二次創作小説(新・総合)

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Lunatic Play【完結】
日時: 2022/03/30 15:18
名前: ウィオ (ID: ryagdTnR)

以前カキコを引退したウィオです。諸事情で引退しましたが、復帰しました。
突然引退したりしてすみませんでした。
復帰作、開始します。



【Lunatic Play(ルナティック・プレイ)】。

それは決められた時間内を3匹の狼から逃げ惑い、賞金を獲得する遊戯である。
敵は狼だけでなく、「逃亡者の中の内誰か一人」も敵なのである。

深夜のアメリカの森に集められた20人の逃亡者。
果たして、賞金を手に入れられる者は現れるのか。

※注意事項
・設定の少ないキャラはオリジナルの設定を含ませております。
作者わたしは海外の作品は英語版しか見ない主義なので、海外製のキャラの口調・一人称などは自分のイメージで決めております。なので公式邦訳とは一人称・口調が違います。

それでもよろしい方はどうぞ。



~逃亡者~ ※【】内は作品名

レッド・マッカーサー(Red McArthur)【Southpark】
ウェンディ・テスタバーガー(Wendy Testaburger)【Southpark】
アニー・ニッツ(Annie Knitts)【Southpark】
ジェニー・サイモンズ(Jenny Simons)【Southpark】
ミリー・ラーセン(Millie Larsen)【Southpark】
エスター(Esther)【Southpark】
カレン・マコーミック(Karen McCormick)【Southpark】
エステラ・ハヴィサム(Estella Havisham)【Southpark】
レベッカ・コッツウォルズ(Rebecca Cotswolds)【Southpark】
チカ(Chica)【Five_nights_at_freddy】
バローラ(Ballora)【Sister_Location】
ミニリーナ(Minireena)【Sister_Location】
ギグルス(Giggles)【Happy_tree_friends】
ペチュニア(Petunia)【Happy_tree_friends】
ジェフ・ザ・キラー(Jeff_the_killer)【Creepypasta】
サリー・ウィリアム(Sally William)【Creepypasta】
ジン・アリ(진 아리)【플라워링 하트(Flowering Heart)】
ウ・スハ(우 수하)【플라워링 하트(Flowering Heart)】
ソヌ・ミン(선우 민)【플라워링 하트(Flowering Heart)】
イリザベス・ファウスト(Elizabeth Faust)【Fausts Alptraum】


GOOD LUCK, FUGITIVES.



△アメリカ、韓国、台湾製の作品のキャラが逃亡!
△個性的な逃亡者たち! そして全員海外製のキャラ!
△逃亡者20人の内誰か一人が敵!
△サウスパーク勢の過激なギャグ!
△果たして、逃げ切る者は現れるのか?

Re: Lunatic Play ( No.13 )
日時: 2021/09/18 15:56
名前: ウィオ (ID: iaPQLZzN)

