二次創作小説(新・総合)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【更新休止中】逃走中特別編~美少女雀士の逃走劇~
- 日時: 2022/09/29 23:00
- 名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)
逃走中特別編――本編とは一味違った特別なゲームの幕開けだ!
舞台は、とある村。周囲を山や木々などの自然で囲まれて外界と隔絶された環境にあるこの村では、「エムリガ」と呼ばれる少数民族が平和に暮らしている。しかし、このエムリガの存在がゲームに予測不可能な展開をもたらすことに。エムリガをめぐる様々なトラブルに対処しながら逃げ回れ!
今回のゲームに挑むのは、長野県内の4つの高校から集められた総勢20人の美少女雀士たち。果たして100分間逃げ切り、賞金48万円を獲得する者は現れるのか!?
<逃走者一覧>
宮永咲
原村和
片岡優希
竹井久
染谷まこ
天江衣
龍門渕透華
井上純
国広一
沢村智紀
福路美穂子
池田華菜
吉留未春
文堂星夏
深堀純代
加治木ゆみ
蒲原智美
東横桃子
津山睦月
妹尾佳織
<注意書き>
こちらの作品は、本編の新シリーズ移行に向けた練習を兼ねて書き始めることとなった特別版の作品です。あくまで本編の執筆が優先ですので、こちらはかなりスローペースの更新となることが予想されますが、何卒よろしくお願いいたします。
- Re: 逃走中特別編~美少女雀士の逃走劇~ ( No.11 )
- 日時: 2022/06/24 23:00
- 名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)
透華
「何を躊躇しているんですの?さっさとQRコードをお出しなさい!」
ワハハ
「いや~……実はもう先約があって――」
透華
「先約なんて関係ありませんわ!このゲームは全てが早い者勝ち……貴方が誰と先約をかわしたのかは知りませんが、今ここにいるのはこの私。先に貴方と出会った私にこそ交換の権利がありますわ!」
ワハハ
「う~ん……どうしたものか……」
鶴賀の正部長・蒲原が選ぶのは、先約を交わした後輩の妹尾佳織か、それとも今目の前にいる龍門渕の副将・龍門渕透華か……?
ワハハ
「……かおりん、ごめんね~」
透華
「やっと交換する気になったみたいですわね……それでは、私からいきますわ!」
ここは後輩を裏切り、目の前のミッションクリアを優先する選択だ……!
[KANBARA]
透華
「できましたわ!」
ワハハ
「それじゃ、次は私が」
[RYUMONBUCHI]
龍門渕透華・蒲原智美
ミッションクリア
透華
「これでいいんですわね?」
ワハハ
「あぁ、これで大丈夫なはず」
佳織
「智美ちゃん、今どこかな?」
佳織
「待ってるだけの私が言うのもなんだけど……早くしないと発信器鳴っちゃうし、できれば急いでほしいよね」
裏切られたことなど、知る由もない……!
咲
「みんな、もうクリアしたのかな……?」
まだ交換相手を見つけられていない宮永咲……
咲
「そろそろ交換しておきたいし……電話してみようかな?」
交換相手を探すべく、電話をかけるようだ……!
プルルルル プルルルル
和
「……!! 咲さんから電話です」
電話の相手は、同じ清澄の原村和だ……!
和
『もしもし、咲さんですか?』
咲
『和ちゃん!ミッションってもうクリアした?』
和
『はい……だいぶ前に、龍門渕の方と交換してしまいました』
咲
『そうなんだ……実は、私はまだで……』
和
『残念ですが、今の私にはどうすることもできません……ごめんなさい』
咲
『ううん、大丈夫。他の人を探してみるね』
和
『人探し、頑張ってください』
咲
『ありがとう、じゃあ切るね』ピッ
咲
「ハァ……どうしよう……?」
一番の頼みの綱を失った今、他の逃走者を探すしかない……!
モモ
「……そろそろ、私も動き出すとするっす」
ここまで隠れ続けていた東横桃子も、ついに発信器解除に向けて動き出す……!
モモ
「大分時間がかかったっすけど……でも、もうハンターは私の姿を捉えることはできないっす。私はもう、ここには存在しないも同然っすから」
モモ
「ここからは、ステルスモモの独壇場っすよ!」
ステルスモード発動で、万全の構えだ……!
