二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中 ~あつまれ1年生!~[完結]
- 日時: 2022/05/10 00:18
- 名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)
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~まえがき~
初めまして。オレンジペコと申します。
以前より先達の皆様のカキコ逃走中は拝見しておりましたが、この度創作意欲を抑えられなくなり、とうとう自ら筆をとってしまいました。
二次創作初めて、そもそもカキコへの投稿自体初めて、おまけに投稿が長期間滞る可能性もあり、と手探り状態もいいところでございますが、それでもよろしければお楽しみくださいませ。
ゲームに先立ちまして、下記の注意事項をご一読ください。
〈注意事項〉
・元作品のネタバレはできる限り避けるようには致しますが、不可避な部分も多々ありますのでご注意ください。仮に予期せぬネタバレを喰らってしまっても、当方は一切の責任を負いかねます。
・基本的に近年放送されているゲームをモデルとしているため、エリア内ドラマ・未来ドラマの類はございません。ゲームマスター⇔逃走者間の関わりもできるだけ抑えるつもりです。ただしオープニングゲームはやります。
・カキコ逃走中の名物ともいえる「参加募集」につきましても、恐らく今の作者の能力では管理しきれない上、そもそも次回があるかどうかも疑わしいため見送らせて頂きます。
・感想・ご意見等は大歓迎です! ……が、作者のメンタルが豆腐なため、お手柔らかにお願い致します。当然ながら荒らし・誹謗中傷の類は厳禁です。
お待たせいたしました。それでは、皆様にお楽しみいただけますよう頑張って参ります。
令和4年4月19日 オレンジペコ
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逃走劇の舞台は、東京・新宿にそびえる大型百貨店!
2棟14フロアと縦に長いこのエリアを、20人の逃走者が逃げ回る!
そして、今回集められた逃走者は、20人中16人が中学もしくは高校の1年生という、大変フレッシュ(?)な顔ぶれである!
果たして、130分間を逃げ切り、賞金78万円を手にする者は現れるのか!?
~逃走者リスト(「下の名前の」50音順)~
神沙映月 【ご注文はうさぎですか?】
蛇森生静 【明日ちゃんのセーラー服】
城之内かなえ 【逃走中 オリジナルストーリー】
渚圭一 【ドカベン】
響鍵介 【Caligula -カリギュラ-】
神楽鈴奈 【Caligula -カリギュラ-】
森山大樹 【逃走中 オリジナルストーリー】
高代智秋 【ドカベン】
神沙夏明 【ご注文はうさぎですか?】
神黙根子 【明日ちゃんのセーラー服】
近藤弘明 【逃走中 オリジナルストーリー】
壁山塀吾郎 【イナズマイレブン】
平岩蛍 【明日ちゃんのセーラー服】
条河麻耶 【ご注文はうさぎですか?】
大熊実 【明日ちゃんのセーラー服】
篠原美笛 【Caligula -カリギュラ-】
奈津恵 【ご注文はうさぎですか?】
工藤結愛 【逃走中 オリジナルストーリー】
立向居勇気 【イナズマイレブン】
木暮夕弥 【イナズマイレブン】
以上、20人
- 逃走中 ~あつまれ1年生!~ ( No.21 )
- 日時: 2022/04/29 18:52
- 名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)
ミッション2が終了し、現在賞金単価は270円、ハンターは4体!
残るおよそ80分を、14人の逃走者が逃げ回る!
壁山
「なんだか……任せっぱなしになっちゃったッスね……」
平岩
「……」コクリ
ミッション2は距離の問題で見送った、男女・作品混成の身長差コンビ……
平岩
「次は行く?」
壁山
「う~……でも2つ続けて上の方でやるとは思えないッスし、何よりこのまま終わりまでここにいて逃げ切っても、あんまり嬉しくないッス!」
平岩
「じゃあ、次が来たら一緒に行く……?」
壁山
「はいッス! よろしく頼むッスよ、平岩さん!」
平岩
「うん……よろしく」
次のミッションに向け、気合十分のようだ……
木暮
「くっそー、渚さんめー……」
メガネサロンから逃れ、1人になってしまった、木暮夕弥……
木暮
「多分今本館は上のほうに2体ぐらいハンターいるよな……メンズ館行ってみるか……」
まだまだ、スタミナは十分のようだ……
ハンター
「……」
弘明
「大樹、頭を引っ込めるんだ!」
大樹
「えっ……うわぁ! ハンター!」
ハンターを発見した、ノベライズ版男子コンビ……
ハンター
「……」
[]ピ―――
大樹
「あ、あっち行ってよ……」
弘明
「シッ……声を出すな……」
ハンター
「……」ダッ!