【Important piece of information】



{残りゲーム時間  100:00}



アニー「やっと100分切った……。このまま災難が降りかかることなく終わってほしいぜ……」


狼「……」キョロキョロ


アニー「……やべっ、向こうに狼いるじゃん!;」タッ


アニーは遠くをうろついている狼を発見した後、すぐさま逃げた。


狼「……」キョロキョロ


狼は気づいていないようだ。


アニー「すげえ怖い目つきだったぜ……;」タッタッタ


狼に3回噛まれれば、報酬は、皆無――。










エステラ「はあ……早くこのゲーム終わってほしいですわ……」


そんな彼女の近くに――


妨害者B「!」タッタッタ


妨害者がやってきた。


エステラ「そろそろ休憩を終えましょう――って誰か来てやがりますわ!;」タッ


エステラ、逃げる。果たして、妨害者を撒けるのか――。


妨害者B「……」タッタッタ


妨害者から逃げ続けるも、徐々に距離を詰められていく――。


エステラ「くっ!」ガシッ

妨害者B(役:Mr. Hippo(Freddy Fazbear's Pizzeria Simulator))「……」

エステラ「な、何なんですの貴方がたは!;」

エステラ「ってか、身体が動きませんわ……!」グググ


Mr. Hippoの特殊能力により、エステラの身体は拘束されてしまった。


Mr. Hippo「I need you to listen to me.」

エステラ「へ? 話を聞いてほしいですって?」

Mr. Hippo「Yes.」


Mr. Hippoはエステラに世間話を始めた。


Mr. Hippo「My friend, you have met a terrible, terrible demise.
     But, uh, y'know, I-I don't feel too bad about it. After all, if...if it weren't from me,
     it would've just been from someone else, y'know? I guess what I'm trying to say is, life...
     life goes on. W-well, from - for everyone else, life goes on. Not...not for you.
     You're...you're dead. But that's neither here nor there.
    It reminds me of one summer day in the park. I was having just a delightful picnic
     with my good friend Orville. And I said to him, I said,
     'Orville, I...I have a story.' And he said to me,
     'What's the significance of the story?'
   And...I said to him,
    'Orville, not every story has to have significance, y'know? Sometimes, a...y'know,
     sometimes, a story's just a story. You try to read into every little thing,
     and find meaning in everything anyone says, you'll just drive yourself crazy.
     Had a friend do it once. Wasn't pretty. We talked about it for years.
     And then not only that, but...you'll likely end up believing something you shouldn't believe,
     thinking something you shouldn't think, o-o-or assuming something you shouldn't assume.
     Y'know? Sometimes,' I said, 'a story is-is just a story,
     so just be quiet for one second of your life and eat your sandwich, okay?'
    Of course, it was only then I'd realized I'd made sandwiches,
     and...poor Orville was having such difficulty eating it!
     Elephants have those clumsy hands, y'know? Actually, I-I suppose that's the problem.
     They don't have hands at all, do they? They're f - they're all feet!
     And I-I couldn't imagine anyone asking me to eat a sandwich with my feet.
   Now, if I recall correctly, there was a bakery nearby.
   I said to him,
    'Orville, let me go get you some rye bread.'
   Now, I'm unsure if elephants enjoy rye bread, but I assure you that Orville does.Now,
     this was on a Tuesday, which was good, because rye bread was always fresh on Tuesday.
     They made sourdough bread on Monday, and threw it out Wednesday... Or rather,
     they sold it at a discount for people wanting to feed it to the ducks, and then,
     prob'ly at the end of the day, finally, they threw it all out. I-I don't recall.
   I do remember a man who would bring his son to the bakery every Wednesday,
     and...then go feed the ducks. He would buy all of the sourdough bread. Of course,
     y'know, you're not supposed to feed the ducks sourdough bread at all.
     It swells up in their stomach, and then they all die. At, uh, at least...at least,
     that's what I've heard. Y'know, I-I never saw any ducks die myself,
     but I did notice a substantial decrease in the duck population over the course of a few years.
     I just never thought to stop the man and tell him that he was killing
     the ducks by feeding them sourdough bread!
   And if you want my opinion on the matter - heh, and I told Orville this as well - If you wanna feed ducks,
     or birds of any kind, for that matter, it's best to buy seed.
     I mean, when you think about it, breads of any sort don't occur in nature.
     They don't grow on trees o-or spring up from the bushes.
     I don't think birds know what to do with bread.
   What was I saying? Oh oh, yes yes. So I bought Orville some rye bread.
     What a fine day it was.」


エステラ「……」


Mr. Hippo「It seems that you have met your end. Ugh, what a pity. Y'know,
     I-I don't feel too bad about it, though. After all, if it weren't me,
     it would've just been one of the others, I guess――」ペラペラ


エステラ(長いですわ……;)


