二次創作小説(新・総合)

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アイドルチームVS究極悪軍団!完結!
日時: 2021/02/08 20:25
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

善と悪の究極の戦いの開幕――。
互いに全戦力を投入した空前絶後のバトルが今、はじまる。



アイドルチーム

高坂穂乃果 園田海未 南ことり 西木野真姫 
矢澤にこ 絢瀬絵里 東條希
津島善子 国木田花丸
優木せつ菜 天王寺璃奈 桜坂しずく 中須かすみ 朝香果林 近江彼方 エマ・ヴェルデ
三船栞子 鐘嵐珠
唐可可 平安名すみれ 
藤堂ユリカ 栗栖ここね 
煉獄杏寿郎 竈門禰豆子
ロディ 不動仁王 カイザー=ブレッド ジャドウ=グレイ 闇野美琴 スター=アーナツメルツ

究極悪軍団

ステカセキング ブラックホール ミスターカーメン スプリングマン
アトランティス ザ・魔雲天 バッファローマン
スニゲーター プラネットマン ジャンクマン ザ・ニンジャ アシュラマン サンシャイン 悪魔将軍
ジェネラルシャドウ 鋼鉄参謀  
童磨 
ミスターX

現在の残りのキャラ>>7

Re: アイドルチームVS究極悪軍団! ( No.13 )
日時: 2021/02/03 04:30
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

アトランティス「考えやがったな」
絵里「そう。私は希の逆をしたの。あなたの得意とするバトルフィールドは水辺・・・・・・だったら砂地にしたら戦力は半減するんじゃないかってね」
アトランティス「少しは頭の回る奴のようだな。だが、スクールアイドルにしてはちっとは卑怯なんじゃねぇか?」
絵里「嘗て卑怯な手でロビンマスクに勝利したあなたにだけは言われたくないわね」
アトランティス「同感だ。けどな、俺は必ずしも水辺でなきゃダメってわけじゃないんだぜ。陸地でも相応に戦えるってことを教えてやる。ウォーターマグナム!」

アトランティスが口から勢いよく水流を発射すると絵里は両腕でガードします。

絵里「ハラショー」
アトランティス「俺の水芸は始まったばかりだぜ。アトランティスミストー!」

皮膚から細かい水を噴き出し霧を生み出すことによって自分の身を隠すことに成功したアトランティス。案の定、絵里は周囲を見渡して気づいていないようです。背後から奇襲をかけようと飛び掛かったせつな、絵里のパンチが顔面に命中。

アトランティス「テメェ、どうして俺の居場所が!?」
絵里「たまには勘に頼るのも悪くないわね」
アトランティス「だったらコレはどうかな。水芸・セントヘレンズ大噴火!」
絵里「きゃああああっ」

アトランティスが首を絞めると絵里の額から噴火のように血が噴き出します。
血はドバドバと放出し勢いは収まりません。

アトランティス「大噴火が終わる時はお前の全身の血が全て失われたことを意味するんだぜ」
絵里「ダーティな技をするのね。でもこの技の対処法も思いつくわよ」

まずは魚類の超人の腹を両足で蹴って、次に頭を向けて噴火の勢いを利用して脱出に成功しました。

絵里「過去から学ぶのって大事ね」

絵里はアトランティスの喉元にラリアット。けれど堅く盛り上がった傷に防がれて彼は微動だにしません。

アトランティス「今の台詞、花束でもつけて返してやるぜ。俺も昔に抉られた傷を鍛えてあるから、お前のラリアットなんかじゃビクともしないぜ」
絵里「ハラショー・・・・・・」
アトランティス「お前もここまでだ。アトランティスドライバー!」

遂にアトランティスの最大技が炸裂しました。地面に脳天を打ち付けられた絵里はぴくぴくと痙攣しています。

アトランティス「よし、いただき!」
絵里「甘いわよ」

フォールをしようと覆いかぶさると跳ね返されてしまいます。
砂地がクッションとなり威力を和らげていたのです。

アトランティス「そこまで考えての砂のリングだったってわけかい」
絵里「当たり前じゃない。生徒会長たるものあらゆる想定はしておかないとね!」
アトランティス「ギャフ~ッ」