[MORIYAMA、KONDO]ピピ!
見つかった……!
弘明
「くっ……! 大樹! 俺は左に行く! お前は右に逃げるんだ!!」
大樹
「わ、分かった!」
分かれて逃げる2人、振り切れるか!?
ハンター
「……!」
ハンターが視界に捉えたのは……
弘明
「さあ来い! 捕まえてみろ!!」
弘明だ……
大樹
「……追ってこない……弘明くん……!」
大樹は、既に視界から外れている……
ハンター
「……!」
[KONDO]ピ―――
弘明
「……負けるか!」
ハンター
「……?」
[]
弘明
「……よし、どうにかなったか……!」
弘明、小学生ながらハンターの振り切りに成功だ……!
弘明
「……だが、今別の奴に来られてはひとたまりもないな……」
高代
「……結局、間に合わなかった……」
一方、終盤でミッションに動こうとするも、無駄足に終わってしまった、高代……
高代
「次こそは最初から動きたい……けど、そのためには今この時間にハンターに見つからないようにしなきゃ……」
ここまで、不運やら間の悪さやらで活躍に恵まれない男……次こそは汚名返上なるか……?
マヤ
「ふ~ぅ、次のミッションまで休憩休憩……」
ミッション2への貢献こそできなかったものの、先ほどメグに続き抜群の姉力を発揮したマヤ……
マヤ
「でもエルとはぐれちゃったしな~……、なんか急に心細くなってきたかも……って! 大丈夫大丈夫! きっと次のミッション来ればイヤでも誰かと協力するだろうし……!」
実はここまでほとんど単独で行動していないマヤ……少女の心は、繊細だ……
結愛
「…………かなえ……メグセンパイ……」
そして、先ほどかなえの捨て身のタックルによりどうにか確保を免れた結愛……
結愛
「……こんなはずじゃなかった……近づいてくる人は誰であろうと利用して、盾にして、何を置いても賞金満額取って帰るって決めてたのに……なんで、なんでこんなに落ち込まなきゃならないのよ……!!」
メグ、そしてかなえの献身が、悪役プリンセスの心を大きく揺るがしたようだ……
そんな結愛の視線の先に……
「ベビー休憩所」
結愛
「……確か……あの中自首用電話あったわよね……でも……せっかく賞金単価上がったのに……でも……ちょっとでも賞金持って帰ったほうがメグセンパイもあの子も喜ぶのかな……」
もはや自己中心的発想の余裕もなくなってしまった、ただの小学5年生の少女の心が、自首用電話の誘惑に浸食されていく……!
結愛
「……何を考えてるのよあたしは。誰かのために賞金持って帰るなんて柄にもない……逃げ切れば159万といくらだもの……この前の雑誌に載ってた服もバッグも買い放題なんだから……でも……うぅっ……!」
ハンター
「……」
しかし、悩める少女のもとにも、ハンターは容赦無く迫る……!!
結愛
「……自首……新しい服……満額…………でも……!」
結愛の、運命は!?
【74:20】 残り14人
神沙映月 響鍵介 神楽鈴奈 森山大樹 高代智秋
神黙根子 近藤弘明 壁山塀吾郎 平岩蛍 条河麻耶
篠原美笛 工藤結愛 立向居勇気 木暮夕弥
- 逃走中 ~あつまれ1年生!~ ( No.22 )
- 日時: 2022/04/30 20:15
- 名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)
ハンター
「……」
ハンターが……
結愛
「……自首……新しい服……満額…………でも……!」
自首の誘惑に揺らぐ、工藤結愛に接近……!