Mr. Hippoに捕まると、延々と長話を聞かされる。ある意味苦痛だ――。








イリザベス「zzz」


その頃、イリザベスちゃんは今も爆睡中であった。


イリザベス「zzz」








{残りゲーム時間  87:00}







その頃、エステラは今もMr. Hippoの世間話を聞かされていた。


Mr. Hippo「――Or...maybe it doesn't mean anything at all. Maybe it doesn't mean anything at all...」

エステラ「……」

Mr. Hippo「……This is the end of my story. Thank you for sticking with my story.」タッ


13分間の話が終わり、ようやく特殊能力を解除してくれて、エステラは解放された。


エステラ「……疲れた……「話に付き合ってくれてありがとう」ですって? 貴方がたが無理やり付き合わせたのではありませんか!;」

エステラ「待っていてください。これからあの長話男をホームレスの小便の水たまりと同じくらい汚れた状態にしてやりますわ……!;」


憔悴してる彼女の近くに――。


狼「グルルルルルル!!」ダダダダダ


狼。


エステラ「この声は……げっ、狼ではありませんのー!;」タッ


咄嗟に逃げるが、すぐさま距離を詰められた。


狼「ガ゛ア゛ア゛ア゛!!」ガブガブガブ!!


エステラ「ぎゃあああ!!」ドサッ





【エステラ・ハヴィサム     失格   ≪残りゲーム時間≫】
       残り  11人         {86:20}




エステラは地下牢へ転送された。








チカ「あと1時間半もあるんだね……」


タイマーを見ていたチカの近くに――。


狼「!」ダダダダダ!!


先ほどエステラを地下牢送りにした狼がやってきた。


チカ「ちょっ、アレ、狼じゃない!」タッ


それに気づいた彼女は咄嗟に逃げる。


狼「グルルルルルル!!」ダダダダダ

チカ「は、速ーっ!」ダダダダダ


全速力で逃げるも、即距離を詰められてしまう。


狼「ガブガブガブ!!」

チカ「いぎいいっ!!」




【チカ     失格   ≪残りゲーム時間≫】
  残り  10人      {85:15}




チカも地下牢へ転送された。












ピコン!


カレン「『エステラ・ハヴィサムが妨害者に邪魔され、その後狼に噛まれ、失格となった』」


ミニリーナ「『そしてさらに、チカが狼に噛まれ、失格となり、残り10人となった』」


スハ「残り10人……これで半分ですね……」







アニー「『そして、君たちに重要なお知らせがある』」






果たして、そのお知らせとは一体?――




---------------------------------------------------------------------------------


残り逃亡者……レッド、アニー、ミリー、エスター、カレン、バローラ、ミニリーナ、
       ジェフ、スハ、イリザベスの10人。



続く

Re: Lunatic Play ( No.14 )
日時: 2021/09/20 18:04
名前: ウィオ (ID: iaPQLZzN)

【Fraud】



ゲームは後半戦に突入した。




{残りゲーム時間  85:00}




チカとエステラの失格後、新たな情報が入った。




アニー「――『そして、君たちに重要なお知らせがある』」



果たして、その内容とは――?