絵里の強烈な肘鉄を鳩尾に食らい悶絶したアトランティス。しかし、絵里も先ほどの大噴火で大量の血を失い、フラついていました。

アトランティス「俺を追い詰めたまでは良かったが、自分のダメージを計算に入れてなかったようだな。やはりテメェはいつまで経ってもポンコツよ。だからおもちゃのチョコを間違えて食べそうになるヘマをやらかすんだ」
絵里「失礼しちゃうわね。でも、私もあなたを倒すための特別ホールドは温存してあるのよ」
アトランティス「ケカ~ッ、こ、この体勢は!」
絵里「パロ・スペシャル!」

ボキバキベキッ

相手の両足に自らの足を絡め、両足はチキンウィングに極めることにより、両腕、両足、腰骨を折るウォーズマンの十八番を祖国を同じとする絵里が繰り出しました。

アトランティス「あ、味な真似をしてくれるじゃねぇか」
絵里「あなたから学習したのよ。本当に勝ちたい時は他人の技も使うって」
アトランティス「そうかい・・・・・・ゲガァーッ!」

断末魔を上げ、アトランティスはKOされました。


絵里「やっぱりプロレスって疲れるわね」

勝者 絢瀬絵里
敗北 アトランティス

Re: アイドルチームVS究極悪軍団! ( No.14 )
日時: 2021/02/03 09:42
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

かすかす「かすかすじゃなくてかすみんですっ!」
かすみん「そうです。それでいいんですよ(ドヤァ)」
ブラックホール「君は本当に私と戦うつもりなのか。どう見ても私と勝負ができるようには思えんが」
かすみん「ふっふっふ。甘いですねえ、ブラックホール先輩。人は見かけによらないんですよ」
ブラックホール「なんだか可愛らしくて戦うのが少々気の毒になってくるが、これも勝負なのだから悪く思うな」
かすみん「可愛いだなんてー。それほどでもありますけど!」
ブラックホール「自惚れも大概にするがいい。その顔を二目と見れぬほどグシャグシャに潰してやるぜーッ」
ブラックホール「ムキーッ、かすみんの可愛さを馬鹿にしましたね!?
かすみんだって、とーっても強いってこと教えてあげますよーだ!」
ブラックホール「カ~カカカカッ、膝が震えているようだが強がっちゃダメだぜ」
かすみん「バレてる!?」
ブラックホール「8メン、ブラックホールキック!」
かすみん「まだまだぁ!」

ブラックホールは流れるような動きでバックドロップ、ジャーマンスープレックスと技を仕掛けていきますが、かすみは根性で耐えて立ち上がってきます。

ブラックホール「俺もタフネスに関しては悪魔超人随一と謳われるが、どうやらお前もその傾向がありそうだ・・・・・・しかし、タフネスだけでいつまでもつかな。
教えてやるぜ、ブラックホールの名の本当の意味を! 吸引・ブラックホール!」

顔面の穴が凄まじい吸引力を発揮し、かすみを異空間に放り込もうとしています。当初は抵抗していたかすみでしたが観念したのか、全身の力を抜きました。

ブラックホール「いい子だぜ、かすかすちゃんよぉ」
かすみん「かすかすじゃなくてかすみんですっ! お近づきのしるしにどうぞ!」

笑顔で放り投げたコッペパンにブラックホールは顔の穴を塞がれてしまいました。引き抜こうとしますがすっぽりはまったパンは頑張っても外れません。

かすみん「あれぇ? 先輩、吐き出さずにちゃんと食べてくださいよぉ」
ブラックホール「まさかこんな手があったとは」
かすみん「覚えていてくださいね。かすみんは小悪魔なんですよっ」

顔面に蹴りを打ち込むとブラックホールの顔は亀裂が入り、KO。
相手が小娘と無意識に油断していたことでブラックホールの層を二重にしていなかったことも敗因のひとつとなりました。

かすみん「ブラックホール先輩はかすみんが倒しましたから、裏切者の3人はあとでかすみんに感謝するんですよ!」

勝利 中須かすみ
敗北 ブラックホール

Re: アイドルチームVS究極悪軍団! ( No.15 )
日時: 2021/02/03 17:01
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no


善子「堕天使ヨハネ、降臨!」
カーメン「神のお告げだ。貴様と戦うべきだと~」
善子「悪魔の癖に神に頼るのね。きっとそのお告げは外れよ。堕天使の闇の魔術に溺れなさい」
カーメン「マキマキ~。キバ地獄~!」
善子「きゃああああッ」

