ネットアイドル 作者/あ-ちヤむ★ ◆zrkrWw18uc

【27】
「うちら、ネットにはまってたときがあって、
そのときに結城と出会ったんね。」
「はい」
「ネットでは結城と仲良くなれて、まさか同じ学校なんて
思ってもなかった。」
「、、、」
「そしたらいきなり、同じ学校だよねって言われて」
(結城、よくわかったなあ)
「このURLのブログを荒 らせって」
(そうだったんだ)
「でも、うちらが何でってしつこく聞いたら、、、」
「お前らの秘密ばらすぞ?って」
「秘密って、、、?」
「ネットで全部結城に話してたんだ」
「でも、そのブログ見てたら沙希ちゃんのだって
わかって、、、」
「結城にこれ沙希ちゃんのだよね?って聞いたら、、、」
先輩たちはもう泣いている。
「先輩、、、もういいですよ」
「、、、ッ、ック」
「ゴッ、ゴメンね」
そこに結城が現れた。
「沙希!何、先輩泣かせてんの?!」
(私、泣かせてない)
「沙希、あんた最低だね」
「最低なのはどっちだよ!!! あっ」
私はつい思わず叫んでしまった。
「沙希、、、ありがとう」
ー結城目線ー
(はっ?なんだよ)
「アンタが先輩たちに私のブログ荒らせって命令したんでしょ?!」
「えっ、まじで~」
「結城最低ジャン」
「先輩まで頼るとか」
「まじありえね~」
「うち、沙希のブログに中傷しまくっちゃった」
「ゴメン、沙希~」
周りからいろんな声が聞こえてくる。
「はっ?沙希、何言ってんの?大丈夫?」
「もう我慢できない!」
梓ちゃんが叫んだ。
「結城!お前がうちらに言ったこと全部話すから!」
「勝手にすれば~、お前等の秘密とかもばらすし」
「別にいいよ、あんな秘密」
(クソッ。)
「結城!こんな最低なことする人はネットアイドルなんかじゃないよ!」

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