二次創作小説(新・総合)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

逃走中 ~混迷のWブッキング~[完結]
日時: 2022/07/21 21:00
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

------------------------------------------------------------------------------------------

~まえがき~

こんばんは。オレンジペコでございます。
前作のあとがきで言及した予定よりも大分早いですが、第2回逃走中をスタート致します。
リアルの都合上前作ほど頻繁に更新できないとは思いますが、それでもよろしければお楽しみくださいませ。

ゲームに先立ちまして、下記の注意事項をご一読ください。前作から一部変更されている点もございますので、前作をお読み下さった皆様も今一度ご確認をお願い致します。

〈注意事項〉
・元作品のネタバレはできる限り避けるようには致しますが、不可避な部分も多々ありますのでご注意ください。仮に予期せぬネタバレを喰らってしまっても、当方は一切の責任を負いかねます。
・基本的に近年放送されているゲームをモデルとしているため、エリア内ドラマ・未来ドラマの類はございません。ただし、今回はドラマではないものの、エリア内で起こる出来事がゲームに関わってきます。精一杯執筆は致しますが、初の試みゆえクオリティについてはお察し下さいますようお願い申し上げます。あとオープニングゲームはやります。
・参加募集につきましては今回も見送らせて頂きます。
・感想・ご意見等は大歓迎です! ……が、作者のメンタルが豆腐なため、お手柔らかにお願い致します。当然ながら荒らし・誹謗中傷の類は厳禁です。

お待たせいたしました。それでは、今回も皆様にお楽しみいただけますよう頑張って参ります。

                             令和4年5月24日 オレンジペコ

------------------------------------------------------------------------------------------

今回の舞台は、東京・江東区の大型ショッピングモール!
前回以上にクセの強い22人の逃走者たちが、130分間逃げ回る!
……ところが、同日このショッピングモールでは、地元の人たちが施設を借り切り、地域の子どもたちを対象としたある大型レクリエーションイベントを開催しようとしていた。そのイベントの名は……なんと『逃走中』!?
1つのエリアで2つの逃走中が同時に開催されるという異常事態が、逃走者たちを大混乱に陥れる!
果たしてこの混乱を乗り越え、賞金78万円を手にする者は現れるのか!?

~逃走者リスト(「下の名前の」50音順、作品横の数字は参加回数)~

イケP 【Caligula -カリギュラ-】初

日暮香奈ひぐらしかな 【きんいろモザイク】初

谷川景たにがわけい 【明日あけびちゃんのセーラー服】初

秋月紅葉あきづきこうよう 【ブレンド・S】初

半田真一はんだしんいち 【イナズマイレブン】初

スイートP 【Caligula -カリギュラ-】初

スペクター 【サルゲッチュシリーズ】初

池口千里いけぐちちさと 【逃走中 オリジナルストーリー】初

宇治松千夜うじまつちや 【ご注文はうさぎですか?】初

ディーノ 【ブレンド・S】初

神崎かんざきひでり 【ブレンド・S】初

ブンビー 【Yes!プリキュア5/Yes!プリキュア5GoGo!】初

松原穂乃花まつばらほのか 【きんいろモザイク】初

戸鹿野舞衣とがのまい 【明日ちゃんのセーラー服】初

条河麻耶じょうがまや 【ご注文はうさぎですか?】2

沖田湊おきたみなと 【逃走中 オリジナルストーリー】初

奈津恵なつめぐみ 【ご注文はうさぎですか?】2

工藤結愛くどうゆあ 【逃走中 オリジナルストーリー】2

大城幸也おおしろゆきや 【逃走中 オリジナルストーリー】初

四条璃生奈しじょうりおな 【明日ちゃんのセーラー服】初

染岡竜吾そめおかりゅうご 【イナズマイレブン】初

水上みなかみりり 【明日ちゃんのセーラー服】初

以上、22人

逃走中 ~混迷のWブッキング~ ( No.45 )
日時: 2022/07/20 18:00
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

ミッション終了まで残り10分……現在の進行状況は以下の通り!