モモ
「確か、このミッションは――っ!!」
モモ
「……よく考えたら、他の逃走者も私のことを見ることができないということは……私だけミッションの難易度、上がってないっすか……?」
ステルスモードの思わぬ欠陥に気づいてしまったモモ
果たして、無事にQRコードを交換することはできるのか……!?
純代
「歩き回れば誰かと会えるかと思ったけど……意外と会えない」
QRコードの交換相手を探す深堀純代……
純代
「次はこっちに――っ!! ハンター!」
ハンター3
「…………」
しかし、ハンターのせいで思うように動けない……!
純代
「こうしてる間にも誰かが交換してるかも……本当に急がないと」
ハンター3
「…………」
時間が経てば経つほどQRコードの交換相手が減り、ミッションクリアが困難になってしまう……!
美穂子
「電話をかけるのが一番確実な方法なのだけれど……電話のかけ方なんて分からないし……」
同じく、まだ他の逃走者と出会えていない福路美穂子
誰かに電話をかけたいが、機械音痴の彼女には至難の業だ……!
美穂子
「……!! ハンターだわ!」
ハンター2
「…………」
こちらの近くにも、ハンター……!
美穂子
「とにかく、ここを離れましょう」
ハンター2
「…………」
美穂子
「……物置があるわ!あそこに隠れられるかしら……?」
近くにあった物置に隠れに向かう美穂子……
ハンター2
「…………」
美穂子
「……何とか入れそうだわ、とりあえずここに――」ガラッ
智紀
「……!」ビクッ
美穂子
「ひゃっ!?!?」
智紀
「……福路さん……」
美穂子
「……沢村さん……こんなところにいたのね、ビックリしたわ……!」
中にいたのは、龍門渕の次鋒・沢村智紀……!
智紀
「……もしかして、ミッション……?」
美穂子
「あっ……そうそう、私今交換相手を探していて……沢村さんは?」
智紀
「私もまだ……今、ここで交換しませんか……?」
美穂子
「早速交換しましょう」
すぐさま、交換に移る……!
[NOW LOADING]
[FUKUJI]
[SAWAMURA]
沢村智紀・福路美穂子
ミッションクリア
智紀
「……これで解決……」
美穂子
「助かったわ……ありがとう、沢村さん」
偶然の出会いが、ミッションクリアにつながった……!
美穂子
「じゃあ、私はこれで――」
智紀
「待って」グイ
美穂子
「……へっ?沢村さ――」
智紀
「……外にハンターが」
美穂子
「……!」
ハンター2
「…………」
外にいたのは、先ほど美穂子が目撃したハンター……!
智紀
「……今はここにいた方がいいです」
美穂子
「危なかった……完全に油断していたわ……!」
ハンター2
「…………」
発信器を解除しても、ハンターの捜索は続く
油断は禁物だ……!
未春
『華菜ちゃんゴメン!私、もう交換しちゃった!』
華菜
『そうなんだ……じゃあ別の人を探すよ、またねみはるん!』
久
「そろそろ急がないとマズいかしら……?」
佳織
「……智美ちゃん、まだかな……?」
これまでに5組10人がミッションをクリア
まだQRコードの交換が完了していないのは7人となった!
ハンター1
「…………」
次の2人がQRコードを交換すると、残りの逃走者全員の発信器が強制的に起動し、ハンターに位置情報が伝えられてしまう
果たして、間に合うか!?
84:00
96,000円
残り17人
宮永咲/原村和/片岡優希/竹井久/染谷まこ/天江衣/龍門渕透華/井上純/沢村智紀/福路美穂子/池田華菜/吉留未春/深堀純代/蒲原智美/東横桃子/津山睦月/妹尾佳織
MISSION1 発信器を解除せよ!
未クリア者 7名
宮永咲/竹井久/染谷まこ/池田華菜/深堀純代/東横桃子/妹尾佳織
あと1組2人クリアで未クリア者の発信器が起動
- Re: 逃走中特別編~美少女雀士の逃走劇~ ( No.12 )
- 日時: 2022/07/06 22:53
- 名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)
華菜
「このままじゃマズいし……ホントに誰でもいいんだけどな~」
まだQRコードを交換できていない風越の大将・池田華菜……
華菜
「でも、華菜ちゃんは絶対に諦めないし!こうなったらがむしゃらにでも隠れてるやつを探し出してやる!」
移動速度を上げ、ひたすら他の逃走者を探す作戦のようだ……!
