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■些細な嘘から始まった ■【遂に完結!】
作者: 碧  (総ページ数: 77ページ)
関連タグ: 殺人 複雑  
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【第十話 裏側の秘密事項】赤坂 雄一
俺は、仕事も早めに切り上げ、家に帰ろうとしていた。
事件といえば、白咲と坂本が二日も来ていない。なんということだろうか。義務教育が終わりとはいえ……ダメだろう。
坂本は、家の事情もあるだろう。金持ち、ちょっと羨ましいな。だが、問題は白咲だ。あいつは、一人暮らしで両親とも居ないらしいな。そして、不良だった時代があるとか。俺が持っている一年でも、もう合計150日くらいは休んでいるはずだ。まず、なぜ学園に入れたのかが謎だ。ありえない。学園内に、誰か悪いヤツがいる。そう考えておこう。
それは、かなりヤバイ。だが、あいつは学園を休むことを涼しい顔でやってのけている。まぁ、それを留年させずに進学させる先生らもどうかとおもう。俺もその先生の一人に含まれてしまうのが、何とも癪だ。
だが、留年して欲しくないのも事実だ。あいつは、親が居ないとばかりに勝手をして、中学の頃、三人の人を殺したらしい。警察にも話をされたらしいが、年齢と金でやり過ごしたとか。
そして、最悪の問題は、金だ。あいつは、多額の金を所持しており、その金を学園に寄付している。だから、学園も口出しできない。
(本当、嫌な一年だな)

そうこうしているうちに、家についた。家と学園は、結構近いのだ。学園からも見える。
俺の家は、ちょっとした遊び心で、煉瓦造りにしている。だから、全体的に茶色い。その上、大きい。普通の人家の四倍はあるだろう。
俺は、家にはいるとリビングへ入った。
パソコンの電源をいれる。すると、メールが送られてきた。
メールの中には、写真もいれられていた。

「キャーーーー!」
俺がメールを読もうとした時、そんな叫び声が聞こえた。
なんだ、もうばれたのか。

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