二次創作小説(新・総合)

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 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

新章開始【改訂版】プリキュアオールスターズ!if物
日時: 2018/07/14 21:55
名前: 広村伊智子 (ID: mNUslh/H)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=103

グダグダなアレを改訂いたします。
2018/01/08 11:53 開始
改訂前は上のURL
>>
ーーーーーーーー
【お礼】

>>2

ーーーー

2世代目と物語の設定

>>0



『訪問者』編

本編))
>>1 >>3 >>4 >>5 >>6
>>7 >>9 >>10 >>13 >>16
>>17 >>18 >>19 >>20 >>21
>>22 >>23 >>24

訪問者編あとがき)
>>25


ーーーー
>>
『理想←→現実』編

OP歌詞)
>>33

後期ED歌詞)


番外編)



本編)


1:チェンジ!プリキュア 登場!!
>>26 >>27 >>29 >>31

2:先輩プリキュアとの出会い!!




____________________

『劇場版! チェンジ!プリキュア
 ーハチャメチャ!? ゲーム王国救出大作戦!ー』

近日公開予定

ーーーーーーーーーー

追加戦士


『理想←→現実』編 以降


((レギュラーメンバー

小野あや/キュアマインド
小野さあや/キュアファニー
小野まあや/キュアポップ
大谷なつき/キュアエバー
ルゥたん(妖精)


((サイドメンバー

小野琉花/キュアドルフィン
大谷あさ子/キュアホリゾン


((更に更に?

雪城さなえ/キュアパール
????/キュアフェート


(公式ですが)

花咲薫子/キュアフラワー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※前置きとして、なぎさたちの娘の紹介!


美墨(藤村)みなと
雪城まひろ
九条ひより

日向(美翔)蘭
美翔空

夢原きぼう
【プリンセス・ホープ】
夏木沙理(さり)
春日野(甘井)うたう
秋元和泉(いずみ)
水無月潤(じゅん)
美々野栗香(くりか)/クリーム

桃園(知念)エミ
蒼乃真希
山吹こころ
東さつき

花咲(大島)つくし
来海りりか
明堂院ゆま
月影あやめ

北条陽奈紀
南野(王子)楓
黒川セレン
調辺(南野)アミ

星空みすず
日野あき
黄瀬八重花(やえか)
緑川氷魚
青木さやか

坂上いくみ

相田(二階堂)アイリ
菱川涼花(りょうか)
四葉ありあ
剣崎ゆうな
円小豆

愛野(相楽)はな
白雪ひみか
(ベルエラ・ヒミカルファ
 ・ウインドウ・キュアクイーン
 ・オブ・ザ・ブルースカイ)
大森晃子(みつこ)
氷川(海堂)いおり

春野はるみ
【プリンセス・はるみ】
海堂すずか
天の川あいら
紅城トキワ

朝日奈あすか
十六夜リオ
花海このは

小野よしの((あやの娘
来海せいら((さあやの娘   ←
星空かのん((まあやの娘   ←かなり重大なネタバレですね。
美墨よぞら((なつきの娘   ←


ーーーーーーーーーー

それでは、本編へ!!

Re: 新章開始【改訂版】プリキュアオールスターズ!if物 ( No.29 )
日時: 2018/05/22 13:00
名前: 広村伊智子 (ID: jdY4gSeh)

サンクルミエールって、五つの光って意味やで。

あと、うららちゃんは年上以外には中性口調っていうのは分かってるよね。

五本光駅のネーミングセンス←

ーーーーーーーー

3話
『どうして!?まあや、変身失敗!』



「えーッ!?さあやも変身できたんですか!?」
「ま、まぁな・・・・」
「顔近い近い」
 驚き顔で二人に詰め寄るまあやに、二人はたじたじだ。

「まぁ、さあやもリアルイメージャーみたいだから、覚醒してもおかしくないルゥ」
 そう口にしたルゥたんは、あやとさあやに替わって、まあやに詰め寄られる羽目になってしまった。
「それって!!もしかして!私も!なれる可能性は!ありますか!?」
「か、可能性くらいは・・・・」
 ルゥたんがそう答えると、まあやは、
「では!」
と言いながらすっくと立ち上がると、
「出会いは行動から生まれます!行きましょう、ルゥたん!」
「ルゥ!?ま、まあやぁぁ!?」
「問答無用です!Let's go!」

 まあやは、小型のショルダーバックとルゥたんをひっつかむと、煙を立てながら走り去った。そして、数秒もしないうちに、一階辺りから威勢のいいドアの開閉音が聞こえた。
 __ガチャッ!キィィーバタンッ!!