ハンター2
「…………」
しかし、大幅な移動はハンターに見つかるリスクを伴う
ミッションは、そう容易ではない……!
まこ
「ちいと時間がかかりすぎちょるな……そろそろどうにかせにゃあかん」
同じく、まだミッションをクリアできていない清澄の次鋒・染谷まこ……
まこ
「……たいぎいな……ハンターじゃ」
ハンター2
「…………」
ハンターの存在により、思うように動けない……!
まこ
「しゃあないな……あっちは無理じゃ」
すかさず、逆方向へ戻る……
ハンター2
「…………」
まこ
「…………」
ハンター2
「…………」
ハンターは、まこには気づいていないようだ……!
まこ
「こんなんしとる場合じゃないんじゃが――って、あそこに誰かおる!」
戻った先でまこが見つけたのは……
透華
「……? あれは誰ですの?」
龍門渕の副将・龍門渕透華……!
まこ
「龍門渕さんか……QRコード、もしよければ――」
透華
「ミッションなら、私はもう済ませましたわ。 別の人を探してくださいまし」
まこ
「そうか……分かった。 わしは他をあたる」
既に5組10人がミッションクリアを果たした今となっては、同じく未クリアの者と出会うことの難易度はとてつもなく高くなっている……!
未春
「ミッション、どれくらい進んでるのかな?」
睦月
「分からないけど……開始からもうすぐ10分だし、そろそろ誰かの発信器が起動してもおかしくない頃だと思う」
ミッションを1番手でクリアした風越の吉留未春と鶴賀の津山睦月……
睦月
「もしあの時一緒にいなかったら、私たちも今頃焦って人探しをしていたかもしれないな……」
未春
「そうだね……そう考えると、私たちって本当にラッキーだったんだね……」
睦月
「うむ……」
ミッション発令時点で共に行動していた2人にとっては簡単なミッションだったが、実際には他の逃走者と出会うのは意外と困難なことである……!
未春
「……!! 津山さん、ハンター!」
睦月
「何っ!?」
ハンター3
「…………」
その2人に近づく、ハンター……!
睦月
「こっちに来るな……今のうちに離れておこう」
未春
「そ……そうだね!」
すぐにその場を離れる2人……
ハンター3
「…………!」ダッ
しかし、見つかった……!
未春
「ひゃっ!?ハンター来てる!」
睦月
「見つかったか……とにかく逃げるぞ、こっちだ!」ダッ
ハンター3
「…………」タッタッタッ
未春
「ど……どうしよう、津山さん……!」タッタッタッ
睦月
「落ち着け……とりあえず、ここは二手に分かれよう!」タッタッタッ
未春
「う……うん、分かった!」タッタッタッ
二手に分かれて逃げる睦月と未春……!
ハンター3
「…………」タッタッタッ
未春
「ハァ、ハァ、ハァ……」タッタッタッ
睦月
「…………」タッタッタッ
ハンター3
「…………」タッタッタッ
ハンター3
「…………?」
いち早く気づいたことが幸いし、両者ともハンターの視界から外れた!
未春
「ハァ、ハァ……もうダメ、ハンター怖い……!」
睦月
「こっちには来てないみたいだな……あっちは大丈夫だっただろうか……?」
ハンター3
「…………」
[________]
ハンター3
「…………!」ダッ
見つかったのは……
未春
「とりあえずここに隠れよう……!」
睦月
「ハンター……誰が見つかったんだ?」
純代
「はっ……! ハンター!」ダッ
近くにいた深堀純代だ……!
ハンター3
「…………」タッタッタッ
純代
「ハァ、ハァ、ハァ……」タッタッタッ
純代
「だ……ダメだ……」ポン
82:41
深堀純代 確保
残り16人
純代
「終わった……早すぎる……!」
名門風越、2人連続での確保となった……!
