二次創作小説(新・総合)

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逃走中 ~あつまれ1年生!~[完結]
日時: 2022/05/10 00:18
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

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~まえがき~

初めまして。オレンジペコと申します。
以前より先達の皆様のカキコ逃走中は拝見しておりましたが、この度創作意欲を抑えられなくなり、とうとう自ら筆をとってしまいました。

二次創作初めて、そもそもカキコへの投稿自体初めて、おまけに投稿が長期間滞る可能性もあり、と手探り状態もいいところでございますが、それでもよろしければお楽しみくださいませ。

ゲームに先立ちまして、下記の注意事項をご一読ください。

〈注意事項〉
・元作品のネタバレはできる限り避けるようには致しますが、不可避な部分も多々ありますのでご注意ください。仮に予期せぬネタバレを喰らってしまっても、当方は一切の責任を負いかねます。
・基本的に近年放送されているゲームをモデルとしているため、エリア内ドラマ・未来ドラマの類はございません。ゲームマスター⇔逃走者間の関わりもできるだけ抑えるつもりです。ただしオープニングゲームはやります。
・カキコ逃走中の名物ともいえる「参加募集」につきましても、恐らく今の作者の能力では管理しきれない上、そもそも次回があるかどうかも疑わしいため見送らせて頂きます。
・感想・ご意見等は大歓迎です! ……が、作者のメンタルが豆腐なため、お手柔らかにお願い致します。当然ながら荒らし・誹謗中傷の類は厳禁です。

お待たせいたしました。それでは、皆様にお楽しみいただけますよう頑張って参ります。

                             令和4年4月19日 オレンジペコ

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逃走劇の舞台は、東京・新宿にそびえる大型百貨店! 
2棟14フロアと縦に長いこのエリアを、20人の逃走者が逃げ回る!
そして、今回集められた逃走者は、20人中16人が中学もしくは高校の1年生という、大変フレッシュ(?)な顔ぶれである!
果たして、130分間を逃げ切り、賞金78万円を手にする者は現れるのか!?

~逃走者リスト(「下の名前の」50音順)~

神沙映月じんじゃえる 【ご注文はうさぎですか?】

蛇森生静へびもりおしず 【明日あけびちゃんのセーラー服】

城之内じょうのうちかなえ 【逃走中 オリジナルストーリー】

渚圭一なぎさけいいち 【ドカベン】

響鍵介ひびきけんすけ 【Caligula -カリギュラ-】

神楽鈴奈かぐらすずな 【Caligula -カリギュラ-】

森山大樹もりやまたいき 【逃走中 オリジナルストーリー】

高代智秋たかしろともあき 【ドカベン】

神沙夏明じんじゃなつめ 【ご注文はうさぎですか?】

神黙根子かみもくねこ 【明日ちゃんのセーラー服】

近藤弘明こんどうひろあき 【逃走中 オリジナルストーリー】

壁山塀吾郎かべやまへいごろう 【イナズマイレブン】

平岩蛍ひらいわほたる 【明日ちゃんのセーラー服】

条河麻耶じょうがまや 【ご注文はうさぎですか?】

大熊実おおくまみのる 【明日ちゃんのセーラー服】

篠原美笛しのはらみふえ 【Caligula -カリギュラ-】

奈津恵なつめぐみ 【ご注文はうさぎですか?】

工藤結愛くどうゆあ 【逃走中 オリジナルストーリー】

立向居勇気たちむかいゆうき 【イナズマイレブン】

木暮夕弥こぐれゆうや 【イナズマイレブン】

以上、20人

逃走中 ~あつまれ1年生!~ ( No.31 )
日時: 2022/05/06 17:18
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

復活ミッション終了まで、残りおよそ2分……だが……!





壁山
「……もうすぐ、ミッション終わりッスね……今からでも行ってみるッスか?」

平岩
「……むしろ、これ以上人が減っちゃったほうが、最後がつらくなっちゃうんじゃないかな……?」

壁山
「確かに、あと35分で残り6人って結構少ないスからねぇ」





木暮
「あいつら……また動き出すかもしれないからあんまり近づけないけど……」


ダミー×28&ハンター×4(停止中)
「「「……」」」


木暮
「絶対最後のミッションに関わってくるよな……」





大樹
「本当にありがとう、弘明くん!」

弘明
「ああ……! だが、油断するなよ。こういう時に奇襲を受けるのも怖いからな」

大樹
「うん! 絶対逃げ切ろうね!」

弘明
「ああ! 気合を入れていくぞ大樹!」





神黙
「……Zzz……」


残る逃走者の中に、ミッション4に向かう意思のある者が誰もいない……!