----------------------------------------------------------------------------



【逃亡者の中に紛れ込んでいるフラウドだが、フラウドは狼を呼ぶこともできる。

 フラウドに口笛を吹かれれば、狼がやってくる。用心したまえ。

 因みに逃亡者はフラウドに攻撃を仕掛けることも可能だ。

 フラウドに攻撃を仕掛け、失格に追い込むこともできる。精々頑張りたまえ。】



---------------------------------------------------------------------------






{残りゲーム時間 80:00}





アニー「狼呼べんのかよ……! ますます人と会いづらくなったぞ……!」




ミニリーナ「フラウドは一体誰なんだよ! 正体が分かったら即ボコボコにしてやる!」




カレン「怖いよぉ……。誰にも襲い掛からないでほしいなぁ……フラウドの人……」ガクガク











スハ「というか、これ……まだ妨害者とか出たままなんですよね?」


妨害者は、ゲーム終了までエリア内を徘徊し続ける――。


スハ「このゲーム、敵が厄介すぎますよ……」







ジェフ「ますます刺激的なゲームになってきて僕は楽しいよ」


ジェフは喜んでいた。


ジェフ「面白みは難易度が高いほどいいんだよ……」









ミリー「エスター! フラウドが来たら絶対にあたしが守ったげる!」

エスター「はあ……そんなこと言っておいて、実はあんさんがフラウドなんちゃうやろーな?」

ミリー「そんなわけないじゃん! 友達を疑うの?」

エスター「……別にそういうわけじゃ」

ミリー「このあたしを信じて! これが嘘を言っている人の目に見える?」


ミリーは顔をエスターの顔の間近に近づける。


エスター「わ、分かったわい。信じるわい!」

ミリー「信じてくれて良かった~! そんな優しいエスターが、いい///」スリスリ

エスター「畜生……;」










スハ「言っておくけど、私はフラウドじゃありませんからね……」


そんなことを言いながら、森の中を歩いていると――


スハ「フラウドは……お金目的に仲間を攻撃する、ヤバい人ですよね? なら性格が悪い人があり得ますね」









フラウド(見つけた)


そんなスハを木の陰から覗いていた、フラウド――









スハ「……!」


フラウドの視線に気づいた彼女は、振り返る。すると、人影が見えた。


スハ「……誰かいるのですか? 隠れてないで出てきてください!」


「フラウドかもしれない」という可能性を考慮して、そう言い放った彼女。フラウドの正体は、出来るだけ早めに暴いて倒し、地下牢へ転送させたほうがいい。


スハ「……」


フラウド「……」








フラウド(仕方ない)




この時、フラウドが取った行動とは――?




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残り逃亡者……レッド、アニー、ミリー、エスター、カレン、バローラ、ミニリーナ、
       ジェフ、スハ、イリザベスの10人。



続く

Re: Lunatic Play ( No.15 )
日時: 2021/09/21 16:44
名前: ウィオ (ID: iaPQLZzN)

【Minireena VS Fraud】



フラウド(口笛を吹いて、狼を呼ぼう)


フラウドがその準備をした瞬間――


スハ「はあっ!!」ダッ


彼女がフラウドに飛び掛かり、顔を見ようとした。しかしその瞬間に蹴飛ばされ、結局顔を見れなかった。


フラウド「終わりだ」シュッ

スハ「うぐっ!!」


そして弓で腹を撃たれ、スハは気を失った。




【ウ・スハ     失格   ≪残りゲーム時間≫】
    残り  9人       {78:02}



スハは地下牢へ転送された。



フラウド「……はは」

フラウド「やっとお金が貰えたよ」



スハを倒したフラウドの正体は――






















ジェフ「もっと倒さなきゃな……」


ジェフ・ザ・キラーであった。


ジェフ「主催者の頼みを受け入れて正解だったよ。金を稼ぐのがこんなに楽しいだなんて」


どうやら、ゲーム開始前に主催者に「フラウドにならないか」と誘われて、承諾したようだ。


ジェフ「さて、他の人間は一体何処にいるのかな?」フラフラ

ミニリーナ「ここにいるぜ」


そこに、ミニリーナが現れた。


ミニリーナ「あんたがフラウドか。いかにも人を襲ってそうな面してやがる」

ジェフ「……見つかったか~」

ミニリーナ「金を稼いだ気分はどうだ? フラウドさん」

ジェフ「楽しかったよ」

ミニリーナ「そうかい。だがフラウドとして活動できるのはあと僅かだ。今ここで始末してやんよ」

ジェフ「受けて立とう。ああ、僕は殺人鬼だがあんたを殺しはしないから安心しな」

ミニリーナ「はあ? なんだそりゃ。まあいい、ぶっ飛ばしてやんよ!」


ミニリーナとジェフの戦いが始まった。ジェフはミニリーナの肩を狙い、ナイフを高速で投げた。


ミニリーナ「おらっ!!」ガキンッ!!


