二次創作小説(新・総合)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【更新休止中】逃走中特別編~美少女雀士の逃走劇~
- 日時: 2022/09/29 23:00
- 名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)
逃走中特別編――本編とは一味違った特別なゲームの幕開けだ!
舞台は、とある村。周囲を山や木々などの自然で囲まれて外界と隔絶された環境にあるこの村では、「エムリガ」と呼ばれる少数民族が平和に暮らしている。しかし、このエムリガの存在がゲームに予測不可能な展開をもたらすことに。エムリガをめぐる様々なトラブルに対処しながら逃げ回れ!
今回のゲームに挑むのは、長野県内の4つの高校から集められた総勢20人の美少女雀士たち。果たして100分間逃げ切り、賞金48万円を獲得する者は現れるのか!?
<逃走者一覧>
宮永咲
原村和
片岡優希
竹井久
染谷まこ
天江衣
龍門渕透華
井上純
国広一
沢村智紀
福路美穂子
池田華菜
吉留未春
文堂星夏
深堀純代
加治木ゆみ
蒲原智美
東横桃子
津山睦月
妹尾佳織
<注意書き>
こちらの作品は、本編の新シリーズ移行に向けた練習を兼ねて書き始めることとなった特別版の作品です。あくまで本編の執筆が優先ですので、こちらはかなりスローペースの更新となることが予想されますが、何卒よろしくお願いいたします。
- Re: 逃走中特別編~美少女雀士の逃走劇~ ( No.16 )
- 日時: 2022/07/23 22:53
- 名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)
衣
「まさか2体とは……由々しき事態だ……!」
龍門渕高校の大将・天江衣に……
ハンター1
「…………」
ハンター2
「…………」
2体のハンターが迫る!
衣
「この存亡の機……絶対に乗り切ってみせる!」
果たして、上手くやり過ごすことはできるのか……?
ハンター1
「…………」
ハンター2
「…………」
衣
「…………」
[________]
ハンター1
「…………」
ハンター2
「…………」
衣
「……来たか……!」
衣の隠れる目の前で、2体のハンターが交錯……!
ハンター1
「…………」
ハンター2
「…………」
衣
「…………」
衣
「……行ったか……?」
ハンター1
「…………」
ハンター2
「…………」
どちらも、衣には気づかず去っていった……!
衣
「どうやら見つからなかったみたいだな……」
【身体が小さくて助かりましたね】
衣
「うっ、うるさい! 衣を子ども扱いするな!!」
衣
「とまれかくまれ、衣に安息の時などない……早くカバンを見つけなければ」
睦月
「あそこにあるのは……自販機か!」
自販機コバ号
「」
自販機コバ号の近くにやって来たのは、鶴賀の先鋒・津山睦月……
コバ号
「イラッシャイマセ」
睦月
「……!? この自販機、喋るのか……」
コバ号
「ゴチュウモンハ ドチラデスカ」
<商品ラインナップ>
・ジシュスール 8,000点
その時点までの賞金を獲得し、ゲームからリタイアする
・バショオシエール 16,000点
エリア内に存在するハンターの位置が1分間表示される
・ハンターイナクナール 32,000点
ハンターをエリア内のランダムな場所に瞬間移動させる
睦月
「なるほど……こんな感じなのか……」
【何か買います?】
睦月
「うむ……今のところ自首は考えていないから、一番上はないな。それから、一番下はそもそも点棒が無くて買えない。だから……買うとしたら、これしかないな」
睦月の現在の持ち点は25,000点
ハンターの位置を20秒間だけ把握することができる「バショオシエール」を購入すると残りは9,000点となる……!
コバ号
「…………」
睦月
「16,000点か……でも、ここで出し惜しんでもし買わなかったら、次に来たときに残っているだろうか……?」
アイテムは全て、2点限りとなっている
買うかどうかは、逃走者の自由だ……!
コバ号
「…………」
睦月
「う…………む…………」
果たして、鶴賀の次期部長の判断は……?
ガチャ
ガコン!