ピリリリリ ピリリリリ
未春
「【深堀純代確保、残り16人】 嘘……今度は純ちゃんが……!」
睦月
「さっき追われていたのは深堀さんだったのか……何だか申し訳ないな」
衣
「ミッションが終わると、随分と暇を持て余してしまうな」
既にミッションをクリアしている龍門渕の大将・天江衣……
衣
「……? あれは何だ?」
商店街で衣が発見したのは……
村人ルミ《演:愛宕洋榎》
「何しとんねんアキ!どこに置いて来たんや!?」
村人アキ《演:愛宕絹恵》
「そんなん言われても……私はてっきりお姉ちゃんが持ってるもんかと……」
ルミ
「んなわけあるか!うちはアキにしっかりと渡したはずや!」
衣
「……諍いか……どのみち今はやることもない。 事情を尋ねてみよう」
言い合い中の2人の村人だ……
衣
「うぬら、ちょっといいか?」
ルミ
「……何や? 今こっちはヒマやないんやが」
衣
「舌戦の最中すまない。 一体何があったのか聞いてもいいだろうか?」
アキ
「……!! せや! この子にも協力してもらうんはどう?」
ルミ
「この子にか? 無駄無駄、こんな子どもに何ができるというんや」
衣
「子どもじゃない! 衣だ!!」
アキ
「……ほら、この子もやる気十分みたいやし……」
ルミ
「……まぁ、話くらいは聞かせてやってもいいか」
衣
「教えてくれ、一体何が起こっているんだ? 衣に何かできることはあるだろうか?」
アキ
「実はな――」
2人のトラブルの原因とは……?
82:00
108,000円
残り16人
宮永咲/原村和/片岡優希/竹井久/染谷まこ/天江衣/龍門渕透華/井上純/沢村智紀/福路美穂子/池田華菜/吉留未春/蒲原智美/東横桃子/津山睦月/妹尾佳織
MISSION1 発信器を解除せよ!
未クリア者 6名
宮永咲/竹井久/染谷まこ/池田華菜/東横桃子/妹尾佳織
あと1組2人クリアで未クリア者の発信器が起動
- Re: 逃走中特別編~美少女雀士の逃走劇~ ( No.13 )
- 日時: 2022/07/06 23:00
- 名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)
村人ルミ《演:愛宕洋榎》
「まぁ、話くらい聞かせたるわ」
村人アキ《演:愛宕絹恵》
「実はな――」
衣
「……なんだ?」
2人の村人に起こっていたトラブルとは……
アキ
「……私たちのカバンが、無くなってしもうた」
衣
「……カバン……?」
ルミ
「中に点棒がぎょうさん入っとるんや。これからうちに持って帰るところやったんやけど……」
衣
「……成程、事情は分かった。そのカバン、衣も探すぞ」
ルミ
「あんたがか?あんたに何が――」
アキ
「まぁまぁお姉ちゃん。 やる気は十分みたいやし、この子にも手伝ってもらわへん? 私たちも今、猫の手も借りたい状態やし」
ルミ
「……まぁ、アキがそこまで言うなら……ほな、探してもらおか」
アキ
「黒くて、これくらいの大きさのカバンなんやけど……」
ルミ
「もしかしたら、この子の身体より大きいんちゃうか?」
アキ
「お姉ちゃん、流石にそれはないって~」
衣
「分かった……見つけたら、ここに戻って来ればいいか?」
アキ
「うん。 私たちはこの辺をもう少し探しておくから、もし見つけたら持ってきてもらえる?」
ルミ
「ただ、あのカバンは相当重いで。 怪我されても責任は取れへんから、気ぃ付けてな」
衣
「任せろ!」
村人の話を頼りに、カバンを探しに向かう……!
衣
「片端から探していくか……時間はいくらでもあるからな」
佳織
「智美ちゃん、遅いなぁ……どうしたんだろう……?」
蒲原が既にミッションをクリアしていることなどいさ知らず、到着を待ち続ける妹尾佳織……
佳織
「もうあれから5分だよ……早くしないと鳴っちゃうよ……!」
【電話をかけてみては?】
佳織
「やっぱり電話した方がいいよね……智美ちゃん、場所勘違いしてるかもしれないし……」
プルルルル プルルルル
ワハハ
「あっ……かおりんだ」
ワハハ
「もしかして……かおりん、まだクリアできてないのかな……?」
プルルルル プルルルル
【出ないんですか?】
ワハハ
「どうしよう……かおりんになんて説明すれば……? でも、私にできることなんてもうないし……」
佳織
「出ない……智美ちゃん、一体どうしたの……?」
プルルルル プルルルル
ワハハ
「ここは……気づかないふりが一番だな!」
佳織
「どうしよう……智美ちゃんが来ないと、ミッションクリアできないのに……!」ピッ
シーン……
ワハハ
「よし……収まったな」
【気づかないふりって、結構無理があるんじゃ……】
ワハハ
「大丈夫!ハンターに追われてたとか、いくらでも言い訳はできる」
最低な、部長……!