キッズが通報した逃走者:2人(宇治松千夜、松原穂乃花)
→あと1人通報でSPハンター2人目追放・装置2台目消滅(奇数人通報ごとに1人追放・1台消滅)

逃走者が起動させた回線遮断装置:2/4台
→5台中1台(黒)が通報により消滅、2台(青・白)が奈津恵&工藤結愛・四条璃生奈によりそれぞれ起動済み、2台(赤・紫)が未起動

SPハンター:残り4人
→黒がキッズにより追放、青・白が指紋認証済み、赤・紫が未認証

現在の通報成功率:60%





ー1F中央ー

「あ、いたいた!」

「番号見せろー!」


SPハンター赤(演:アカオーニ【スマイルプリキュア!】)
「それ以上近づいたら捕まえるオニ!」


「お、鬼!?」

「くっそー、これじゃ近づけない……」


ブンビー
「これ、ある意味今の状況が一番安全なのかもしれないね……」

谷川
「でも、こうしている間に他から見られるかもしれないし、油断はできませんよね……!」


赤のSPハンターを連れ、1F・イエローエレベーター前の装置を目指す谷川景とブンビー……! このまま装置に辿り着けば、通報成功率を40%まで低下させることができる!






ー2F東側ー

結愛
「どうします? 紫のSPハンター探しに行きます?」

メグ
「う~ん……じゃあ無理のない範囲で探してみようか」





ー3F東側ー

四条
「……どうしよう、もう少し粘ってみようかな……?」



既に、SPハンターと共にミッションに貢献した3人も、残る紫のSPハンターを探すようだ……





ー???ー

SPハンター紫(演:天々座理世【ご注文はうさぎですか?】)
「見つけたぞ! さあ私から逃げ切れるか!?」

「わぁー!」

「逃げろ逃げろー!」


紫のSPハンターは、いずこに……





ハンター
「……」


ハンター
「……」


ハンター
「……」


ハンター
「……」





ー2F西側ー

ピンポンパンポーン♪

アナウンス
『キッズ逃走者、残り25人です!』

ハンターボス(放送)
『順調に減っているようだな……SPハンターども、そのまま一気に全滅させてしまえ~い!』


スイートP
「もう半分減ったのね……一応このままあと10分弱待つのもアリだけど……」

秋月
「けど、このまま動かないで逃げ切ってもなんかスッキリしなくないですか? こう……トゥルーエンドがあるゲームのノーマルエンドみたいな」

スイートP
「言い得て妙ね……なら、もう少し探してみましょ!」


残る7人の逃走者全員がミッションに動く中……






「見えた?」

「うん、多分合ってる! じゃあ電話するよ!」


誰かの番号が、キッズに見られた!




















ー3F東側ー

四条
「あ……っ!!」


四条、璃生奈……!


「もしもし、3,9、5でお願いします!」


四条
「ど、どうしよう……!?」





『おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません』

「あれ? 繋がらない!」

「え、何で!?」


だが、電話はかからない!


四条
「! そうか、ミッションやったから……!」


2つの回線遮断装置により、通報の成功率は60%まで低下している……四条璃生奈、九死に一生を得た!


「あれだ! 紫の逃走者が電話線切っちゃうってやつ!」

「そうじゃん!」


四条
「助かった……あれ? でも番号割れてたらまた……」

スタッフ
「1回通報に失敗すると番号は自動で変わるようになってるので大丈夫です」

四条のゼッケン
「」ピピピピ……(数字シャッフル中)

四条
「あ、本当だ……よし、今のうちに離れます!」ダッ!


「あ、逃げた!」

「くそ、待てー!」





SPハンター青(演:イリス【ざくざくアクターズ】)
「ヘイボーイズ、ルックアットミー!」


「へ?」

「あ!!」
ポン、ポン……


SPハンター青
「『取ろう取ろうは取られのもと(※)』ってヤツだナ、1つ賢くなったダロ?」

※囲碁用語。「むやみに相手の石を取ろうとすると目が見えなくなる。逆襲をくい、自分の石が取られるのがオチだということである。」という意味。
日本囲碁連盟公式サイトより引用。


「うわー! ここまで逃げたのに!」

「しかも通報までしかけたのに!」


SPハンター青
「HAHAHA! 己の不注意を呪うがいいデース!」


ミッションに集中し過ぎれば、ハンターへの注意力が散漫になる!




















ハンター
「……」


そしてそれは、当然逃走者にも同じことが言える……!





ハンター
「……!」ダッ!


見つかったのは……




















ー1F中央ー

谷川
「……ブンビーさん、来てます!」

ブンビー
「えぇ!? ちょっと勘弁してくれたまえよ!!」

SPハンター赤
「あれ!? 2人ともどこ行くオニ!?」


谷川とブンビー……!





ハンター
「……!」


ハンターが視界に捉えたのは……





谷川
「ハァ、ハァ、まだ追ってくる……っ!」


谷川だ……





ハンター
「……!」
[TANIGAWA]ピ―――――





谷川
「さ、さすがに……もう……」


ポン……


【11:17】
谷川景 確保 残り6人


谷川
「ハァ、ハァ、あと、ちょっと周りを見てれば……」


丁寧なゲーム運びもむなしく、ここで脱落……





ー3F中央ー

Prrrr! Prrrr!

