コメディ・ライト小説(新)

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Banka
日時: 2019/08/24 17:31
名前: をうさま ◆qEUaErayeY
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2a/index.cgi?mode=view&no=3918

>>1-3 >>6-22 >>26-35
2018冬大会 銅賞

君の声を思い出してから夏は始まる。

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Re: Banka ( No.31 )
日時: 2019/08/13 20:10
名前: をうさま ◆qEUaErayeY

 リビングには、既に行く準備を終えていた母が待っていた。
「準備できた?」
 訊かれるが、何か喋るのも面倒くさいので、黙ったまま玄関まで歩いていく。
「そういえば、前誰か女の子来てたよね」
「あれは後輩」
 靴を履き、玄関のドアを開ける。母はまだリビングにいるが、ドアを開けっぱなしだと虫が入ってくるのですぐに出て閉める。アパートの二階から見下ろす真っ暗な景色は、いつもと変わらない。
 田んぼが近いので蛙の鳴き声がめちゃくちゃうるさいが、蝉の声と同様、すぐに慣れるところまでがセットである。
「後輩っていっても、家に連れてくるなんて普通の関係じゃないでしょ」
 いつの間にか出ていた母が家の鍵を閉めていた。確かにそう言われればそうかもしれないが、先輩後輩という関係に過ぎないのは事実である。

 階段を降りると駐車場の一番近い所に車が止まっている。乗ると、すぐに車は出発した。
「どこに行くの?」
 別に僕は何でもいいけど、と付け加える。母と二人でご飯を食べにいくことは多いが、どこに行くかは彼女のそのときの気分で選ばれることがほとんどだ。
「そうだなー、寿司でも行くか」
 彼女はそう言って、左後ろの座席の僕を一瞬見る。分かった、といつも通り返す。寿司の気分ではないが、別に何でもよかった。
 僕の位置からは、運転する彼女の顔がたまに見える。母はいつもこんな感じだ。何が起きても、いつもこんな感じで無表情で、マイペースに振る舞っている。例えそれがどんなに悲しい出来事だろうと、息子である僕の前では涙すら流さないような人だ。だから僕は、それが少しだけもどかしい。
 こういう人を、一般には強い人間というのだろう。実際には強くも何ともなく、ただそう装っているだけの悲しい人間というのを、僕は知っているのに。
 もうバレバレである。僕が気づいていないと本気で思っているのだろうか。彼女が弱い人間だと分かっているだけに、僕の前でだけそういう部分を隠そうとしている彼女を見ていると、かえって切なくなる。たった一人の息子にさえ心配をかけさせたくないなんて思う人間を、強い人間と呼べるはずがない。
 薄暗い車内で、ふと、あの日 ユビした右手中指を見てみる。丁寧にテーピングされているが側面には埃などがくっついていて汚い。あの日、あんなに痛かったこの指も、今ではほとんど痛みを感じなくなっていた。

 回転寿司屋は意外と混んでなく、順番待ちをせずにテーブル席に座れた。
「何食べる? というか店員さん来るか」
 僕は寿司屋特有の粉茶を作っていたが、母は熱いお茶が嫌いみたいで、向こうのウォーターディスペンサーまで行く。すぐ戻ってきたと思ったら、水を置くだけ置いてトイレに向かった。
 僕は一人で、ふう、とお茶を飲みながら、右側でいくつも流れている寿司を見てみる。……イカしか回ってこない。ここはイカゾーンなのか。
 注文でもするか、と思って寿司レーンの上のほうにあるタッチパネルを触ってみる。座ったままじゃパネルに手が届かず立ってしまっても低すぎるので、中腰というまあまあキツい姿勢でやらないといけないのが地味に嫌だ。