 二人は、あっけにとられながら言った。
「もう玄関出たのかよ」
「あと、無駄に英語の発音いいよね。」
「それはあやもだろ」
「そういえば、さあやもじゃん」
 そして、抑揚のない声、つまり棒読みで、二人そろえて
「「はっはっは」」
と声だけで笑った。

 そして、二人は表情をいつものに戻すと、
「じゃ、待とっか!」
「なれるといいな、プリキュア」
 二人は微笑んだ。


 __五本光ごもとひかり駅__
「着きましたー!」
「目的地、意外と近かったルゥ」
 さあやは、はい!と頷くと、
「今日はここで新中学2年生にして超人気アイドル・春日野うららさんのライブがあるんです!きっと観客もたくさん集まるでしょうし、変身のきっかけもあるかもしれないでしょう?」
「ま、まぁ、そうかもしれないr」
 ルゥたんの言葉は途中でさえぎられた。なぜなら__
「えっと、もしかしてあなた、私を呼んだ?」
 ご本人登場してしまったからである。
「よ、呼んだわけではないですけど、うららさんのライブで、なにか自分を『チェンジ』できるきっかけをつくれたらなって・・・・」
 うららは、顔を輝かせると、
「そうなんだ!嬉しいなぁ・・・・じゃあ、こっちに来て!特等席を用意するね!」
「はい!」
 二人(と一匹)は、裏口にかけていった。


 __舞台袖__
 もうすぐライブが始まる。まあやとうららは楽しそうにお話している。心なしか、まあやのほうが緊張しているようだ。
「じゃあ、そろそろ始まるから・・・・」
「うららさん、頑張ってください!」
「うん!きっかけ、見つかるといいね!」
 うららの言葉に、まあやは嬉しそうだ。
「はい!」
 まあやが頷くと同時にスタッフから声がかかり、うららは小さく返事すると、まあやに一瞬微笑みかけ、舞台にでていった。

「「「「ワァァァァァァ・・・・!」」」」
 観客から声援が起こる。うららは挨拶をした。
「こんにちは、春日野うららです!皆さん、ライブに来てくれてありがとう!」
 一拍置いて、うららが言った。
「では、行きます!私の十八番、『ツインテールの魔法』」
 そして、前奏が流れると思いきや、
 __ドーン!!
「「「「きゃぁぁぁ!!」」」」
「なっ・・・・!」
 うららが息を呑んだ。

音のほうを見ると、怪物が居た。見たことはないが、たぶんケンオーだろうとまあやは思った。ケンオーのそばには、角付きフードの眼鏡少女がいた。
「まあや・・・・」
 ルゥたんが、心配そうにまあやを見た。
「うん・・・・どうしよう・・・・」
 まあやは一瞬悩むが、こんなことを思い出した。
 __あやもさあやも、誰かを助けたいと思って覚醒したと言ってたような・・・・
「では、私はうららさんを助ければいいんですね?」
 そう呟くと、まあやはステージに飛び出した。それに気づいたうららが、ケータイらしきものを取り出しかけたまま、驚いたような顔で、まあやを見た。
 うららのところへ駆けていきながら、まあやは心の中で思っていた。
 __私だけプリキュアになれないなんて嫌です!いえ、なれないわけがありません!なりたい・・・・ならなきゃ・・・・!
「・・・・絶対、なってやるんです! ・・・・っ!?」

 そのとたん、まあやの胸が急に苦しくなったかと思うと、胸から一筋の赤黒い光があふれ出した。
「ぁああぁっ!!」
「まあや!」
「まあやちゃん!」
 まあやは、叫び声をあげて、力なくへたり込んだ。
「まあやちゃん・・・・?」
「う・・・・ら、ら、さ・・・・ん・・・・」
 うららがまあやを抱き上げ、ステージの隅に寝かせた。
「・・・・まあやちゃん、」
 うららは、さっきのケータイ__キュアモ__を構える。
「これから見ることは、誰にも言わないでね」