ハンター
「……」
[]ピ――――
結愛
「……ハンター! …………やるしかないわ!」ダッ!
ハンターに気づいた結愛、意を決してベビー休憩所に飛び込んだ……!
ハンター
「……」
結愛
「……これね……! 間に合って……!」
自首用電話は、ベビー休憩所の入り口近くに置かれている……!
結愛
「えっと……」
ハンター
「……!」ダッ!
見つかった……!
鈴奈
「鍵介くん! 上から降りてきてます!」
鍵介
「くっ……! 分かれるよ、鈴奈ちゃん!」
鈴奈
「は、はい!」
……と思いきや、見つかったのは階下の帰宅部コンビ……!
ハンター
「……!」
[HIBIKI]ピピ!
鍵介
「ハァ……ハァ……そう簡単には、いきませんよ……!」
ここまで一度も追われていない鍵介、温存していた体力をフルに使い、全力疾走……!
ハンター
「……!」
[HIBIKI]ピ―――
ハンター
「……?」
[]
鍵介
「ゼェ……ハァ……こりゃ……しばらく動くの無理そうですね……鈴奈ちゃんとも別れちゃいましたし……」
何とか撒いたものの、その代償は、大きい……
そして……
結愛
「……繋がった! 工藤結愛、自首します! はい……!」
【73:12】
工藤結愛 自首成功 残り13人
41万160円獲得
結愛
「……これで……良かったのかしら……ねえ……かなえ……メグセンパイ……」
悪役プリンセス、最後は強欲さとプライドを捨て去り、目の前の小さな賞金を選んだ……
Prrrr! Prrrr!
立向居
「メールです! ……え……これって……!?」
神黙
「『工藤結愛 自首成立』自首……!?」
美笛
「『残り13人』うわー……マジですか……自首……!」
ー牢獄ー
ナツメ
「これ……メグ! ちょっとこれ見て!」
メグ
「? どうしたのナツメちゃん……あ……! かなえちゃん、ちょっと起きられる?」
かなえ
「ん……あ、ご、ごめんなさい奈津先輩! お膝お借りしちゃって……!」
メグ
「それよりほら、これ見て?」
かなえ
「! …………結愛、賞金、取って……ぅ……ゅあぁ…………!」
メグ
「良かったね……良かったねかなえちゃん……!」
蛇森
「……えーっと……なんか、本家とかで自首情報来た時と、えらい雰囲気違わない……?」
大熊
「ダメですよ蛇森さん。おそらく、今ここにいる中では奈津先輩と城之内さんしかあずかり知らぬ何かがあるのでしょうが、それに外野が口をはさむのは無粋というものです」
蛇森
「……だね。まあでも、賢い選択だよね、自首って」
大熊
「それには同意です。……あ、渚先輩、イチゴヤドクガエルでお願いします」
渚
「る!? また『る』!?」
ー指令室ー
オレンジペコ
「あらら……まさかあそこでハンターが響さんたちのほう行っちゃうとはね……まあ、それだけハンターがちゃんと機能してるってことではあるんだけど! さて、切り替えていこうかしらね!」ポチッ!
ゲームマスター・オレンジペコが、新たなミッションを発動!
プツッ!
プツッ!
プツッ! ……
メンズ館の電灯が非常灯を残して切られ……
シュン!
3Fと6Fの連絡通路に、ゲートが出現! さらに……
シュン!
ハンター×5
「「「……」」」
メンズ館に、5体のハンターが転送された!!
大樹
「こ、怖いよぉ……どうして電気消えちゃっt」
Prrrr! Prrrr!
大樹
「わっ! えーっと『ミッション3』」
木暮
「『メンズ館に5体のハンターを放出』!? 『現在メンズ館にいる1体と合わせ、合計6体となった』」
エル
「『2か所の連絡通路から脱出することはできるが、連絡通路には本館側から2人でしか開けることができないゲートを設置した』」
鍵介
「『助けるかどうかは自由だ』……これはまた……意地の悪いことをしてくれますねぇ!」
MISSION メンズ館を脱出せよ!