四条
「! メール……『谷川景確保』そんな……!」





ー1F中央ー

ブンビー
「すまん谷川くん……! ……しかし、赤のSPハンターも見失ってしまったし、急いで探し直さねば……!」





ー2F西側ー

スイートP
「『残り6人』これでまた1人人員が減っちゃったわね……」

秋月
「クッソ……マジで早く見つけねえと……!」




















「あ、見えた!」


スイートP
「! 秋月ちゃん!」

秋月
「ゲッ! しまった!」


さらに、メールを読む秋月が、番号を見られた!



「えーっと……あ、もしもし! 『6、2、0』でお願いします!」


果たして、結果は……?




















ー1F・運営本部ー

スタッフ保護者
「正解です!」


通報、成功……!





ー1F西側ー

ハンター
「……!」ダッ!


通報を受けたハンターが、すぐさま確保に動く……!





ー2F西側ー

スイートP
「ごめんなさい、別れるわよ!」

秋月
「ああ! クッソここまで来て……!」





ハンター
「……!」
[AKIZUKI]ピ―――――





秋月
「振り切れねえ……!」





ハンター
「……!」ダッ!


さらに、もう1体……!


秋月
「マジ……かっ!」
ポン……


【10:06】
秋月紅葉 確保 残り5人


秋月
「ゼェ……ハァ……通報、怖ぇ…………」


位置情報が伝わってしまえば、ハンターから逃げ切るのはほぼ不可能だ……





ー2F東側ー

Prrrr! Prrrr!

結愛
「ウソでしょまた!? ……『キッズの通報により秋月紅葉確保、残り5人』」

メグ
「秋月さん、一緒に復活したのに……」





ー1F中央ー

ブンビー
「ん? 通報ということは……『なお、キッズが3人目を通報したため、赤のSPハンターと装置が消滅した』やっぱし!!」





ー1F西側・イエローエレベーター前ー

装置(赤)
「」シュン!





ー1F中央ー

ピンポンパンポーン♪

アナウンス
『SPハンター2人追放、残り3人です!』


スタッフ保護者
「すみません、出番終了です」

SPハンター赤
「えぇ!? そうなのオニ!?」


3人目の通報により、回線遮断装置が3つに減少……SPハンターも3人となった!





ー3F西側ー

スイートP
「秋月ちゃん……仇は、絶対に私が……あれって!?」


スイートPの向かう先に……




















SPハンター紫
「また1人減ったか……!」


最後のSPハンター!
次回、ミッション5決着!





【09:15】 残り5人
スイートP ブンビー 奈津恵 工藤結愛 四条璃生奈

通報済み逃走者:3人
SPハンター人数:3人(青、紫、白)
認証済み装置:2/3台

逃走中 ~混迷のWブッキング~ ( No.46 )
日時: 2022/07/20 23:27
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

ー3F西側ー

スイートP
「秋月ちゃん……仇は、絶対に私が……あれって!?」


スイートPの向かう先に……





SPハンター紫(演:天々座理世【ご注文はうさぎですか?】)
「また1人減ったか……!」


最後のSPハンター!





スイートP
「ねえ! 貴女紫のSPハンターちゃんよね?」

SPハンター紫
「! 誰だ!」スチャ

スイートP
「じゅ、じゅじゅ銃!? ……ってモデルガンじゃないの……ともあれ貴女、ちょっと私に付き合ってくれないかしらぁ?」

SPハンター紫
「付き合う?」

スイートP
「ええ。これ以上貴女たちSPハンターの人数を減らさないために、一緒に来て欲しい場所があるの」

SPハンター紫
「私達の人数を……分かった。案内してくれ!」

スイートP
「ありがとぉ! 場所はここからすぐ近く、ハローズガーデンの一角よ」


紫の回線遮断装置の場所は、3F西側・ハローズガーデン内……スイートPの上がってきたイエローエスカレーターからは、そう遠くない……!





ー2F東側ー

メグ
「スイートPさんからチャットだ! 『3Fの西側で紫のSPを見つけたわ! 皆は通報でSPを消されないように隠れててちょうだい』だって!」

結愛
「最後は託すしかないってことですね……メグセンパイ隠れて!」





「あと3分半!」

「ドキドキする……! 逃げ切ったら何貰えるのかな?」





結愛
「隠しといてなんですけど、あの子たちもう通報のこと頭から抜けてますね……」

メグ
「だね~、やっぱり逃げ切り目前ってドキドキするだろうし……私達もあとちょっと頑張ろ、結愛ちゃん?」

結愛
「はい……!」


前回から連続出場の2人……見かけたキッズ達のごとく、逃走成功目前の境地、そしてその先にある逃走成功の境地に達することはできるのか……?