Re: Banka ( No.32 )
日時: 2019/08/23 12:25
名前: をうさま ◆qEUaErayeY

「いらっしゃいませ。お客様、当店の注文方法などはご存知ですか?」
「あ、はい。今そのタッチパネルで注文したばかりです」
 タッチパネルで適当に注文したタイミングで後ろから声がした。ん? と僕はなんとなく違和感を覚えつつ、それに返事しながら椅子に座り直す。店員の人がテーブルの前まで来て、その店のシステムを説明するというありがちな光景なのだが、何故かその女性店員の声が引っかかった。というより、いかんせんこの声に聞き覚えがありすぎたので、顔を見る。
「茅野じゃん」
「せ、先輩……」
 それは茅野都美だった。制服姿だったので気づくのに一瞬の時間を要した。バイトとかしてたのか。しかも、よりによって勤務中に出くわすとは。
 彼女はみるみるうちに顔が赤くなっていき、持っていたメモのようなもので顔を隠す。まあ確かに予想はしていなかっただろうが、そこまで恥ずかしがるか、普通。
「どうして先輩が来てるんですか……」
「どうって、寿司食べたかったからだよ。親と一緒に来てる」
 というかなんだその質問、と笑ってみる。すると彼女はさらに恥ずかしがったみたいで、メモで顔を隠したまま、ときどき変な声を漏らしながら足早に去っていった。突き当たりを曲がる寸前ちらりとこちらを振り返り、目が合った瞬間、僕を睨みつけるなりすぐに角に消えていった。不審者にしか見えないが、大丈夫だろうか。
「どした?」
「あ、いや……」
 親が戻ってくる。彼女が去っていった方向と逆方向から来たので何も知らない様子だった。わざわざ言う必要はないだろうし、なんとなく母に茅野のことを話したくなかったので、黙っていた。
 少しして、ポケットのスマホが鳴る。見てみると「もう少しでバイト終わるので、それまで待っててくれませんか?」という彼女からのLINEだった。

「お待たせしました」
「……おー、いいよ」
 回転寿司屋の裏口のような所で待っていると、彼女が出てくる。無駄にだだっ広い裏口だが、ほとんど何もない。
 母には適当に理由をつけて歩いて帰ると言っておいたので、既にここには僕しかいない。ここから家までは歩くと結構かかるが、それより茅野のほうが大事だった。
「その髪型も似合ってるね」
「へ?! ……ありがとうございます」
 彼女は取り乱した後、普通に礼を言ってくる。実際彼女は綺麗だった。それは勤務中からそうで、制服であの変な色と形の帽子を被っていた段階でも誰よりも輝いていたので、脱げばもっと可愛いくなるのは当然ではある。
 今日の彼女は髪を下ろしていた。学校ではいつも髪を後ろでくくっていたので、こうして髪を結んでいない彼女は初めて見たかもしれない……というか、どうやらいつの間にか髪を切っていたみたいだった。今までより少し短めで、ボブぐらいの長さだった。どうやらこれが飲食店でも髪を結ばなくていいギリギリのラインらしい。
 髪型は変わったが、華奢で可憐な雰囲気は何一つ変わっていない。僕としては前の髪型も好きだったが、これはこれでお洒落でありだと思った。
「というか、その指、すみません……。私のせいで怪我しちゃって」
「いいって」
 あれから、会う度に彼女はこの指のことを謝るようになっていた。本当に大丈夫だから、もう止めてほしいのだが。