コバ号
「マイド アリガトウゴザイマシタ」
睦月
「……買ってしまった……」
津山睦月
バショオシエール 獲得
持ち点 25,000点→9,000点
悩んだ挙句、16,000点を支払ってアイテムを購入……!
睦月
「……でも、これでハンターの位置を把握できる……心理的に少し余裕ができたな」
バショオシエールのスイッチを入れれば20秒間、ハンターの位置が表示される
ただし、スイッチを使えるのは3回までだ……!
睦月
「使えるのは3回までか……使いどころには慎重にならないとな……」
純
「まさか清澄の奴らが立て続けに捕まるとはな……」
純
「待てよ……ってことは、今一番生き残ってるのはうちってことか!」
現在の残り逃走者の高校別内訳は以下の通り
清澄:3人
龍門渕:4人
風越:3人
鶴賀:3人
オープニングゲームで一がハズレを引いて以降は一人の確保者も出していない龍門渕が、人数では頭1つ抜けることとなった……!
純
「なおさらアイツの失敗が悔やまれるぜ……」
ハンター2
「…………」
龍門渕の先鋒・井上純の向かう先から、ハンター……!
純
「お手本通りのフラグ回収しやがって……大体、アイツはいつも大口叩きすぎなんだよ……」
ハンター2
「…………」
純
「うおっ!? やっべ!」ダッ
ハンター2
「…………!」ダッ
見つかった……!
純
「こんなこと言っておいて、早速オレが捕まるのはやってないぜ……」タッタッタッ
ハンター2
「…………」タッタッタッ
逃走者中随一のイケメン女雀士、その走力はいかに!?
純
「こっちに逃げるか……」タッタッタッ
ハンター2
「…………」タッタッタッ
純
「ハァ、ハァ、ハァ……」タッタッタッ
[________]
ハンター2
「…………?」
上手く撒いたようだ……!
純
「ハァ、あっぶね~……! 危うく口だけになるところだったぜ……!」
純
「移動のときは、もっと注意しないとな」
ハンターは神出鬼没
このゲームでは、少しの油断が命取りとなる……!
佳織
「それにしても、さっきは本当にどうなることかと思ったよ……」
先ほどのミッションでは清澄の部長・竹井久に助けられる形となった妹尾佳織……
佳織
「竹井さんには申し訳ないことしちゃったなぁ……智美ちゃんが来てくれたらこんなことにはならなかったのに……」
佳織
「でも、さっき電話出なかったんだよね……智美ちゃん、ホントどうしたんだろう……?」
ワハハ
「詳しいことは分からないけど、どうやらかおりんも無事クリアしたみたいだな! めでたしめでたし!」
一方、佳織の困惑の元凶となった蒲原……
【これ、本当にめでたいんでしょうか……?】
ワハハ
「気にしない気にしない! 『終わりよければ全てよし』って言うだろ~? かおりんが無事ならそれでいいんだよ」
ハンター4
「…………」
その2人のいずれかに、ハンターが迫る……!
佳織
「そういえば、さっき桃子さんが捕まっちゃったけど……交換できなかったのかな……?」
ワハハ
「モモが捕まったのは唐突で驚きだったな~……正直、メールに名前が出てくるまですっかり忘れていたよ」
ハンター4
「…………」
[________]
ハンター4
「…………!」ダッ
見つかったのは、どっちだ!?
72:30
150,000円
残り13人
原村和/片岡優希/染谷まこ/天江衣/龍門渕透華/井上純/沢村智紀/福路美穂子/池田華菜/吉留未春/蒲原智美/津山睦月/妹尾佳織
持ち点
井上純 32,700点
染谷まこ 30,800点
津山睦月 9,000点+バショオシエール(残り3回)
上記以外 25,000点
- Re: 逃走中特別編~美少女雀士の逃走劇~ ( No.17 )
- 日時: 2022/07/23 23:00
- 名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)
ハンター4
「…………!」ダッ
ハンターに見つかったのは……
ワハハ
「あれは……ハンターか!」ダッ
正部長の蒲原だ……!