 __そして、朦朧とした意識の中で、まあやは見てしまった。うららが、「プリキュア・メタモルフォーゼ!」と叫び、『はじけるレモンの香り・キュアレモネード』に変身したことを。

 __私って・・・・
 まあやは、一筋の涙を流しながら思う。
 __私って、なんにもできないダメな子なんだ・・・・
 まあやは、そのまま意識を失ってしまった。


「__ゃん・・・・やちゃん・・・・ま あ や ち ゃ ん !」
「! ・・・・」
 まあやが目を覚ましたのは、全てが片付いた後だった。
「まあやちゃん、今のサッドって女の子、まあやちゃんに興味があったみたいで・・・・」
「そう・・・・なんですか」
「あっ。あと、リアルイメージャーがなんちゃらって・・・・」
 その途端、まあやは思わずうららの手を跳ね除けてしまってから、叫ぶように言った。
「笑ってしまうでしょう?リアルイメージャーである私が、こんな無様で・・・・」
「そんな、誰もそんな事・・・・!」
「私は、リアルイメージャーの面汚しなんです!リアルイメージを使って、プリキュアとして人を守るどころか、家族がプリキュアになったことに焦って、私利私欲に気持ちが傾いてしまうようなヤツなんですよ、私はっ!!」

 うららは、驚きのあまりフリーズしながら思った。
 __違う、まあやちゃんはそんな悪い子じゃない・・・・むしろ、自分の過ちを反省できるいい子なのに・・・・。
 だが、それを言葉にうまく出せないのだ。
 まあやは、顔をこわばらせて黙っているうららを見て、やっと気持ちを静めることができた。
「・・・・ごめんなさい、今日は、ありがとうございました」
 「まあや・・・・?」と、うろたえるルゥたんを抱き上げると、まあやはとぼとぼと出口に向かった。
「まあやちゃん!」
 うららの声に、まあやが振り向く。
「自分を・・・・嫌いにならないで!」
 まあやは、ハッとしたような顔をした後、静かに頭を下げて、帰っていった・・・・


ーーーーーーーー
【4話予告】

みゆきだよ!
深心町に住んでいる友達、小野あやちゃんから、ある電話がかかってきて・・・・
・・・・何々?そっか・・・・いいよ、私に任せて!

次回『自分を見せて!3人目の伝説プリキュア・キュアポップ!』

さあ、伊智子ちゃんが振り替え休日の今日、もしかすると、大量放出祭りが・・・・?

 

Re: 新章開始【改訂版】プリキュアオールスターズ!if物 ( No.31 )
日時: 2018/07/13 18:23
名前: 広村伊智子 (ID: mNUslh/H)

4話
『自分を見せて!三人目の伝説プリキュア・キュアポップ!』



__小野家・2階の廊下__
「マジかよ・・・・」
「そんなことが・・・・」
 ルゥたんの話を聞いて、ふたりは固く閉じられたまあやの部屋をちらりと見た。
「プリキュアは、純粋な、誰かを大切に想う心が満たされたとき、初めてプリキュアになれるルゥ。まあやは、どうやら劣等感に邪魔されてなれなかったようルゥ・・・・ううん、それどころか__」
 ルゥたんは改めてあやとさあやを一瞥いちべつすると、重い声で言った。
「ほとんどの『イメージ』に制限がかけられてしまったようルゥ・・・・」
 ふたりが息を呑むのを感じながら、ルゥたんは、視線を落とし気味に続けた。
「リアルイメージは、とっても便利な分、使うものの心によっては、凶器にも変わってしまうルゥ。・・・・今のまあやは、危険だと判断されたんだと思うルゥ」
「そんな・・・・」「ひどい・・・・」
 順に、あや、さあやがつぶやいた。
「兎に角、今はまあやのことは放っておいたほうがいいルゥ・・・・」
「そうだね/だな」
 二人はそううなずき、ルゥたんとともに1階に下りようとした。
「・・・・本当に、手はそれしかないのかしら?」
「おばあちゃん!?」「あさ子さん!」「ホリゾン・・・・」
 ちなみに、ルゥたんがあさ子をそう呼んだのは、あさ子がキュアホリゾンであるためである。
「逆に外へ連れ出してみない?気分も晴れるかもよ」
「そういう手もあり、か・・・・」
 考え込むあやに、さあやが助言する。
「あや、昨年、七色が丘に遊びに行ってたよな。そこで知り合った子、いるだろ?」
「あ!みゆきちゃん!星空みゆきちゃんのこと?」
「そうそう!みゆきさんとは、今でも連絡取り合ってるか?」
「うん!時々電話するよ。でも、それがどうし__あっ!」
 何かに気づいたあやを、さあやはビッと指差し、言った。
「そう!みゆきさんと連絡を取って、七色が丘の気分が明るくなるような場所に連れて行ってもらうんだよ!」
「いいねッ!じゃ、今すぐ、みゆきちゃんに電話しなきゃなイメージだよぉ!」