咲
「どうしよう……頑張って動き回ってるのに、全然人がいないよ……!」
未だに交換相手を見つけられていない宮永咲……
咲
「早くしないと発信器が鳴っちゃう……早く誰か見つけないと……!」
優希
「おっ、咲ちゃんだじぇ!」
その近くに、同じ清澄の片岡優希
しかし、彼女は既にミッションをクリアしているため、QRコードを交換することはできない……!
咲
「!! 優希ちゃんだ!」
優希
「咲ちゃん、ミッションはクリアしたのか?」
咲
「私はまだなんだ……優希ちゃん、もしよかったら私と――」
優希
「すまん!私はもう交換しちゃったじぇ!」
咲
「……え……」
一度交換に使われたQRコードを再利用することはできない……!
咲
「そんな……やっとクリアできると思ったのに……;」
優希
「まだ諦めるな!こういう時はメールで人を呼ぶのがいいじぇ!」
咲
「そっか……一斉メールを送ればいいんだ!」
逃走者は誰か1人に電話をかけるほか、一斉メールで他の逃走者全員に連絡をすることができる……!
咲
「それで……メールって、どうやって送るの?」
優希
「そうか……咲ちゃん、そういやケータイ持ってなかったな……」
咲
「私には操作がなんとも……優希ちゃん、代わりに打ってくれるかな?」
優希
「おう!まかせろ!」
携帯電話の操作がおぼつかない咲の代わりに、優希がメールを送るようだ……!
優希
「書けたじぇ!」ピッ
咲
「えっ、もう書き終わったの?」
優希
「おう!送信までしといたから、あとは誰かが来るのを待つだけだじぇ!」
咲
「助かるよ優希ちゃん……!そのメール、見せてもらってもいいかな?」
優希
「ほい」
咲
「えっと……えっ?」
ピリリリリ ピリリリリ
久
「あら、咲からメールだわ」
そのメールの内容とは……
『みんな、もうミッションはクリアした?? 私はまだなんだ😭
今私、神社⛩の近くにいるんだけど……もしまだクリアしてない人がいたら、私のところまで来てくれないかな??🥺 ミッション、一緒にクリアしようよ!
それじゃあ私、待ってるからっ!!!😘』
華菜
「……みやなが、どうした?」
まこ
「咲が絵文字とは……随分意外じゃのう」
咲
「ゆっ、優希ちゃん! 文章は普通に書いてよ!」
優希
「咲ちゃん、分かってないな~ 今の高校生は、普通こうやって送るもんだじぇ!」
咲
「私、こんな喋り方しないよ!」
優希
「直前で語尾を訂正しただけでもありがたいと思ってほしいじぇ」
純
「焦りで頭のネジがぶっ飛んだか」
和
「とっ……友達として、恥ずかしい限りです……//」
咲
「うぅ……私もうお外に出られないよ……!」
優希
「でも、これできっと誰か来てくれるじぇ! ミッションがクリアできれば万事オッケーだじぇ!」
咲
「全然オッケーじゃないよ……!」
久
「ちょうどよかったわ。私もまだ交換できてなくて困ってたところなのよ」
優希のメールが功を奏し、清澄の部長・竹井久が咲の元へ動き出す……!
久
「確か、神社にいるって書いてあったわよね……咲が絵文字なんてちょっと驚いたけど、これは分かりやすいわ。 私も後で使ってみようかしら」
柄に合わない絵文字が、意外と好評だ……!
まこ
「ちょうどええ。わしもまだクリアできてないんじゃ」
同じく清澄の次鋒・染谷まこも咲の元へ動き出す……!
まこ
「のんびりしてると先を越されてしまうからな……急ぐとするかのう」
ハンター1
「…………」
しかし、咲の元へ向かう先輩2人のいずれかに、ハンターが迫る……!