ハンター4
「…………」タッタッタッ
ワハハ
「ついに見つかっちゃったか~……さて、ここからどうするかな~……?」タッタッタッ
ハンター4
「…………」タッタッタッ
ワハハ
「おっ、あれは……」タッタッタッ
逃げる蒲原の先に……
和
「……誰かこっちに来ますね……」
清澄の副将・原村和……!
ワハハ
「おっ、清澄の原村じゃないか! ハンターが来るぞ、逃げろ~~~!!」タッタッタッ
和
「やはりですか……そんなこと、言われなくても逃げますよ……」ダッ
巻き添えだ……!
ハンター4
「…………」タッタッタッ
和
「確かこっちに入り組んだ細道があったはずです……こっちに逃げましょう」タッタッタッ
ワハハ
「なんか分からないけど、原村に付いていけば悪いことは起こらなさそうだ!」タッタッタッ
曲がり角を使って逃げる和と、彼女についていく蒲原……
ハンター4
「…………」タッタッタッ
和
「ハァ、ハァ、ハァ……」タッタッタッ
ワハハ
「原村、待ってくれ~」タッタッタッ
ハンター4
「…………?」
上手く撒いたようだ……!
和
「ここまで来れば、大丈夫でしょうか……?」
ワハハ
「やぁ」
和
「!!…………貴方でしたか……付いて来ていたんですね」
ワハハ
「いや~さっきは危なかったな~、やっぱり付いてきて正解だったよ」
和
「私からすればたまりませんよ……ハンターを連れてくるなんて」
~牢獄DEトーク~
文堂
「先輩、清澄の2人が戻ってきましたよ」
純代
「あっ、本当だ……」
久
「着いたわ、ここね」
咲
「部長……ありがとうございます……」
一
「2人とも、お疲れ~」
久
「まさか揃いもそろってこんなところで終わるとわね……」
咲
「……でも、部長がいなかったら、私一生エリアをさまよっていたかもしれません……」
一
「要するに、一緒に捕まってくれてラッキーだったってことだね」
久
「そんなことを言われるとは心外だわ」
ゆみ
「しかし、発信器か……まさかあのモモまで捕まってしまうとはな」
???
「不本意っす……私、しっかり消えていたつもりだったのに……」
純代
「……!?」
文堂
「だっ、誰ですか!?」
ゆみ
「モモ……もう確保された後だ。そろそろ普通に戻らないか」
モモ
「先輩がそう言うなら……仕方ないっすね」スーッ
久
「あら、東横さんもいたのね」
咲
「全然気づかなかったよ……」
文堂
「深堀先輩も、気づかなかったんですか?」
純代
「副将戦のときと同じ……集中して見ているつもりでも、気づいたらいなくなってる」
一
「あの透華が無警戒に振り込んじゃうんだもん。不思議だよね~」
久
「……! 集中力を上げるには、バナナがいいらしいわ」
咲
「バナナ……ですか」
文堂
「でも、なんでバナナ……?」
純代
「多分、糖分補給のことじゃないかと」
一
「じゃあ、甘いものなら何でもいいってことかな?」
ゆみ
「……いや、モモの能力は食べ物なんかでどうにかなるものじゃないと思うぞ」
???
「その通りっす。何をしても、私の姿を見ることはできないっす」
咲
「……!! 何もないところから声が!」
久
「あら、またいなくなっちゃってるわね」
ゆみ
「モモ……また消えたのか」
???