本館とメンズ館をつなぐ2か所の連絡通路が、ゲートにより封鎖!
さらにメンズ館の電灯が落とされ、中に5体のハンターが放出された!
閉じ込められた逃走者は、以下の6人!
メンズ館側の逃走者 6人
大樹、神黙、弘明、マヤ、立向居、木暮
脱出するためのゲートはメンズ館側からは開けられず、本館側の逃走者が、2人で同時に横のボタンを押さなければ開けることはできない!
本館側の逃走者 7人
エル、鍵介、鈴奈、高代、壁山、平岩、美笛
ハンター
「……」
ハンター
「……」
ハンター
「……」
ハンター
「……」
ハンター
「……」
ハンター
「……」
果たして、メンズ館にいる6人は、6体のハンターの包囲網をすり抜け、無事に本館に脱出することができるのか!?
【71:00】 残り13人
神沙映月 響鍵介 神楽鈴奈 森山大樹 高代智秋
神黙根子 近藤弘明 壁山塀吾郎 平岩蛍 条河麻耶
篠原美笛 立向居勇気 木暮夕弥
- 逃走中 ~あつまれ1年生!~ ( No.23 )
- 日時: 2022/05/21 15:00
- 名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)
メンズ館が封鎖され、中にハンター5体が放出!
本館の逃走者と協力し、暗闇に包まれたメンズ館を脱出せよ!
ーメンズ館7Fー
(当ミッション中のみ再びエリア表記を行います)
Prrrr! Prrrr!
木暮
「うぇっ!? 今度はなんだよ!? ……『通達』?」
ー本館5Fー
鈴奈
「『本ミッション中のみ、タブレットのチャット機能を解放する』」
ーメンズ館2Fー
弘明
「『ミッションクリアに向け、役立てたまえ』なるほど、これは助かるな……!」
ー本館7Fー
エル
「ってこれ、さっきのミッションメールに一緒に書けばよかったんじゃ……」
美笛
「全くだよ! 無駄にドキドキしちゃった……!」
ー本館1Fー
平岩
「……3F。行こう、塀吾郎」
壁山
「はいッス! ハンターいないッスか?」
平岩
「うん、大丈夫そう」
本館とメンズ館を繋ぐ連絡通路は、3Fと6Fの2か所……。
ミッションクリアに向け、まずは壁山と平岩が3Fを目指し動きだした……!
ー本館6Fー
鈴奈
「ゲート……これのことですね」
一方、6Fの連絡通路には神楽鈴奈が1番に到着……
鈴奈
「『本館6F、もうお1人お願いします』……で、送信……これで、しばらく待ってみます……!」
脱出のためのゲートを開けるには、本館側の逃走者が2人で同時にボタンを押さなければならない……逃走者同士の連携が、重要だ……!
ーメンズ館6Fー
立向居
「神楽さん……ありがとうございます! だけど……」
現在連絡通路に最も近い位置にいるのは、立向居勇気……! しかし……
ハンター
「……」
立向居
「あいつが行ってくれないと、迂闊に動けません……!」
現在、メンズ館にはハンターが6体……どこもかしこも、ハンターだらけだ!
ーメンズ館5Fー
ハンター
「……」
マヤ
「あれは……やっぱりハンターだ! ……ただでさえスーツだらけなのに……」
マヤのいるメンズ館5Fは、スーツ売り場……暗いフロアで、大量のスーツの中からハンターを見分けなければならない、最難関エリアと化している……!
マヤ
「とにかく、階段探して6Fに上がらなきゃ……この階いたら絶対危ないよこれ……」
ー本館6F・催物場前ー
高代
「神楽さんも6F……よし、ええっと、ここに文字を入れればいいのか……?」
鈴奈と同じく6Fにいる高代……作品の連載時期が時期故に慣れないタブレットの操作に、悪戦苦闘……!