ー1F西側ー

ブンビー
「くぅ~っ、惜しいところまで行ったというのに……っ!」


一方、ハンターと通報によりミッションを台無しにされた、男……


ブンビー
「いかんいかん、こんな時こそポジティブに考えるのだ……今ここで運が巡って来なかった、それすなわち! ここからラストに向け私に運が向いてくるということ!」





ー3F東側ー

四条
「ここなら大丈夫かな……?」


先ほど、通報の危機を辛くも脱した四条璃生奈……別の場所に隠れ、通報のリスクを避ける……


四条
「次のキッズに見つかる前に……お願い、スイートPさん……!」


現在通報成功率は60%……スイートPと紫のSPハンターが辿り着けば、これを40%に引き下げることができる……!





ー牢獄ー

アナウンス
『あと2分です!』


半田
「うわ~……見てる俺たちまで緊張してくるなコレ……」

幸也
「ほ、本当に……」

千夜
「テレビで見るのとも全然違うわ……」


イケP
「しっかしスイートPのヤツここに来てすげえミッション行ってるな……」

千里
「あんまり普段は行くイメージ無いんですか?」

イケP
「いやまあ、しっかりしてはいるんだけどあいつ運動苦手だからさ……」

店長
「そうだったんデスか!? その割には、後半相当動いてる気が……」

香奈
「確かに、復活の時もなんだかんだで一番にカード持ってきましたもんね」

ひでり
「ま、そのカードはもう無駄になっちゃったんですけどね」

秋月
「……言ってくれるな神崎……」





そして……





ー3F中央ー

「おれの脚を、舐めるな……っ!」

SPハンター白(演:砂木沼治【イナズマイレブン】)
「ほう! なかなか速いではないか……!」





ー2F西側ー

おやじハンター
「今度こそキッズだ! よし……待てーい!」

「えー!? あと2分もないんだし見逃してよー!!」





ー1F・運営本部ー

「あと1分です!」

「いよいよですね……」

「皆さん、集計の準備いいですかー?」

「「「はい!」」」


キッズ向けのゲームが終わりを迎える直前……




















ハンター
「……!」ダッ!


誰かが、見つかった……!




















ー3F東側ー

四条
「あと少しで、やっと通報が……!」





ハンター
「……!」
[SHIJO]ピ―――――





四条
「スイートPさん、間に合っ……」
ポン……


四条
「…………!」


【05:47】
四条璃生奈 確保 残り4人


四条
「そ、そんな、ことって……!」


一度通報されかけた故の恐怖が、ハンターへの警戒を覆い隠してしまったようだ……





ー3F西側・ハローズガーデン内ー

Prrrr! Prrrr!

スイートP
「メール……ちょっと後! ここよ!」

SPハンター紫
「分かった!」


ピッ、ピッ、ピ―――――!


装置(紫)
【CLEAR】


♪General Hawk♪


スイートP
「ふぅ……ありがとう、一緒に来てくれて!」

SPハンター紫
「なあに、けど良かったのか? もうあと30秒でこっちのゲームは……」

スイートP
「関係ないわ! この30秒の間に通報されないって保証はないし、それにせっかく乗り掛かった舟だもの! 最後まで投げ出さないのが乙女ってものよ!」





ー2F東側ー

Prrrr! Prrrr!

メグ
「『スイートPの活躍により紫の回線遮断装置が起動』!」

結愛
「『キッズ達の通報の成功率が60%から40%に低下した』! 本当にやっちゃった……!」





ー1F中央ー

ブンビー
「最後の1秒まで全力を尽くしたというわけか……。やはり、こういうのは見ていて悪い気はしないねえ……」





ピンポンパンポーン♪

アナウンス
『そこまで! ゲーム終了です! 保護者の皆さんは今残っているキッズを数えて、本部に報告してください!』


そして、ここでキッズ側のゲームが終了……! 保護者たちが、集計作業を開始した!





スタッフ保護者
「いーち、にーい……」


ー牢獄ー

香奈
「手作業なんだ……」

スペクター
「集計中にこちらのゲームも終わる、ってところかね……」


だが、逃走者たちのゲームは、あと5分残っている……果たして、逃走成功を果たすものは現れるのか!?

次回、完全決着!!