「ステルス状態の私は、加治木先輩にしか見ることができないっすよ」
純代
「本当に見えない……声は聞こえるのに……」
文堂
「冷静に考えて、少し不気味ですよね……」
一
「ホント、何で捕まっちゃったんだろう……? ハンターってすごいなぁ……」
村人オカピ《演:末原恭子》
「そこの人、ちょっとええやろか?」
優希
「……何だ? 私のことか?」
村人に声を掛けられた片岡優希……
村人
「実はちょっと頼みたいことがあってな……」
優希
「何だ?」
村人
「実は……この手紙をある人に届けてほしいんや」
優希
「この手紙か?」
村人
「どうしても手が離せなくなってしまってな……頼む! 行ってきてくれたら、後で12,000点やる」
優希
「12,000点ということは、12万円か……分かった、それなら私にまかせろ! 行ってくるじぇ!」ダッ
村人
「待て! まだ場所を言うてへんやろ!」ガシッ
優希
「あっ、そうか! その人はどこにいるんだ? 教えてくれ!」
村人
「その人は今病気でな……養生所にいるんや」
優希
「よーじょーじょ!」
村人
「白くて長い髪の人を見かけたら、その人に渡してほしい」
優希
「了解だじぇ!」
村人
「頼んだぞ……私の言ったこと、覚えたか?」
優希
「渡して来たら12,000点!」
村人
「あかん……ホンマにこの子大丈夫やろか……?」
やる気は人1倍だが、先が思いやられる……!
衣
「思えば、ここは未訪の地だな……この辺りにあるだろうか」
村人のカバンを探すため、雑木林にやって来た天江衣……
衣
「……!! あれは!」
カバン
「」
衣
「確か黒いスーツケースと言っていたな……まごうことない、これだ!」
ついに、カバンを見つけた……!
衣
「なにゆえこんなところにあるのかは分からないが……これを持って行けばいいんだな?」
衣
「……っ!」
衣
「~~~っ! ~~~っ!!」
衣
「……何だこれは……重すぎて梃子でも動かないぞ……」
しかし、持ち上げられない……!
衣
「甚だ口惜しいが、衣は非力だ……他に人手が必要だな……」
???
「……? 天江さん? そんなところで何してるの?」
衣
「……誰だ?」
カバンの前で途方に暮れる衣の近くに……
未春
「そのカバン、どうしたの?」
衣
「風越の二の矢か……」
風越の次鋒・吉留未春……!
衣
「実は……斯く斯く然々でな……」
未春
「そうなんだ……それでこのカバンを……」
衣
「……だが、衣の力だけではどうにもなりそうにない。 すまないが、持ち上げるのを手伝ってもらえないだろうか?」
未春
「もちろんだよ! 一緒に持って行こう!」
未春も、カバン運びを手伝うようだ……!
衣
「じゃあ、いいか?」
未春
「うん、行くよ……せーのっ!!」
未春
「あ……上がった!」
衣
「よ、よし……それじゃあ、衣の言う通りに進んでくれ。 こっちだ!」
未春
「う、うん!」
2人がかりで、見事カバンを持ち上げることに成功
果たして、無事にカバンを届けることはできるのか!?
70:00
180,000円
残り13人
原村和/片岡優希/染谷まこ/天江衣/龍門渕透華/井上純/沢村智紀/福路美穂子/池田華菜/吉留未春/蒲原智美/津山睦月/妹尾佳織
持ち点
井上純 32,700点
染谷まこ 30,800点
津山睦月 9,000点+バショオシエール(残り3回)
上記以外 25,000点
- Re: 逃走中特別編~美少女雀士の逃走劇~ ( No.18 )
- 日時: 2022/07/26 23:00
- 名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)
華菜
「……!! 華菜ちゃん、ひらめいちゃったし!!」
【……何を?】
華菜
「何って、決まってるだろ? このゲームの必勝法だよ!」
【必勝法?】
華菜
「まず、あっちの方からハンターが来たとする」
華菜
「そしたら、この角を曲がるんだ」
華菜
「そしたらすぐにこの建物の中に入って、扉を閉める」
華菜
「こうすればハンターに見つからないってわけ。これで完璧だし!」
【その建物、扉閉まりませんよ】
華菜
「……へ? まさか、そんなはずは――」
ガッ! ガッ!
華菜
「……あっ(察し)」
必勝法、崩れる……!
華菜
「ダメか~……いい作戦だと思ったんだけどな~」
華菜
「どこかにいい隠れ場所、ないかな~?」
智紀
「……フゥ……」
物置の中に身を潜め続ける龍門渕の大将・沢村智紀……
【さっきからずっとここにいますね】
智紀
「だって、落ち着くから……こういう狭い所、好き」
エリア内でも有数の隠れ場所に、味をしめているようだ……!