__七色が丘・星空家のリビング__
 星空みゆきはひまだった。友人はそれぞれ用事があり、父は仕事。母も家事があってかまってくれそうもない。
 みゆきはもうじき公立中学の3年になるため、進級前といえども高校受験を頭に入れないといけない時期になってしまったのだが、この少女、勉強が大の苦手であるためシャーペンをとる気にさえ全くなれないのである。
 あまりのひまさに、お気に入りの童話の内の一つ、『ピーターパン』を繰り返し読んでいたら、固定電話が鳴った。
「この番号・・・・あやちゃん!?」
 みゆきは嬉々として受話器を取った。

 __もしもし、みゆきちゃん?
「あやちゃん!どうしたの?」
 __実は、えぇっと、とあることがおきてショックで立ち直れてない子がいて・・・・
「うん・・・・」
 __七色が丘の気分が明るくなるような場所、案内してくれないかな?
「あ、そういうことならもちろんやるよ!よかったー、ひまで仕方がなかったんだ!」
 __ありがとう!じゃあ、1時間後の、えっと・・・・
「10時、かな?大丈夫だよ!」
 __ありがと!・・・・ごめんね、近くに時計がなくって・・・・
「いいよ、いいよ!その時刻に、七色が丘中学の正門前にってことでいいかな?」
 __うん!本当にありがとうね!じゃあ、よろしくね!
「はーい!」

 みゆきは受話器を置き、母親にその旨を伝えに言った。


__小野家・まあやの部屋の前__
 まあやは、ずっとベッドで横になっていたが、ノックが聞こえたのでゆっくり起き上がり、ドアの鍵を外した。ドアを開けると、あやたちがいた。
 あやは、若干視線をさまよわせつつ言った。
「えっと・・・・遠足しない?」
「おいおい、あや、言い方が唐突過ぎるだろ!」
「ドアを開けた瞬間、『遠足しない?』とか言われたら、さすがにひくルゥ」
 その光景を見て、まあやは苦笑しながら、「大丈夫です。説明は要りませんよ、筒抜けでしたから。」といった。
「「「めちょっく!!」」」
 異世界から、とある少女のくしゃみが聞こえた気がした。
「あはは・・・・秘密の話はもっと声を抑えないと・・・・かく、折角企画してくれましたし、みゆきさんって方をがっかりさせてもいけないのでもちろん行きますよ!」
「「「やったぁ!」」」


__虹原にじはら駅前__
「とーうちゃーっく!」
「つくづく思うけど、外の世界って自由だな・・・・」
「ついこの間まであやの心の中にいましたからね」
「それにしてもいいところルゥ♪」
 改札を出ると、3人と1匹は口々に感想を言った。ふと、あやは腕時計を見ると、
「9時40分かぁ、普通に行けばまにあうね」
 そして、一同は歩き出した。ルゥたんがハミングする。
「おもいではー、うつくしすぎt」
「ちょっと待った!」
 ルゥたんは、「何ルゥ?」と、自分を抱きかかえているあやの顔を見た。
「それ、八神純子の『思い出は美しすぎて』のサビだよね?曲のセレクト古くない?」
 ちなみに、時代遅れな中3の作者はこの曲歌えます。・・・・とまぁそれは置いておいて、あやの質問を聞いたさあやとまあやもハッとして口々に訊いた。
「ルゥたんって何歳?」
「出身地はどこなんですか?」
「ちょ、ちょっと待つルゥ!質問に答えるからぁ!・・・・まず、ルゥたんは39年生きてるルゥ」
「「「ん?」」」
 3人は一斉に『野々村ポーズ』をした。
「この曲は1978年、ルゥたんの生まれる1年前にリリースされてるけど、いまもずっと人気の曲だし、お父さんがよく歌ってたからばっちり覚えてるルゥ」
「嘘ぉ・・・・」
「39歳、パパさんと同い年じゃねぇか・・・・」
 あやとさあやはまさに開いた口が塞がらない状態だったが、まあやは自分の質問が有耶無耶うやむやにされていることに気づいた。
「あの、ルゥたんの故郷は・・・・?」
 ごまかしが効かずに困ったからか、ルゥたんは視線を落としたあと低めの声でこう呟いた。
「・・・・『理想の世界』と『現実の世界』、その両方で『私』は__」
「えっ・・・・」
「あっ、な、なんでもないルゥ!まぁ、ルゥたんも実はよく分からなくってぇ・・・・」
「そう、なんですか・・・・」
 空気が異様になったためか、あやは慌てて、
「あっ、もうすぐ到着だよ!ほら、あの子がみゆきちゃん!」
 少し先に、濃い赤紫色のチョココロネを両サイドにつけたような髪形の、中3ほどの少女がいた。