ー牢獄ー

鈴奈
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…………!!」

マヤ
「あああ、もういいから泣くなって! な?」

大熊
「むしろ感動しました……! 物静かな印象の神楽先輩に、このような習性があったとは驚きです……!」

蛇森
「いや……大熊さん『習性』って……」


「って~……まだ耳がキンキンしやがる……岩鬼いわきさんでもあんな大声出ねえよ……」

高代
「さすがにそれは盛りすぎ……でもないか」

エル
「帰宅部のみんなは、いつもあの大声を聞いてるの?」

美笛
「まあ鈴奈ちゃん基本おとなしいからそんなに聞く機会は無いけど……」

鍵介
「でも、ある種帰宅部の切り札みたいな側面ありますよね、アレ」


さらに、牢獄の側も先ほどの鈴奈の大声騒動で、最早ミッションどころでは無くなっている……!


ーミッション終了までー
    60秒




ハンター
「……」


ハンター
「……」


ハンター
「……」





神黙
「……! いる……」


ハンターを見かけた、神黙……
距離が狭まる前に、移動を試みる……!





ハンター
「……」
[]ピ―――――




















ハンター
「……」
[]


気付かれなかったようだ……


神黙
「……寝てたのに……」


この状況でも、己のペースを崩さない……





弘明
「あと20秒か……誰か他にミッションに行った人はいるのか……?」

大樹
「牢獄のみんなもいい人ばっかりだったし、復活して欲しいよね~……」


行った者はいるが、2戦2敗に終わっている……





ミッション終了まで
3秒


2秒


1秒


【35:00】





ーメンズ館3Fー

キッズハンター×7
「「「……」」」


シュン!


復活カード×2
「」


シュン!





ー牢獄ー

ナツメ
「あ……そういえば35分過ぎてる」

全員
「「「あっ」」」


ミッション、終了……





木暮
「35分過ぎてる……ってことは、結局復活したのは森山だけってこと?」





壁山
「やっぱり、行った方が良かったンスかねぇ……?」

平岩
「……」


ミッションに積極的な逃走者が軒並み確保され、復活したのは森山1人にとどまる結果となった……

残る逃走者は6人!
ゲームはいよいよ、終盤戦に突入だ……!





【34:45】 残り6人
森山大樹 神黙根子 近藤弘明 壁山塀吾郎 平岩蛍
木暮夕弥

逃走中 ~あつまれ1年生!~ ( No.32 )
日時: 2022/05/07 20:04
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

残る逃走者は、6人!
ハンター3体から残る35分間を逃げ切り、賞金159万6000円を手にする者は現れるのか!?





神黙
「……Zzz……」


先ほどハンターをやり過ごした、神黙根子……最終ミッションに向け、英気を養う……というより寝溜めしているようだ……


スタッフ
(これでハンター来たらさっきみたいに普通に起きるから凄いよな……)


原作でも未だに謎の多い彼女……果たして、逃走成功なるか……!?





壁山
「……今更だけど、すっごい中途半端な額ッスね……」

平岩
「うん……でも、お金よりもやっぱり、逃げ切れたら嬉しい……」

壁山
「そうッスね……オレも同じッス! 最後までよろしく頼むッス!」

平岩
「うん……!」


ゲームの殆どの時間を共にしてきた、壁山と平岩……共に、目指すは逃走成功のようだ……!