【ハンターに見つかったらどうするんですか?】
智紀
「…………」
智紀
「きっとここなら大丈夫、見つからない」
ハンター3
「…………」
ハンターはエリア内を隈なく捜索
勿論、智紀の隠れている物置も例外ではない……!
智紀
「もう、ずっとここにいたい……」
果たして、このまま動かずに最後までやり過ごせるか……?
未春
「ハァ、ハァ……」
衣
「骨が……折れる……」
2人がかりでカバンを運ぶ風越の吉留未春と龍門渕の天江衣……
衣
「も……もう、ダメだ……!」
未春
「はぁぁ……!」ドスン
道の途中で、力尽きた……!
未春
「天江さん……これ、あとどのくらい運べばいいの?」
衣
「判然とはしないが……これで凡そ3分の1くらいだろうか」
未春
「それじゃあ、まだあと3分の2もあるってこと……?」
衣
「あぁ、まず間違いなく半分は過ぎていない」
未春
「う~ん…………!! そうだ、電話しよう!」
衣
「電話……? あぁ、さらに儕を呼ぶ気か」
未春
「うん、きっとキャプテンなら手伝ってくれるよ!」
衣
「あの片青眼か……分かった、電話を頼む」
未春
「うん、今かけるからちょっと待ってて」ピッ
プルルルル プルルルル
美穂子
「……電話! 吉留さんだわ……!」
美穂子
「……今度こそ、きちんと出て見せるわ……!」
文堂からの電話には出ることができなかった機械音痴キャプテン、果たして今回は……?
ピッ
美穂子
「こ、これでいいのかしら……?」
未春
『もしもし、キャプテン?』
美穂子
『吉留さん……吉留さんだわ! 私、電話に出られたのね!』
見事、つながった……!
未春
『キャプテン、私の声聞こえますか?』
美穂子
『うん、ちょっと音量が小さいけど……あっ、私は聞こえるから、続けて』
未春
『実は、少しキャプテンにお願いがあって……かくかくしかじか』
美穂子
『カバンを運んでいるのね……えっと、音量の調節は……?』ピッ
未春
『……というわけなんですが――』ツーツーツー
未春
「……キャプテン? もしもし、キャプテン?」
美穂子
「……!? 嘘……私、電話切っちゃった……!?」
余計な操作で、電話が切れた……!
衣
「切れたのか?」
未春
「私……もしかして、何かキャプテンに失礼なことを……?」
美穂子
「違うの吉留さん……待ってて、今掛けなおすから――」ピッピッピッ
美穂子
「……きゃっ!?」バチッ!
またしても、感電……!
美穂子
「私……文堂さんだけじゃなく吉留さんまで怒らせちゃった……これじゃあ部長失格よね、私……?」ポロポロ
未春
「キャプテン、どうしたんだろう……?」
衣
「他の輩を探すか、それとも――」
純
「おっ、そこにいるのは衣じゃねぇか!」
未春
「あれは……」
衣
「純!」
そこへ、龍門渕の先鋒・井上純が合流……!
純
「風越の吉留もいるのか――って、どうしたんだそのカバン?」
未春
「あっ……これは、えっと……」
衣
「話は後だ。 純、運んでくれ!」
純
「えっ、今? ……まぁ、いいけど――」ヒョイ
未春
「あ、天江さん!」
衣
「違ーう! 衣じゃなくて、そのカバンを運ぶのを手伝ってくれと言ってるんだ!」ジタバタ
純
「な~んだ、そういうことか。 よくわからないけど、衣の頼みならしょうがないな」
オレっ娘イケメン雀士・純の力はいかに……?
純
「うおりゃぁぁぁっ!!!」
未春
「うわぁ……すごい……! あんなに重いのに、1人で持ち上げちゃった……!」
純
「…………」
純
「……っ! ダメだぁっ!!」ドスン!