牙の生えた口で噛みつこうとするカーメンに逃げ惑う善子。ですが狭いリング上でいつまでも逃げられるはずもなく、とうとう左肩に食いつかれてしまいました。

カーメン「さあ泣いて謝れ。そうすれば牙地獄から解放――」
善子「アンタの狙いは承知なのよ!」

善子は服の肩を引っ張りカーメンの牙ごと服を引きちぎってしまいました。
白い肩が露わになりますが、ダメージは最小限で抑えることができました。
一方のカーメンは血だらけになった口を手で覆って悶絶しています。
善子が顔面にパンチを放つとカーメンは顔固の術で対抗。
強固になった顔にはいくら打撃を当てても効果は無いのです。

善子「残念だったわね。アンタの弱点は堕天使の眼力にはお見通しなのよ」
カーメン「マギャガーッ」

額のコブラを攻撃され悲鳴を上げて技を解除するカーメン。
ならばと腰布を外して一瞬で善子を覆ってしまいました。

カーメン「さあ堕天使よ、震えろ。貴様はこれからミイラになるのだからな」

虚空から巨大ストローを出現させ、善子に投擲しようとします。
このストローで対戦相手の水分を全て奪いミイラにするのがカーメン最大の扇なのです。ところが、ストローを投げつけた途端、善子の姿が消えました。
見ると、コーナーポールに包まれた状態の善子を抱き上げ、立っている者がいます。白い髪を縦ロールにして漆黒のゴスロリに身を纏った少女です。

カーメン「チィッ、またしても俺の試合は乱入者が多いようだ。名を名乗れ」
ユリカ「このユリカ様を知らないなんて、あなたも大したことないわね。
名乗るまでもないかもしれないけど、一応名乗って上げなくもなくってよ。
私は藤堂ユリカ。600年生き続ける吸血鬼の末裔よ」
カーメン「たかが600年程度で偉そうに私は3600年以上生きるミスターカーメンだ」
ユリカ「あら、そうなの。でも重ねたのは年齢だけで頭の方は良くないみたい」
カーメン「何をっ! 大体、貴様何をするために現れた?」
ユリカ「試合はあなたの勝ちよ。だから今度はユリカ様と戦いなさい」

ユリカは善子を試合場の外に置くと、再びリングへ戻ってきました。

カーメン「まあ、良かろう。善子はしくじったが貴様は完璧にミイラにしてくれる」
ユリカ「やれるものならやってご覧なさいよ」

勝者 ミスターカーメン
敗北 津島善子
乱入 藤堂ユリカ

Re: アイドルチームVS究極悪軍団! ( No.16 )
日時: 2021/02/04 17:15
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no


カーメン「俺はもう二の徹は踏まぬ」
ユリカ「どうかしら二度あることは三度あるって諺もあるわよ」
カーメン「黙れ! マキマキマキ~」

奇怪な呪文を唱えますと一斉にロープが蛇のようにユリカに襲ってきました。
それを跳躍で回避しますと蝙蝠傘を開いて、猛回転させます。傘の風力で全てのロープは吹き飛ばされてしまいました。

カーメン「中々やるな」

ゆっくりと着地したユリカは意外にもカーメンに力勝負を挑んできました。
力比べを挑まれて拒否しては恥だと組み合うと、何とユリカは口から赤い液体を吹きかけ目潰しをしてしまいました。

カーメン「これは、トマトジュース!?」
ユリカ「血を吸うわよっ」

カーメンが怯んだ瞬間に素早く背後をとり、小さい牙で彼の首筋に噛みつきます。

カーメン「ぎゃああああああああああっ」

これまで散々多くの者の血を吸ってきた男が逆に吸血鬼に血を吸われる。
その激痛と屈辱は相当なものがありました。しかも、彼女が噛みついた箇所は頸動脈ですから引きちぎったら最後、命を落としてしまいます。
ますます深く牙を食い込ませるユリカを離そうと顔面に拳を当てますが、ユリカの口は離れません。彼女は友達であり、ライバルでもある善子の無念を晴らすつもりでリングに上がっていたので、覚悟が違っていたのです。

カーメン「お前はやはり、本物の吸血鬼・・・・・・」
ユリカ「プハァッ! 美味しかったわ。ご馳走様!」

カーメンは崩れ落ちるように倒れ、動かなくなりました。
マットには赤い血の海が残るばかりです。
ユリカは登場時と同じく表が黒、裏地が赤のマントを羽織り、小さい牙を見せて微笑みました。

