からないのですが。校舎の上の階と下の階、という意味ですか?』
入間「あーもう、わかったわかった!探せばいいんだろ、探せば!」
キーボ『はい、よろしくお願いします。先にこっちがレバー下げたら連絡します』
入間「ああ、じゃあな」ピッ
スタッフ「ミッションに動くんですね?」
入間「はぁ?動くわけねーだろ」
ペアを組んだ相手に、嘘をついた…。
入間「キーボのやつ、何もわかっちゃいねぇ!」
「そもそも、これはミッションやるゲームじゃねぇ、生き残って賞金獲るゲームだからな!」
ハンターA「……」
キーボ「ハンターボックス、1つも見つかりませんね」
入間「ハンター増えようが増えまいが、捕まらなけりゃいいだけの話だろ!」
ハンターA「…!」ダッ
入間「オレ様にはこれが最善―――げっ!?」タッ
入間が、ハンターに見つかった…。
ハンターA「……」タッタッタ…
入間「あ、ああ~~~~!!!」
ポン!
88:57 入間美兎 確保
残り13人
入間「なんだよぉ…。ミッション動かなくてもこうなるのかよぉ…!」
ミッションに動かなくても当然、捕まることはある…。
プルルルル、プル
キーボ「入間さん確保!予想していた以上に捕まるのが早いんですが…。これは困りましたね…」
入間は、ペアのキーボが賞金を獲得すれば、その同額を獲得できる。
ミッション終了まで、残り9分を切った。果たして、ハンター放出を阻止できるのか…?
残る逃走者 赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、橙ペア(獄原ゴン太・白銀つむぎ)、
黄ペア(真宮寺是清・夜長アンジー)、緑ペア(最原終一・赤松楓)、
青ペア(星竜馬・東条斬美)、桃ペア(キーボ)、ペアなし(王馬小吉・茶柱転子)
- ミッション1② ( No.8 )
- 日時: 2020/12/25 23:02
- 名前: TDR (ID: pTKbdp.H)
[ 88:25 ]
[ 69,500円]
現在、放出を阻止したハンターボックスは、一つもない。
このままでは、残り80分に放出され、ハンターは合計9体となる。
最原「どこにあるんだ…?」
なかなか、ハンターボックスが見つからない逃走者たち。
星「…ん?」
5階を調べる星。何かを見つけた。
赤ハンターボックス「……」
星「…これか?ハンターボックスってのは」
赤いハンターボックスだ…!
星「扉の枠が赤い…ってことは、俺の担当(青)じゃねぇな。赤は誰だ?」
赤いペアベストを着ているのは、百田と春川の2人だ。
星「百田に連絡するか…」
プルルルル、プルルルル
百田「星から電話?なんだ急に」ピッ
「もしもし?」
星『百田、あんたの担当するハンターボックス、赤だったよな?』
百田「ああ、そうだ」
星『それなら5階にあったぜ』
百田「マジか!?5階のどのあたりだ!?」
星『5階の奥…、天海の研究教室の近くだ』
百田「サンキュー、星!今から向かう!」
星『ああ、頼んだぜ』
百田はこれより、5階へと向かう…!
王馬「…なんだ、これ?」
エリアを徘徊する王馬。
橙ハンターボックス「……」
王馬「ハンターボックスってこれのこと?」
オレンジのハンターボックスを見つけた!
王馬「オレンジって…ゴン太か!さっきあっちにいたな。教えてやろう!」
王馬は獄原に、ハンターボックスの場所を教えるようだ。
東条「3階では、星くんの研究教室だけ探していないわね」
星の研究教室でハンターボックスを探す、東条。
ハンターC「……」
教室は袋小路。ハンターと遭遇すれば、逃げ切るのは容易ではない…!
東条「…奥の部屋はどうかしら」ガチャ
青ハンターボックス「……」
東条「あれね」
東条の読みは、当たった…!
東条「このレバーを下げればいいの?」
ガシャン
ミッションクリア
東条「これでもう、このハンターが出てくることはないのね」
??「ヘルイェー!!!」ガチャ
東条「!」
モノキッド「ああ?ミー以外来てねーだと?ここが集合場所じゃねーのかよ!」
突然現れた、モノクマーズの一体・モノキッド…!
東条「…どうしたの?」
モノキッド「おい、ミー以外のモノクマーズ、見なかったか?」
東条「誰も見てないわ」
モノキッド「チッ、仕方ねえ。探しに行くか!ヘルイェー!!」ダッ
ぱさっ…
東条「ちょっと、何か落としたわよ」
「…行ってしまったみたい。見た目によらず足が速いのね」
モノキッドの落とした紙を拾う東条。
東条「何かしら」
「……これは…!」
果たして、何が書かれていたのか…?