__虹の子山・登山道__
「この虹原地区には、虹に関連する地名が多いけど、それは、ここ、虹の子山に伝説があるからなんだ!」
 空にかかる虹を見ながら、みゆきは語った。
 __光より始まりし伝説の力を持つ者、闇の11の生命を導かん。時過ぎて、11の生命、虹を渡りてこの地を踏み、新たな光の伝説とならん、と。
「「「「へぇぇー・・・・」」」」
「あれ?今、声が一つ分多かったような・・・・」
 もちろん、その一つ分多い声の主は、ルゥたんだ。
「そ、そんな訳ないよ!」
 あやが冷や汗をかきながらごまかすと、さあやとまあやも必死にごまかす。なお、さあやは、相手が年上のため、敬語である。
「こ、こだまじゃないですか?」
「と、兎も角、その伝説、現代語に訳してくれますか?」
 まあやのお願いに、みゆきはしばらく考え込むが、
「れいかちゃんに教えてもらったけど、忘れちゃった・・・・」
 と、舌を出しながら言った。
 じゃあ、なんで原文のほうを覚えていたんだろう?と、3人プラス1匹は不思議に思った。


__バーチャルイメージャー連合・理想郷 女王の間__
「リアルイメージャーじゃないプリキュア、ねぇ・・・・」
 リューカが考えていると、クライが申し出た。
「キュアマインドとキュアファニーは、『誰かを守りたい』という想いで覚醒しました。そして、キュアファニーが、いわゆる先輩プリキュアであるキュアマリンを守ろうとして覚醒したという事例があるため、現在、要注意人物である小野まあやと先輩プリキュアを接触させてはいけないかと」
「確かにそうね。ところでサッド、小野まあやの現在の行動はつかめた?」
「あ、すみません・・・・私、機械に弱いので、アングリに任せました」
「別に構わないわ。苦手なことさせちゃって、ごめんなさいね」
 その時だった。女王の間のドアが勢いよく開いたかと思うと、アングリがウサイン・ボルト顔負けの速さで入ってきた。
「女王様!大変だ・・・・小野家の3人と妖精とキュアハッピーが虹の子山に!」
「何ですって!?皆、緊急作戦会議よ!」
「「「はい!全てをバーチャルに!」」」


__虹の子山・山頂 展望台__
「「「わぁぁッ・・・・!」」」
「ね、すごいでしょ?」
 登山の疲れが吹き飛ぶほどの絶景が眼下に広がっていた。遠くの山に遅咲きの桜が8分咲きになっているのが確認できる。念のため再確認だが、今はあやたちの中2進級前の春休みだ。
  __つまんないルゥ・・・・
 因みにルゥたんは、さあやからお小言を頂戴したため、黙っていなければならなかった。

「まあやちゃん、どう?ウルトラハッピーになれそうな景色でしょ?」
「はい!」
「そぉ?よかったー!・・・・あれ?」


『みんちゃん、どうですか?ウルトラハッピーになれそうな景色でしょう?』
『うん!とぉっても!ありがとう、コウちゃん!』


「みゆきさん、どうしましたか?」
「あっ、ううんなんでもないよ・・・・そうだ!お昼ごはんは」
 __ドーン!!
 話を変えようとしたみゆきだが、突然の地鳴りに、それが遮られた。
「何!?」
 みゆきが震源の方を見ると、あやとさあやがみゆきに言った。
「バーチャルイメージャー連合だよ!」
「ここは私たちに任せてください!」
「えぇっ、任せるって」
「「見れば分かるよ/ります!」」
 二人が叫ぶと、木々の間からクライとケンオーが現れた。
「まさか2人は・・・・!」