衣
「純でも、3歩が限界か……」
未春
「やっぱり、私たち3人で協力した方がよさそうだね……」
純
「悔しいが、そのようだな……」
衣・未春の2人に純が加わり、3人でカバンを運ぶこととなった……!
衣
「準備はいいか?」
純
「オレはいつでもいいぜ」
未春
「私も大丈夫!」
3人
「「せーのっ!!!」」
衣
「……さっきよりもだいぶ軽くなったな」
未春
「そうだね、これなら何とか運べそう!」
3人がかりで、ようやく運べるようになったようだ……!
ハンター4
「…………」
しかし、エリア内には4体のハンター
多くの逃走者が集まって行動すれば、その分ハンターに見つかりやすくなる……!
衣
「やはり力仕事は純に限るな」
純
「へへっ、まぁな」
未春
「ありがとう、やっぱり男手があると心強いよ!」
純
「オレは女だ!」
果たして、3人で無事に運びきることはできるのか……?
まこ
「もうすぐ20万……ということは、点棒と合わせて50万か……」
ゲーム開始時の25,000点に加えて村人からもらった5,800点分の点棒を持っている染谷まこ……
まこ
「実は最近、うちは赤字になってきていてな……」
まこ
「経営を立て直すためにも、少しでも足しにしたいと思っているんじゃ」
実家で雀荘「roof-top」を営む身として、このゲームを経営立て直しへの転機としたいようだ……!
まこ
「……またハンターか……」
ハンター2
「…………」
しかし、ハンターに確保されてしまえば賞金はゼロ
どれだけの点棒を持っていても、意味がない!
まこ
「じゃが、自首はしとうないしな……最後まで逃げ切る」
ハンターから身を潜めながら逃走成功宣言をするまこ
有言実行、なるか……!?
次回、新たなるミッション発動……!
67:30
195,000円
残り13人
原村和/片岡優希/染谷まこ/天江衣/龍門渕透華/井上純/沢村智紀/福路美穂子/池田華菜/吉留未春/蒲原智美/津山睦月/妹尾佳織
持ち点
井上純 32,700点
染谷まこ 30,800点
津山睦月 9,000点+バショオシエール(残り3回)
上記以外 25,000点
- Re: 逃走中特別編~美少女雀士の逃走劇~ ( No.19 )
- 日時: 2022/07/30 23:00
- 名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)
――――――――――――――――――――
綾木
「ほう……それじゃあ、とりあえず最初のミッションは無事に終わったというわけか」
???
「うん! めでたしめでたしだよ~」
ピーリー
「はぁ……かわいい子だなぁ……! 一体、誰なんだろう……?」
綾木
「声に出てるぞ、このドスケベバナナ」
ピーリー
「なっ!? スケベなのは君だって同じじゃないか! この間だって、仕事終わった後に」(自主規制)の薄い本で(自主規制)してたのを――」
綾木
「きっ、貴様!! 何故それを知っている!?!?」
ピーリー
「君は本当に無防備だからね、全てバレてるよ……っていうか、そろそろあの子が誰なのか教えてくれても――」
???