勝利 藤堂ユリカ
敗北 ミスターカーメン

Re: アイドルチームVS究極悪軍団! ( No.17 )
日時: 2021/02/04 22:01
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

スニゲーター「俺とお前は似た者同士だなぁ~」
しずく「どこがですか」
スニゲーター「訊ねるまでもなく、本当はわかっているんだろうが。
超人ドッジボール!」

スニゲーターはしずくの身体を蹴り上げると彼女の脇腹や腕の噛みつき流血させるウルトラCを発動しました。落下してどうにか着地に成功したしずくを、尚も噛み足りないのでしょうか、連続で噛みつこうとします。上と下顎を手を支えにして噛みつかれないようにするしずくに、スニゲーターは後退します。

スニゲーター「テメェがその気ならこっちはコレだーッ!」

脱皮し亀になって襲い掛かりますが重量級の悲しさ、ボディプレスは簡単に躱されます。続いて変身したエリマキトカゲもエリを丸鋸のように回転させた攻撃も不発に終わり、カメレオンに変身しての奇襲も寸前で見破られてしまいます。

しずく「あなたは一体いくつ変身があるんですか」
スニゲーター「さあな。自分でも数えたことが無いから分らんなぁ。
ひとつだけ確かなことは俺の変身レパートリーはまだまだあるってことくらいよーっ」

続いてはコモドドラゴンに変身してタックルにいきますが、しずくは彼のタックルを潰し口先に膝をめり込ませます。衝撃で全ての牙が折られたスニゲーターは、今度は軟体のコブラに変化し、正真正銘のコブラツイストを極めました。

スニゲーター「どうよ。俺の締め付けの味は。足りねぇならもっと追加してやろうか」
しずく「いいえ。今のままで十分すぎますよ」

しずくは頭を掴んで腰投げで返します。
スニゲーターは思いました。コイツ、できる。
蛇から元の姿に戻ったスニゲーターはパンチを放ちます。しずくはそれを受け止め、軽く投げてしまいました。ローキックをすねでカットし、ドロップキックでダウンさせると、腕をとって腕ひしぎ逆十字固めに移行します。とても素人とは思えないほどの動きに関心しつつ、スニゲーターは両腕をクラッチして防ぎ関節を伸びきらせません。回転して技から逃れます。ここまでは五分の勝負です。
しかし、しずくは噛みつき攻撃で負傷した脇腹からドクドクと鮮血が流れていました。

スニゲーター「こうなりゃ根比べだなぁ。俺の変身のバリエーションが尽きるか。それともお前が出血多量で倒れるか」
しずく「あなたに質問があります」
スニゲーター「何だ」
しずく「あなたは先ほど自分と私は似ていると仰っていました。その真意が知りたいのです」

彼女の問いにスニゲーターはニヤッと笑い。

スニゲーター「俺は変身お前は演技。どちらも自分を偽るのが得意と思ってな。
そうだろ?」
しずく「違います。私は――」
スニゲーター「どこが違う!? お前はいつも他人に同調してばかりで自分の意見を殆ど口にしないじゃねぇか。仲間と会話する時も適当な愛想笑いで誤魔化して。いい子の振りして仲間を偽るなんざ、全く、大した千両役者じゃねぇか!」
しずく「私はそんなつもりは――」
スニゲーター「テメェにそのつもりはなくとも、周りは気づいているんだよ。
お前がいつも他人に合わせて自分の主張を語りたがらねぇってことくらいは。
そんなに仲間が信用できねぇのか」
しずく「私にとって同好会のみなさんは大好きな仲間です! 何も知らないのに勝手なこと言わないでください!」
スニゲーター「大好きだったら本音ぐらい言えるだろうが」
しずく「!」
スニゲーター「言えないってことはお前にとっての友情はその程度だったってことさ。結局お前はこの先もずっと本当の自分を出さずに生きていくんだ。
いや、違うな。お前はこの試合で人生を終えるんだから、本当の気持ちを吐き出す機会も永遠に訪れないってことか」
しずく「・・・・・・」
スニゲーター「やっぱり俺とお前は合わせ鏡だなぁ。正体を出さずに生きていく運命なんだよ」

しずくの心は既に折れかけていました。自分と悪魔騎士が同じだったなんて。
彼女の瞳から透明な雫が零れ落ちました。


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