「「リアルイメージ・リアルイメージ!」」
 2人の周囲に光の粒が浮くと、あやが言った。
「あたしたちはプリキュア!」

「心を開いて!キュアマインド!」
「笑顔いっぱい!キュアファニー!」


「やっぱり・・・・」
 みゆきが呟く。まあやは1人考えていた。
 __どうしてみゆきさんが?もしかして・・・・
 しかし、その考えはクライの声にかき消された。
「ケンオー!森の奥へ行きなさい!」
「ケケケケ!」
「! 追いかけるよ、ファニー!」
「待って、2人を残しちゃ危険じゃないか?」
「大丈夫!」
 マインドとファニーは、きょとんとしてみゆきを見る。みゆきは、パクトのような物を取り出すと、
「私もプリキュアなんだ!」
 まあやが一瞬表情を暗くしたが、3人は気づかない。
「そうなの!?」
「じゃあ、お願いしますね!」
 そして2人はケンオーを追いかけていった。

 __その直後。
「かかったわね!」
「ケケケケ!」
 その場に残っていたクライが、新たにケンオーを召喚したのだ。
 みゆきは、先ほどのアレ__スマイルパクト__を構えるが、ケンオーに手元を狙われ、弾き飛ばされてしまった。
「あぁっ!?」
 少し離れた草むらに飛ばされたパクトを見て、みゆきは一瞬絶望的な表情をした。
 それをよそに、クライは攻撃を始める。
「ケンオー!女王様の指示で、大怪我をさせてはいけないから、ほどほどに遊んでやりなさい!」
「ケケケケ!」
 ケンオーは、2人に拳を振るってくる。
「まあやちゃんッ!」
 咄嗟に、みゆきがまあやの手をひく。それを見たクライが言った。
「小野まあやって、リアルイメージャーなのに隣の人さえ守れないんだ」
 まあやの顔に動揺の色が浮かぶ。
「あなたのお友達は立派に人を守ったのにね。あっ、だから昨日プリキュアに覚醒できなかったんだ」
「わた、し、は・・・・」
「まあやちゃん!ダメ!」
 傷心のまあやを見て、クライは、精神攻撃大成功!とほくそ笑む。

 その時だった。
『ダメ!』
 まあやの頭の中に幼女の声が響いた。
『あなたがいなきゃ、ダメなの!』
 __誰・・・・?
 声はそれには答えなかった。
 __いるのですか?私を必要とする人が・・・・

 まあやはクライに向き直ると、
「今まで守れなかったのなら、『今から』守ればいいのでしょう?」
「は、はぁ?」
「まあやちゃん!」
 まあやは続ける。
「いつも同じ失敗を繰り返すほど人は馬鹿じゃありません!辛いことも苦しいことも、全て乗り越えて、人の心は育つのです!」
 まあやは、みゆきを見ながら言った。
「リアルイメージャーだとかじゃないとか、そういうの関係なしに、私を必要としている人がいるのなら、私はその想いに、想いで応える!」
「まあやちゃん・・・・」
「私は!みんなを幸せにし続けたい!・・・・そう、みゆきさんのように!!」
 まあやの心から、光が溢れ出す。
「そんな馬鹿な!人を想う気持ちからだなんて・・・・!」
 クライが悔しげにぼやく中、まあやは無意識に呟いていた。

「To be PreCure 及ビ Limited・Red 機能制限解除イタシマス」

「まあやちゃん、任せるよ」
 光が晴れると、みゆきがこう言うとともに、まあやにサムズアップした。
「はい!」


「リアルイメージ・リアルイメージ!」
 光の粒子がまあやの周りに浮く。
「私はプリキュア!」

 まあやの横髪の三つ編みが解け、後ろ髪が30センチほど伸び、長めのツーサイド三つ編みになる。髪飾りには、変身前につけていたピンクのリボンが充てられる。
 トップスは他の2人と似たようなもので、スカートは、5時代のレモネードの物に似ている。
 そして、胸にハート型のブローチが出現し、その下に涙型のブローチがぶら下がる。