彼女は素早くそのナイフを蹴り返し、ジェフの腰に刺した。


ジェフ「ぐっ……やるなぁ……」


彼は苦痛を受けるもすぐに立ち直り、狂気の笑顔を浮かべながらすうっと消え去った。


ミニリーナ「!? どこに行きやがった!?」キョロキョロ














ジェフ「はああっ!!」シュバッ!!


その瞬間、ジェフが空から高速で降下してきて、彼女とすれ違ったと同時にナイフで彼女の背中を斬り裂いた。


ミニリーナ「がああっ!!」ドサッ


猛烈な痛みで動けなくなった、ミニリーナ。


ジェフ「動けなくなったか。よーし、あとはあいつらに食ってもらおう」ピュウイ


口笛を吹いたジェフ。すると、すぐさま3匹の狼が駆けつけてきた。






ジェフ「さよなら」





ミニリーナ「ちっきしょおおおお……!!」










ガブガブガブ!!



悲痛な声をあげながら、ミニリーナは失格となった。




【ミニリーナ     失格   ≪残りゲーム時間≫】
     残り  8人       {76:50}







--------------------------------------------------------------------------------




その頃、イリザベスは――


イリザベス「zzz」


今も睡眠中。










アニー「早くこのゲーム終わってくれ……」


相変わらずそわそわしている、アニー。


アニー「まだ1時間以上もあるじゃん……」










ジェフ「これでひと段落着いたな。さて、次は誰をやろうか……」

バローラ「ジェフ?」

ジェフ「!」


いつの間にか、バローラがジェフの背後に立っていた。


バローラ「さっき見てしまったわ。……私のミニリーナをやったのはあなたね?」

ジェフ「そうだ」

バローラ「……あの子は私の娘みたいな存在なの。毎日、あの子にご飯を作ってあげたり、素敵な衣装だって買ってあげたりした……」

バローラ「なのにあなたは……許せないわ」


バローラの凄まじい怒りが眉の辺りに這う。彼女にとってミニリーナは家族同然なのだ。


ジェフ「ふふ、いいだろう。やられたいのなら、やってやる。だがあんたを殺しはしない」

バローラ「恨みを晴らしてやるわ……!!」


戦いが、始まろうとしていた――
















カレン「止めてーっ!」

バローラ、ジェフ「!?」


すると、カレンが二人の間に割り込んできた。カレンは偶然二人の近くを通りかかり、偶然会話を聞いてしまっていたのであった。


バローラ「あら……」

カレン「争いなんて駄目だよ!」

バローラ「でもこいつはフラウドなのよ! 悪者なのよ! 放っておいたらどうなるか……」

カレン「フラウドさんは悪い人だけど……だからと言って喧嘩は良くないよ!」

カレン「ねえ、ジェフお兄ちゃん……その武器捨てて?」

ジェフ「……ハハハ! この殺人鬼を目の前にして恐れないその態度、気に入った」ポイッ



ボチャンッ ボチャ……。

彼は弓とナイフを近くの川に投げ捨てた。



ジェフ「いいよ、僕はフラウドとしての役目を終える。こんな優しくてしっかりした女に手をかけるのは嫌だからな」


このゲームには「フラウドを辞められる」ルールも存在する。良心の呵責に苛まれた者のための救済措置だ。ジェフは狂った人格の持ち主だが素直なところがあるようで、彼はフラウドを辞めて何処かへと消えていった。







バローラ「……」


カレンを見つめる、バローラ。


カレン「……ごめんなさい、バローラお姉ちゃん……迷惑だった?」

バローラ「そんなことないわよ。確かに争いは良くないことよね。気づかせてくれてありがとうね」クスッ


バローラは感謝の気持ちを込めて、カレンの頭を撫でる。


カレン「あわわ///」




---------------------------------------------------------------------------------