Re: Banka ( No.33 )
日時: 2019/08/19 13:32
名前: をうさま ◆qEUaErayeY

「そんなことよりびっくりしたわ。ここでバイトしてたんだね、僕たまに来るよ」
「あー、そのことなんですが……。バイトしてるってこと、皆に言わないでくれたら嬉しいです」
 彼女は裏口のドアの前から、数メートル離れた僕の所まで歩いてくる。目を伏せていた。
「別にいいけど、なんで? 別に学校にバレても何もなくない?」
 僕らの通う高校では、別にバイトをするのに許可など必要ないので、バレたとしても何も起こらないはずである。それに、彼女の言う皆というのが誰を指しているのかよく分からない。共通の知人なども顧問の先生ぐらいで、彼女のクラスメイトにわざわざ言いふらしたりなんて僕はしないし、する意味がない。
「そうなんですけど……、ちょっと、学校の人とかにバレたくないなって。先輩以外の人に知られたくないんです。なんとなく」
 少しドキッとした自分を殴ってやりたい。僕は照れ隠しでポケットから出したスマホを適当にいじってみる。指紋認証に何度も失敗していると、しだいにiPhoneは僕の指紋を受け付けてくれなくなった。アホらしくなって、すぐにポケットにしまう。
「まあ誰にも言わないよ。今日はもう帰り? 家まで付いてくよ」
「いや、結構遠いから申し訳ないです」
「いいって」
 僕は手を横に振って拒否した。なんとなくまだ彼女と一緒にいたいと思った。彼女の家も見てみたかったし、単純に、今一人になるのは悲しかった。

 彼女は、すぐ近くの自転車置き場に止めてあった自転車を押していた。歩道に出る彼女に僕もついていく。
「家、どの辺?」
「あっちの方向に自転車で二十分ぐらい進んだ辺りです」
 彼女の押す水色の自転車には背中に学校指定のステッカーらしきものが貼られていたが、その校章は僕らの通う高校のものではなく、彼女が以前通っていた中学校のものらしかった。
 僕と彼女は自転車を挟んだ隣で歩いていた。少し広い歩道は僕達が並んで歩いてもまだ余裕がある。僕と彼女の距離は自転車一つ分離れていて、近いようで少し遠い。
 辺りにはほとんど誰もいなかった。誰ともすれ違わないまま数分が過ぎ、その間、僕達の間に会話はなかった。

 僕達はあれからひたすら真っ直ぐの道を歩いていたが、もう振り返ってもあの回転寿司屋は見えなくなっていた。
 横の彼女を見てみると、目は前だけを向いていて、口は岩のように堅く閉じられていた。つられて僕も前を向くが、片側二車線の道路をたまに通る自動車や、いくつかのレストランやコンビニなどしか見えない。彼女の目は未だ僕とは違う何かを見ているようで、この世界で彼女しか享受することができない何かをただその冷めた目でひたすらに傍観しているみたいだった。今、この世界で一番彼女に近い場所にいる僕でも、その彼女の見ているものが楽しいことなのか、悲しいことなのか、そんなレベルのことの想像すらつかなかった。

「二人乗り、するか」
「へ?」
 彼女はあからさまに驚いた表情を見せたが、僕は気にせずサドルに座る。彼女が少し躊躇いながら荷台と垂直に座ってくると同時に、急に車体が重くなる。彼女とは身長が十五センチほど違うのでこの自転車は明らかに僕の体に合っていないが、勢いもう戻れない。舵を取るが、最初のほうはスピードがあまりにも遅すぎたため、勢いがつくまで立ち漕ぎで運転する。
 勢いがついてからは速かった。少し操縦が難しいが、広くて人通りのない歩道とは相性がよかった。

Re: Banka ( No.34 )
日時: 2019/08/22 20:20
名前: をうさま ◆qEUaErayeY

 いつもより重いペダルを漕ぎながら、そういえば二人乗りなどいつぶりだろうと考えてみる。確か中二ぐらいのときに、よく分からない金髪のヤンキーと二人乗りしたことがあった気がして、悲しいことに恐らくそれが僕の二人乗りデビューだったので、今、こうして塗り替えられてよかった。
 彼女の片腕は僕の腰に手を回している。さっき歩いていたときの何倍ものスピードで疾走する様は心地よかった。時々、後ろの彼女のほうを向くと、決まっていつも目を閉じていた。そのまま見続けていると流石に僕の視線を感じたのか彼女の目が見開き、そのまま僕と目が合う。今、僕は間違いなく茅野都美という人間を見ているが、彼女のほうは本当に僕を見ているのかと、こうしている今ですら気になって仕方ない。

