ネットアイドル 作者/あ-ちヤむ★ ◆zrkrWw18uc

【32】
「先生、、、」
「んー?なぁに?」
「何で私、倒れたの?」
「ストレス、悩み事が原因だと思うわよ」
「ストレス、、、悩み事、、、」
「何かあったら、誰でもいいから相談するのよ」
「はい、、、」
モヤモヤがおさまらない。
キーンコーンカーンコーン(6時間目が終わった)
「終礼の時間ね、貴方も行きなさい」
「あっ、はい。ありがとうございました。」
ガラガラガラ
シーン
(何、、、?)
「ヒロインさん、倒れる演技も上手!!」
「だよな!!上手すぎだろ」
沙希は怒りをおさえきれなかった。
「何言ってんの?」
「日本語」
「それくらいわかってる」
「あ、そう」
「誰にこんなことをやれって頼まれたの?」
「さぁね」
「あっ、やっぱ頼まれてやってるんだ」
「知るかよっ」
(焦ってる、、、)
「ふーん、まあいいけど」
「沙希ッ!大丈夫?!」
「結城、、、うん!!」
「よかったー」
まだ、心のモヤモヤがおさまらない。
何か結城の身に起こるような、、、
なんだろう、、、
この気持ち。
怖くて、、、怖くて
「じゃぁ、明日もまた元気に会いましょう!さようなら」
先生の号令がかかって部活のない人たちは、帰っていった。
「沙希!大丈夫?!」
「結城、、、大丈夫だよ」
「よかったー」
「帰ろうか」
「うん」
私のカンがあたってしまった。
結城の身に、、、
ー沙希目線ー
「って言うかさ、数学の先生ムカつかない?!」
結城は私に愚痴りだした。
「うん、わかるわかる!!」
「あと、クラスの奴らもムカつくんだよね」
それは私も同じ。
「だよね・・・・・・。」
いろんな事を愚痴りながら大きな交差点についた。
結城は沙希のほうを見ながら話している。
信号が赤だとも知らずに・・・・・・。
「でさ~・・・・・・」
「結城!危ない!!!」
沙希の声は届かなかった。
キキーーーーッ
ドーン
沙希は何が起こったのかわからない。
「えっ?何・・・・・・?悪い夢だよね」
ピーポーピーポー
結城は救急隊員の人によって救急車の中へ。
周りには野次馬が沢山。
「ッたしのせいた・・・・・・。私のせいで、結城が・・・」
沙希はその場で泣き崩れた。
「ッき、結城、結城ぃぃぃぃ!!!!」
沙希は自分を責め、結城の名前だけを叫んでいた。
沙希は結城のお母さんと一緒に病院へ向かった。
「ゴメンなさい・・・ゴメン・・・なさい」
沙希は結城のお母さんに何回も謝った。
「・・・・・・・・・」
結城のお母さんはショックのあまり何も言わない。
車の中はシーンと静まり返る。
結城の病院に着いた。
結城は手術中らしい。
「お願い・・・神様、結城を連れて行かないで」
沙希はただ、結城の無事を祈ることしかできなかった。
「沙希ちゃん・・・・・・」
「はい・・・。」
「貴方は何も悪くないのよ」
「えっ?!」
結城のお母さんは沙希に優しく言ってくれた。
「違います・・・。私が悪いんです」
沙希は否定した。
「貴方がそう思うのなら、出て行って」
「えっ?」
「貴方が悪いんでしょう?今貴方が言ったじゃない」
「でも・・・・・・。」
そのとき、手術室から医者の先生たちが出てきた。
「結城は?!」

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