「あっ、君はまだ私のこと知らなかったんだね~。 じゃあ、私から自己紹介するよ!」
綾木
「はぁ……でもまぁ、確かにこれ以上伏せる理由もないしな。 いいだろう、コイツに名前を教えてやってくれ」
ついに明かされる特別ゲーム・ゲームマスターの正体
彼女の名は……
三宅環奈(麻雀一番街)
「やっほ~、三宅環奈だよ! ねぇねぇ、後で一緒に麻雀打とうよ!」
ピーリー
「えっと……ミヤケ、カンナちゃん?」
綾木
「そう、三宅環奈。 彼女は俺らのチームの新しいメンバーだ」
ピーリー
「新メンバー……? じゃあ、これからは3人でやっていくってことだね!」
綾木
「今は俺の代理で特別ゲームの指揮をとっているが、彼女の本業は小説家だ。 彼女は小さいころに両親に見離されて、それからというものはずっと1人でな……独りで麻雀打ってた時の経験とか勉強を題材にした麻雀小説を書いて、ネットに投稿してるんだ」
ピーリー
「へぇ~……麻雀小説かぁ……」
環奈
「ちょっとちょっと~! 私の言いたいこと全部喋らないでよこのバカ!!」
綾木
「あぁ、すまんすまん。 つい喋りすぎてしまった……んでもって、コイツがピーリー。 見ての通りバナナだ」
ピーリー
「僕の紹介、雑すぎない!?」
綾木
「だって、それ以外に言うことがないだろう……というわけで、まぁお互い仲良くやってくれ」
環奈
「ピーリーくん、よろしく~」
ピーリー
「よ、よろしく……!」
綾木
「さぁ、雑談はここまでだ。 環奈、そろそろ次のミッションを発令してくれ」
環奈
「えっ? さっき1つ目が終わったばかりなのに?」
綾木
「すまないな……俺は『とにかく逃走者に動いてもらう』ことを重視しているんだ……ハンターから逃げてばかりじゃ普通の鬼ごっこと大差ないからな。 だから、俺のゲームではミッションのない時間帯が結構少ないんだ」
ピーリー
「そんなこと言って、本当はミッションのない時間帯に書くネタが思いつかないから――」
綾木
「おっとメタ発言はそこまでだ。 これ以上喋ったらお前をスムージーにしてやる」
ピーリー
「ぱ、パワハラだぁ!!」
環奈
「なるほど……分かった! じゃあ、次のミッション行っちゃうね!」
綾木
「よろしく頼む。 それじゃあ、また会おう」
ピーリー
「環奈ちゃんよろしく~」
環奈
「は~い!」
ピッ
綾木
「……というわけで、俺らは新しいゲームの準備をしなければならない。 過去イチの規模だから、念入りに準備を進めないとな」
ピーリー
「なるほど……新メンバーが入ったのって、そういうことか……」
環奈
「それじゃあ2つ目のミッション、行くよ~!」
▶[MISSION]
シュン!!
ダミーハンター×12
「「…………」」
ゲームマスター・環奈により12体のダミーハンターがエリア内に解き放たれ、新たなミッションが発令された!
- Re: 逃走中特別編~美少女雀士の逃走劇~ ( No.20 )
- 日時: 2022/08/01 23:00
- 名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)
ピリリリリ ピリリリリ
透華
「メール……またミッションですわ!」
まこ
「【MISSION2 エリア内に15体のダミーハンターが出現した ダミーハンターの容姿は本物のハンターと酷似しているが、本物のハンターとは異なり君たち逃走者を確保することはない】 厄介な奴らじゃのう……」
佳織
「【ただし、残り50分になるとその全てが本物のハンターに変化してしまう】 えっ、それじゃあ19体になっちゃうってこと!?」
華菜
「【ダミーハンターが本物のハンターに変化するのを阻止するには、ダミーハンターのバッテリーに挿入されているカードキーを抜き取る必要がある】 なるほど……あたしたちの方からダミーハンターに突っ込む必要があるのか……!」
和
「【バッテリーはダミーハンターの背中に取り付けられており、個体ごとに色分けされている その内訳は白5体、緑5体、赤5体である】 些細な点ですが、一応外見で見分けることもできるわけですか……」
優希
「【ただし、それぞれの色のダミーハンター5体のうち4体のダミーハンターのバッテリーにはその色に対応するカードキーが入っているが、1体のバッテリーにはハンターマークの書かれたカードキーが入っている】 ハンターマーク……?」
智紀
「【ハンターマークの書かれたカードキーを引いた場合、そのハンターはただちに本物のハンターに変化し、君たちを確保してしまう 気を付けたまえ】 ……何それ怖い……」
MISSION2 ハンター増加を阻止せよ!
エリア内に、白5体・緑5体・赤5体の合計15体のダミーハンターが出現
彼らは残り50分になると本物のハンターに変化し、その数は合計19体となってしまう!
ダミーハンターが本物のハンターに変化するのを阻止するには、ダミーハンターの背中に取り付けられたバッテリーに入っているカードキーを抜き取る必要がある!