弘明
「159万円か……ミッションの結果とはいえ、前のゲームの2.5倍にまで膨れ上がるなんてな」

大樹
「小学生の僕たちには、ちょっと想像がつかない額だよね……」

弘明
「……だが、だからこそ持って帰ってみたくなるな……!」

大樹
「え? 弘明くん、もしかして自首……?」

弘明
「いや、当然逃走成功して、だ! 月村さんのゲームにしろ、今回の……何て人だったか……のゲームにしろ、次いつ呼ばれるかは分からないからな。どうせなら最後まで楽しみたいと俺は思うんだ……!」

大樹
「ひ、弘明くんカッコいい……僕も、絶対弘明くんと逃げ切りたい!」

弘明
「その意気だ大……隠れろ!!」





ハンター
「……」


希望に燃える小学生コンビに、ハンターが接近……





弘明
「……さっきは、ここで追われてお前と離れてしまったからな」

大樹
「そうだったね……こっち来ないで……」





ハンター
「……」
[]ピ―――――




















ハンター
「……」
[]


ここは、冷静にやり過ごす……


弘明
「今余計な体力を使うのは、自分たちだけでなく残っている全員に迷惑を及ぼしかねないからな……!」

大樹
「だね……」


人手が減ってしまえば、その分最終ミッションのクリアも、難しくなる……!




木暮
「……どんなミッションが来るんだろ……? あのハンターが全員本物にすり替わって、オレ達を追っかけてくるのをどうにかする……とかかな……?」


メガネサロンに残されたダミー含む32体のハンターから、まだ見ぬ最終ミッションを予想する木暮……


木暮
「もしそうならあの前に落とし穴とか掘れれば一発なんだけどなー……うししっ!」


そんなことをしては、当然ながら失格だ……
と、そこへ……


Prrrrrrrr!

木暮
「うぇっ!? この音って……電話? 誰だ……近藤?」


弘明から、突然の電話……


木暮
「もしもし?」

弘明
『もしもし? 木暮先輩ですか? 今どこにいらっしゃいます?』

木暮
「どこって……7Fのメガネサロンの近くだけど……なんで場所なんか聞いてくるんだよ?」

弘明
『いえ、恐らく最終ミッションは人数的に全員が動かなければならないものが来ると思うので、事前に分かっておいた方が協力できると思いまして』

木暮
「へぇ~しっかりしてるな~、なんか監督みたい」

弘明
『恐縮です。あ、用事はそれだけです。失礼しました』

木暮
「は~い、って、そっちはどこにいるんだよ?」

弘明
『……っと、俺は大樹と一緒に2Fの……3Fの連絡通路の真下あたりに隠れています』

木暮
「分かった、じゃあ何かあったらオレからも電話する!」

弘明
『ありがとうございます! では』プツッ


木暮
「……なーんか、あれホントに年下なのかよ……」





壁山
「……はい。そうッス。オレは平岩さんと一緒に4Fのちっちゃなレストランみたいなところッス。……はい、了解ッス!」プツッ

平岩
「……近藤くん?」

壁山
「そうッス。最終ミッションに向けて、お互いの位置を確認してたッス!」

平岩
「……そろそろ、くるのかな……?」

壁山
「……ッスね……!」





ー指令室ー

本部スタッフB
「……えーと……このセリフを言いながら最終ミッションを発動するって話だったよな……」


ゲームマスターは、未だ戻ってきていないようだ……


本部スタッフB
「……それでは、最終ミッション行きます! 『あつまれ1年生』!」ポチッ!


本部スタッフBが、最終ミッションを発動!


ー本館7F・メガネサロンー

シュン!


メガネサロンに、4つの暗証番号入力装置が出現!
更に……


ー本館1F・正面入口ー

アナウンス
『お待たせいたしました。当店は、只今開店いたしました』

「「「ワーーーーー!!」」」

「はやくいこうママ! ぼくずっとたのしみにしてたんだ!」

「はいはい、あっこら走らない!」


ー本館1F・パーキング側入口ー

「みてみておとうさん、わたしあれかいたい!」

「あー、あれはちょっと高いぞ……? 母さんと相談だな……」


ー本館1F・明治通り側入口ー

「ねえおねえちゃん、わたしおトイレいきたい……」

「え~? 今着いたばっかりでもう?」


エリアに、何故かランドセルを背負った小学1年生とその家族の集団がなだれ込んできた……!
次回、彼ら彼女らが、逃走者に最後の試練をもたらす!





【29:30】 残り6人
森山大樹 神黙根子 近藤弘明 壁山塀吾郎 平岩蛍
木暮夕弥

逃走中 ~あつまれ1年生!~ ( No.33 )
日時: 2022/05/06 23:40
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

ガヤガヤ……

「暴れないの2人とも! 言うこと聞かないなら帰るよ!」


「ねーママこれかってー!!」


神黙
「んむぅ……寝られない……さっきまでこんなに人いたっけ……?」
Prrrr! Prrrr!