 まあやはメルヘンチックなドアを開け、その先の落とし穴に落ちていく。

 まあやは体育ずわり姿勢のまま落ち、光のトランポリンで、ほんの少し跳ねる。
 エンジェルスマイルを見せるまあや。下から照らす光を浴びて、光源を見つめ、好奇心に溢れた顔になる。

 そして・・・・
「自分を見せて!キュアポップ!」


「私が・・・・」
 ポップが感激していると、みゆきが、おめでとう!と声をかけた。
「みゆきさん、私、がんばります!」

「リアルイメージ・リアルイメージ!ハピネスカスタネット!」
 ポップは黄色いカスタネットを召喚すると、
「プリキュア!ポッピングワールド!」
と叫んだ。すると、全方位対応型のバリアが出現し、
「ケケケ・・・・ケ!?」
ケンオーのアッパーを防いだ。
「まだまだいきます!」
 ポップはバリアのエネルギーを手のひらに集め、
「ハアッ!」
放った!
「ケー!?」
「やられたらやり返す!倍返しです!」
 __はん○わなおき?
 みゆきが心の中で突っ込んでいる間に、まあやはパクトを拾ってみゆきに渡す。
「ありがとう、ポップ!よおし、私も!」


 みゆきはパクトを開き、パフを取って、現れた装着部分にデコルをセットする。
『Ready?』
「プリキュア・スマイルチャージ!」
『Go!Go!Let's go Happy!』
 みゆきはパフでデコルをぽんぽんと軽くたたく。そのパフを体中にぽんぽんしていると次第に衣装が身に着けられる。
 そして、体をぐっと縮こまらせ、ぱっと開くと、髪型もロングツーサイド三つ編みに変わる。
 仕上げにパフを頬にあてると、スタッと地面に降り立ち、
「きらきら輝く未来の光!キュアハッピー!」


「おぉーっ!」
 大興奮のポップに苦笑しながら、ハッピーは「後は任せて!」と言った。
 ハッピーは遠くをチラリと見て場所を移動すると、
「気合だ気合だ気合だーっ!」
 __パァァッ!
「プリキュア!ハッピー・・・・シャワー!」
 __バシュウッ!
 __バシュウッ!(リプレイ)
 __バシュウゥゥゥッ!!(リプレイ)

「ケケケケ・・・・」
 ケンオーが浄化された後も、ハッピーシャワーは勢いを落とさず、森へ飛んでいく。そして遠くから、
「ケケケケ・・・・」
「えぇっ!?」「何だ!?」
という声が聞こえたあと、すぐに、マインドとファニーが出てきた。
「「えーっ!まあや、いつの間に!?」」
「はい、プリキュアになっちゃいました!で、さっきのはハッピーが・・・・」
「どーも、キュアハッピーことみゆきでーす!・・・・で、眼鏡の子?何のためにマインドたちを・・・・」
 お茶目に言ったハッピーだが、すぐにクライを見て訊いた。
「私たちの目的はただ一つ。『全てをバーチャルに』。それには、リアルイメージャーが邪魔なだけよ」
 そう言って、クライはワープしていった。


 4人は変身を解く。
「ねぇ、お昼ごはんなんだけど、友達の家がお好み焼き屋さんだから、食べに行かない?」
「行くー!」「「行きます!」」
「じゃ、下山しよっか!」
 そして、4人は登山道を下っていった。


ーーーー
【5話予告】

あやだよ!
やったー!新学期だ、2年生だ!
新学期って、新しい出会いがあるよね!
え?どんな出会いかって?
うふふ・・・・

次回!
『おはよう!3人は今日から2年生!』

リアルイメージ・リアルイメージ!
次回へ続け!