久
「ちゃんと神社にいてくれるかしら……?あの子方向音痴だから、そこだけは不安ね」
まこ
「神社は……そこか、すぐ行けそうじゃ」
ハンター1
「…………」
ハンター1
「…………!」ダッ
見つかったのは、どっちだ!?
80:00
120,000円
残り16人
宮永咲/原村和/片岡優希/竹井久/染谷まこ/天江衣/龍門渕透華/井上純/沢村智紀/福路美穂子/池田華菜/吉留未春/蒲原智美/東横桃子/津山睦月/妹尾佳織
MISSION1 発信器を解除せよ!
未クリア者 6名
宮永咲/竹井久/染谷まこ/池田華菜/東横桃子/妹尾佳織
あと1組2人クリアで未クリア者の発信器が起動
- Re: 逃走中特別編~美少女雀士の逃走劇~ ( No.14 )
- 日時: 2022/07/12 23:00
- 名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)
久
「咲、きちんと待っててくれているかしら……?」
まこ
「いつ鳴ってもおかしくないからのう……急がんと」
咲の元へ向かう竹井久・染谷まこの2人……
ハンター1
「…………!」ダッ
ハンターに見つかったのは……
まこ
「……ハンターか……!」ダッ
まこだ……!
ハンター1
「…………」タッタッタッ
まこ
「どうするかのう……」タッタッタッ
久
「あっ、まこだわ――って、ハンターに追われてるのね……今回は流石に近づけないわ」
そのすぐ近くに久がいたが、タイミングが悪かった……!
ハンター1
「…………」タッタッタッ
まこ
「しつこいな……一体どこまで付いてくる気じゃ」タッタッタッ
ハンターは、視界に捉えた逃走者を見失うまで追跡する……!
ハンター1
「…………」タッタッタッ
まこ
「ハァ、ハァ……」タッタッタッ
[________]
ハンター1
「…………?」
曲がり角を使い、ハンターの視界から外れた……!
まこ
「やっと振り切ったか……じゃが、神社が遠のいてしもうた」
???
「あっ、おーい!!」
まこ
「……今度は何じゃ……?」
まこの逃げた先にいたのは……
華菜
「そめや! ミッションやったか?」
まこ
「……池田さんか……」
風越の大将・池田華菜……!
まこ
「池田さんもまだだったんか……実はわしもまだなんじゃ」
華菜
「本当か! それじゃ、今ここであたしと交換しよう!」
運よく未クリア者同士が出会い、すぐさまQRコードの交換へ……!
まこ
「咲、すまんのう……じゃが、わしも余裕がないんじゃ」
華菜
「早く認証してくれ!」
まこ
「分かった分かった……そう急かさんでええ」
[NOW LOADING]
[IKEDA]
華菜
「次はあたしの番だし!」
まこ
「はい、これがわしのコードじゃ」
[NOW LOADING]
[SOMEYA]
染谷まこ・池田華菜
ミッションクリア
まこ
「これでわしらは一安心じゃな」
華菜
「サンキューそめや! 助かったし!」
これで、合計6組12人の認証が完了……!
ビーーーーッ! ビーーーーッ! ビーーーーッ!
咲
「……ひっ!?」
モモ
「発信器が……起動してるっす!」
久
「あちゃ~……間に合わなかったか~……」
佳織
「ど……どどどどうしよう智美ちゃん!?!?」
これにより、現時点でまだミッションをクリアしていない咲・久・モモ・佳織の発信器が起動した!
ビーーーーッ! ビーーーーッ! ビーーーーッ!
未春
「……!!」
ワハハ
「おっ、なんだなんだ~?」
純
「ついに鳴りやがったか……」
美穂子
「すごい音だわ……これでは逃げようにも到底逃げられないわね……」
発信器の音が辺りに鳴り響き、その位置情報を知らせる……!
ビーーーーッ! ビーーーーッ! ビーーーーッ!
ハンター1
「…………!」ダッ
ハンター2
「…………!」ダッ
その音を聞き、ハンターがすぐさま確保に動く!
ハンター3
「…………」タッタッタッ
ハンター4
「…………」タッタッタッ
このまま発信器を解除することができなければ、いずれハンターの餌食となってしまう
果たして、ハンターに見つかる前に解除なるか!?
ビーーーーッ! ビーーーーッ! ビーーーーッ!