神黙
「メール……『ミッション5』」


弘明
「『ミッション2で転送された28体のダミーハンターが、全て本物に変化した』何っ!?」

大樹
『残り5分になるともともとハンターだった4体と共に起動し、計32体のハンターがエリアに解き放たれる』えぇ~!?」


壁山
「『阻止するには、メガネサロンの前に設置された装置に、4ケタの暗証番号を入力しなければならない』」

平岩
「『暗証番号のありかは装置に記されている』……これ、今来たお客さんたちと関係あるのかな……?」





MISSION 大量ハンター放出を、阻止せよ!

メガネサロンに放置されていた28体のダミーハンターが、本物に変化!
彼らは残り5分になるともともと本物だった4体と共に起動し、エリアに解き放たれる!

阻止するには、メガネサロン入り口に設置された装置に、4ケタの番号を入力しなければならない!
だが、その暗証番号のありかは、装置にしか記されていない!

ミッションに失敗すれば、エリア内のハンターは合計35体……逃げ切りは、ほぼ不可能となる!




木暮
「装置ってあれだよな……でも……」


「ねーはやくごはんたべたいー!!」

「先にメガネ直してから! ほら早く来なさい!」


木暮
「人が多すぎて全然近づけないぞ……!」




さらに、エリアには小学1年生の家族連れが大量に来店……!
逃走者の行く手を、大きくさえぎる……!





ー牢獄ー

かなえ
「す……すごい人……」

鍵介
「これじゃあまともに歩くのも大変ですね……」

結愛
「しかもこれ全部小1の家族連れなんでしょ? 歩きづらさで言ったら普段のデパート以上だわ……!」


ガン!


結愛
「!?」

「こら、お姉さんの椅子蹴っ飛ばさないの! ほら謝んなさい!」

「ご、ごめんなさーい……」


結愛
「……今更だけど牢獄の中入れてもらうわけにいかない……? このままだと何回椅子蹴られるか分かんないんだけど……(怒)」





平岩
「……あ……チャットがまた使えるようになってる……!」

壁山
「本当ッス! ……って、木暮くんから来てるッス! 『オレ今7Fだから調べに行く!』」





弘明
「まさかチャットが復活するとはな……」

大樹
「で、でも、木暮先輩が7Fにいることが先に分かっただけでも、電話した意味あったと思うよ!」

弘明
「フォローありがとうな、大樹。よし……まずは木暮先輩を待ってみるか……」





木暮
「ハァ……ハァ……ここまで来るのだけで一苦労だよ……」


どうにか装置にたどり着いた、木暮夕弥……


木暮
「えーっと……『暗証番号は、4つの装置と同じ色のランドセルに刻まれている』……ってことは……」


「お昼ご飯何食べたい?」

「うなぎ!」

「ステーキ!」

「すき焼き!」


木暮
「いいなー……親と一緒に美味いもの食えて…………じゃなくて! つまりこの子どもたちの中からパネルと同じ色のランドセル背負ったヤツ見つけなきゃいけないってこと!?」





神黙
「チャット……木暮くんから……え……!?」





大樹
「『ピンク、水色、オレンジ、緑のランドセルを背負った子どもを探して!』……この、集団の中から……!?」

弘明
「ほとんどみんな黒か赤だな…………とにかく、探すしかない! 行くぞ大樹!」


木暮によって、暗証番号のありかが判明! そのありかとは、黒もしくは赤のランドセルを背負っている小学1年生の中に1つずつだけ紛れた、ピンク・水色・オレンジ・緑の4色のランドセルのカバーだ……!




ハンター
「……」


ハンター
「……」


ハンター
「……」


家族連れがひしめき合う中で、3体のハンターの捜索を回避し、発見できるか!?





壁山
「あれ? 平岩さん!? ついて来れてるッスか!?」

平岩
「ま……待って……わぷっ!?」

「わ、ごめんなさい!」

平岩
「い……いえ……」

暗証番号を探すべく動き出した壁山と平岩……だが、背の低い平岩は、視界の殆どを客で塞がれてしまっている……!





ハンター
「……」


2人の近くに、ハンター……





平岩
「ぷはっ……ハァ……ハァ……暑い……」

壁山
「大丈夫ッスか……?」

平岩
「へい……き……………塀吾郎、後ろ……!」





ハンター
「……!」ダッ!