残り逃亡者……レッド、アニー、ミリー、エスター、カレン、バローラ、ジェフ、イリザベスの8人。



続く

Re: Lunatic Play ( No.16 )
日時: 2021/09/22 16:14
名前: ウィオ (ID: iaPQLZzN)

【Purple_clothes】



レッド「ところで、もう残り8人なのね……。さっきまで20人もいたのに、もう一桁切ってるわ……」


彼女がそんなこと呟きながら森の中を歩いていると――


紫服の男「……」タッタッタ


以前若い男性の本を盗んだ、あの紫服の男が遠くを走っていたのが見えた。


レッド「……? あいつ、さっきの奴じゃないかしら……?」







{残りゲーム時間  65:00}






その頃、エスターは――


ミリー「えへへ、エスター///」スリスリ

エスター「……」


ミリーに抱き着かれていた。今も。


エスター「帰りたいわ……;」

ミリー「あと1時間ちょっとなんだから我慢しなよ~!///」スリスリ

エスター「でけへんわ!;」


ガサガサ


エスター「!」ビクッ

ミリー「ん? 何?」

エスター「あそこの草むらから、なんか音が……」

ミリー「は?」


その瞬間、紫服の男が刃物を構えながら飛び出してきた。


ミリー、エスター「ひっ!!」

紫服の男「おいお前ら! 金目のものを出しな!」

ミリー「な、何!? いきなり何なの!?」

紫服の男「出さなかったら刺すぞ!」

ミリー「そ、そんなもの、持ってない……!」

エスター「う、うちもあれへんよ……!」

紫服の男「何で持ってねえんだよ、ゴラ!!」ブンッ

エスター「ひいいっ!!」


男はナイフでエスターを刺そうとした。しかし――




ドスッ


ミリー「っ――」

エスター「!?」


なんとミリーがエスターを庇い、代わりに刺されたのであった。


エスター「み、ミリー!!」

ミリー「エスター……逃げてぇ……ぐっ……」ガハアッ


ミリーは吐血をしながら、その場に倒れこんだ。




【ミリー・ラーセン     失格   ≪残りゲーム時間≫】
      残り  7人         {63:23}



エスター「ミリー!!」

紫服の男「さて、次はお前だ……食らいやがれ!!」ブンッ

エスター「いやああああ!!」


ザシュッ!!


エスターはナイフで腹を斬られ、蹲りながら倒れた。



【エスター     失格   ≪残りゲーム時間≫】
    残り  6人       {63:02}



紫服の男「はあはあ……金目のものを持ってねえからこうなるんだよ……クソが!」

紫服の男「……まあいいや、また金持ってそうなやつ捜せば……」

紫服の男「たくさん金稼いで、欲しい物を手に入れてやるぜ! ハーーハッハハハハ!!」


男はナイフをポケットの中にしまい、何処かへと去っていった。












その頃、イリザベスは――


イリザベス「zzz」


寝ていた。


イリザベス「そっちはカルボナーラじゃなくて、トイレットペーパーの芯よ……」ムニャムニャ


意味不明な夢を見ている彼女の近くに――


狼「グルルルルルル……」


1匹の狼がやってきた。


狼「グア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」ダダダダダ


雄たけびをあげながら、イリザベスに飛び掛かってきた


イリザベス「……?」パチッ

狼「」ガブガブガブ!!

イリザベス「いぎっ……!!」ドサッ




【イリザベス・ファウスト     失格   ≪残りゲーム時間≫】
        残り  5人          {60:50}



イリザベスは地下牢へ転送された。












ピコン!