「あっ! ここ右に曲がって下さい」
 急に大声を出されるので、おう! とつられてこちらも大声で返してしまう。このスピードのままだと畑に落ちそうなので、徐行しながら曲がってみる。
 畑すれすれで曲がりきり、タイヤが飛ばした砂が幾つも畑の中に飲まれていく。「危な」と口に出した声が何故か重複して聞こえ、間もなく彼女の声と被ったのだと分かると、ふと笑みがこぼれる。振り返ると彼女も笑っていて、それがどこまでも心地よかった。ずっと見ていると彼女が僕に前を向くようジェスチャーするので仕方なく前を向いてみる。彼女がここまで楽しそうにしているのを僕は見たことがなかったから、単純に驚いた、というより、見とれていた。

 夏はもう始まっている。田んぼに囲まれた道はどこか涼しく、たまに吹く風はかすかに冷気を孕んでいた。
 大通りを一本でも中に入ると、雰囲気ががらりと変わった。車通りは全くなく、光といえば一定間隔の街灯と、遠くに見えるラブホテルの看板ぐらいである。
 彼女を深く知ることはこの世界の深淵に近づくこととよく似ている。でも、こんなことを考えるのは世界で僕だけでいいし、誰にも言わないほうがいいとも思ったのでいつまででも黙っておこうと思った。田舎の夜は本当の暗闇が蔓延っていて、まさしくこれがこの世界の深淵のようだった。

「……ふう、重いなあ」
 言うと、背中をグーで殴られる。まあまあの速度で走る自転車が揺れ、タイヤが少し逸れる。
「はあ? 私平均より全然体重下ですからね! モデル体型ってやつなんですけどキモオタの先輩は知らないんですか?」
 後ろの彼女は大きめの声で叫ぶように言う。マズい。そういう意味で言ったわけではないのだが、なんとなく口で説明しにくかったので押し黙る外なかった。
 彼女のグーパンは地味に痛く、この前、ユビした右手中指より全然ズキズキしていた。どうやら僕は見えない後ろ側を結構本気で殴られたらしい。
「っていうか先輩の家の方向からどんどん遠ざかってません?」
「あー大丈夫大丈夫。明日休みだから別に一時間でも二時間でも歩くよ」
「それ大丈夫じゃなくないですか……。すいません、いつの間にか家まで送ってもらっちゃって」
 そういえば彼女の家は僕とは逆方向だった。今、軽やかに自転車を飛ばして彼女の家を目指してはいるものの、段々不安になってくる。四、五駅ほどは離れているだろうから、そんな距離を歩いて帰るとなると一体何時間かかるのか。

「どの辺?」
「あ、もう近いです。ありがとうございます」
 近い、と言われて、それはそれで少し落ち込んでしまった自分がいて、いい加減そろそろヤバいのかもしれない、色んな意味で。
 気付けば辺りは田畑で囲まれていた。いつの間にか街灯は無くなっていて、本当に光という光がどこにも見当たらない。虫や蛙など、ありとあらゆる生き物の鳴き声だけが騒々しく響いているぐらいで、その他といえば、僕らしかいなかった。世界中に僕ら二人しかいないみたいで、それはそれはロマンチックだった。
 また、振り返る。田畑の間の道は自動車が二台通れるほどの広さだが、真ん中を通る二人乗りの自転車が独占しきっていた。
 僕はきっと茅野のことが好きなのだ。恐らく最近から。それが恋愛的な意味か、それとも人としてかは分からない。ただ好きであることだけは明確だった。ここまで親しい関係の人など親以外だと今は彼女だけなので、だからこそ大切にできるというのはあるのかもしれない。