【04:50】 残り4人
スイートP ブンビー 奈津恵 工藤結愛

逃走中 ~混迷のWブッキング~ 決着! ( No.47 )
日時: 2022/07/21 20:04
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

残る逃走者は、4人……





スイートP
「ここまで来ちゃったわね……」





ブンビー
「あぁぁぁぁあと5分……頼むから来ないでくれたまえぇ……!」





結愛
「今度こそ、今度こそ……!」

メグ
「…………ふぅ~……」





ハンター
「……」


ハンター
「……」


ハンター
「……」


ハンター
「……」


対するハンターも、4体……!





ー牢獄ー

谷川
「これ4人行けないかな?」

水上
「……やったら、ええけどね」


「ここからガクッと減って、結局残るのは1人か2人、あるいは……」

染岡
「ほら、そうネガティブなことばっか考えんじゃねえよ!」

マヤ
「そーそー! 私たちが信じなきゃ、残ってる4人だって力が出ないよ!」

戸鹿野
「……ですね。あ、四条さん帰ってきた。お疲れ様」

穂乃花
「四条さんお帰りー! 私の分もミッション頑張ってくれてありがとー!」ナデナデ

四条
「わ、ちょっと松原先輩……!」


秋月
「……ふむ」

ひでり
「はいそこ! 何考えました?」





スイートP
「ここ(ハローズガーデン内)、あんまり見通しが良くないのよね……」


前半こそ控えめだったものの、後半は果敢にミッションに挑んできたスイートP……


スイートP
「不意打ちを避けるなら、もうちょっと見通しが良いところが良いわよね……!」


ハローズガーデンから、脱出を試みる……





ブンビー
「……いない? いない……あれはおやじハンター……」


途中何度もピンチに見舞われながらも、冷静な判断力と悪運の強さで生き残ってきたブンビー……


ブンビー
「1分がなっが~~~~~く感じられるよホント……」


プリキュア5との戦いに続き、このゲームでも退場せずに生き残れるか……!





メグ
「ハンターいる?」

結愛
「いえ……そっちはいます?」

メグ
「ううん、大丈夫……」


そして、連続出場のメグと結愛……


メグ
「逃げ切ったら、2人でお買い物しよっか!」

結愛
「あんまりそういうこと言わない方がいいと思いますよ!? ……けど、そうですね。私も行きたいです!」


ナチュラルに死亡フラグを立てる天然娘と、ツンデレ気味な元悪役の凸凹タッグ、リベンジなるか!?





「ねえ、私数えられてます?」

スタッフ保護者
「あ、ごめん数えてないかも!」





おやじハンター
「……疲れた……」

「わ、ハンター!」

スタッフ保護者
「大丈夫だよ、もうゲーム終わってるから」


キッズ側のゲームの集計が進む中……





ハンター
「……」


1体のハンターが、逃走者の誰かに接近……!




















ブンビー
「あぁホラ来た来た来た……」


ハンターが迫っていたのはブンビー……しかし、先にブンビーが気付いた!


ーゲーム終了までー
    3分





ハンター
「……」
[]ピ―――――





ブンビー
「まだ、まだ……ってあらぁ!?」


ブルーエレベーター
「」


だが、逃げた先は、行き止まり……!


ブンビー
「あああ、ハァ、ハァ、嫌な展開だぁ……!」





ハンター
「……!」ダッ!
[BUNBEE]ピピ!


そして、見つかった……!





ブンビー
「やっぱしぃ!!」





ハンター
「……!」
[BUNBEE]ピ―――――





ブンビー
「た、頼む、待て、待ってくr……」
ポン……


【02:42】
ブンビー 確保 残り3人


ブンビー
「あーーーこんな終わり方嫌だーーーーー!!!」


♪Methods of Mayhem♪


ー牢獄ー

Prrrr! Prrrr!

千里
「うわ……『確保情報』!」

幸也
「や、やっぱり来た……!」

千里
「『ブンビー確保』!」

全員
「「「あぁー……」」」

千里
「『残るはスイートP、奈津恵、工藤結愛の3人』!」

半田
「って全員女性か……」

谷川
「確かに……本家じゃまずないですよね」

店長
「もう2分半切ってマスね……」

水上
「……もうひと悶着、あってもおかしくあらへんな」





残るは、3人……





結愛
「……メグセンパイ、今の叫び声……」

メグ
「ブンビーさん、だね……ちょっと場所変えよっか?」


逃げ切れば、114万円……





ハンター
「……」





スイートP
「! いるわ……これは、やっぱりハローズガーデンの中にいた方がいいかしら……!」


捕まれば、ゼロ……!


