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■些細な嘘から始まった ■【遂に完結!】
作者: 碧  (総ページ数: 77ページ)
関連タグ: 殺人 複雑  
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*21*

「うわぁぁぁぁぁぁぁあああ!」
彼は、叫びその場に崩れ落ちた。
周りは、血の海となり、一斗はそこに溺れてしまった。
「もう、遅いわ」
霞……は、呟いた。

同時刻、葵の家。
この家には決してバラせないひみつがあった。
それは…………死体だ。そう、霞の死体があるのだ。
シーンとして、誰もいない家の奥の方の、そのまた棚の奥に押し込まれてあった。
その死体に表情は……無かった。
無惨に押し込まれて、埃を薄っすらとかぶっている霞。
もし、誰かが見つけたらどうなる事だろう。
誰も予想はつかない、大事になるであろう。
この霞は、少し濡れていた。
死後、三日。
腐ってはいない。
さぁ、なぜだろう?
さぁ、何故濡れているのだろう?
知っているのは、誰も居ない…………

【第七話 END】

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