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■些細な嘘から始まった ■【遂に完結!】
作者: 碧  (総ページ数: 77ページ)
関連タグ: 殺人 複雑  
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*20*

「死にたくなかった死にたくなかった死にたくなかった死にたくなかった酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い!」
霞は、つらつらと言葉を並べる。
表情は……なかった。
ん?……おかしいぞ?
霞は、死んでなかったはずだ。
生きていた。俺がまた殺そうとしていたのだから。
あぁ、きっとこれは罪悪感からきた夢なのだ。
「酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い」
霞は、ずっと酷いと叫んでいる。
頭の中に響く。頭が痛い。
「ごめん……」という謝罪は、一斗の口からは出なかった。
「余所見してたお前が悪い!」
俺は、そう言ってしまっていた。
口が勝手に動いたのだ。
その途端、霞の口は止まった。
そして、バタッと倒れた。
周りがどんどん赤く染まっていく

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