ーゲーム終了までー
    2分





結愛
「ブンビーさんの声下からでしたし、今1F降りたらアウトですよね……」

メグ
「うん……ちょっと上行ってみる?」

結愛
「……なんか、でもどこに行ってもハンターがいるような気がします……」

メグ
「だいじょーぶ、メグお姉ちゃんがついてるよ、ね?」

結愛
「お姉ちゃん……って、それ言いたいだけでしょうメグセンパイ……」





最後まで2人で動く、メグ&結愛と……





スイートP
「あのハンター、中には…………来ないわね。このままここに隠れてればいけるかしら……?」


1人、隠れるスイートP……


スイートP
「……でもゲーセンってやっぱり何か嫌な予感が拭えないのよね……」


「集計終わりました! 3F、4人ですどうぞ!」


スイートP
「キャッ!? ……もう、最後くらいゲームに集中させてちょうだい!」





「2F7人います!」


メグ
「わっ!?」

結愛
「センパイ違います、キッズの集計です!」


キッズ達のゲームがまとめに入る中……




















ハンター
「……!」ダッ!


「あれ? 白いハンターまだ走ってるよ?」

スタッフ保護者
「あ、紫の人たちは実はまだゲーム終わってないの。邪魔しちゃダメだよ?」


どちらかが、見つかった……!


ハンター
「……!」


見つかったのは……




















メグ
「結愛ちゃん逃げるよ!!」

結愛
「ウソ!?」


前回経験者コンビ……!





ハンター
「……!」
[NATSU、KUDO]ピ―――――





メグ
「結愛ちゃん上行って!」

結愛
「はい……!」


ハンターが視界に捉えたのは……





ハンター
「……!」
[NATSU]ピピ!





メグ
「来てる……だけど、せっかく結愛ちゃんとイケPさんに復活させてもらったんだもん!」


メグだ……





ハンター
「……!」
[NATSU]ピ―――――





メグ
「無駄には、したく、ハァ、ハァ、ない……」


だが、無情にもハンターは距離を詰めていく……





ポン……


【01:08】
奈津恵 確保 残り2人


メグ
「ごめんね、2人とも……」


リベンジの夢は、儚く散った……


ーゲーム終了までー
    1分




















さらに……




















結愛
「メグセンパイ、メグセンパイっ……!」





ハンター
「……!」ダッ!


結愛の逃げた先に、別のハンター!!