レッド「『ミリー・ラーセン、エスター、イリザベス・ファウストの3人が失格となった。残り5人』。一気に3人も……」


バローラ「もう5人だけなのね……」










アニー「くそっ、向こうに狼がいやがる……!」ドキドキ

狼「……」ウロウロ


近くに狼がいて、動けないアニー。


アニー「早くあっちへ行ってくれ……!」

狼「……」


彼女の願い通り、狼は遠くへ離れて行ってくれた。


アニー「ふぅ……ん?」


妨害者C→Balloon boy(出典:Five_nights_at_freddy2)「Hello!」ヒョコヒョコ


右手に黄色と赤色の風船、左手に「Balloons!」と書かれた看板を持っている子供の姿をした人形「Balloon boy」がやってきた。


アニー「何だこいつ……怖いから離れよ」

Balloon boy「Hahaha……」

アニー「着いてくんな!;」タッタッタ


その時――









狼「!」ダダダダダ


先ほどアニーの近くにいた狼が、彼女の元へ走ってきた。


アニー「!? あれ狼じゃん! まずい!!」ダッ


Balloon boyの能力は、狼を呼び寄せる、というもの。全速力で逃げるアニー。だがあっという間に距離を詰められた。


狼「ゴア゛ア゛ア゛ア゛!!」ガブガブガブ

アニー「ギャアアアアア!!」





【アニー・ニッツ     失格   ≪残りゲーム時間≫】
     残り  4人         {55:25}





アニーは地下牢へ転送された。











ピコン!


バローラ「『アニー・ニッツが失格となった。残り4人』」




カレン「今残ってるサウスパーク勢は私と……誰かなぁ?」









レッド「……」タッタッタ


その頃、レッドは紫服の男を追いかけていた。エスターの悲鳴を聞いて、エスターとミリーがいた場所に駆けつけた時に、紫服の男を見たのだ。


レッド「あいつを放っておいたら……ヤバいことになるわ……!」タッタッタ




---------------------------------------------------------------------------------


残り逃亡者……レッド、カレン、バローラ、ジェフの4人。



続く

Re: Lunatic Play ( No.17 )
日時: 2021/09/24 00:06
名前: ウィオ (ID: iaPQLZzN)

