お届け物 作者/蒼

+3箱



  ___放課後

「おーにーいちゃーん。」

様子がおかしいので 久々にお兄ちゃんと帰ることにした。

「あれ?悠里ちゃん?」

お兄ちゃんの大親友の千葉 彰...。

通称 彰さん。

「彰さん彰さん。お兄ちゃんは?」

「あぁ...悠樹?悠樹なら...用があるって言って帰ったよ。」

「えっ!!部活は...?」

「さあ...具合悪いからって言ってたし...あいつ 最近 おかしんだよな...。」


「ついに..例の物が来たのか...。」


それは おおきなダンボールだった。

その上 重い...。

「いったい何が入ってんだ...。」

俺は 家族が帰ってくるより前に帰った...。

母親に中身でも開けられたら大変だしな...。

あの後 PSで書いてあった...。

[ 貴方の人生を変える物をお届けします ]

と...こんなにも 重いのだから きっとなにか大きなものなのだろう――。


俺は頭を抱え、開けるのに迷った。

すると――・・


「お兄ちゃ――ん ただいまァ―。」

「!? ...嗚呼 お帰り。」

俺は急いで 自分の部屋の隅にダンボールを置いといた...。