結愛
「メグセ……イ、イヤ!! 待って!!」
ポン……


【00:53】
工藤結愛 確保 残り1人


結愛
「…………メグ…………お姉ちゃん…………」


逃走成功目前に、悪夢の連続確保……





ー牢獄ー

千里
「えーっと、『確保情報』2つ!」

全員
「「「えぇ!?」」」

千里
「……『奈津恵、工藤結愛確保』! 『残るはスイートPただ1人』!」

香奈
「ここに来て連続!?」

マヤ
「そんなのありー!?」


「結愛ちゃーん……!」

イケP
「奈津っ……てかなんだ? そしたらスイートPがラス1? あいつが?」

戸鹿野
「あ、もうすぐ30秒……!」

千夜
「じゃあ、カウントダウン始めましょう!」

全員
「「「30!」」」

「「「29!」」」





スイートP
「……何が何でも逃げ切るわ! それだけよ!」





ハンター
「……」





千里・幸也
「「24!」」

マヤ
「23!」

ひでり
「22!」

スペクター
「21!」

香奈
「20!」





スイートP
「19、18……」





戸鹿野
「17!」


「16!」

水上
「15!」






ハンター
「……」





染岡
「14!」

半田
「13!」

店長・秋月
「「12!」」

イケP
「11!」

千夜
「10秒!」





スイートP
「……来る?」





穂乃花・四条
「「9!」」

谷川
「8!」

ブンビー
「7!」

全員
「「「6!」」」





メグ・結愛(移動中)
「「5!」」





スイートP
「4、3……」





「「「2!」」」


「「「1!」」」








































♪Sanctus♪

ハンター
「」





スイートP
「……終わり? 終わりね!? やったわーーーーー!!!」


スイートP 逃走成功
賞金114万円獲得


スイートP
「……ふぅ~…………! ちょっと可憐とは言い難かったけど、乙女の強さ、画面の前のみんなに伝わったかしら……!」





ー牢獄ー

千里
「『スイートP、逃走成功! 賞金114万円獲得』!!」

全員
「「「よっしゃー!!!」」」

秋月
「ホント、カッコよかったっす……!」

ひでり
「秋月パイセン口調口調! キャラ守って!?」

店長
「でも、復活ミッションの時からすっごくしっかり考えて動いてマシタし、この結果も納得デスね!」

染岡
「そうだったんですか……俺、フェアリーネームとかいうの勝手に決められかけた記憶しかねえ……」

半田
「おい今それ思い出させるなって……プッ……クク……」


☆☆☆


ブンビー
「おや、お帰り」

スイートP
「みんなー! たっだいまぁ~!!」

イケP
「ブラボーだぜスイートP! な、皆!」

全員
「「「ブラボーーー!!」」」

スイートP
「ありがとう皆! 114万円取ってきたわよ!」

千夜
「114万円……改めて見るとすごい重量感ね……!」

谷川
「何に使うんですか?」

スイートP
「もちろん、ゆめかわなファッションを追い求めるため……もそうなんだけどぉ、まずはこのお金でみんなで行きたいところがあるの!」

戸鹿野
「行きたいところ?」

スイートP
「ええ! だからオレンジペコちゃん! 聞こえてるわよね? 閉会式ちょっと遅らせられるかしらぁ?」


オレンジペコ(モニター)
「良いですよ! じゃあその場に私も合流しますね!」


スイートP
「ありがとう! じゃあみんな、ちょっとついて来て!」





次回、エピローグ

エピローグ ( No.48 )
日時: 2022/07/21 20:55
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)


------------------------------------------------------------------------------------------

アナウンス
『……というわけで、キッズ側の逃走成功者は17人! おめでとうございまーす!!』


子どもたち
「「「イェーーーーーイ!!!」」」


ハンターボス(放送)
『おのれ~! 覚えてろ〇〇区の子どもたちよ! 次こそはハンターどもを鍛え直して、必ず全員捕まえてやるからな~!!』

アナウンス
『はい! じゃあ今から閉会式と景品受け取りタイムです! 皆さん運営本部に集まってくださーい!!』


キッズ達のゲームも、盛況のうちに無事終了……


------------------------------------------------------------------------------------------





それから3時間後、運営本部からフードコートへと戻った1Fにて……


♪トキメキ*リベリエ♪ 【Caligula -カリギュラ-】

オレンジペコ
「それでは、第2回逃走中の無事終了及び……」

スイートP
「この私、スイートPの逃走成功を祝して……かんぱぁい!!」


「「「乾杯!!」」」


秋月
「ってなんで打ち上げ場所が『らあめん花〇嵐』なんだよ!?」

店長
「スイートPさん、本当にここが打ち上げで良かったんデスか?」

スイートP
「当然! せっかくの機会だし、皆で思いっきりギトギト系のラーメン食べておきたかったのぉ!」ズゾゾーーー!!

半田
「って言いながら1杯目ほとんど終わってるし!?」

染岡
「早え……雷々軒でもあんな食い方する奴見たこと無えぞおい……」


ブンビー
「あぁ~……疲れた体にこの1杯が染み渡る……」

イケP
「あの後キッズ達のゲームの後片付けまで手伝いましたからね……ま、なんにせよお疲れ様ッスブンビーさん!」

ブンビー
「いや~イケPくんは爽やかでいいねぇ……私の若いころにそっくりだよ」


スイートP
「完飲! ごっそさーん!!」ガタン!

ひでり
「って伏せ丼!?」


幸也
「ち、千里ちゃんその……読み上げお疲れ様!」

千里
「ちょーっと幸也1番に言うことがそれー? ま、でもありがと!」

スペクター
「そう言えば君1落ちしたんだったね~、本当にお・疲・れ・様」

千里
「何だよー! 次あったら今度こそ幸也と逃げてやるからな!」

水上
「ま、小学生が1落ちとか本家やったら炎上まっしぐらやけどね」

谷川
「えぇ!? じゃあこのゲーム、オンエアされなくなっちゃうのかな……?」

戸鹿野
「それは……ちょっと嫌かも」

オレンジペコ
「ま、まあ大丈夫ですよ……多分」

水上
「多分!?」


穂乃花
「ヘイタイショーラーメンおかわり! ホットでお願いしマス!!」

四条
「ほ、ホット……?」

香奈
「っていうか穂乃花微妙にカレンちゃんが憑依してない……? ごめんね四条さん、この子の相手大変だったでしょ?」

四条
「い、いえ……一緒にテニスのお話とかできて楽しかったですし……」


「すみまセーン! 忘れ物しちゃいマシター!」

「ちょっとヘレン! もう片付け終わってるんだから……」


穂乃花
「! ヘレンちゃんに彩音ちゃーん!」ダッ!
[HEREN、AYANE]ピピ!

四条
「あ、ちょっと待ってください松原先輩……!」

香奈
「うん……ありゃ重症だわ…………ってあの子、ぷりずむの限定キーホルダー付けて……!?」ダッ!
[prism]ピピ!