Re: Banka ( No.35 )
日時: 2019/08/24 17:31
名前: をうさま ◆qEUaErayeY

 急に漕ぐペダルが軽くなったと思ったら、彼女は突然自転車を降りていた。
 どうやら家が近いようで、僕を先導するように早歩きでいくらか進んだ後、止まる。そういえば先程よりは夜道も明るくなったようで、一定間隔の街灯がまた復活していた。
「ここです」
「へー、ここが都美の家」
 言われてそれを見てみるが、しばらく眺めた後、思わず目を逸らしてしまう。マジ? とでも聞き返してしまいたかったが、表札の「茅野」の文字を見てしまうと、途端に何も言えなくなってくる。その家は、めちゃくちゃ豪華で立派な家だった。
 外構を一目見るだけでその辺の家とは一線を画している。お洒落な赤レンガの塀は僕の身長よりも高く、それに囲まれた大小二つの門の存在感をより一層引き立てている。そして門の隙間からは、定期的に庭師が手入れをしていそうな広くて綺麗な庭がちらりと見え、その奥にメルセデス・ベンツのセダンが堂々たる風格で鎮座していた。
 敷地自体も恐らく学校の平均的な体育館ぐらい広そうで、どこを取っても豪華である。なんだかこの家は全ての物が自分を勝ち組であることを自覚しているように見えた。僕の家はきっと表札のフォントの時点で既に負けていて、茅野、の文字の荘厳さは、僕の家の杉本とはきっと天地の差がある。そしてそう考えるとなんとなくあのベンツも僕を見下しているように見えてきて、無性に腹が立ってくる。

「せっかく送っていただいたんで、家でお茶でもどうですかって言いたいところなんですけど、ちょっと今は親がいるのでここまでで。すみません……」
 彼女はアパートの鉄骨階段付近まで歩き、振り返る。彼女の暗い表情を見たくなかった脳が本能的に目を逸らす。
 親がいるとダメ。それは少し意外な言葉だった。まあ家庭の事情はそれぞれあるのだろうが、別に、僕の家なら全然大丈夫なのに。
 彼女は、その赤レンガの塀に自転車を立てかけた。僕はまたここでその豪邸に目線を移してしまう。というか、ここら一体に他に大したものがないので、必然的にこの家ぐらいしか見るものがない。彼女のほうは、その異様な存在感の門を未だ一瞥もせずにいた。彼女の発言と、その小さな仕草だけで、彼女にとってここがどういう場所であるかぐらいは、なんとなく分かった。
 家門と正対する田んぼで延々と鳴き続ける蛙達の声は段々大きくなっていく。それは僕らの間を流れる空気ときっと真逆だ。ときどき吹く風で草木がざわざわと揺れる様子は、見ていて心地よくも思えるし、反対に何か物々しい雰囲気にも思える。
 彼女は一向に目を伏せたままばつが悪そうにしていて、それに対して僕がどう反応してあげればいいのか分からなかった。何か言おうとしても、それらは一向に声にならない。全く、せっかくさっきまで楽しい時間をお互いに過ごしていたのに、どうして突然こんな空気にならなくてはいけないのか。
「まあ、しょうがないよ。また学校で」
「……そうですね。また放課後に部室で会いましょう。バイトがあるからあんまり行けてなかったんですけどね」
 僕は絶句していた。そのときやっと一つの小さな謎が解けていたのだった。僕は毎日のように将棋部を開き、彼女を誘っていたのだが、彼女のほうは週に二、三日ほどしか来られないことに不思議がっていた自分を、殴ってやりたくなった。

「というか、今の時代に二人乗りってちょっと古いですね。今頃誰もやってないですよ」
 馬鹿にされるように言われ、確かにと納得する。そういえば最近自転車の二人乗りをめっきり見なくなった気がする。道路交通法が最近改正したらしいが、ずっと前から二人乗りは違法だったので無関係なはずである。
 確かに危険といえば危険なのだが、それはそれで街から消えていくのはどこか悲しい気もした。何というか、風情がなくなるみたいで。


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