王馬「おーい、ゴン太ー!」
獄原「あっ、王馬くん」
王馬と獄原が合流。
王馬「実はオレ、さっきオレンジのハンターボックス見つけちゃったんだ!」
獄原「オレンジ…。それ、ゴン太が探してたやつだよ!どこにあったの!?」
王馬「教えてあげてもいいよ。けど、1つ条件がある」
獄原「条件って?」
王馬「これから先、オレと一緒に行動して、ハンターに見つかったら囮になってもらいたいんだよねー」
獄原「ええっ!?囮に…!?」
王馬「もちろん、捕まってほしいわけじゃない。ゴン太は運動神経抜群だし、視力もいい。
だから、先にハンター見つけられそうだし、囮になっても捕まらないと思ったんだ。
だからこそ頼んでるんだよ」
「オレはペア組んでないから、捕まったらそこで終了だしさ。天海ちゃんや夢野ちゃん
みたいに、協力する相手がいなかったらすぐ捕まっちゃうかもしれないし…」
獄原「で、でも、もしゴン太がやらかして捕まったら、白銀さんに迷惑かけちゃうよ…」
王馬「大丈夫、ゴン太は早々捕まらないって!それに、白銀ちゃんがゴン太とペア組んだ理由は、
ゴン太の紳士さをすごく評価してるからだって、さっき言ってたよ」
獄原「えっ、そうなの?」
王馬「うん、そう聞いた」
嘘だ…。
王馬「その紳士さでオレに親切にしたって知ったら、白銀ちゃんも文句は言わないんじゃない?」
獄原「そ、そうかな…」
「…わかったよ。ゴン太、王馬くんの囮になる」
王馬「ありがとう!じゃあ、ハンターボックスの位置教えるね」
王馬、念願の囮をゲットだ…。
百田「こっちであってるはずだ!」
百田は星に言われた通り、5階へとやってきた。
百田「ハンターボックスは…」
赤ハンターボックス「……」
百田「あれか!レバー下げるぞ!」
ガシャン
ミッションクリア
百田「よーし、これで―――」
モノスケ「おはっくまー。…んん?」
百田「おっ、なんだ?」
モノスケ「あー、この辺でモノクマーズ集合って聞いて来たんやけど」
百田「モノクマーズ?よくわからねーが、この辺では誰も見てねーぞ」
モノスケ「場所間違うたかな。おおきに!ほな…ばーいくまー」タッ
ぱさっ…
百田「あっ、おい!なんか落としたぞ!」
「…行っちまった。仕方ねぇ、届けてやるか…」
紙を拾い上げる百田。
百田「……はぁ?」
百田と東条が拾った紙には、一体何が書かれていたのか。
そして、ミッションの行方は…?
残る逃走者 赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、橙ペア(獄原ゴン太・白銀つむぎ)、
黄ペア(真宮寺是清・夜長アンジー)、緑ペア(最原終一・赤松楓)、
青ペア(星竜馬・東条斬美)、桃ペア(キーボ)、ペアなし(王馬小吉・茶柱転子)
- ミッション1③ ( No.9 )
- 日時: 2020/12/26 22:57
- 名前: TDR (ID: pTKbdp.H)
[ 84:33 ]
[ 92,700円]
ミッション終了まで、残り4分30秒。
残るハンターボックスは、橙・黄・緑・桃の4つ。これらのレバーを下げなければ、残り80分以降の
ハンターは、7体となってしまう。
最原「ここ(倉庫)って入れるんですよね」
最原は、1階にある広い倉庫へとやってきた。
最原「2階の袋小路とか教室は粗方調べたし、ここもなかったらいよいよだな…。上の階見てないけど」
「せめて他の色でもいいから―――」
緑ハンターボックス「……」
最原「うわっ!?」ビクッ
「ああ、これハンターボックスだ…!」
ようやくハンターボックスを見つけた。
最原「しかも緑!運がいい…」
ガシャン
ミッションクリア
最原「よし」
モノダム「オハックマー」
最原「うわ!」ビクッ
モノダム「…アレ?ミンナドコニイルノ?」
最原「な、なんだ…?」
モノダム「ココニ呼バレタノ、オラダケ?」
最原「ど、どうしたの…?」
モノダム「ミンナヲ知ラナイ?」
最原「みんな…は誰か知らないけど、多分ここではないと思うよ。集合場所にしては埃っぽいし」
モノダム「タシカニ」
「アリガトウ、探シテミル。バーイクマー」タッ
ぱさっ…
最原「あっ、落とし物―――」
「…もういない」
紙を拾う最原。
最原「……えっ?」
「…これって、読み上げていいんですか?」
書かれていた内容とは…。
最原「『重要:残り53分頃に通達予定』」
「『オマエラの中に、ニセ逃走者がいる』」
東条「『ニセ逃走者はこれまでも秘密裏に、ミッションの妨害に動いていた。加えて、残り40分からは
逃走者の通報を開始し、位置情報をハンターに伝える』」
百田「『ニセ逃走者はハンターに確保されることはない。ニセ逃走者を止めるには、正面玄関前に設置した
装置にニセ逃走者の名前を入力しなくてはならない』」
最原「『ただし、間違った逃走者の名前を入力すると、ハンターが1体放出される。気を付けたまえ』…」
「…これって本当なんですか?」
スタッフ「さあ…」
最原「俄かには信じられない…」
百田「えっ、じゃあ今残ってる奴の中に、ニセ逃走者いるってことか…?」
東条「信じたくない内容ね…。これって、ペアを組んだ人がニセ逃走者の可能性もあるのかしら」
この紙に書かれた内容は、嘘か。それとも、真実か…?