四条
「日暮先輩まで!? ちょ、ちょっとお2人とも!?」


結愛
「メ゛グ゛お゛姉゛ち゛ゃ゛ーーーん゛!!」

メグ
「よしよし、ゴメンね最後まで守ってあげられなくて……」


「…………」

マヤ
「……おーい湊ー、どしたの?」


「あ、いえ……やっと結愛ちゃんにも甘えられる人ができたんだなって思うと、なんか嬉しいような、ちょっと寂しいような……」

マヤ
「湊は結愛のお父さんかよ! まあでも、結愛の知らない一面が見れたってのは確かなんじゃない?」

千夜
「それとも、甘えん坊さんの結愛ちゃん見て、ガッカリしちゃったとかかしら?」


「い、いいえ!? ってかそう言う皆さんこそ、昔……ってほど昔でもないですけど前の結愛ちゃんのことどれくらい知ってるんですか!」

マヤ
「うーん……確かに言われてみるとあんまり知らないかも。意地悪な子だったーみたいな話は前聞いたけど」


「でしたら! この『逃走中 オリジナルストーリー 参加者は小学生!? 渋谷の街を逃げまくれ!』を読んでちょっとは知っておいてくださいよ!!」ダン!!

結愛
「!? ……メグお姉ちゃんちょっとゴメン!」ダッ!

メグ
「は~い、行ってらっしゃ~い!」

結愛
「ちょっと湊くん! 人の黒歴史掘り返さないでくれる!?」

千夜
「商魂たくましいわ……私も見習わなきゃ!!」

マヤ
「何を!? って言うか完全に宣伝じゃん!」





オレンジペコ
「はいはいはい! それでは皆さん食べながらでいいので一応正式に閉会式しますよ! ……では、改めまして今回の賞金獲得者は1名! 見事逃走成功を果たしたスイートPさん、おめでとうございます! 賞金114万円獲得です!!」

スイートP
「ありがとう! まあ……もちろん逃げ切れたことは嬉しいけれど、私普段あんまり運動する機会ないし、今日はこうしてみんなと一緒にこんなゲームができて、とーっても楽しかったわ! 本当にありがとう!」

全員
「「「おぉぉぉぉー!!!」」」(拍手)

スイートP
「ってことで! そのラーメンは私からみんなへの感謝のカタチと思って、存分に食べてちょうだい! お代わりももちろんOKよ!!」

全員
「「「イェーーーーーイ!!!」」」


イケP
「って結局ラーメンに帰結すんのかよ!」

ひでり
「まあ、食べながら閉会式って時点でそりゃこうなるって話ですよ」


オレンジペコ
「はい! じゃあラーメンの途中ですがスイートPさん! 最後しっかり締めてください!」


スイートP
「ええ! それじゃあ……賞金114万円、取りましたーー!!!」

全員
「「「イェーーーイ!!!!!」」」

スイートP
「じゃあまた会いましょう! ごきげんよう!!」


こうして、ゲームは幕を下ろした……





ハンター×4
「「「……!!!!」」」ダッ!


恐怖のゲーム、『逃走中』……!!
次回、逃げ切る者は、現れるのか!?





逃走中 ~混迷のWブッキング~
ーおしまいー

あとがき ( No.49 )
日時: 2022/07/21 21:00
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

こんばんは。
作者のオレンジペコでございます。
この度は拙作『逃走中 ~混迷のWブッキング~』をお読みいただき誠にありがとうございました。
2作目ということで、前作よりも凝ったゲームを目指したつもりでしたが、いかがでしたでしょうか? 途中管理が大変になって作者が一番混迷していた時期もありましたが、こうして完結まで漕ぎつけられましたことにまずは安堵している次第です。

そして、こうして無事完結を迎えられたのは、前作完結後に開設したばかりのTwitter上にて暖かく接して下さった先輩作者の皆様、当作品にオレンジペコ作品史上初となるコメントを下さった作者k様、そして当スレッドに足をお運びくださった読者の皆様のおかげに他なりません。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

さて、次回作については7月中にスレッドを立ち上げ、逃走者紹介まで済ませた段階で、次々回の参加者様募集に向けた予想クイズを行う予定です! この手の試みは初めて故至らぬ点もあるかと思いますが、どうぞお気軽にご応募頂ければと思います。もちろん、当作品へのご感想も大歓迎です!!

それでは、またどこかで皆様にお会いできることを楽しみにしております。この度はお読み頂き、誠にありがとうございました。

                      令和4年7月21日 オレンジペコ


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10