ー本館6F・連絡通路ー
鈴奈
「あ……! 高代くんからです……『おれいまろつかいのもよおしものじようにいるからむかいます』……ええっと……? あ、『俺今6Fの催物場にいるから向かいます』ですね! 助かります!」
ー本館4Fー
鍵介
「なんで全部ひらがななんですかねこの人……小字も打ててないって……全く峯沢先輩じゃあるまいし……」
何はともあれ、伝わりはしたようだ……
ーメンズ館4Fー
大樹
「弘明くん……捕まってはいないんだろうけど、また1人になっちゃったよ……」
先ほどハンターの襲撃を喰らい、弘明と分断された、森山大樹……
大樹
「……でも、弘明くんも絶対ミッションに向かってるハズだよね……よし、僕も行くぞ……!」
勇気を奮い立たせ、ひとり、動きだす……!
???
「……」
しかし、視線の先に、黒い影……
大樹
「ん……? あれ、ハンターかな? それとも誰か他の人……?」
暗闇に包まれたエリアでは、見通しがきかない……ハンターか、はたまた他の逃走者か……?
神黙
「Zzz……」
大樹
「うわぁっ!? …………ね、寝てる……?」
黒い影の正体は、神黙根子……なんと、ミッション中にもかかわらず眠りこけていたようだ……
大樹
「え、えーっと……? も、もしもーし……?」
神黙
「ふぇ……あれ、森山くん……?」
大樹
「お、おは……よう……?」
神黙
「……おはよう……森山くんが来たってことは、ハンターもういなくなった……?」
大樹
「えぇ!? ハンター!?」
神黙
「うん……私……近くにいたのがいなくなるの待ってたら、寝ちゃったみたいで……」
大樹
「す……すごい……」
神黙
「……ありがとう、起こしてくれて……とにかく、いなくなったみたいだし今のうちに……」
ハンター
「……!」ダッ!
[MORIYAMA、KAMIMOKU]ピピ!
まだ、近くにいた……!
神黙
「……しまった……!」
大樹
「き、来てる!?」
慌てて逃げる2人……しかし、反応が遅れた……!
ハンター
「……!」
逃げ遅れたのは……
大樹
「こ、来ないで、来ないでぇ!!」
森山、大樹……!
ハンター
「……!」
[MORIYAMA]ピ――――
ポン……
大樹
「ゼェ……ゼェ……ご、ごめん、弘明くん……」
【67:56】
森山大樹 確保 残り12人
暗闇の中では、ハンターへの警戒も、ままならない……
ーメンズ館3Fー
Prrrr! Prrrr!
神黙
「あ……『森山大樹確保、残り12人』……ごめん……!」
ーメンズ館2Fー
弘明
「くっ……大樹……!」
ノベライズ版の小学生陣、まさかの3連続リタイア……
これで、メンズ館内の逃走者は、5人となった……
と、同時に……!
ー本館3F・連絡通路ー
平岩
「……着いた……!」
壁山
「ハァ……ハァ……こ、これがスイッチッスね……! あ、チャット送っとくッス!」
3Fに、壁山と平岩……
ー本館6F・連絡通路ー
高代
「神楽さん、お待たせ……!」
鈴奈
「高代くん! 良かったです、無事に会えて……!」
6Fに鈴奈と高代が揃い、本館側の受け入れ態勢が整った……!
ーメンズ館7Fー
木暮
「あ、壁山からチャットだ! 『3F連絡通路、オレと平岩さんで開けられるッス!』……って、チャットにまで『ッス』つけんなよな……とにかく下り始めなきゃ……!」
ーメンズ館5Fー
マヤ
「鈴奈からも来てる! 『6F連絡通路、私と高代くんで開けられます』やった! ……よし、慎重に慎重に……6Fのほうが近いよね……」
メンズ館の逃走者たちが、4人を信じて、一斉に動き出す……!