獄原「ハンターボックスはこの辺?」
王馬「ここだよ」
食堂にやってきた王馬と獄原。
橙ハンターボックス「……」
獄原「あっ、ほんとだ!」
王馬「それじゃ、さっさとレバー下ろして」
ハンターC「……」
そこに忍び寄る、ハンター…。
獄原「よいしょ」
ガシャン
ミッションクリア
王馬「よし、それじゃここから先はオレの囮になってよね!」
獄原「うん。ゴン太、頑張るよ!」
ハンターC「…!」ダッ
獄原「―――来た!」ダッ
王馬「!」サッ
王馬は咄嗟に屈み、身を隠す。
ハンターが視界に捉えたのは…。
獄原「こっちだよ、ハンターさん!」タッタッタ
囮の獄原だ…。
ハンターC「……」タッタッタ…
王馬「頼んだよー、ゴン太!」
モノキッド「ヘルイェー!!」
王馬「ん?」
ハンターC「……」タッタッタ…
獄原「距離あるし大丈夫だよね…」タッタッタ
テラスから外に出て逃げる、獄原。
ハンターA「…!」ダッ
正面から、もう1体…!
獄原「まだ追って来てる―――」
ポン!
81:54 獄原ゴン太 確保
残り12人
獄原「えっ!?」
ハンターA「……」
後ろに気を取られた…。
獄原「よそ見してて気づかなかった。ごめんね、白銀さん、王馬くん…」
プルルルル、プル
白銀「…ゴン太くん!?嘘…意外過ぎるよ…!」
星「ゴン太は逃げ切りそうだと思ってたんだが…。俺も油断はできねぇな」
王馬「…もう少し働いてほしかったなぁ」
モノキッド「くまなく探したが、どこにもいねぇ!クマだけに!!」
「ここにもいなさそうだな。なら、もう要はねぇ!ヘルイェー!!」
ぱさっ…
王馬「なんだったんだ、あれ。騒ぐだけ騒いで」
「…これ何?」
王馬が拾った紙は、これまで東条たちが拾ったものと同じ内容が書かれている。
王馬「…へぇ、なるほど」
「つまらなくない展開になってきたじゃん」
ハンター放出まで、残り1分
現在、レバーが下ろされていないハンターボックスは、黄と桃の2つ。
キーボ「どこを探しても全然見つかりません!ハンターボックスはどこですか!?」
春川「…あれは?」
桃ハンターボックス「……」
春川が見つけたのは、キーボが担当する、桃色のハンターボックスだ。
春川「もう時間ないし、離れよう」タッ
夜長「主は言いました。この辺りが神ってるスポットであると…」
夜長がやってきたのは、裏庭にある怪しげな建造物。
夜長「誰かいるー?」
黄ハンターボックス「……」
夜長「おお!(ハンターボックス)あったー!」
なんと、黄色のハンターボックスを見つけた…!
夜長「にゃははー、神ってるー!」
ガシャン
ミッションクリア
モノスケ「おはっくまー。…ここもおらんか」
夜長「んー?どうした、おまえー?」
そして…。
5
4
3
2
1
[ 80:00 ]
[ 120,000円]
桃ハンターボックス「……」プシューッ
ガシャン!
ハンターD「……」タッタッタ…
ハンター放出…。
プルルルル、プル
茶柱「『ミッション結果|桃色のハンターボックスから1体のハンターが放出され、合計4体となった』…」
「増えたのが1体だけだったのは、不幸中の幸いですね…」
赤松「良かったー、最原くん(ミッション)クリアしてた」
真宮寺「アンジーさん、ミッションやってくれたみたいだネ。任せて正解だったヨ」
モノスケ「ばーいくまー」タッ
夜長「…ほうほう、なるほどー」
夜長も、モノスケが落とした紙を読んだ。
夜長「神さまは、まだ気にする時じゃないってさ」
今までと何も、変わらない…。
現在、エリアには4体のハンター。逃げ切れば、60万円を手にできる。
逃げ切る者は、現れるのか?
そして、ニセ逃走者は本当にいるのか、それとも…。
残る逃走者 赤ペア(百田解斗・春川魔姫)、橙ペア(白銀つむぎ)、
黄ペア(真宮寺是清・夜長アンジー)、緑ペア(最原終一・赤松楓)、
青ペア(星竜馬・東条斬美)、桃ペア(キーボ)、ペアなし(王馬小吉・茶柱転子)