ーーーー

伊智子「6944文字!?
    危なかった・・・・これでもかなり下書き削ったんだよ・・・・。」

 

OP改訂版 ( No.33 )
日時: 2018/07/14 21:51
名前: 広村伊智子 (ID: mNUslh/H)

OPも改訂です。

________


『未来へ! チェンジ!プリキュア』
__

((イントロ・前期

「あたし、あや!リアルイメージャーだよ!
 理想を現実に!
 わっくわくなイメージで、
 リアルイメージ・リアルイメージ!あたしはプリキュア!」

((イントロ・後期

「あやだよ!」   「なつきだよ!」
「理想を現実に!」 「まじょくば、わっくわくで、」
「「リアルイメージ・リアルイメージ!
    あたしたちはプリキュア!  」」

__

輝く未来へ ゆっくり歩こうね
あなたとあたし これからも
チェンジ! しようよ

笑顔咲く町 友達に『おはよう!』
授業のあとは 何してあそぼっかな?
当たり前の そんな日々が大好きなんだよね

光を見失ったときも 一歩踏み出せるパワー
それが あたしに もしあるのなら

輝く未来へ ゆっくり歩こうね
あなたとあたし これからもつながってる

きっと キラキラ 明日が待ってるね
ずっと 明るい世界へ
チェンジ!プリキュア



________

ちなみに、改訂前がこちら。

____

せ・か・い・を チェンジ!プリキュア

青く澄み渡る空の下に
あたしたちの町は広がってる

小鳥がさえずる朝に
元気よく『おはよう!』挨拶する

風が 自然が 語りかける

友達が あたしを よ・ん・で・い・る

心を 開こう
ずうっと あたし待ってる

君と あたしで
世界を 明日を 自分を  チェンジ!

プリキュア♪

_________

ということで、これからもよろしくお願いします。

 

Re: 新章開始【改訂版】プリキュアオールスターズ!if物 ( No.34 )
日時: 2018/07/18 15:42
名前: 広村伊智子 (ID: mNUslh/H)

伊智子「あー、前売り券買いに行かないとなぁ・・・・


    ところで、この話について前置きです。

    今回、ちょっと短いです。
    次回ははとんでもなく長いです。10000字軽く超えます。
    作者の気が早いです。早すぎます。
    この世界ではプリキュアとは無縁の、チアリーダーはなさん。
    次シリーズ主人公は、広島弁(キャラ作ってる)です。
    『ぶちいび(ぶちいびせぇ=とても恐ろしい)』『エグロワイヤル』などは、造語です。

    それでは、第5話、開始!」

______

5話
『おはよう!3人は今日から2年生!』



「Good morning!さあや!まあや!」
「おーおー、テンションたけぇなぁ・・・・」
「もう起きてますってば!」
 あやは一瞬不満そうに頬を膨らませるも、すぐに目を輝かし、『元気玉』のごとく両手を挙げると言った。
「だって、今日は、2年生に進級する日だよ!さあやとまあやの学校デビューの日だよ!先輩になれる日なんだよ!これって、とぉーってもルンルンなイメージでしょ!!」
____

【OP】
「あたし、あや!リアルイメージャーだよ!
 理想を現実に!
 わっくわくなイメージで、
 リアルイメージ・リアルイメージ!あたしはプリキュア!」

輝く未来へ ゆっくり歩こうね
あなたとあたし これからも
チェンジ! しようよ

笑顔咲く町 友達に『おはよう!』
授業のあとは 何してあそぼっかな?
当たり前の そんな日々が大好きなんだよね

光を見失ったときも 一歩踏み出せるパワー
それが あたしに もしあるのなら

輝く未来へ ゆっくり歩こうね
あなたとあたし これからもつながってる

きっと キラキラ 明日が待ってるね
ずっと 明るい世界へ
チェンジ!プリキュア
____

この番組は、楽しいなんちゃらを創る企業、財団Bと、ご覧のスp((読者「クソ茶番乙」
____

 3人は制服__上下のつながったセーラー服__を着るとリビングへ向かった。
「この制服は、深心ニュータウンが深心町だったころから・・・・ううん、それよりもっと前の、巫女みこ村だったころからあるんだよ!」
「へぇ、何年前から?」
「ざっと、100年ちょっと前かな」
「戦前じゃないですか!すごいですね」
 おしゃべりしているうちにリビングに着いたので、3人は席に着く。テーブルの上には、たくさんの大皿が置いてあって、それぞれに料理が1種類ずつ__ごはん、パン、__

Re: 新章開始【改訂版】プリキュアオールスターズ!if物 ( No.35 )
日時: 2018/12/19 21:13
名前: 更新中断すみません あげるだけ (ID: yCPJRH6h)

すみません。いつか開始します。


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