見つかった……!





平岩
「……来てる……!」

壁山
「…………平岩さん、ちょっと失礼するッス!!」ヒョイッ!

平岩
「え……!?」


壁山、なんと平岩を肩車……!


壁山
「しっかり掴まってるッスよ! すみませーん、ちょっと道を空けてくださいッスーーーーー!!」ドドドドド……!


巨体を活かし、人ごみに大きなスペースをこじ開けていく……





ハンター
「……!」
[KABEYAMA、HIRAIWA]ピ―――――




















ハンター
「……?」
[]





壁山
「ゼェ……ハァ……久遠くどう監督仕込みのドリブルが、役に立ったッス……!」


壁山、決死の肩車ドリブルで活路を切り開いた……!


平岩
「ハァ……ハァ……ごめん……」

壁山
「さっき助けてもらったッスからね! このぐらいのお礼はして当然ッス!」

平岩
「……ありがと……。……! あれ……!」


平岩の視線の先に……




オレンジのランドセル「9」の女の子
「ママこれかってー!」

「だーめ、あんたにはまだ早いわよ」





壁山
「オレンジのランドセルッス……! ええと、『オレンジは9番ッス!』っと……!」

平岩
「……あ、降りなきゃ……」

壁山
「あ、しばらく乗ってていいッスよ。困ったときはお互い様ッスし、その方が見やすいスからね……! さ、次行くッスよ、ひら…………ほ、蛍ちゃん!」

平岩
「!! ……はーい!」


本ゲーム1の名コンビ、誕生の瞬間である……!





木暮
「……壁山からだ! よし、オレンジは……9! Enter!」


装置(オレンジ)
【LOCK】


木暮
「うっしっし、あと3つだな!」


そして、木暮によってオレンジの番号が入力!
残る番号は、あと3つだ……!





【24:20】 残り6人
森山大樹 神黙根子 近藤弘明 壁山塀吾郎 平岩蛍
木暮夕弥

番号
ピンク:未入力
水色:未入力
オレンジ:9
緑:未入力

逃走中 ~あつまれ1年生!~ ( No.34 )
日時: 2022/05/07 17:28
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

残り5分までに4ケタの暗証番号を入力し、大量ハンター放出を阻止せよ!
失敗すればハンターの数は、35体にまで膨れ上がる!





「ねーーーえーーーかってってばーーーーー!」

「ダメだって言ってるでしょ!! ああもう、床に転がらないの! 汚いでしょ!!」


神黙
「……通れない……」


来店した親子連れの動きは、予測不可能……
時には、今まで使えたルートが使えなくなっていることもある……





ハンター
「……」


「はい押さないで押さないで! ちゃんと並んでください!」

「ママいつまでならぶのー? はやくおもちゃうりばいこうよー……」

「ごめんね……でもちょっとだけ待って……あのバッグはここで逃したら二度と出会えない気がするの……!」

「……はぁ……こうなったママは長いぞー……ん? 何だあのサングラスの人……?」


ハンター
「……」クルリ(Uターン)


ハンターもその条件は同じ……だが、故に普段ではしない動きをとることもある……!





弘明
「大樹、そっちはどうだ?」

大樹
「うーん、見たところ黒と赤の子しかいないけど……」


共に残る3色のランドセルを探す、小学生コンビ……





ハンター
「……」


その近くに、ハンター……





弘明
「……上の階に上がってみるか?」

大樹
「うん……この階にはいなさそうだし……」





ハンター
「……!」ダッ!


見つかった……!





大樹
「! 弘明くん!」

弘明
「くっ……! とにかく上がるんだ!」

大樹
「うん!」


弘明と大樹も気づき、階段を駆け上がる!


弘明
「すみません、失礼します!」

大樹
「ちょ、ちょっと通して……!」






ハンター
「……!」


「えっ、あのすいません何ですか……?」

「ちょっと、通るなら一言くらい声かけてくれてもいいじゃない!」





弘明
「……よし、どうにか抜けたか……分かれて逃げるぞ大樹!」


「あ、良くお似合いですよ~!」

「本当ですか? じゃあこれにします!」

「いいなー、おねえちゃんばっかりすきなおようふくかえて……」


弘明
「……大樹?」





大樹
「すみません、通して、通して……あれ、弘明くんどこ、どこぉ……!?」


人ごみに、分断された……


ハンター
「……!」
[MORIYAMA]ピ―――――





ポン……


大樹
「あ、ひろあ……じゃ、ない……」


【22:20】
森山大樹 確保 残り5人


大樹
「そんなぁ……復活したのに……」


大混雑のデパートは、逃走中にとって最悪のフィールドと化す……





Prrrr! Prrrr!