ただし、それぞれの色のダミーハンター5体のうち1体の胸ポケットにはハズレのカードキーが入っており、それを抜き取った瞬間そのダミーハンターは本物のハンターに変化してしまう!
なお、ダミーハンター停止に関する詳細なルールは以下の通りである
・カードキーを抜き取ると、その1体が停止(本物のハンターに変化することはなくなる)
・同じ色のダミーハンター3体の停止に成功した場合、残りの2体のうち1体(ハズレでない方)はカードキーを抜き取ることなく停止する
・合計で10体を停止させた場合(いずれか2色を3枚、残りの1色を2枚抜き取った場合)、それぞれの色のハズレのダミーハンター計3体が停止(ただし、既に本物のハンターに変化したものを除く)
・全てのダミーハンターを停止させた場合(1色あたり3枚、合計9枚のカードキーを抜き取った場合)、既存のハンターが1体消滅する
ワハハ
「随分と複雑なルールだな……少し動いただけで忘れてしまいそうだ」
美穂子
「ピンチだけど……一応ハンターを減らすチャンスでもあるのね……」
睦月
「うむ……大変なミッションが来てしまったな……偽ハンター15体とは」
睦月
「今思ったんだけど……これ(バショオシエール)って、偽ハンターの位置は表示されないのか……?」
睦月の持つバショオシエールで表示されるのは本物のハンターの位置のみ
ダミーハンターの位置は、バショオシエールで表示されることはない……!
睦月
「ダメなのか……それじゃあ、何とか自力で探すしかないってことだな」
しかし、ミッションには向かう意思のようだ……!
衣
「まさかこんなにも尚早に新しいミッションが来るとは思わなかったな」
純
「まったくだ……こっちはこっちで忙しいってのに……!」
龍門渕の天江衣・井上純と風越の吉留未春は、村人のカバンを運んでいる最中だ……!
未春
「みんな、どうする……?」
純
「衣、目的地まではあとどれくらいなんだ?」
衣
「あと少しだ……あそこに見える角を曲がればすぐに着く」
未春
「ミッションにも行きたいけど……それなら、まずはこれ運んじゃおうか」
純
「そうだな、それじゃあペース上げるぞ!2人とも付いてこい!」グイ
未春
「うわっ!?」
衣
「純、ちょっと待て~~~!!」
ミッションよりも、村人の頼みを優先するようだ……!
優希
「随分と面倒なミッションが来たものだな」
優希
「私は今この手紙を預かっているんだが……どうしたものか」
ミッション発令前に村人から手紙の運搬を依頼されている片岡優希
優希
「……!! ハンターだじぇ!」
ハンター?
「…………」
近くに、ハンターを発見……!
優希
「……いや、もしかしたらニセのハンターかもしれない。ここで通り過ぎるのを待って確かめるじぇ!」
ハンター?
「…………」
ハンターとダミーハンターの外見上の違いは、背中にバッテリーが取り付けられているかどうかのみ
正面からでは、分からない……!
ハンター?
「…………」
優希
「さぁ……どうだ?」
優希
「おっ、付いてるじぇ!こいつはニセモノだ!!」
ダミーハンターR1
「…………」
赤のダミーハンターだ……!
優希
「よし、これがカードキーだな……早速引くじぇ!」
ダミーハンターR1
「…………」
ただし、それぞれの色のダミーハンターのうち1体のバッテリーにはハズレのカードキーが挿入されている
それを引いた瞬間ただちにそのダミーハンターは本物のハンターに変化し、逃走者に襲い掛かる!
優希
「それっ!!」ピッ
ダミーハンターR1
「……!?」
果たして、優希の運命は!?
65:00
210,000円
残り13人
原村和/片岡優希/染谷まこ/天江衣/龍門渕透華/井上純/沢村智紀/福路美穂子/池田華菜/吉留未春/蒲原智美/津山睦月/妹尾佳織
持ち点
井上純 32,700点
染谷まこ 30,800点
津山睦月 9,000点+バショオシエール(残り3回)
上記以外 25,000点