【Damn】


レッド「待ちなさい!」タッタッタ

紫服の男「……!」タッタッタ


男を追いかけているレッド。走っていく内にどんどん距離を詰めていく――。


レッド「はああっ!」ドンッ

紫服の男「ぐはっ!」ドサッ


レッドは追いついたと同時に、その男を蹴り飛ばした。男が吹っ飛んでうつ伏せ状態になった同時に、レッドが彼の背中を踏みつける。


紫服の男「うぐぐ……あ、あんたはあの時の……」

レッド「見たわよ。あなたが二人の少女を斬ったところを」

紫服の男「……それがなんだよ」

レッド「あなた懲りもせず悪事を働いて……救いようのないクズね。「ごめんなさい」という言葉は一体何だったのかしら?」

紫服の男「あんなもん口先だけの謝罪に決まってんだろ! 金を出さなかったあいつらが悪いんだ!」

レッド「……は?」

紫服の男「それよりその足を退けろテメエ! 殺されてえのか!」


その時――









カレン「お……お姉ちゃん!?」


騒ぎを聞いて駆けつけてきたカレン。


レッド「!? ダメよ! 逃げなさ――うぐっ!」ドサッ


その時、紫服の男はレッドを蹴り飛ばし、カレンのところへ走り出し、なんと彼女の喉元にナイフを近づけた。


カレン「ひっ……!」ビクッ

紫服の男「ハハハ! こいつが殺されたくなかったら金目のものを出しな! 無いと嘘ついたらぶっ殺す!」

レッド「その子殺してあなたに何かメリットがあるの?」

紫服の男「メリットなんぞどうでもいいんだよ! さっさと出しな!」

レッド「……」

カレン「お、お姉ちゃん……!」グスッ


恐怖で涙が止まらない、カレン。


レッド「……」シュッ

紫服の男「ぐあっ!?」ヨロッ

カレン「きゃっ……」ドサッ


レッドは素早く石を投げて、男の目に当てた。痛みで男がよろけ、カレンを手放した。彼がふらついている間にレッドは彼の腹に飛び膝蹴りを放ち、その後は顔面を蹴った。


レッド「さっさと消えなさい、この蛆虫」


男は痛みで顔を顰めるがその後すぐに、気が触れたような笑いを発した。


紫服の男「ヒャヒャヒャヒャヒャ!! だーれが消えるかよ! 俺は悪事を止めねえぞ、ゴラァ!!」


下品な笑い声を発する男。その男の近くにある大きな木の太い枝の上には――






















ジェフ「……」ニヤリ


鋭い木の枝を手に持っているジェフがいた。顔をほころばせていたが、目つきは恐ろしいものであった。紫服の男を凝視している。嫌な予感がしたその男が上を向いたと同時に――


ジェフ「Go to sleep.」シュバッ!!


ジェフが飛び降り、そしてジェフは持っている木の枝を彼の脳天にぶっ刺し、紫服の男を絶命させた。その男の頭から出た血がジェフの白い肌と白い服を赤く染めた。血を浴びたのは彼だけでなく、レッドもであった。彼女の頬とコートに血がかかった。一瞬にして人間を殺したジェフを見て、レッドは目を大きく開かせながら唖然としていた。


ジェフ「……殺害、成功だ」


そしてジェフは地に着地し、腕で自分の頬についた血を拭った。


レッド「……貴方は?」

ジェフ「僕はジェフ。殺人鬼だ」














ジェフ「――ただ殺すのは、救いようのないクズだけと決めている……僕はそういう奴が大嫌いなんでね。――殺人鬼の僕が「クズ」と言えたことじゃないけどね」














ジェフはそう言い残して、何処かへと去って行った――。












レッド「……」

カレン「お姉ちゃん……」ギュッ

レッド「! あなた……逃げてなかったのね。……まあ、もう大丈夫よ。彼が悪い人をやっつけてくれたわ」

カレン「ありがとう、お姉ちゃん……」


レッドはこれ以上カレンに男の遺体を見せないようにカレンの顔を手で覆いながら、一緒に離れて行った――。










{残りゲーム時間  40:00}






狼「……」







妨害者3体「……」







狼に3回噛まれれば、賞金はゼロ。すべての努力が水の泡となる。妨害者に見つかることも、決してダメだ――。











バローラ「あと40分ほどでゲームが終わりね」


タイマーを見ていた、バローラ。


バローラ「より気を引き締めて行かなくちゃ……私のミニリーナのためにも」


ミニリーナを愛するバレリーナ型アニマトロニクス、果たして逃亡成功できるか――。












その頃、カレンは今もレッドの傍にいた。


レッド「……いつまで傍にいるつもりかしら?」

カレン「……怖いから……もう少しだけ一緒にいさせて……?」


涙目で上目遣いをするカレン。


レッド「……いいわよ」

レッド「……」

レッド「かわいい」

レッド「しまった本音が口に出てしまった」











{残りゲーム時間 30:00}










ジェフ「人を殺せたし、僕の心は少し満たされたな……」


そう呟きながら森の中を歩いているジェフを――









狼3匹「!!」グルルルルル


3匹の狼が包囲した。


ジェフ「そうか、僕はもう終わりなんだな。さあお前たち、僕をやるならやるんだ!」


その瞬間、3匹の狼は雄たけびを上げながら彼に襲い掛かった。狼は相変わらず全くの躊躇無しに、何度も噛みついている。


ジェフ「さようなら――」





【ジェフ・ザ・キラー     失格   ≪残りゲーム時間≫】
       残り  3人         {27:30}





地下牢へ転送された、ジェフであった――。












ピコン!


レッド「『ジェフ・ザ・キラーが失格となった。残り3人』。……あいつ、狼にやられたようね……」

カレン「……」






これで残る逃亡者は、レッド、カレン、バローラの3人のみとなった。果たして、彼女らの運命はいかに――。






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残り逃亡者……レッド、カレン、バローラの3人。



続く


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