ハンター
「……」
しかし、向かう者のもとにも……
ー本館3Fー
壁山
「送信完了ッス!」
平岩
「だれか来たらおしえて。わたし、それまでハンターさん来ないか見張ってる……!」
壁山
「よ、よろしく頼むッス!」
ー本館6Fー
鈴奈
「ふぅ……こうして待っているのも中々緊張しますね……高代くん、ハンターさん来ていませんか?」
高代
「今のところ大丈夫そうだけど……」
ハンター
「……」
待つ者のもとにも、ハンターは、平等に容赦無く迫る……!
ハンター
「……!」ダッ!
誰かが、見つかった……!
【67:05】 残り12人
神沙映月 響鍵介 神楽鈴奈 高代智秋 神黙根子
近藤弘明 壁山塀吾郎 平岩蛍 条河麻耶 篠原美笛
立向居勇気 木暮夕弥
- 逃走中 ~あつまれ1年生!~ ( No.24 )
- 日時: 2022/05/03 19:16
- 名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)
ハンター
「……!」ダッ!
見つかったのは……
ー本館6F・連絡通路ー
高代
「……神楽さん、来てる!!」
鈴奈
「……!」
6Fで待機していた、鈴奈と高代……!
鈴奈
「ど、どうしましょう……!?」
高代
「ど、どうって……イチかバチか、すれ違いながらすり抜けるしかないよ!」
2人の背後はゲートで封鎖された連絡通路……正面から迫るハンターの横を、すり抜けるしかない……!
ハンター
「……!」
[KAGURA、TAKASHIRO]ピ――――
高代
「いい? 『せーの』でハンターの左右に散るよ……!?」
鈴奈
「はい……!」
ハンター
「……!」
高代
「来た……! 行くよ!」
高代・鈴奈
「「せーの!!」」バッ!!
2人同時にハンターの左右に散り、攪乱を狙う!
ハンター
「……!」
ポン……
鈴奈
「……やっぱり、そう上手くはいきませんよね……」
【66:52】
神楽鈴奈 確保 残り11人
鈴奈
「メンズ館の皆さん、ごめんなさい……!」
ハンター相手に正面突破は、無謀だったようだ……
高代
「……ごめん、本ッ当にごめん!!」
高代、大熊に続き本日2度目の巻き込み事故……
ーメンズ館6Fー
Prrrr! Prrrr!
立向居
「メールです! 『神楽鈴奈確保、残り11人』……確保ペースが上がってきてる……あれ? 神楽さんって、さっき6Fにいましたよね……!?」
ーメンズ館7Fー
木暮
「……ってことは、6Fのゲート誰もいなくなっちゃったってこと!?」
ー本館7Fー
美笛
「鈴奈ちゃーん……! ……エルちゃん、行ける?」
エル
「うん……やるしか、ないよね……!」
ー本館6F・連絡通路ー
ゲート
「」シーン……
鈴奈と高代が見つかったことにより、6Fのゲートから人がいなくなってしまった……!
壁山と平岩が3Fにいるため、残る4人のうち2人が行かなければ、メンズ館6Fからの脱出は、不可能だ……!
ーメンズ館3Fー
弘明
「……とにかく、まずはメンズ館から脱出するのが先決だ。本館に出られさえすれば、その後の選択肢が広がる……!」
小学生ただ1人の生き残りとなってしまった、近藤弘明……連絡通路まで、あとわずかだ……!
神黙
「……あ、近藤くん……」
弘明
「神黙先輩! ハンターいました?」
神黙
「大丈夫そう……だけど……ごめん、さっき一緒に逃げてた森山くんが……」
弘明
「! 大樹と……いえ、お気になさらないでください! 大樹のホールケーキの代金は、俺の賞金から出しますので……!」
神黙
「……ありがと……(ホールケーキ?)」
ー本館3F・連絡通路ー
壁山
「……平岩さん! 2人、来たッス!」
平岩
「分かった……!」タタッ……
弘明
「……壁山先輩、平岩先輩!」
神黙
「……開けて……!」
壁山
「任せるッス! 平岩さん!」
平岩
「うん……!」
壁山・平岩
「「せーのっ!」」ポチッ!