壁山
「メール……確保情報ッス!」

平岩(未だ壁山の肩の上)
「ほんとだ……あ……!」





木暮
「『森山大樹確保、残り5人』マジかよ……復活したヤツが一番に捕まるなんて……」


逃走中では、往々にしてあることだ……





ハンター
「……」


そんな木暮のもとにも、別のハンターが接近……!





木暮
「ヤバい……けど今オレが動いたら……よし!」


木暮、装置の後ろに身を隠す……


木暮
「装置の後ろならミッション用のハンターだらけだし、これなら……!」


停止中のハンターの群れの中に紛れ込み、やり過ごせるか……?





ハンター
「……」ピ―――――


















ハンター
「……」
[]


気付かれなかったようだ……


木暮
「危なかったー……誰か早く次の番号見つけねーかな……でないとオレ動けないよ……」


番号を入力する側にも、リスクはついて回る……





神黙
「……いない……」


一方、1人暗証番号の持ち主を探す、神黙根子……


「すっげー! このベッドふかふかだー!」

「コラ! それ売り物でしょ!? すみません、うちの子が……」


神黙
「ここにもいない……ていうか探し疲れた……私もあのベッドで寝たい……」


もう、寝るのはゲーム終了まで、お預けだ……





弘明
「大樹……クソッ……!! …………ん? あれは……」


ふたたび相棒を失ってしまった、近藤弘明……
何かを、見つけた……





水色のランドセルの女の子
「あースッキリしたー!」

「もう、次からはもっと早めに言いなさいよ?」


上ってきた階段の踊り場に設置された女子トイレから出てくる、水色ランドセルの少女だ……!





弘明
「あれは……水色だな……! いや、でもここからでは背中が見えない……!」


番号が書かれているのはランドセルの背中部分……
階段の上からでは、確認ができない……!


弘明
「2Fに下りていくな……戻るか……だが……!」





ハンター
「……」


少女の近くに、先ほど大樹を確保したハンター……
人の波に抗えず、2Fへと戻っていく……





弘明
「今下りたら確実に俺もアウトだ……しかし、見失うわけには……!」


弘明の、決断は……!?





【19:35】 残り5人
神黙根子 近藤弘明 壁山塀吾郎 平岩蛍 木暮夕弥

番号
ピンク:未入力
水色:未入力
オレンジ:9
緑:未入力

逃走中 ~あつまれ1年生!~ ( No.35 )
日時: 2022/05/23 13:29
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

水色のランドセルの女の子
「あースッキリしたー!」

「もう、次からはもっと早めに言いなさいよ?」


階段の踊り場にある女子トイレから出てきた、水色ランドセルの少女を発見した……





弘明
「あれは……水色だな……! いや、でもここからでは背中が見えない……!」


近藤弘明……!





ハンター
「……」





弘明
「今下りたら確実に俺もアウトだ……しかし、見失うわけには……!」


少女と同じく2Fへ下りていくハンターの目を盗み、水色ランドセルの番号を入手できるか!?




















弘明
「……35体のハンターが出たらどの道終わりだ、行くか!」


意を決して、少女に続き階段を下り始める……!





水色のランドセルの女の子
「ねーママ、つぎはどこいくの?」

「次はね、ママの口紅買いに1Fまで下りるわよ」


ハンター
「……」





弘明
「……ハンターがあの子から離れないな……クソ、もう少し近づければ……!」


「くらえ、こうていペンギン1ごーう!」

「まけるか! ビーストファング―!」


弘明
「……クッ……子どもが多すぎて先に進めない……! すみません、ちょっと失礼!!」


弘明、思い切って少女に肉薄……!




















水色のランドセル「7」の女の子
「ねーママ待ってー!」


弘明
「……見えた! 7番!」


ハンター
「……!」ダッ!


見つけたが、見つけられた……!