咲
「どうしよう……このままだとハンターが来ちゃうよ……!」
咲
「お願い……誰でもいいから早く来て……!」
まだミッションをクリアしていないのは咲を含めて4名
QRコードを交換することができるのは、久・モモ・佳織の3名のみだ……!
ビーーーーッ! ビーーーーッ! ビーーーーッ!
モモ
「発信器は起動したっすけど……でも、今の私は誰にも見えていないっす……どれだけ大きな音が鳴っていても、このステルスモモが見つかるはずないっす!」
自身のステルス能力を信じて歩を進める東横桃子……
ビーーーーッ! ビーーーーッ! ビーーーーッ!
モモ
「……とはいえ、うるさいものはうるさいっす……できることなら早く解除したいっすね……」
さらに1組2名がミッションをクリアした時点で以降の認証が一切不可能となってしまうため、ミッションクリアのためには最大限急がなければならない……!
ハンター4
「…………」タッタッタッ
しかし、そこへ音を聞いたハンターが迫る……!
モモ
「ハンター……まさか、こっちに来てるっすか!?」ダッ
たまらず逃げ出すモモ……
ハンター4
「…………」タッタッタッ
モモ
「ハァ、ハァ……ふえっ!?!?」ポン
78:12
東横桃子 確保
残り15人
モモ
「……そんな……ありえないっす! この私の姿が見えていたなんて……!」
モモ
「発信器、恐るべしっす……」
ハンター4
「…………」
最新鋭のアンドロイドの前では、ステルス能力など無意味だ……!
ビーーーーッ! ビーーーーッ! ビーーーーッ!
久
「それにしてもすごい音ね……これじゃ逃げられてもせいぜい3分といったところかしら」
久
「……でも、この状況は逆手に取ることができるわね。 音が鳴っているところにまだクリアしてない人がいるってことだから、別の音の方に向かえば絶対に解除できる」
窮地に追い込まれてもなお冷静な状況分析で、ミッションクリアを目指す……!
ハンター1
「…………」タッタッタッ
ハンター3
「…………」タッタッタッ
しかし、既に2体のハンターが久の確保に動いている
果たして、解除は間に合うか!?
ビーーーーッ! ビーーーーッ! ビーーーーッ!
久
「……すぐ近くに誰かいるわね……ここかしら?」
別の音を目指して曲がり角に差し掛かる久……
???
「…………」
久
「……!!」
果たして、その先にいたのは……?
77:30
135,000円
残り15人
宮永咲/原村和/片岡優希/竹井久/染谷まこ/天江衣/龍門渕透華/井上純/沢村智紀/福路美穂子/池田華菜/吉留未春/蒲原智美/津山睦月/妹尾佳織
MISSION1 発信器を解除せよ!
未クリア者 3名
宮永咲/竹井久/妹尾佳織
発信器起動中(あと1組2名クリアで以降のミッションクリアが不可能となる)
- Re: 逃走中特別編~美少女雀士の逃走劇~ ( No.15 )
- 日時: 2022/07/15 23:00
- 名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)
ビーーーーッ! ビーーーーッ! ビーーーーッ!
久
「……こっちの方から音がするわね……」
発信器の音の方へ向かう竹井久……
???
「……!」
久
「……!!」
その向かう先にいたのは……
佳織
「あっ……! 竹井……さん……?」
久
「貴方は……鶴賀の妹尾さんね」
鶴賀の次鋒・妹尾佳織……!
ビーーーーッ! ビーーーーッ! ビーーーーッ!
佳織
「竹井さんも鳴ってる……ということは……!」
久
「えぇ。ミッション、私もまだなのよ。早くQRコードを交換しましょう」
佳織
「はっ、はい!」
ハンター1
「…………」タッタッタッ
ハンター3
「…………」タッタッタッ
しかし、音を聞きつけた2体のハンターが2人に迫る
果たして、交換は間に合うか!?
[NOW LOADING]
[TAKEI]
佳織
「お、終わりました!」
久
「できた? じゃあ、次は私が認証するわね」
佳織
「コードは……はい、これです!」
ハンター1
「…………」タッタッタッ
ハンター3
「…………」タッタッタッ
[NOW LOADING]
[SENOO]
竹井久・妹尾佳織
ミッションクリア
ハンター1
「…………?」
土壇場で、解除に成功……!