ウィーン……
弘明
「よし……! 助かりました! ありがとうございます……!」
神黙
「ありがとう……」
壁山
「無事で良かったッス! ね、平岩さん!」
平岩
「……」コクコク
神黙根子・近藤弘明 脱出成功
弘明
「……どうします? 壁山先輩たち、疲れてたら待つの代わりましょうか?」
壁山
「さっきのミッション行ってないから大丈夫ッス。むしろ2人の方がハンター6体から逃げてきたんスから、ここは任せて、2人はちょっと休んでくださいッス……!」
平岩
「……」コクリ
弘明
「すみません……お言葉に甘えます!」
神黙
「平岩さんもありがと……あ、その前にチャットだけ送っておくね……?」
これで、5人中2人が脱出! メンズ館に残っている逃走者は、3人となった……!
ー本館4Fー
鍵介
「チャット……神黙さんからです! 『私と近藤くんは3Fから出ました』……ぼちぼち、ここで休んでばかりもいられませんねぇ、6F行きましょうか!」
先ほど、ハンターを撒いて消耗した体力を回復していた響鍵介……確保された鈴奈に代わり、6Fへ向かうようだ……
ー本館7Fー
美笛
「……エルちゃん、ハンターいない? 大丈夫そう?」
エル
「……うん。降りるなら、今がいいと思う……!」
一方、先のミッション以来2人で行動している、美笛とエル……こちらも、6Fに向かう!
ーメンズ館5Fー
ハンター
「……」
マヤ
「よーし、あっち行った……今だ!」
マヤ、危険エリアの5Fを脱出し、4Fへ移動……6Fを諦め、3Fへ舵を切り直す……!
マヤ
「2人脱出したってことは、私とあと2人だけを6体が狙ってるってことだよね……ホントに急がなきゃ!」
ーメンズ館6F・連絡通路ー
立向居
「やっぱり、いない……!」
連絡通路にたどり着いた立向居……だが、ゲートを開ける逃走者が2人揃わなければ、脱出は不可能だ……
立向居
「どうする……? とにかく、チャットで……」
ー本館7F・6F間階段ー
エル
「あ、立向居くんから! 『6F連絡通路に来てるので近い方お願いします』」
美笛
「よーし、今、行くからね……!」
ーメンズ館6F・連絡通路ー
立向居
「よし、しばらくここで待ってみます……!」
脱出に向け、大きな賭けに出た立向居……!
???
「……」
だが、そんな彼を背後から見つめる、1つの、人影……
立向居
「お願いします……!」
ハンターか、それとも……?
【61:10】 残り11人
神沙映月 響鍵介 高代智秋 神黙根子 近藤弘明
壁山塀吾郎 平岩蛍 条河麻耶 篠原美笛 立向居勇気
木暮夕弥
- 逃走中 ~あつまれ1年生!~ ( No.25 )
- 日時: 2022/05/03 20:22
- 名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)
ーメンズ館6F・連絡通路ー
立向居
「お願いします……!」
???
「……」
6F連絡通路に辿り着き、本館側からの助けを待つ立向居に近づく、黒い影……。
ハンターか、それとも……?
ハンター
「……!」ダッ!
[TACHIMUKAI]ピピ!
ハンターだ……!
立向居
「……まずいっ!」ダッ!
立向居も同時に気付き、連絡通路を離れハンターとの直線上での勝負を避ける……!
ハンター
「……!」
立向居
「負ける……もんかぁっ!!」
ハンター
「……?」
[]
売場を利用し、ハンターの視界から逃れた……!
立向居
「……よし……だけど……また連絡通路に近づけなくなってしまいました……っ!」
近くて遠い、脱出口……
更に、立向居が撒いたハンターが……
木暮
「よーし……とにかく、1回連絡通路まで行ってみ……うわあぁ!?」
ハンター
「……!」ダッ!
[KOGURE]ピピ!
7Fから降りてきた、木暮夕弥にLOCK ON……!