弘明
「来たか……だが!」ダッ!


弘明もUターンし、人の波に逆らい階段を駆け上がる!





ハンター
「……!」
[KONDO]ピ―――――





弘明
「この人ごみを使えば……しまった!」


弘明の前方に……





「ウチの子がやっとピーマン食べれるようになってねー……」

「あらもう!? ウチなんかまだまだ好き嫌い多くて……」

「ねーママもゆうとくんママもいつまでおしゃべりしてるのー……?」





親子連れ名物、ママ同士の立ち話……!
下りるときには無かった、人の壁ができている……!


弘明
「すみません、通してくだ……」
ポン……


【18:12】
近藤弘明 確保 残り4人


弘明
「ハァ……ハァ……これは……無理だ……」


立ち止まってお話されますと、他のお客様および逃走中の皆様のご迷惑となりますので、ご遠慮くださいますようお願い申し上げます……





だが……

Prrrr! Prrrr!

木暮
「『近藤弘明確保、残り4人』うわー……また減った……ってあれ? チャット……『水7』近藤からだ!」


なんと、確保寸前に番号はしっかりと木暮に送られていた……!


木暮
「よし、お前の犠牲絶対に無駄にはしないぞ……水色、7、Enter!」


装置(水色)
【LOCK】


これで、2つめの番号が入力された!

残る番号は2つ、対して逃走者は、4人……!
残り5分までに番号を入力し、ハンター32体の放出を、阻止できるのか!?





ー牢獄ー

ナツメ
「『近藤弘明確保、残り4人』!」

全員
「「「あぁ~……」」」

鍵介
「あと4人……気が付けば、全員中学1年生ですね」

高代
「本当だ……っていうか、よくよく考えたら残り6人の時点で高1は全滅してたんだね……」

マヤ
「ねえねえ、誰が逃げ切るかの予想大会しない?」

エル
「あ、やりたい!」

鈴奈
「アスリート枠……というか、いわゆるスポーツ枠としてはイナズマジャパンのお2人が残っていますね。やはり本命はこのお2人になるのでしょうか……?」

結愛
「えー……でも、木暮センパイはまだしも、壁山センパイってぶっちゃけそんな走れるんですか?」

美笛
「確かに、あれだけデb…………もといがっしりしてると、走るのは結構大変そうな気がするけど……」

立向居
「でも、壁山くんも監督に相当ドリブルの練習させられましたし、ある程度なら行けると思いますよ!」


「まあ、よくよく考えりゃそうでなきゃ世界一になんざなれないよな」

大樹
「すごいなー……僕ももっと速く走れるようになりたいなー……」

かなえ
「あとは……平岩先輩と神黙先輩はどうなんでしょう……?」

蛇森
「……平岩さんは、なんかすっごい足速いみたいなこと聞いたことある気がする。どこ情報だったか定かじゃないけど」

大熊
「神黙さんは……正直未知数な部分が大きいですが、集中力に関しては確かなものがあると思うので、ハンターの察知にかけては鋭いんじゃないかと」

メグ
「じゃあ2人ともそれぞれすっごく得意なことがあるってことだね! いいな~」

かなえ
「な、奈津先輩だって十分すごいですよ……! だって、先輩と条河先輩、それにエル先輩がいたからこそ、私あの時結愛を庇えたって思うから……!」

結愛
「……ええ、あたし的にもそれは否定できないです。本当にありがとうございました……」

マヤ
「おやおや~? 結愛は私たちよりも先にお礼言わなきゃいけない子がいるんじゃないの~?」

メグ
「ないの~?」

結愛
「~~~っ! ……………………か、かなえ、その…………守ってくれて、あ、ありg」
ガン!


「あ、すみませんうちの子が! こら! お姉さんの椅子蹴とばすんじゃない!」

「ご、ごめんなさ~い!」


結愛
「…………台無しよ……」


ナツメ(小声)
「ねえエル、一体結愛ちゃんとかなえちゃん何があったの? 私1落ちしたから全然分かんないんだけど……」

エル(小声)
「えへへ、後でゆっくり教えてあげる♪」


ミッション終了まで、残り10分を切った……





【14:55】 残り4人
神黙根子 壁山塀吾郎 平岩蛍 木暮夕弥

番号
ピンク:未入力
水色:7
オレンジ:9
緑:未入力


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