佳織
「あっ……音、止みました……!」
久
「……! 妹尾さん、逃げて!」
佳織
「……へっ!?」ドン←押される
ハンター3
「…………」タッタッタッ
しかし、1体のハンターが2人を視界に捉えていた……!
久
「これは……無理ね」ポン
76:51
竹井久 確保
残り14人
久
「こんなに近くまで来られてたら無理ね……仕方ないわ」
一難去って、また一難だ……!
ピリリリリ ピリリリリ
【確保情報 竹井久確保、残り15人】
まこ
「部長……捕まったんか……」
美穂子
「そんな……上埜さんが……!」
佳織
「あぁ……竹井さん、ごめんなさい……!」
久
「……ま、でも、妹尾さんを助けることもできたし、一応部長としての面目は保てたんじゃないかしら」
ワハハ
「おっ、もうすぐ14万円か~」
どこかの部長とは、大違いだ……!
ビーーーーッ! ビーーーーッ! ビーーーーッ!
咲
「どうしようどうしよう……もうハンター来ちゃうって……!」
これで、発信器が起動しているのは宮永咲ただ1人となった……!
咲
「私と交換してくれる人、誰かいないの……!?」
他に未クリアの逃走者がいないため、もう咲はQRコードを交換することができない……!
ビーーーーッ! ビーーーーッ! ビーーーーッ!
咲
「……! ハンター来てる!」ダッ
ハンター2
「…………」タッタッタッ
発信器の音を聞いたハンターが、咲に迫る……!
咲
「どうしよう……私、どうすればいいの~!?!?」タッタッタッ
ハンター2
「…………」タッタッタッ
ハンター4
「…………」タッタッタッ
咲の逃げる先に、2体目のハンター……!
ビーーーーッ! ビーーーーッ! ビーーーーッ!
咲
「ハァ、ハァ、ハァ……!」タッタッタッ
ハンター2
「…………」タッタッタッ
咲
「うわぁ!? こっちにも!」
ハンター4
「…………」タッタッタッ
ビーーーーッ! ビーーーーッ! ビーーーーッ!
咲
「も……もう、ダメ……!」ポン
76:08
宮永咲 確保
残り13人
咲
「うぅ……結局誰にも会えなかったよ……」
発信器が起動した状態で逃げ切るのは、不可能だ……!
ピリリリリ ピリリリリ
~牢獄~
一
「【発信器により宮永咲確保】だって!」
全員
「「あぁ~……」」
ゆみ
「発信器……ということは、結局宮永は解除できなかったということか……」
純代
「あんなに必死なメールを送ってたのに……」
文堂
「あれだけやってクリアできないのなら、仕方ないですよね……」
咲
「メール送ったのに……これじゃ私、ただの変な人だよ……!」
スピード勝負の過酷なミッションは咲の確保で幕を閉じ、残る逃走者は13人となった!
和
「咲さんが捕まってしまいました……結局解除できなかったんですね……」
和
「……ですが、これは勝負の世界です。 起こってしまったことをいつまでも引きずっていても仕方ありません」
【切り替え、早いですね】
和
「当たり前です。 これは普段と同じです……試合中に前の局の放銃のことなんて考えていたら、正確な打牌なんてできませんから」
逃走中というゲームを麻雀に重ねる和
親友である咲の確保後も、至って平常心だ……!
衣
「あれから5分……今のところ、手掛かりは何もない……」
ミッションクリア後、村人のカバンを探して回る天江衣……
衣
「次は神社の方に行ってみるか……ん?あれは……」
ハンター1
「…………」
その近くに、ハンター……!
衣
「ハンターか……それならあっちに……っ!!」
ハンター2
「…………」
別の方向から、もう1体……!
衣
「……挟まれた……!」
ハンター1
「…………」
ハンター2
「…………」
衣
「如何にせん……っ! そうだ、あそこに隠れよう!」
近くの物陰に身を潜めに向かう……!
[________]
ハンター1
「…………」
ハンター2
「…………」
衣
「…………」
衣、やり過ごせるか!?
75:00
150,000円
残り13人
原村和/片岡優希/染谷まこ/天江衣/龍門渕透華/井上純/沢村智紀/福路美穂子/池田華菜/吉留未春/蒲原智美/津山睦月/妹尾佳織