木暮
「ま、待って待って! そんなのないだろ!?」
ハンター
「……!」
木暮
「ハァ……クソ……! あ!」
だが、木暮の視線の先に……
ー本館6F・連絡通路ー
美笛
「着いたー! ……って、誰か追われてない!?」
エル
「あ、木暮くんだ……木暮くん? さっきチャットくれたの立向居くんじゃ……? と、とにかく美笛さん、急いで開けなきゃ……!」
美笛
「もっちろん! 木暮くーん! あとちょっとファイトーーー!」
連絡通路に到着した、美笛とエルだ……!
ハンター
「……!」
木暮
「ま……負けてたまるかよ!」ダッ!
木暮、急加速……!
美笛
「よーし、エルちゃん、開けるよ!」
エル
「……うん!」
エル・美笛
「「せーのっ!」」ポチッ!
ウィーン……
ハンター
「……!」
木暮
「……くっ……!!」
結果は……
木暮
「ハァ……ハァ……死ぬかと思ったー……」
エル
「良かった……!」
美笛
「お疲れ様、木暮くん!」
間一髪、セーフ……!
木暮夕弥 脱出成功
ハンター
「……!」ピタリ
ハンター
「……」スタスタ(メンズ館方向に引き返す)
ハンターはゲートに阻まれ、Uターン……
これで、メンズ館に残されたのは……
ーメンズ館6Fー
立向居
「篠原さんから……! 『木暮くん、6Fから出てきたよ!』木暮、いつの間に……!?」
立向居と……
ーメンズ館4Fー
マヤ
「ってことは6Fも開いたのか……でも、ここまで来たら3Fの方が早いよね!」
マヤの2人のみとなった……!
ハンター
「……」
ハンター
「……」
ハンター
「……」
ハンター
「……」
ハンター
「……」
ハンター
「……」
暗闇の中、たった2人の逃走者を、6体のハンターが追い詰める……!
ー本館3Fー
壁山
「後は立向居くんと条河さんッスね……」
平岩
「……」コクリ
ー本館6Fー
鍵介
「着きました……って、もう人足りてる感じですかね?」
美笛
「鍵介くん! ……うん、ゴメン……」
鍵介
「もしアレでしたら、どちらか僕と交代します?」
エル
「ううん、私も美笛さんも平気……! それに、鍵介さんにはさっきミッション1の時助けてもらったから、今度は私にやらせて……?」
鍵介
「……分かりました。なら、僕は近くでハンターを見張っておきますかね……美笛ちゃんもそれでいい?」
美笛
「オッケー! じゃあお願いね!」
本館の受け入れ態勢は既に整っているが……果たして、脱出なるか!?
ハンター
「……」
ー本館2Fー
弘明
「くっ……! 離れなければ……!」
一方、既にミッションをクリアし、本館で体力の回復に専念していた弘明……ハンターを目撃し、移動する……
弘明
「恐らく、時間的にもあと2つはミッションが待ち構えていると見ていいだろう……それまで体力がもてばいいんだが……」
開始から70分以上……体力は底が見えてきたものの、未だ冷静さは失われていないようだ……
ー本館6F・催物場付近ー
高代
「これ……もう連絡通路戻っても意味無いよな……」
先ほど、またも活躍し損ねた挙句、鈴奈を確保に追い込んでしまった男……
6Fの連絡通路には既に3人が集まっているため、戻るメリットは今ひとつ薄い……
高代
「次こそ……次こそ……!!」
彼の無念が報われる機会は、あるのだろうか……?
ハンター
「……」
ーメンズ館4Fー
マヤ
「またいるし……どうしよう、イチかバチか行っちゃう……?」
ハンターの包囲網により、先ほどから思うように動けていないマヤ……
ハンター
「……」クルリ
マヤ
「……むこう向いた! よし!」ダッ!
思い切った移動で、一気に3Fの連絡通路を目指す……!
ハンター
「……!」ダッ!
[JOGA]ピピ!
しかし、見つかった……!
マヤ
「! マズ……!」
振り切れるか!?
【57:40】 残り11人
神沙映月 響鍵介 高代智秋 神黙根子 近藤弘明
壁山塀吾郎 平岩蛍 条河麻耶 篠原美笛 立向居勇気
木暮夕弥